2)継続動詞・瞬聞動詞と他動詞。自動詞その他との関係はおおよそ次のよ
うである。
「笑う」「走る」のように瞬間動詞ではない自動詞もあるが,他動詞は継続 動詞に,また自動詞は瞬聞動詞に属することが多い。意志動詞・無意志動詞
は,継続動詞と瞬闘動詞のどちらの場合もあり得る。
他動詞(開ける一雨戸を開けている。)
意志動詞(読む一本を読んでいる。)
継続動詞
無意志動詞(降る一雨が降っている。
吹く一風が吹いている。)
【問題】次の下線の動詞が状態動詞・継続動詞・瞬間動詞のどれに属する か考えてください。
1.電気がついた。
2.毎朝5時に湧が覚める。
3.我が輩は猫である。
4.手紙を書く。
5.人が死ぬ。
陛簗騨麹 9
屡晦i窮i購 『セ腰騒黎¥k s
聖暴鞭網翻 3塵鞭翻期 1
【剥
5.3形容詞
チェック
次の語を知っていますか。チェックして下さい。
[コ/形容詞 ロナ形容詞 □形容動詞 □属性形容詞 □感覚・感情形容詞
□叙述用法 □修飾用法
餐)形容詞は物事の性質や状態を表す。それ自体で述語の働きをする場合
(叙述用法)と,連体修飾語の働きをする場合(修飾用法)とがある。
(1)この本はおもしろい。 (叙述用法)
(2)おもしろい本を読んでいる◎ (修飾用法)
「多い」f遠い」が単独で名詞を修飾する場合は,次のa.のように「多く の」「遠くの」となる。(b.のように文として次の名詞にかかっていく場合 は,その限りではない。)
(3>a.多くの人と会った。/*多い人と会った。
b.最近多いケースは,就職せずにアルバイトで生計を立てるとい うものだ。
(4)a.遠くの山をながめる。/*遠い山をながめる。
b.家から遠い場所に出かける。
一55一
形容詞は動詞と同じく,補語をとることができる。《→形容詞文》
2)形容詞は大きく,物事の性質を表す属牲形容詞と,話し手の感覚・感情 を表す感覚・感情形容詞に分けられる。
1.属性形容詞 (5)この木は高い。
⑥ このビルの構造は複雑だQ
2.感覚・感情形容詞
(7)私は友達がいなくてさびしい。
⑧ きょうは一日不愉快だった。
(9) 歯カゴ痛し、o
属性形容詞は主語の人称に関する制約がないが,感覚・感清形容詞は通常,
話し手自身の感覚や感情を表す。主語が第三者の場合は,「らしい」「そうだ」
「と言っている」などをつけて他者の感覚・感情を問接的に表すことができ
る◎
(7) a.?彼女は友達がいなくてさびしい。
b.彼女は友達がいなくてさびしいと言っている。
(8> a.?林さんはきょうは一日不愉快だった。
b.林さんはきょうは一欝不愉快だったそうだ。
(9) a.?彼は歯が痛い。
b.彼は歯が痛いらしい。
3)形容詞には1)で述べたように叙述馬法と修飾用法があるが,両者に何 か意味的な差はあるだろうか。
一56一
(10) a. きょうは暑い。
b。 きょうは暑い日だ。
ai>a.正夫は元気だ。
b。正夫は元気な子どもだ。
我々は本当に暑いことを体感しているときは,㈱a.のように,「きょうは 暑い。」とか「暑い。暑い。」と言う。働b.のように,修飾用法を使って
「暑い日だ。」と言う場含は,より客観的な判断をともなっている。一般に,
叙述用法のほうが,話し手の感情や感覚の直接的な表現である。(IOのa。と b.についても醐じことが言える。
4)形容詞が表す性質というものは,絶対的なものではない。日本人には
「富士山は高い」かもしれないが,高い山を見慣れたネパー・・一ルの学習者にとっ ては「富士山は低い」かもしれない。また,低いものどうしを比べて,「ど ちらも低いが,こちらのほうが高い。」とも言う。
「大きい1の反対は「小さい」,「長い」の反対は「短い」というように,
多くの形容詞は反対語を持つ。では,「おいしい」「おもしろい」「平気だ」
の反対語は何だろうか。
「おいしい」の反対語は「まずい」,fおもしろい」の反対語はヂつまらな い」という人が多いかもしれないが,では,「まずい」とfおいしくない」,
「つまらない」と「おもしろくない」は全く同じだろうか。「元気だ」の反対 は「病気だ」だろうか。
形容詞の中には適切な反対語がなく,否定形で反対の意味を表すものがあ る。ドおいしくない」ことを「まずい」と言うのは強すぎるし,「好きだ」の 反対語は「きらいだ」よりも「好きではない」がふさわしい。「親切だ」の 反対語を否定を表す「不」を用いて,「不親切だ」とするのも,その表れで
あろう。