平成 28 年度~平成 32 年度施設、設備に関する計画
3 主務省令で定める業務運営に関する事項
中長期目標
積立金の処分に関する事項については、中長期計画に定める。
また、施設及び設備に関する計画については第4の2(2)、職員の人事に関する計画について は第6の2(2)に即して定める。
中長期計画
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前中長期目標期間繰越積立金は、第3期中期目標期間中に自己収入財源で取得し、第4期中 長期目標期間へ繰り越した有形固定資産の減価償却に要する費用等に充当する。
また、施設及び設備に関する計画については、第2の2(2)、職員の人事に関する計画につい ては、第8の2(2)のとおり。
《平成30年度実績》
前中長期目標期間繰越積立金は、第3期中期目標期間中に自己収入財源で取得し、第4期中 長期目標期間へ繰り越した有形固定資産の減価償却に要する費用等に充当した。
施設及び設備に関する計画については、中長期計画第2の2(2)、職員の人事に関する計画に ついては、同第8の2(2)のとおり行った。
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別添
プログラムの実績概要
第4期のプロジェクト構成
開発目標 理念
資源環境管理 プログラム
農産物安定生産 プログラム
高付加価値化 プログラム
情報収集・提供 プログラム
国際農研の使命
個別法の目的 中長期目標
旗艦プロジェクト 気候変動対応
アフリカ流域管理
アジア・島嶼 資源管理
BNI活用
旗艦プロジェクト アフリカ食料
不良環境 耐性作物開発
高バイオマス 資源作物
病害虫防除
旗艦プロジェクト フードバリュー
チェーン
アジアバイオマス
農山村資源活用
価値化林業
食料栄養バランス
熱帯水産資源
目的基礎研究
( 5)
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プログラム A 開発途上地域における持続的な資源・環境管理技術の開発
平 成 30 年 度
予算額 692,137 千円
決算額 千円
経常費用 千円
経常利益 千円
行政サービス実施コスト 千円
エフォート1) 32.23 人
シンポジウム・セミナー等開催数 13 件
技術指導件数 3 件
査読論文数2) 23 件
学会発表数 37 件
研究成果情報数 7 件
主要普及成果数 0 件
特許登録出願数 1 件
品種登録出願数 0 件
注 1) 投入エフォートは、1 年間の全仕事時間のうち、本プログラムに費やした割合の合計を人数と して表した。
注2) 巻末付表4: 平成30年度 研究業績(査読付論文)を参照。
中長期目標
我が国も大きな影響を受ける気候変動や環境劣化等の地球規模課題に対処するには、経済 活動で農業分野が大きな割合を占める開発途上地域における対策が不可欠である。
このため、地球温暖化の要因である農業分野からの温室効果ガスの排出を抑制するとともに、
気候変動に対する強靱性や復元力を高めるための技術を開発する。【重要度:高】また、アジア 及びアフリカ地域を中心とする開発途上地域の環境劣化を抑制し、農業生産の安定化を図るた め、水や土壌等、資源の保全管理技術等を開発する。
さらに、現地の研究機関等と共同で技術開発や実証試験を行い、持続的な農業資源管理のた めの技術マニュアル等を作成して行政部局や農民への速やかな普及を図る。
中長期計画
我が国も大きな影響を受ける気候変動や環境劣化等、深刻化する地球規模的課題に対処す るため、アジア及びアフリカ地域を中心とする開発途上地域において、現地研究機関等と共同で 技術開発を進めるとともに、農家ほ場での実証試験や現地普及組織等との連携を通じて技術の 普及定着を図る。具体的には以下の研究を重点的に実施する。
農業分野からの温室効果ガスの排出抑制のために、節水灌漑や耕畜複合によるメタン発生 抑制システムの開発と炭素収支の評価を行い、さらに、洪水等の極端現象や温暖化等の気候変 動に対処し、被害を軽減するための技術を開発する。【重要度:高】
降水量が不安定で植生の劣化が進む河川流域及び問題土壌や土壌劣化が深刻化する地域 において育種、栽培、土壌、水管理の観点から作物の収量を持続安定させるための対策技術を
- 69 - 開発し、普及モデルとともに示す。
窒素肥料の有効利用及び耕地からの亜酸化窒素の排出抑制のため、生物的硝化抑制作用を 活用した育種素材を開発する。
(研究成果の概要)
気候変動や砂漠化の進行、土壌の塩類集積など、地球規模で深刻化する環境問題の原因の一つ として、人間による農業活動が挙げられている。プログラム「開発途上地域における持続的な資源・環 境管理技術の開発(資源・環境管理プログラム)」では、「気候変動対応」、「アフリカ流域管理」、「ア ジア・島嶼資源管理」ならびに「BNI 活用」の 4 つのプロジェクトを実施し、土壌、水、肥料、植生等の 農業生産資源を持続的に管理し、これら環境問題を緩和するための農業技術、ならびに環境変動に 適応した農業技術の開発を行っている。
