6. 低消費電力モード
6.2 モード間遷移と LSI の状態
表6.2 SLEEP命令実行後の状態と割り込みによる復帰先
DTON SSBY SMSEL LSON SLEEP命令実行後の状態 割り込みによる復帰先
0 0 0 0 スリープモード アクティブモード
0 0 0 1 スリープモード サブアクティブモード
0 0 1 0 サブスリープモード アクティブモード
0 0 1 1 サブスリープモード サブアクティブモード
0 1 X X スタンバイモード アクティブモード
1 X 0* 0 アクティブモード(直接遷移)
1 X X 1 サブアクティブモード(直接遷移)
【注】X:Don’t care
* SMSEL=1で状態遷移を行った場合、タイマV、SCI3、SCI3_2、A/D変換器はリセットされ、各レジスタの値は初
期値に戻ります。アクティブモード遷移後に、これらの機能を使用する場合は、各レジスタの再設定が必要です。
表6.3 各動作モードでのLSIの状態
機能 アクティブ スリープ サブアクティブ サブスリープ スタンバイ
システムクロック発振器 動作 動作 停止 停止 停止
サブクロック発振器 動作 動作 動作 動作 動作
CPU 命令実行 動作 停止 動作 停止 停止
レジスタ 動作 保持 動作 保持 保持
RAM 動作 保持 動作 保持 保持
I/Oポート 動作 保持 動作 保持 レジスタは保
持、出力はハイ インピーダン ス
IRQ3〜IRQ0 動作 動作 動作 動作 動作
外部割り込み
WKP5〜WKP0 動作 動作 動作 動作 動作
周辺モジュール RTC 動作 動作 時計用タイムベース機能選択時は動作、インターバル タイマ選択時は保持
タイマV 動作 動作 リセット リセット リセット ウォッチドッグ
タイマ
動作 動作 保持(カウントクロックに内部発振器を選択した場合 は動作します。*)
SCI3、SCI3_2 動作 動作 リセット リセット リセット
IIC2 動作 動作 保持* 保持 保持
タイマB1 動作 動作 保持* 保持 保持
タイマZ 動作 動作 保持(カウントクロックに内部クロックφを選択した 場合、カウンタはサブクロックでカウントアップしま す。*)
A/D変換器 動作 動作 リセット リセット リセット
6.2.1 スリープモード
スリープモードではCPUの動作は停止しますが、内蔵周辺モジュールはSYSCR2のMA2、MA1、MA0で設定 した周波数のクロックで動作します。CPUのレジスタの内容は保持されます。割り込み要求が発生するとスリー プモードは解除され、割り込み例外処理を開始します。CCRのIビットが1のとき、または割り込みイネーブル ビットにより割り込みがマスクされているとスリープモードは解除できません。解除後のモードはSYSCR2の LSONによって決まり、アクティブモードまたはサブアクティブモードへ遷移します。スリープモード中RES端 子をLowレベルにするとスリープモードは解除されリセット状態に遷移します。
6.2.2 スタンバイモード
スタンバイモードではシステムクロック発振器が停止し、CPUおよび内蔵周辺モジュールが停止します。規定 の電圧が与えられているかぎり、CPUのレジスタと一部の内蔵周辺モジュールの内部レジスタ、内蔵RAMのデ ータは保持されます。また、RAMデータ保持電圧で規定された電圧が供給されているかぎり、内蔵RAMのデー タは保持されます。I/Oポートはハイインピーダンス状態となります。
スタンバイモードは割り込みによって解除されます。割り込み要求が発生するとシステムクロック発振器が発 振を開始します。SYSCR1のSTS2〜STS0で設定された時間が経過するとスタンバイモードが解除されて割り込 み例外処理を開始します。CCRのIビットが1の場合、または割り込みイネーブルビットにより割り込みがマス クされているとスタンバイモードは解除できません。
スタンバイモードでRES端子をLowレベルにするとシステムクロック発振器が発振を開始します。システムク ロックの発振開始と同時にLSI全体にシステムクロックが供給されます。RES端子は必ずシステムクロックの発 振が安定するまでLowレベルを保持してください。発振安定時間経過後RES端子をHighレベルにすると、CPU はリセット例外処理を開始します。
6.2.3 サブスリープモード
サブスリープモードではCPUは停止し、RTC以外の内蔵周辺モジュールも停止します。規定の電圧が与えられ ている限り、CPUと一部の内蔵周辺モジュールの内部レジスタ、内蔵RAMの内容は保持され、I/Oポートは遷移 前の状態を保持します。
サブスリープモードは割り込みによって解除されます。割り込み要求が発生するとサブスリープモードは解除 され、割り込み例外処理を開始します。なお、CCRのIビットが1の場合、あるいは割り込み許可レジスタによ り当該割り込みの受付けが禁止されている場合は、サブスリープモードは解除されません。解除後のモードは
SYSCR2のLSONによって決まり、アクティブモードまたはサブアクティブモードへ遷移します。アクティブモ
ードへ遷移する場合はSYSCR1のSTS2〜STS0に設定された発振安定待ち時間を経て遷移します。
サブスリープモードでRES端子をLowレベルにすると、システムクロック発振器が発振を開始します。システ ムクロックの発振開始と同時にLSI全体にシステムクロックが供給されます。RES端子は必ずシステムクロック の発振が安定するまでLowレベルを保持してください。発振安定時間経過後RES端子をHighレベルにすると、
CPUはリセット例外処理を開始します。
6.2.4 サブアクティブモード
サブアクティブモードの動作周波数は、SYSCR2のSA1、SA0により、ウォッチクロック(φw)の2分周、4 分周、8分周から選択できます。動作周波数はSLEEP命令実行後、SLEEP命令実行前に設定した周波数に切り替 わります。
サブアクティブモードでSLEEP命令を実行すると、SYSCR1、SYSCR2の組み合わせによりスリープモード、
サブスリープモード、スタンバイモード、アクティブモード、サブアクティブモードへ遷移します。
また、RES端子をLowレベルにするとシステムクロック発振器が発振を開始します。システムクロックの発振 開始と同時にLSI全体にシステムクロックが供給されます。RES端子は必ずシステムクロックの発振が安定する までLowレベルを保持してください。発振安定時間経過後RES端子をHighレベルにすると、CPUはリセット例 外処理を開始します。