第 9 章 特定健康診査・特定保健指導の実施方法
5 代行機関
代行機関とは、医療保険者の負担を軽減するため、医療保険者に代わり多数の特定健診・特定保 健指導機関と医療保険者の間に立ち、決済や特定健診・特定保健指導データを取りまとめる機関の ことです。
甲斐市においては、以下の機関を代行機関として図表 11 に示す業務を委託します。
図表 11 代行機関の業務 代行機関名:山梨県国民健康保険団体連合会 業務内容
① 特定健診等に要する費用の請求及び支払い
② 支払代行や請求等の事務のための健診機関・保健指導機関及び保険者の情報の管理
③ 簡単な事務点検のための契約情報・受診券又は利用券情報の管理
④ 健診機関等から送付された健診データの読み込み、確認及び保険者への振り分け
⑤ 契約内容との整合性の確保
⑥ 対象者の受診資格の有無の確認
⑦ 特定保健指導の開始時期及び終了時期の管理
第10章 現状のまとめと課題、その対策
1 現状分析から見た甲斐市国民健康保険の課題
課題
・特定健康診査受診率は、山梨県平均を上回ってはいるものの、平成28年度では49.3%
と、計画目標値である56.6%には達していません。性別、年代別にみると、特に男性、
若年世代の受診率が低くなっています。
・過去3年間の特定健診受診状況を分析すると、過去3年間で特定健診を受診していない 被保険者は5,248人おり、特に65歳以上の年齢階級で多くなっていました。
・特定健診の受診経験の有無による医療費の比較結果では、受診経験のない被保険者の 医療費は受診経験のある被保険者と比較して高額となっており、健康増進、医療費の適 正化効果が出ていると考えられます。そのような観点からも、特に特定健診受診経験の 無い被保険者に対して、特定健診の受診意義を啓蒙し、受診率の向上につなげていく取 り組みが求められます。
①
② 特定保健指導対象者の確実な保健指導の実施
特定保健指導の対象となる人を確実に保健指導へとつなぎ、メタボリックシンドロームを改善して いきます。
項目
特定健康診査 未受診者対策
5 章 ま で の 現 状 分 析 か ら 把 握 で きた 健康 課題 を改 善す るた めに 、下 記の 2点 を本 計画 の重 点項 目と し、
各種保健事業を推進します。
特定健診未受診者の受診勧奨
受診経験のない被保険者に対する特定健診受診勧奨を強化することで、健康状態の把握ができない 層をなくし、生活習慣病リスクの早期発見、重症化予防に努めます。
2 課題を踏まえた対策の方向性
3 今後取り組む保健事業計画
現状
課題
対象者
実施期間
事業内容
実施体制・
方法
評価
ストラク チャー
プロセス
アウトプッ ト
アウトカム
実施時期
若年世代の受診率を あげる体制の見直し
・意向調査票、通知文の再 検討
・日曜健診の周知
各年度 事業名:特定健康診査未受診者対策
1.既存事業 と健康課 題の関係
現在20歳以上の市民を対象に総合健診を実施している。40歳代前半からメタボリック 症候群予備軍が高率になるが、若い年代層の受診率が低いという状況。平成29年度 健診受診希望調査40歳代未回答者に再通知し受診勧奨したところ917人中184人返信 (20.1%)があり、102人新たに健診の申し込みがあった。
特定健康健康診査受診率 、県を上回って いるものの、平成28年度で 49.3%と 計画目標値56.6%に達していない。性別、年代別にみると、特に男性、若年世代の 受診率が低くなっている。
2.事業目的
若年世代の健診未受診者に受診勧奨し、受診率向上をめざし疾病の早期発見、早期 治療及び生活習慣病予防へつなげる
3.事業企画
健診受診希望調査未回答者(40歳代国保加入者)
平成35年度末(2023年度末)
・40歳代の健診受診希望調査未回答者に再通知をし受診勧奨するとともに、健診に対 する意識調査をし、受診率向上につなげる。
・システムから健診受診希望者未回答者(40歳代国保加入者)を抽出し、再通知をして いく
・日曜健診の周知をしていく
・新規国保加入者に受診勧奨する
・健診申し込み者の中で、予定受診日に来なかった人に受診勧奨の電話かけをする