図1.資源・環境管理プログラムの概要
気候変動緩和策については、数年に亘る実証試験の結果から節水灌漑(AWD)導入に対し十分 な農家のインセンティブがあることを確認し、これらの成果を取りまとめ AWD 普及拡大のための条件 とともに、ベトナム国の政府関係者に政策提言ペーパーとして手交した【主要成果1】。緩和策として 昨年度から重点化した土壌中への炭素隔離について、タイ国研究機関が実施する40年間に及ぶ5 カ所の有機物長期連用試験の結果をまとめ、土壌有機炭素量の変化は慣行のベースラインでマイナ スであったが、有機物の施用によってプラスとなったことから、熱帯土壌の炭素蓄積の条件とポテンシ ャルが示された【主要成果2】。気候変動適応策については、ミャンマーのエーヤワディデルタにおい
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て乾季稲作の生育期において河川の塩分濃度を測定し、塩水遡上の実態を把握するとともに、衛星 データから塩水遡上の時空的変動マップを作成し【主要成果 3】、土壌塩害に係る天候インデックス 保険の設計を行った。
ブルキナファソの中央台地における土地劣化に対する農学的対策として耕地内休閑システムが有 効であることがわかった。対象地域の土壌型それぞれについて、ソルガムの収量に対する栽培条件 の影響を定量的に示し、また地中レーダーにより土壌型と土地生産力を簡単に把握できる手法を開 発した【主要成果4】。エチオピアでは、対象小流域の優占樹種である
Acacia etbaica
群落の植栽木 生存率等を向上させるため炭の施用を検討した。小流域内のため池について水収支を概定するとと もに、ため池の堆砂を活用することにより機能の低下したため池の効率的な利用が可能であることを 確認した。対象小流域の保全活動を促進するための土地利用制度の役割に関し、集落の社会規範 が森林保全に重要であり、その社会規範は社会・経済条件によって変わりうることを明らかにした。小島嶼国パラオの流域を対象に、農業生産と環境、生態系保全を両立する資源管理システムを実 現するため、SWAT モデル適用に資するデータを得た。環境保全型栽培技術として、部分耕起+有 機物マルチの効果を、熱帯・島嶼研究拠点の傾斜圃場で検証した。サトウキビの窒素施肥管理の課 題では、現状の収量レベルを維持し地下への窒素負荷量を低減する施肥量と施肥時期を提案した
【主要成果 5】。インドの塩害圃場において、有資材型補助暗渠機(カットソイラー)による除塩効果検 証のためライシメーター試験を開始し、施工により土壌塩分濃度が低下していることを確認した。イン ドのダイズ品種の中から、ダイズ発芽期における耐塩性の高い品種を選び、耐塩性品種との交配を 行い、戻し交雑世代を獲得した。
第3 回目のBNI国際コンソーシアム会議を開催し、研究の進捗を共有するとともに BNI機能を農 業現場で活用するための発展、環境や社会へのインパクト評価等について議論した【主要成果 6】。
コムギについてはBNI能を高めたコムギ品種の開発に向け、エリート品種 6系統に BNI能の高いコ ムギの近縁種オオハマニンニク(
Leymus racemosus
)の染色体断片を置換し、これらの系統のBNI活 性の測定を開始した。ソルガムについて、ソルゴレオン分泌量の多い系統で初期生育が優れているこ とを再現した。BNI能を持つブラキアリア牧草(Brachiaria humidicola
)について、SSRマーカー32個を 新たに開発、追加し、合計444個SSRマーカーからなる連鎖地図を構築した【主要成果7】。熱帯・島 嶼研究拠点の室内ライシメーターで実施しているブラキアリア牧草4種の栽培試験においては、差は 大きくなかったものの、根圏土壌の硝化活性とN2O発生量はBNI能の高い系統で低かった。トウモロ コシの根から疎水性 BNI 活性物質を分離同定し、生物由来の新化学物質として特許出願した。BNI 機能導入による広域影響事前評価を開始した。プログラム A に位置づけて実施している SATREPS 課題「ブルキナファソ産リン鉱石を用いた施肥 栽培促進モデルの構築」では、現地でのリン鉱石を材料とした肥料製造のパイロットプラントを準備し た【主要成果8】。
気候変動対応プロジェクト
農業生態系からの温室効果ガス(GHG)の排出量は、人為起源の 14%を占めており、農業分野で の気候変動緩和策技術の開発が求められている。開発途上地域は、とりわけ GHG 発生源に占める 農業の割合が高い一方、気候変動による極端現象に対し脆弱な地域でもある。