2.石けん膜の性質 45
と表されるから,
∫(鋤一1國国1訓国1副1
2.石けん膜の性質 46
2.2 正四面体に張られる膜
この節では,石けん膜の性質を利用して,正四面体の内部に張られる6つの三角
形の膜が共有している頂点は,正四面体のどこなのか調べる。図2.9ように,正四面体の各頂点0,ハ,一B,0に座標を当てる。点Pは,6つの三 角形の膜が共有している頂点である。そして,
0/4=財,OBニu,00=ω,OP=ξ
とおく。
o(穿,o,穿)
ω P
ξ 0(0,0,%
B(穿,奏,o)
溢(婆,一毒,o)
図2.9:正四面体
このとき,正四面体OAβ0の枠に張られた6っの三角形の膜となる△PO盈,△PみB,
△PBO,△Pσ0,△PO・4,△POBの面積の総和が,最小になるときの点Pの位置
を求める。ただし一Pは,正四面体の内部あるいは周上の点とする。命題2.2.1.6つの三角形の面積の和が最小にする点Pは,正四面体の重心である。
σ
0
3
.Bハ
図2.10:正四面体の重心P
ところで,正四面体の重心Pは,図2.10のように,頂点0をから△0!1−Bの重心
Eに引いた線分を3:1に内分する点である。このとき,同じ接続線を共有する内部
の三角形の交角は120度であり,4本の接続線は,その共有点において等角に交
わり,その角をθとすれば,COSθ=一毒である。2.石けん膜の性質 47
ここで補題として,ベクトルについての微分の結果を書いておく。
(ベクトルの外積についての定義や性質については,佐竹一郎著[8】を参照)
R3上のベクトルα,δの外積とは,図2.11のように,2っのベクトルα,δに垂直で,
それらの定める平行四辺形の面積
1回llδII sinθ (θは,αとδのなす角)
に等しい大きさのベクトルであり,α×δで表す。
α×わ
1 … 17
α
図2。11:外積の図形的意味
補題2・22・一般に,ξ(5)を5の一次式,(すなわちξ(8)=8ξo+ξ1,ただし,ξo,ξ1 は定ベクトル),ηを定ベクトル,ξ×η≠0とすれば,
旦1ξ×η1一亘(1ξ×η )2)圭一( ×η,ξ×η) (2.2.・)
43 45 ilξ×η1
d2 (ξ、×η,ξs×η)(ξ,×η,ξ×η)2
漂ilξ×η1ニ Iξ×ηII i!ξ×η 3
」[ξ3×η1×[ξ×ηlll2」1(ξ5,ξ×η)ηiP≧。
iiξ×η1!3 1ξ×η13 (22,2)
命題2.2.1の証明 6つの三角形の面積の総和をSとすると,
S=1△PO/11十1△PBOl十1△POOl十1△P/1BI十1△POBI十1△PO/1「
と書ける。ベクトルを使えば,
1
Sニー{ ξ×矧1+ ξ× ll+ilξ×ω +ll(ξ一賜)×(%一u)
2
+ll(ξ一u)×(ω一u)ll+IKξ一ω)×(u一ω) }
と表され,Sは,ξに関して連続だから,最小値を取るξが存在する。
ここで,次の3つの場合に分けて考える。
場合1.Pが頂点と一致する場合
場合2.Pが辺上にある場合
場合3.その他の場合2.石けん膜の性質 48
ω
U B O
uニ
(P)
図2.12:Pが頂点と一致する場合 場合1 −Pが頂点と一致する場合。
例として,図2.12のように,Pがハと一致する場合を考える。
この場合,OP=0。4,すなわち,ξ=%だから,ξ×賜二〇となる。よって,張 られる膜は,
△Pβ0(△。4β0), △POO(ムノ100), △POB(△140B)
の3面になる。このときの面積の総和は,
S一(1×・×乎)×3一華 (乞乞3)
になる。
場合2 Pが辺上にある場合。
例として,図2.13のように・4B上にあるとする。
・ζく湘姦薄,8,・)
、 (穿,0,0)
(亨,o,o)
図2.13:Pは・4β上を動く
このとき,Pの座標を(4,5,0)とする。ただし,(一奏<5<巷)とすると,面積の
総和Sは,
S=1△α4Bl十1△、4βq+1△00Pl
と書けるが,
畜
1△α4Bl=i△・4βqニー
42.石けん膜の性質 49
なので,i△00PIの面積が最小になればよい。
ところで,図2.13より,△0(2E〜△OpPで,相似比は213だから,
2 陶∬1一一5 3
△0丑(〜は,直角三角形だから,
1σGl一厨一挿
また,
1・P唇暦一1癖
になるから,
1△00Pl−liOPllO9卜毒〉爾
よって,
∫(5)=(3+452)(6+452) (2.2.4)
としたとき,∫(5)が最小となる8を見つければよい。したがって,
〃
一=85(6+432)+85(3+452)一85(852+9)
4s
42∫ 2
一==1928 十72>0 452
より,∫(5)は,5ニ0のとき,最小になる。すなわち,点Pが.Aβの中点の時に,面