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協力して,影響度を再検討すべき時期に来ている ものと考える。
結 語
医療器械の安全管理上の問題点から,施設利用 者の意見に十分留意し院内の携帯電話使用につい て検証した。その結果から,携帯電話の使用によ る生命の危険性は極めて少ないと判断した。また,
調査未実施のペースメーカーなどを考慮に入れて も,使用場所を限った携帯電話の使用は十分可能 であり,当院における現在の全面的携帯電話禁止 規制は,現状でその実効性が失われていることか らも,必ずしも適切ではないと考える。今後,更 に当院医療安全管理委員会にて検討し,施設利用 者に配慮した新ルールを作成し,早急に導入して いく予定である。
参考文献
・豊島健:携帯電話等のペースメーカーに及ぼす
影響,『心臓ペーシング』Vol.12 No.5,1996
・豊島健:携帯電話端末等がペースメーカーなら びにICDへ及ぼす影響,『第2回CE安全研究会 誌』,2002.6.15
・不要電波問題対策協議会:『医用電気機器への 電波の影響を防止するための「携帯電話などの 使用に関する暫定指針」』,1996.3.29
・暫定ガイドライン,植え込み型心臓ペースメー カー利用者の携帯電話使用上の注意,日本心臓 ペースメーカー友の会誌『かていてる』Vol.28 No.1,1996
・野島敏雄:電波が医用電気機器に及ぼす影響に ついて,『電波環境協議会(旧不要電波問題対策 協議会)EMCCレポート』13号,1997
・総務省情報通信報道資料:『電波の医用機器等 への影響に関する調査結果――新たな植込み型 心臓ペースメーカー等についても22センチの現 行指針の妥当性を確認』,2002.7.2
日 本 病 院 学 会
︽ 一 般 演 題
︾ 病 院 内 で の 携 帯 電 話 使 用 に 関 す る 検 討
【はじめに】
健康運動指導士は,治療の一環としての運動ま たは競技としての運動指導を行うのではなく,呼 吸循環器系の生理機能維持向上を図ることにより,
高血圧,糖尿病,高脂血症,肥満などの生活習慣 病を予防し,健康水準を保持増進する観点から,
医学的基礎知識,運動生理学の基礎知識などに立 脚しつつ,個々の運動に対して指導を行うとされ ている1)。そして,我々は種々の生活習慣病の2 次予防,治療での運動指導においても健康運動指 導士の関わりが必要だと考え運動指導に取り組ん でいる。
当院では,8名の健康運動指導士が勤務し,
1988年から心疾患リハビリテーションにおける 運動指導を,2000年からは医療法42条疾病予防 施設での生活習慣病の1次・2次予防の運動指導 を行っている。また,関連施設においては,軽費 老人ホーム入所者の体操指導や医療機関での糖尿 病教育指導,医療機関での健康教室での運動指導 を行っている。さらに,地域では,老人クラブで の体操指導や地域NPO活動での運動指導,社会 福祉協議会によるすこやか学級事業での体操指導 を行っている。
今回,地域健康支援活動の1つである,小学校 区社会福祉協議会が実施する「健康すこやか学級
(健康すこやかサロン)」事業における健康運動指 導士の活動について報告する。
【健康すこやか学級の目的と内容】
「健康すこやか学級」事業目的には,①寝たき り・痴ほう予防,②仲間づくりと社会参加の促進,
③福祉のまちづくりが上げられている。事業内容 は,①健康チェック(血圧,脈拍,体温,体調確 認),②食事の提供,③レクリエーションを提供し ている2)(表1)。
平成12年11月から近隣の4学校区社会福祉協議 会から依頼があり,病院から健康運動指導士と在 宅介護支援スタッフが健康チェックに協力してい る。主な活動は,血圧・脈拍測定・健康体操であ る。
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︽ 一 般 演 題
︾ 総 合 病 院 に 勤 務 す る 健 康 運 動 指 導 士 に よ る 地 域 健 康 支 援 活 動 に つ い て
総合病院に勤務する健康運動指導士 による地域健康支援活動について
今井 優 大塚 潤子 鍵谷古都美 黒瀬 聖司 村上 里美 山本 潤 武田 隆久
医仁会 武田総合病院
第5 4回日本病院学会 一般演題
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表1 健康すこやか学級の1日の流れ
【プログラムの参加状況と特徴】
会場・開催日別参加者数の継時的変化を図1に 示した。平成16年1月までの参加者は,男性64名 平均年齢75.3±5.5歳,女性220名平均年齢75.5±
