平成 28 年度~平成 32 年度施設、設備に関する計画
1 ガバナンスの強化
(1) 内部統制システムの構築 中長期目標
JIRCAS の役割を効果的・効率的に果たすため、「独立行政法人の業務の適正を確保するため
の体制等の整備について」(平成26年11月28日付け総管査第322号総務省行政管理局長通 知)に基づき内部統制の仕組みを高度化し運用する。
その際、理事長のリーダーシップの下、各役員の担当業務、権限及び責任を明確にし、迅速か つ的確な意思決定を行う。また、各業務について、役員から現場職員までの指揮命令系統を明確 化する。
特に、研究活動における不適正行為に関しては、第3期中期目標期間内に生じた不適正な経 理処理事案等の事態を重く受け止め、物品の適正な調達、海外での研究活動に起因する事象を 含めたその他のリスクの把握と管理等の対策を徹底し、不適正事案の根絶に向け、内部統制の仕 組みを強化する。
中長期計画
ア 理事長のリーダーシップの下、役職員の担当業務、権限及び責任を明確にする。また、役員 会及び運営会議等において、迅速かつ的確な意思決定の補佐及び意思伝達を行う。
イ 指揮命令系統を明確化し、JIRCASの方針や決定事項について速やかに所内に周知・実施す る体制を整える。
ウ 研究活動における不適正行為を防止するため、海外での研究活動に起因する事象を含め、
JIRCAS の業務遂行の障害となる要因(リスク)を識別、分析、評価し、適切な対応を実施する ため、リスク管理体制を整備し、リスクの発生防止及び発生したリスクへの適切な対応に努め る。
《平成30年度実績》
ア 役職員の担当業務、権限及び責任の明確化と迅速かつ的確な意思決定
「国立研究開発法人国際農林水産業研究センターの組織に関する規程」等により役職員の担 当業務、権限及び責任を明確化している。役員会を原則毎週開催し迅速に意思決定するとともに、
月2回運営会議を開催し、役員会における決定事項の周知と要検討事項の協議を行った。内部統 制委員会(委員長は理事長)を5回開催して内部統制の推進に関する事項への対応等の指示を 行った。また、内部統制システムの一環としての内部統制に関する報告会(各部門の長である内部 統制推進責任者から内部統制担当役員である理事に対して、あらかじめ職員等の意見を聴取した 上で、組織及び所掌する業務における内部統制の整備・運用状況、内部統制の不備等に関して 講じた措置及び日常的なモニタリングによって明らかになった事項を報告。平成28年度より開始。)
を10月に開催した。同報告会で報告され、内部統制委員会が引き続き検討と対応を必要とした案 件については、担当部署を決定し、所要の対応を着実に行った。
内部統制の諸課題について、毎月1回理事長、理事と監事の面談が実施された。
- 50 - イ 指揮命令系統の明確化
業務運営に関する指揮命令系統(役員-組織の長-職員)、研究業務に関する指揮命令系統
(プログラムディレクター-プロジェクトリーダー-研究職員)をそれぞれ確立し、国際農研の方針 や決定事項について速やかな所内通知を図っている。また、運営会議資料や各種調査、届出書 類の提出依頼等は重要性、緊急性の程度に応じ、担当部署から職員への一斉電子メールやグル ープウェアの掲示板での連絡を行っている。
ウ リスク管理体制の整備
内部統制とリスク管理強化のため平成28年4月に設置したリスク管理室を事務局として、リスク管 理委員会(5回開催)での検討により、業務遂行の障害となる要因(リスク)を識別、分析、評価し、
適切な対応を実施するための体制を整備した。リスク管理責任者(各組織の長及びプログラムディ レクター)によるリスク因子の洗い出しを行った後、洗い出されたリスク因子のうち、優先的に検討す べき因子をリスク管理委員会で選定し、リスク低減措置案の検討を行った。リスク低減措置案につ いては、担当部署でさらに検討を進めつつ対策を実施して、その進捗状況を定期的にリスク管理 委員会でモニタリングしてきた。
エ 監査体制
① 監事監査
平成30年度監事監査実施計画に基づき、平成29事業年度の業務、事業報告書、各部門から提 出された資料、財務諸表(貸借対照表、損益計算書、利益の処分に関する書類、キャッシュ・フロ ー計算書、行政サービス実施コスト計算書及びこれらの附属明細書)及び決算報告書等について 監査を受け、その結果について「監査報告」として、理事長及び農林水産大臣へ提出された。また、
