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ボリュームグループの設定と管理

双方向 1- to-1 構成

M- to-N Remote Copy 用の初期複製の開始

15 ボリュームグループの設定と管理

参照先 追加情報の内容

「ボリュームグループの使用理由」 (111 ページ) ボリュームグループの説明および Remote Copy で使わ

れる理由

「ボリュームグループの機能」 (112 ページ)

Remote Copy による、ボリュームグループ内の仮想コ

ピーの操作方法

「ボリュームグループの編成規則」 (113 ページ) ボリュームグループに追加できるボリューム

「ボリュームグループへのスナップショットの追加」

(113 ページ)

「複製の通常の方向」 (114 ページ) HP 3PAR Remote Copy によるセカンダリボリュームグ

ループの命名方法

Remote Copy ペアでのボリュームグループの組織化方

法」 (114 ページ) プライマリおよびセカンダリボリュームグループの位置

「複製の通常の方向」 (114 ページ) HP 3PAR Remote Copy によるボリュームグループ間で

のデータコピー方法

「ボリュームグループ内の仮想ボリュームのリンク」

(114 ページ) HP 3PAR Remote Copy による仮想ボリューム間でのデー

タコピーを可能にするためのプライマリ仮想ボリューム のセカンダリ仮想ボリュームへのリンク

「ボリュームグループの Remote Copy モードの変更」

(115 ページ) setrcopygroup modeコマンドを使用したボリューム

グループのモードの変更

「ボリュームグループの手動による再同期」 (116 ページ) Syncrcopy コマンドを使用したプライマリおよびセカ

ンダリボリュームグループの同期

「セカンダリボリュームグループのプライマリへの変 更」 (117 ページ)

setrcopygroup failover コマンドを使用した、障 害復旧目的でのボリュームグループの役割変更

Remote Copy の停止および再起動」 (91 ページ) stoprcopygroup および startrcopygroup コマン

ドを使用した、Remote Copy の停止と再起動

Remote Copy の完全な削除」 (91 ページ) Stoprcopygroup コマンドを使用した Remote Copy

成の消去

詳細については、以下のトピックを参照してください。

• 「ボリュームグループのモード」 (120 ページ)

• 「同期」 (123 ページ)

ボリュームグループの使用理由

Remote Copy 操作のほとんどは、Remote Copy ボリュームグループと呼ばれるグループに編成

された仮想ボリュームのセットに対して行われます。

ボリュームグループは、仮想ボリュームのセット全体でデータの整合性を維持するために使用 されます。

たとえば、アプリケーションがいくつかの仮想ボリュームに、依存性のある書き込みを発行す ることがあります。これらの関連する仮想ボリュームを 1 つのボリュームグループに含めた

場合、Remote Copy は、これらのボリュームの間で I/O を一貫した順序で実行し、Remote

Copy のフェイルオーバーが起きた場合でも、データベースや他のアプリケーションがデータ

を使用できるようにします。

ボリュームグループを使用することにより、管理を簡単にすることもできます。仮想ボリュー ムのセットを構成する各ボリュームが互いに関係を持たず、書き込みの整合性を必要としてい

ボリュームグループの使用理由 111

なくても、これらのボリュームを 1 つのボリュームグループに追加すれば、Remote Copy の フェイルオーバーが起きた場合などに発行する必要があるコマンドの数を減らせます。

たとえば、start/stop/setrcopygroup コマンドを 1 回の発行で指定したボリュームグルー プ内のすべてのボリュームに適用できます。

ボリュームグループの機能

HP 3PAR Remote Copy は、ボリュームグループ内の仮想ボリュームが互いに関連付けられてい

るかのように機能して、ボリュームグループ内の仮想ボリュームのデータが書き込みの整合性 を確実に維持できるようにします。

ユーザーが Remote Copy の動作を開始または停止すると、HP 3PAR Remote Copy はボリュー ムグループ全体に対して操作を開始/停止します。

ユーザー (または、自動プロセス) がボリュームグループ内の仮想ボリュームのある時点でのス ナップショットを作成すると、HP 3PAR Remote Copy は、グループ内のすべてのボリュームへ の書き込みをブロックして、その時点での仮想コピーをボリュームグループ全体の中で整合性 のあるものにします。

注意: 1 つのボリュームグループに必要以上の数の仮想ボリュームを追加しないよう注意し てください。ボリュームグループに非常に多数の仮想ボリュームが含まれていると、スナップ ショットの作成時間が延びます。

スナップショット処理に時間がかかりすぎると、一部のホスト操作がタイムアウトする場合が あります。

自動 Remote Copy VV セットの作成

HP 3PAR OS 3.1.3 から、Remote Copy グループが作成されるときに、システムは、Remote

Copy グループに属しているのと同じボリュームを含む新しい VV セットを自動的に作成しま

す。これらの VV セットは、1 台以上のホストにエクスポートでき、QoS ルールを割り当て るために使用できます。 QoS ルールを使用すれば、同期されたデータの複製を維持しながら、

ある時点で VV セットに許可する最大の帯域幅や秒あたりの I/O を制限することができます。

VV セットには、プレフィックス RCP_xが割り当てられます。ここで、x は Remote Copy グ ループの名前です。名前が衝突する場合、VV セットの名前は、RCP_x.0、RCP_x.1のよう になります。プレフィックスや拡張子を追加するための十分なスペースがない場合、xは切り 捨てられます。 VV セットの名前は変更できます。VV セットの名前を変更しても、Remote