6.1歳,実施回数は113回で延べ1,387名が参加し た。1日の平均参加者数は12.3名である。
血圧は毎回測定している。参加者の中には,血 圧が普段に比べ上昇する方も多く見受ける。普段 と違う原因について,測定時間が違うことや,測 定場所,環境,姿勢,コンディションが影響する ことを毎回繰り返し説明している。
図2は,健康すこやかサロンに参加した284名 の,各開催日別の収縮期血圧の平均値をグラフに したものである。開催時期・会場ごとに測定値に ばらつきがあり,黒印の会場は,白抜きの会場に 比べ平均血圧値が高い日が多かった。これは,黒 印の会場での測定姿勢が正座であることが原因で あることが考えられた。
血圧測定と体調を確認した後,健康講話を行っ ている。写真1は,健康チェック・健康相談の実 施風景である。講話の内容は,環境の違いによる 身体特徴についての内容が多い。図3は高血圧の 原因について説明したものである。象の絵を使用 して,「血管が細くなる」,「血液量が多くなる」,
「血液の粘性度が高まる」,「血管が硬 くなる」などの原因に加え,身体活動 の強さにより心臓に負担を与えている ことを説明している。他には,身体持 久力に関係がある酸素摂取量や,体脂 肪量の増加による肥満,筋力低下によ る転倒などについて説明している。
次に,健康体操を実施している。写 真2は健康講話・体操の実施風景であ る。日常生活の中でできる手軽な体操 には,ストレッチ体操がある。例えば,
手の指を体の前で組んで,肘(腕)を 伸ばしながら,手のひらを天井に押し 上げていくと,脇の下が伸びてきます。
その時に,「新しい服が破けていませ んか?」などと質問し,脇の下を意識 してもらい,体操を見て真似るだけで はなく,何故その体操を行うのかを考 えながら実施する。他にも多くの種目 があるが,息を堪えることや,痛みを 感じるところまで行うのは良くないこ とを指導している。筋肉が伸びて「気 持ちがいいな」と感じるぐらいが理想 である。指導のコツは,無理がかから ないように繰り返し伝えることである。
図4・5・6は,体操の内容をプリン トにしたもので,参加者にも配布して 日
本 病 院 学 会
︽ 一 般 演 題
︾ 総 合 病 院 に 勤 務 す る 健 康 運 動 指 導 士 に よ る 地 域 健 康 支 援 活 動 に つ い
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図1 会場・開催日別参加者数の経時的変化
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(mmHg)
図2 開催日別,収縮期血圧平均値の変化
いる。
【健康チェック中に認めた異変事例】
G会場での出来事である。いつもと 同じように血圧測定を実施していた。
参加者の1人が体調不良を訴えたため,
先に血圧測定を実施した。測定時,脈 拍が触れず,顔面蒼白,冷汗,白目の 状態になり一時的に意識レベルが低下 した。姿勢は椅子座位から仰臥位へ体 勢を変えバイタルをチェックしながら 救急隊を要請した。すぐに意識レベ ルは回復したが,冷汗は続いていた。
救急隊到着後血圧は安定した。酸素飽 和度は95%,心電図上不整脈があり,
掛かりつけの病院へ搬送され,点滴治 療後帰宅された。
高齢者は,何らかの疾患を持ち合わ せていても不思議ではなく,何がきっ かけで体調の変化を伴うかわからない。
プログラムは地域住民の活動であるが,
医療関係者の協力により,安全性が確 保できる。しかし,関係しているスタ ッフは緊急事態の対応について知識を 修得する必要もある。
【ま と め】
不慣れな体操により体に疲れを感じ ていた方が,月1回の参加が楽しくな り,自宅での体操の実施,意識した歩 行,転倒の予防,医療機関での治療開 始,環境による身体特徴の違いなどを 感じてもらうことができた。
日常生活の中で少しずつ健康につい て意識をもち,身体活動を増やすこと により,健康な寿命を伸ばすことがで きる。楽しい日常生活が送れる環境づ くりにはスポーツ(運動・身体活動)
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︽ 一 般 演 題
︾ 総 合 病 院 に 勤 務 す る 健 康 運 動 指 導 士 に よ る 地 域 健 康 支 援 活 動 に つ い て
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