「監査報告」の詳細については、監事所見として理事長へ提出され、理事長より改善・対応策の提 示があり、平成30年度末にその実施状況について監事より確認された。
監事は、役員会、運営会議及び監事の指定する重要な会議にオブザーバーとして出席し、必 要に応じて意見されるとともに、決裁書類や関係府省への重要な提出文書等について監事に回 付された。
監事を委員長とした外部有識者からなる契約監視委員会が、2回開催され、随意契約、1者応札 契約等に関してその妥当性等について議論された。また、監査室と連携し、海外活動拠点(中国、
ブルキナファソ)及び熱帯・島嶼研究拠点での内部統制及び研究の実施状況に関して監査が実 施され、その結果が理事長に提出され、運営会議を通して被監査部門に通知された。
内部統制等のセンターにおける諸課題について、毎月1回の理事長、理事と監事の面談が実施 された。さらに、経理担当と監査室長が同席のもと監事による四半期毎の収支簿の確認(出納報告 会)が実施された。
② 内部監査
監査室では、平成30年度内部監査実施計画に基づき、法人文書の管理状況監査(平成30年7 月)、科学研究費補助金及び学術研究助成基金助成金の会計監査(平成30年8月)、物品管理全 般に関する監査(平成30年12月)、不適正な経理処理事案に係る再発防止策等の実施状況監査
(平成31年2月)、を実施した。また、海外活動拠点においても、平成30年7月に中国、平成30年12
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月にベトナムにおいて、「海外会計実施要領」及び「海外会計の手引き」の運用状況、現金等の保 管状況、資産・物品の管理状況、支払方法等の状況に関する監査を実施した。それぞれ監査結 果については、その都度取りまとめ監査結果報告書を作成して理事長に報告した。
③ 会計監査人監査
平成29年度財務諸表の監査が会計監査人により行われ、「独立監査人の監査報告書」が理事 長に提出された。また、平成30年度の期中監査においては、旅費、購買、受託事業、運営費交付 金収益化等の業務プロセス及び内部統制の整備・運用状況等の監査を実施した。
④ 監事、監査室、会計監査人の連携と強化
監査の進め方等については、監事、監査室及び会計監査人の三者で随時意見交換を行い、監 査実施上における問題点の共有化及び監査の効率化を図った。
(2) コンプライアンスの推進 中長期目標
JIRCAS に対する国民の信頼を確保する観点から法令遵守を徹底し、法令遵守や倫理保持に 対する役職員の意識向上を図る。
研究活動における不適正行為については、政府が示したガイドライン等を踏まえ対策を推進す る。
中長期計画
ア JIRCAS に対する国民の信頼を確保する観点から、法令遵守や倫理保持に対する役職員の 意識向上を図るため、研修や教育訓練等を実施する。
イ 政府が示したガイドライン等を踏まえ、研究活動における不適正行為を防止するための職員 教育や体制の整備を進める。
《平成30年度実績》
ア 役職員の意識向上のための研修や教育訓練等の実施
法令遵守や倫理保持に対する役職員の意識向上を図るため、内部講師によるコンプライアンス 一斉研修を平成30年4月に実施し321名が受講した。コンプライアンス一斉研修では、国際農研 に所属する全ての職員等に対して「就業規則、コンプライアンスの基本等、労働安全衛生、健康管 理」、「遺伝子組換え生物などの使用等に係る安全規則」、「研究費の使用」を、さらに研究職員等 に対して、「化学薬品等の管理」等研究業務に関連した内容について研修を実施した。また、英語 による研修も実施した。なお、年度途中の採用者・異動者等 50 名には、上記研修を録画したビデ オでの研修を実施した。平成29年2月に作成した「コンプライアンスルールブック」を見直し、内容 を更新した。
また、国立研究開発法人協議会コンプライアンス専門部会が提唱したコンプライアンス推進週間
(12月3日から7日)に賛同して統一ポスターの掲示を行った。さらに国際農研独自の取組として、
理事長から職員へのメッセージを発信し、コンプライアンス携行カード(日・英)を作成・配布した。