・転入者に健診体制の周知をする
特定健診受診率 平成35年度(2023年度) 目
標値60%
KDBシステムより受診状況 の分析をする
平成35年度(2023年度) 4.評価計画
健診受診希望調査 未回答者へ通知
40歳代健診受診希望調査 未回答者を抽出し、通知す
る
各年度
再通知による新たな受診者
数 返信状況をまとめ評価する 各年度
目標値 (評価項目・評価指標)
評価体制・方法
現状
課題
対象者
実施期間
事業内容
実施体制・
方法
評価
ストラク チャー
プロセス
アウトプッ ト
アウトカム
事業名:特定保健指導実施率の向上
1.既存事業 と健康課 題の関係
特定保健指導の実施率 平成26年をピークに低下傾向。
特にリピーターの継続支援が困難になっている。しかし特定保健指導の実施の有無 により、翌年度の健診結果を比較したところ、実施者の改善率 未実施者を上回って おり、特定保健指導による健診結果の改善効果 あらわれている。
特定保健指導の実施率が計画値に達していない。特定保健指導の意義・効果を周知 し実施率の維持・向上に向け継続した取り組みが必要。
2.事業目的
効果的な特定保健指導を実施し、指導実施率を増加させ、メタボリック症候群の予防 につなげる
3.事業企画
動機づけ支援保健指導対象者 積極的支援保健指導対象者
平成35年度(2023年度)
特定保健指導の体制を再検討し、最終評価までの継続支援を実施する
指導体制の工夫や継続支援を促すための工夫について検討する 特定保健指導対象者に案内通知をし、初回面接(個別相談)を実施する。
積極的支援について 、随時電話等で継続支援する。動機づけ支援について 、 初回面接から6か月後に電話にて最終評価をする。支援の場として生活KAI善教室 も利用していく。
4.評価計画
目標値 (評価項目・評価指標)
評価体制・方法 実施時期
特定保健指導の体制の 再検討(指導体制の工夫)
特定保健指導の初回面接 の方法や継続支援・評価 の方法をアセスメントする。
各年度
検討結果をもとに特定保健 指導を実施する。
アセスメントの結果を基に 特定保健指導を実施する
各年度
特定保健指導実施者数 動機づけ支援
積極的支援
実施状況をまとめ評価する 各年度
継続支援終了者数 (特定保健指導実施率) 平成35年度(2023年度)
目標値60%
継続支援終了者の集計をし 支援終了率を明確にする
平成35年度 (2023年度)
-71- 1 記録の管理・保存
(1)データの利用目的
各保健事業の実施にあたって収集されたデータは、個人別・経年別等に整理・保管し、個々人の 保健指導に役立てるとともに、長期的な経年変化をたどり疫学的な分析、発症時期の予測による 保健指導や受診勧奨、重症化予防などに活用します。
(2)データの管理と参照権限
各保健事業の実施にあたって収集されたデータの管理については、山梨県国民健康保険団体連 合会(以下「国保連」という)に委託し、十分なセキュリティ管理のもと、データベースの形で整 理し、保管します。
健診機関等から提出されたデータは、国保連が管理する「特定健診等データ管理システム」に 専用回線で接続する専用端末からのみ参照可能とし、パスワードで管理を行い、担当職員のみの 操作に限定します。
データの管理を行う国保連や健診等を実施する医療機関等の外部委託においても目的外の使用 の禁止等を委託契約書に定めるとともに、委託先の契約遵守状況の管理を行います。
(3)保存年限及びデータの廃棄
各保健事業の実施にあたって収集されたデータはできる限り長期間保存することが求められま すが、大量なデータの長期にわたる保管は大きな負担となります。また、本来、データは本人に 帰属するものであり、本人が生涯にわたり自己の健康管理のため保管すべきものという考え方も あります。
これらを踏まえて、保健事業に活用できる範囲の年数として保存年限は 6年とします。また、
他医療保険者に異動する等加入者でなくなった場合は、異動年度の翌年度末まで保存することと します。
保存年限を終了したデータは消去・廃棄を行います。