発生波形=DCのとき 発生波形=パルスのとき
パルスベース値 トリガ回数
スイープスタート トリガ回数
スイープスタート
発生レベル 発生レベル
トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ
プログラムファイル
USB ストレージ機能 (2-34 ページ ) を使って、内蔵の不揮発性ストレージ (GS820ROM) の PROGRAM ディレクトリに格納します。
工場出荷時またはストレージフォーマット時に PROGRAM ディレクトリに作成される Sample.csv は、プログラムファイルのサンプルです。ファイルの内容はディスプレイ上 で確認できます。
プログラムファイルの記述内容
プログラムスイープでは、ワークシートやテキストエディタで作成、編集した最大 100000 点までの CSV 形式の任意波形データを読み込み、スイープを実行します。最小 100µs ご とに発生レベルを変化させることができます。
「付録 1 プログラムファイルの記述例」を参照してください。
1V
2ms 3ms 4ms 5ms 6ms 7ms
4V
2V 1V
5V
7V SL , T1, HL, LL,
1.0 , 2E-3 4.0 , 3E-3 2.0 , 4E-3 1.0 , 5E-3 5.0 , 6E-3 7.0 , 7E-3
... , ... , ... , ... , ... , ... ,
... , ... , ... , ... , ... , ... ,
}
タイトル行データ行 プログラムファイル
行
改行コード (CR/LF/CR+LF) で区切られたテキストファイルです。1 行以上の制御パラメー タを定義します。行に複数の項目を定義をする場合、各項目は整数、実数、文字列で定 義し、セパレータ ( カンマまたはセミコロンを選択 ) で区切られた CSV 形式にします。
2.5 スイープ
機能説明
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記述
1行目はタイトル行とし、定義する項を下表の文字列で表現します。
タイトル*1 定義内容 項表現
[CHn.]SF CH1/CH2 発生ファンクション V/I 文字列
[CHn.]SR CH1/CH2 発生レンジ SF=V のとき: 0.2 ~ 18*2 実数 *6 SF=I のとき: 200E-9 ~ 3*3 実数 *6 [CHn.]SL CH1/CH2 発生レベル SF=V のとき: -18.0000 ~ +18.0000 *4 実数
SF=I のとき: -3.20000 ~ +3.20000 *5 実数 CHn.]HL CH1/CH2 ハイリミット値 SF=V のとき: -3.20000 ~ +3.20000 *5 実数 SF=I のとき: -18.0000 ~ +18.0000 *4 実数 [CHn.]LL CH1/CH2 ローリミット値 SF=V のとき: -3.20000 ~ +3.20000 *5 実数 SF=I のとき: -18.0000 ~ +18.0000 *4 実数 [CHn.]SD CH1/CH2 ソースディレイ 0.000015 ~ 3600.000000 実数 [CHn.]PW CH1/CH2 パルス幅 0.000050 ~ 3600.000000 実数 CHn.]PB CH1/CH2 パルスベース SF=V のとき: -18.0000 ~ +18.0000 *4 実数 SF=I のとき: -3.20000 ~ +3.20000 *5 実数
[CHn.]MS CH1/CH2 測定オン / オフ 1/0 整数
[CHn.]MF CH1/CH2 測定ファンクション V/I 文字列
[CHn.]MR CH1/CH2 測定レンジ MF=V のとき: 0.2 ~ 18*2 実数*6 MF=I のとき: 200E-9 ~ 3*3 実数*6 [CHn.]MD CH1/CH2 メジャーディレイ 0.000000 ~ 3600.000000 実数 [CHn.]HC CH1/CH2 比較上限値 -9.99999E±24 ~ +9.99999E±24 実数 [CHn.]LC CH1/CH2 比較下限値 -9.99999E±24 ~ +9.99999E±24 実数 T1 タイマ 1 周期 0.000000 ~ 3600.000000 実数 T2 タイマ 2 周期 0.000000 ~ 3600.000000 実数
AT 補助トリガ発生 1 整数
DO ディジタル出力 0x0000 ~ 0xFFFF 整数
*1 タイトルでは、[CHn.] の記述でチャネルが指定できます。(n=1 または 2)
*2 765611/ 765612 のときは、0.2 ~ 50。
*3 765611/ 765612 のときは、200E-9 ~ 1。
*4 765611/ 765612 のときは、-50.0000 ~ +50.0000。
*5 765611/ 765612 のときは、-1.20000 ~ +1.20000。
*6 実数値を含む最も小さいレンジと解釈します。
Note
• チャネルが指定されていないタイトル行は、CH1 になります。• 片方のチャネルだけ定義されたファイルを読み込む場合、定義されているチャネルにかか わらず、読み込んだチャネルに反映されます。
たとえば、タイトル行で CH2 と定義されたプログラムファイルを CH1 で読み込むと、その 内容を CH1 で実行します。CH2 には反映されません。
シングルステップスイープ ≡操作説明は 6.4 節≡
変更した設定を直ちに発生に反映させず、スイープ開始後のソーストリガにより反映さ せます。
シングルステップスイープを使用すると、複数チャネルの設定変更を同時に反映するこ とができます。たとえば、PC から複数チャネルの設定変更とトリガの制御を通信で行 うと、100000 ステップを超える複数チャネルの同時スイープが実現できます。
