13.1 ワイヤロープの取扱い
ワイヤロープの取扱いには、十分注意を払ってく ださい。ワイヤロープは、正しく取り扱えば、そ の寿命を最大限に延ばして使用できます。しかし、
取扱いを誤ると使用不能の状態にしたり、早期廃 棄の事態を招きます。正しく取り扱ってください。
ワイヤロープの解き方
ワイヤロープはコイル巻きか木枠に巻いてありま す。ワイヤロープを解くときは、コイルを転がし て伸ばすか、木枠が回転するようにして引き出し てください。もし誤った解き方をすると、ワイヤ ロープによりがかかったり、よりが戻ったり、キ ンクを起こしたりして使用できなくなることがあ ります。また、よりがひどくない場合でもワイヤ ロープの絡みつきの原因になります。
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ワイヤロープの絡み修正
新しいワイヤロープに交換したとき、長尺ブーム でワイヤロープの巻掛本数が少ないときは、ロー プの絡みが発生することがあります。フックまた はつり荷が回転して危険ですので次の方法で修正 してください。
1. ブームまたはフックからロープソケットを取り外 し、ロープソケットが回らなくなるまで自由にし てください。
2. フックを数回上下してワイヤロープのよりを均等 にしてください。絡みが残っている場合は再度修 正してください。
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ワイヤロープのねじれ修正
【留意事項】
◆ワイヤロープは使用しているうちに構造上の伸びが 除去されたり、よりが戻されたりします。そのまま 使用していると、ロープ端末にねじれが集中してロ ープ損傷の原因になります。
ロープのよりが安定した状態に落ち着くように、定 期的にワイヤロープの掛け換えを行ってロープ端末 のねじれを取り除いてください。特にワイヤロープ を交換した後は、重要です。
ワイヤロープを素手で扱うとけがをします。皮 手袋を使用して扱ってください。
注意
ロープソケットがワイヤロープの絡みによって 回転するので注意してください。
注意
点 検 ・ 整 備
13.2 ワイヤロープの交換
ワイヤロープの交換基準
【留意事項】
◆工場出荷時の仕様と異なるワイヤロープを使用する 場合は変更届けが必要です。
ワイヤロープは日常点検、定期(月例)点検を行い、
断線・摩耗・腐食・型崩れ・電弧または熱影響・
塗油状態・端末状態を確認してください。点検の 結果、下記の(1)~(5)に該当するものは交換してく ださい。
【留意事項】
◆端末部に異常が認められた場合は、補修または切り 詰めを行ってください。
(1) ワイヤロープ1よりの間において、素線(フィラ ー線を除く)数の10%以上の素線が切断している もの
【留意事項】
◆図は標準的な6ストランドのワイヤロープで説明し ています。
心綱
フィラー線
素線 ストランド
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1 2 3 4 5 6
1よりの長さ
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(2) 直径の減少が公称径の7%を超えるもの
直径
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(3) キンクしたもの(キンクとは、1のように輪がで きたまま使用して2,3,4のようにロープが結節し た状態になったものをいいます)
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1 2 3 4
(4) 著しい型崩れ・腐食があるもの(著しい型崩れと は、ストランドが凹んだもの、図のようにストラ ンドがゆるんだもの、心綱がはみ出したものをい います。また、著しい腐食とは、素線の表面にピ ッチングが発生しているもの、腐食がロープ内部 に及んでいるものをいいます)
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(5) 熱やスパークにより損傷を受けたもの 作業中にワイヤロープが切断すると、重大な事
故を招きます。ワイヤロープは定期的に点検し、
交換基準に達している場合は直ちに交換してく ださい。
警告
Y-8 Y-8 点 検 ・ 整 備
ワイヤロープの取外し
1. アウトリガを設置して、ブームを後方または側方 に向けください。
2. ブームをいっぱいまで下げて、フックを地面に降 ろしてください。
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3. フックまたはブーム先端部からロープソケットを 取り外してください。