Copy グループへのリンクは保持されます。

ボリュームを Remote Copy グループに追加したり、Remote Copy グループから削除すると、

VV セットが自動的に更新され、Remote Copy グループが削除された場合には VV セットが削 除されます。

以下の CLI コマンドを使用すると、VV セットに対して操作が実行されます。

• admitrcopyvv

• removercopyvv

• creatercopygroup

• removercopygroup

ボリュームを Remote Copy グループに追加することで、Remote Copy グループの VV セット

内で LUN が衝突する場合、admitrcopyvvコマンドは拒否されます。グループに別のボリュー

ムを追加するには、衝突する LUN を削除する、または VV セットのエクスポートを、新しいボ リュームを含まない、手動で作成したセットで置き換える必要があります。

ボリュームグループと VV セット間の整合性を維持するために、VV セットのメンバーを直接 変更したり、VV セットを削除することはできません。このような試みは失敗します。代わり

に、Remote Copy グループのメンバーを直接変更してください。

以下のいずれかのコマンドで操作するセットが自動的な Remote Copy VV セットである場合、

操作が拒否されます。

• createvvset -add

• removevvset

ボリュームグループの編成規則

Remote Copy ボリュームグループ内の仮想ボリュームのグループは、次の条件を満たす必要

があります。

• 同じストレージシステム上に配置する必要があります。

• 論理的に関連付けることができます。

• 複数のボリューム間で書き込み順序が設定されているボリュームを含めることできます。

• ボリュームの数が最大数 (300) を超えることはできません。

• 次のいずれかのタイプでなければなりません。

スナップショットスペースを含む TPVV

スナップショットスペースを含む TDVV

FPVV

RW スナップショット (「ボリュームグループへのスナップショットの追加」 (113 ペー ジ) を参照)

詳細は、「同時に同期が取られるボリュームに関する制限事項」 (124 ページ) を参照してくだ さい。

ボリュームグループの命名方法

ユーザーがプライマリシステムでボリュームグループを作成して命名 (creatercopygroup コマンドを使用) すると、HP 3PAR Remote Copy はバックアップシステムで関連付けられるセ カンダリボリュームグループを自動的に作成して名前を付けます。セカンダリボリュームグ ループは、次のように命名されます。

<primary_group_name>.r<primary_system_system_ID>

たとえば、プライマリボリュームグループの名前がGroup1でプライマリシステムの ID が96 の場合、セカンダリボリュームグループはGroup1.r96と名付けられます。

詳細については、以下のトピックを参照してください。

• 「単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成」 (79 ページ)

• 「Remote Copy のコマンドについて」 (256 ページ)

ボリュームグループへのスナップショットの追加

RW スナップショットをボリュームグループに追加するためのルールは次のとおりです。

• ボリュームグループに追加できる RW スナップショットの数は、仮想ボリュームごとに 1 つです。

• 同じボリュームグループに、スナップショットとそのスナップショットのベースボリュー ムを追加することはできません。

• 1 つのスナップショットを複数のボリュームグループに追加することはできません。

注記: HP 3PAR OS 2.3.1 では、RW スナップショットを Remote Copy ボリュームグループ

に追加することはできません。詳細は、「ボリュームグループの編成規則」 (113 ページ) を参 照してください。

ボリュームグループの編成規則 113

スナップショット作成についての詳細は、「Remote Copy スナップショット」 (268 ページ) を 参照してください。

Remote Copy ペアでのボリュームグループの組織化方法

プライマリボリュームグループには、複製元の仮想ボリュームが含まれます。通常の動作状況 では、次の状態が維持されます。

• プライマリボリュームグループ内のボリュームのデータが、最新データです。

• プライマリボリュームグループは、プライマリシステム上に維持されます。

セカンダリボリュームグループには、複製された仮想ボリュームが含まれます。通常の動作状 況では、セカンダリボリュームグループはバックアップシステム上に維持されます。

Remote Copy ボリュームグループの役割の一時的な交代が求められる状況についての詳細は、

「災害からの復旧」 (164 ページ) を参照してください。

複製の通常の方向

Remote Copy 複製の通常の方向は、プライマリボリュームグループからセカンダリボリューム

グループ (プライマリシステムからバックアップシステム) への方向です。

ボリュームグループ内の仮想ボリュームのリンク

セカンダリ仮想ボリュームのサイズがプライマリボリュームと同じ限り、 どのプライマリ仮 想ボリュームもセカンダリボリュームグループ内のセカンダリボリュームにマッピングでき ます。

単方向ボリュームグループ

単方向 Remote Copy ペアでは、ユーザーは (admitrcopyvvコマンドを使用して) 仮想ボリュー

ムをボリュームグループに追加するときに、プライマリシステム上のプライマリボリュームグ ループ内の各仮想ボリュームをバックアップシステム上の対応セカンダリボリュームグループ 内の仮想ボリュームにマップします (図 31 (114 ページ) )。

図 31 単方向プライマリシステム、およびバックアップシステム間でのボリュームのマッピン グ

双方向ボリュームグループ

双方向 Remote Copy ペアでは、プライマリボリュームグループをプライマリシステムおよび

バックアップシステムの両方に追加できます。 HP 3PAR Remote Copy は、Remote Copy ペア の他方のシステムに自動的にセカンダリボリュームグループを作成します。

この構成では、各システムがプライマリボリュームグループのバックアップをもう一方のシス テム上で提供します (図 32 (115 ページ) )。