シングルステップスイープは、一度スイープをスタートすると自動的にスイープを終了 することはありません。出力を OFF にするか、ゼロ発生にすると終了します。
スイープの繰り返し回数 ≡操作説明は 6.1、6.2、6.3 節≡
リニアスイープ、ログスイープ、プログラムスイープでは、繰り返し回数が設定できます。
設定範囲は、1 ~ 1000 または無限大 (∞) です。0 を設定すると、無限大 (∞) になります。
たとえば 5 回に設定した場合、スタートが発生すると 5 回スイープを繰り返し、スター ト待ちの状態に戻ります。無限大 (∞) を選択した場合、スイープ開始後は、スイープま たは出力を OFF するまでスイープを繰り返します。
スイープのスタート ≡操作説明は 6.5 節≡
スイープスタート信号が印加されるか、START キーを押すと、スイープが開始されます。
2.5 スイープ
2.6 トリガリング
概要
本機器のトリガ機能では、組み合わせによって多彩なトリガリングを実現できます。ト リガには次の 3 種があります。ソーストリガ ≡操作説明は 5.7 節≡
ソースアクション (2-9 ページ参照 ) を開始するきっかけになるトリガです。次のトリガ 源の中から 1 つを選択します。
・ 外部トリガ (External)
・ 補助トリガ ( 立ち上がりエッジ )(Aux )
・ 補助トリガ ( 立ち下がりエッジ )(Aux )
・ タイマ 1(Timer1)
・ タイマ 2(Timer2)
・ 測定終了 (MeasEnd)
メジャートリガ ≡操作説明は 7.6 節≡
メジャーアクション (2-16 ページ参照 ) を開始するきっかけになるトリガです。次のトリ ガ源の中から 1 つを選択します。
・ 発生変更 (SrcChg)
・ 補助トリガ ( 立ち上がりエッジ )(Aux )
・ 補助トリガ ( 立ち下がりエッジ )(Aux )
・ タイマ 1(Timer1)
・ タイマ 2(Timer2)
・ イミディエート (Imm)
・ スイープ終了 (SwpEnd)
スイープスタート ≡操作説明は 5.6 節≡
スイープ (「2.5 スイープ」参照 ) を開始するきっかけになるトリガです。次のトリガ源 の中から 1 つを選択します。
・ 外部スイープスタート (External)
・ 補助トリガ ( 立ち上がりエッジ )(Aux )
・ 補助トリガ ( 立ち下がりエッジ )(Aux )
・ タイマ 1(Timer1)
・ タイマ 2(Timer2)
・ 測定終了 (MeasEnd)
機能説明
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それぞれのトリガ源の内容を説明します。
外部トリガ (External)
リアパネルの同期運転用入力端子 (SYNC IN) の TRIG IN (「10.3 同期運転」参照 )、また は BNC 入出力端子の TRIGGER IN (「10.1 BNC 入出力端子の設定」参照 ) へ印加された 立ち下がりエッジをトリガとします。フロントパネルの TRIG キーまたは通信コマンド
“:TRIGger”や“*TRG”でもトリガを発生できます。
外部スイープスタート (External)
リアパネルの同期運転用入力端子 (SYNC IN) の START IN(「10.3 同期運転」参照 )、また は BNC 入出力端子の START IN (「10.1 BNC 入出力端子の設定」参照 ) へ印加された立ち 下がりエッジをスタート信号とします。フロントパネルの START キーまたはコマンド
“:STARt”でもスイープをスタートできます。
タイマ 1(Timer1)
100µs ~ 3600.000000s の周期が設定できる定周期タイマです。CH1 へのスイープスター ト印加によって位相がリセットされるため、通常は CH1 の定周期トリガ源として使いま す。CH1 のプログラムスイープでこの周期をスイープすることもできます。
タイマ 2(Timer2)
100µs ~ 3600.000000s の周期が設定できる定周期タイマです。CH2 へのスイープスター ト印加によって位相がリセットされるため、通常は CH2 の定周期トリガ源として使いま す。CH2 のプログラムスイープでこの周期をスイープすることもできます。
発生変更 (SrcChg)
ソースアクションが発生設定変更をしたタイミングで発生します。
スイープ終了 (SwpEnd)
スイープが終了した時点 (=スイープの最終トリガが印加されたタイミング ) でトリガを 発生します。メジャートリガ源として使用すると、スイープでのパターン発生後に測定 できます。
補助トリガ ( 立ち上がりエッジ )(Aux )
リアパネルの同期運転用入力端子 (SYNC IN) の AUX IN(「10.3 同期運転」参照 )、または 補助トリガ源の立ち上がりエッジでトリガを発生します。
補助トリガ ( 立ち下がりエッジ )(Aux )
リアパネルの同期運転用入力端子 (SYNC IN) の AUX IN (「10.3 同期運転」参照 )、または 補助トリガ源の立ち下がりエッジでトリガを発生します。フロントパネルの SHIFT+START キーまたは通信コマンド“:TRIGger:AUXiliary”でもトリガを発生できます。
測定終了時 ( イミディエート )(Imm)
ソースアクションの終了が次のソースアクションのトリガになります。最速で測定を繰 り返すときなどに使用します。
測定終了 (MeasEnd)
スイープ OFF のときのソーストリガ源に利用すると、ソースアクション+メジャーアク ションを最速で繰り返すことができます。
スイープ実行時のスイープスタート源に利用すると、スイープ+メジャーアクションを 最速で繰り返すことができます。ただし、メジャートリガ源にはスイープ終了を選択す る必要があります。
2.6 トリガリング