4. ワイヤクリップを取り外し、ウエッジを打ち抜い てロープソケットからワイヤロープを取り外して ください。
ロープソケット
ウエッジ 鉄棒
ワイヤクリップ ワイヤロープ ハンマ
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5. フックおよび巻過検出装置のウエイトからワイヤ ロープを抜き取ってください。
6. ウインチ巻下げ操作を行ってワイヤロープを木枠 に巻き取ってください。
【留意事項】
◆乱巻き防止のため、ワイヤロープを引っ張りながら 巻き取ってください。
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7. ウインチドラムにワイヤロープがなくなるまで巻 き取れば、ウインチドラムからウエッジを打ち抜 いてワイヤロープをすべて巻き取ってください。
ドラム
ワイヤロープ
ウエッジ 鉄棒
ハンマ
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点 検 ・ 整 備
ワイヤロープの取付け
【留意事項】
◆ワイヤロープの切断をする場合は次の方法で行なっ てください。
(1) 切断個所を中心に左右5ヶ所にシージングを行い ます。
シージングはシージングワイヤーの一端をストラ ンドの谷間に沿わせ、適当な位置でロープ軸に直 角に曲げ、ロープ上に互いに密接して巻き付けて ください。
シージングの幅はロープ径の1.5倍いなるように してください。
(2) ロープ本体側のシージング位置よりロープ径の 1.2倍の長さにわたって、外ストランド同士(全周)
を溶接してください。そして、溶接した固定部分 より、ロープ軸に対して約40°の傾斜がつくよう に斜めにガスで切断してください。このとき、内 層の各ストランドを互いに密着させながら、切っ てください。
本体側 約1.2D
約2.5D 本体側
ストラント溶接固定部分 傾斜状になるように切断
D
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(3)切断後、傾斜部で外層ストランド溶接固定部と内 層ストランド切断部を溶接し、ストランド相互を 溶接固定するとともに、適切な傾斜を付けて形を 整えてください。
(4)切断部品は、ロープ表面でのストランドの凸凹が なく、表面が滑らかで、各ストランドが互いに充 分溶着固定していることを確認してください。
1. 新しいワイヤロープをブーム先端またはジブ先端 からウインチドラムまで通してください。
【留意事項】
◆経路を間違えないでください。
2. ワイヤロープ端末をウインチドラムに固定してく ださい。
【留意事項】
◆ウエッジの方向を間違えないでください。また、ワ イヤロープ先端がウインチドラムの外周から出ない ようにしてください。
ウエッジ
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3. ウインチ巻上げ操作を行い、フックに掛ける長さ だけ残してウインチドラムにワイヤロープを巻き 込んでください。
【留意事項】
◆乱巻き防止のため、ワイヤロープに張力を与えなが らゆっくり巻き込んでください。
◆巻き込み中は次のことに留意してください。
(1) 巻き始めは、ドラム端のガイド部に沿わすように 巻き込んでください。(図1参照)
Y-8 Y-8 点 検 ・ 整 備
ガイド部 図1
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(2)1 層目はドラムの溝に沿って巻き込んでください。
(3) 層数が変わるときは、下層のワイヤロープの谷間 に載るように巻き込んでください。(図2参照)
図2
フランジ突起部
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4. ワイヤロープを巻掛本数に応じてブームおよびフ ックのシーブに通した後、巻過防止装置のウエイ トにワイヤロープを通してください。
【留意事項】
◆掛け方は「ワイヤロープの掛け換え」を参照してく ださい。
5. ロープソケットにワイヤロープを通し、ワイヤ クリップで固定してください。
【留意事項】
◆ウエッジの組込み方向、ワイヤクリップ取付け方向 および取付け位置に注意してください。
(d:ワイヤロープ公称径)
4d 5d
ウエッジ
ロープソケット
ワイヤロープ
ワイヤクリップ
ワイヤ
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6. ロープソケットをフックまたはブーム先端部に固 定してください。
割りピン
ロープソケット
ピン
ワッシャ ボルト
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