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「同期の状態」

ボリューム同期の状態

Remote Copy 障害のタイムアウト」 (159 ページ) 障害のタイプおよびボリュームグループモードごとのタ

イムアウト期間

「単一リンクの障害」 (159 ページ) 1 つのリンクが停止した場合の影響

「ターゲット障害」 (159 ページ)

Remote Copy ペアのすべてのリンクが停止した場合の影

「ストレージシステムの障害」 (161 ページ) Remote Copy によるシステム障害の処理方法

「書き込みエラー」 (162 ページ) さまざまなタイプの書き込みエラー

「読み取りエラー」 (162 ページ) さまざまなタイプの読み取りエラー

詳細は、「災害からの復旧」 (164 ページ) を参照してください。

同期の状態

以下に、Remote Copy の出力で表示される仮想ボリュームの同期状態を示します。

• New - プライマリ仮想ボリュームの Remote Copy は起動していません。

• Syncing - Remote Copy は、現在、セカンダリ仮想ボリュームとプライマリ仮想ボリュー ムの同期を取っています。

• Synced - プライマリおよびセカンダリの仮想ボリュームは、現在同期が取れています (非 同期定期モードボリュームの場合は、出力に最後の同期時間が示されます)。

• NotSynced - プライマリ仮想ボリュームとセカンダリの仮想ボリュームの同期が取れてい

ません。

• Stopped - ボリュームグループは停止しています。グループが最後に Started 状態にあっ たときにはプライマリとセカンダリの仮想ボリュームの同期が取れていましたが、現在は 同期が取れていないようです。

• Stale - セカンダリ仮想ボリュームには、プライマリボリュームのある時点での有効なコ

ピーがありますが、最後の同期の試行が失敗しています。

• Failsafe - フェイルオーバーを促すネットワーク障害が起こると、すべてのプライマリ

ボリュームはフェイルセーフ状態に置かれ、データの破壊およびプライマリとセカンダリ ボリューム間の不整合が防止されます。

注記: Failsafe状態は、WWN が一致しているボリュームのみに該当します。

admitrcopyvv –createvv オプションを使用してセカンダリボリュームが作成された 場合、これらのグループに影響があります。

Remote Copy 障害のタイムアウト

HP 3PAR Remote Copy では、リンクおよびシステムの障害に関してアラートを送信するため に、主に 2 つのタイプのタイムアウトが使用されます。 タイムアウト期間は、ボリュームグ ループのモードによって異なります。

タイムアウト期間: 定期 タイムアウト期間: 同期

機能 タイムアウト

60 s 5s

Remote Copy は、応答のな いリンクがあり停止してい ることを宣言します。

リンクハートビートタイム アウト

200 s 10 s

Remote Copy は、すべての リンクが停止した後にター ターゲットタイムアウト

ゲットシステムの停止を宣 言します。

HP 3PAR Remote Copy は、ホスト I/O がタイムアウトになる前に Remote Copy による複製を

停止できるように、同期ボリュームグループに対しては低いタイムアウト値を使用します。

タイムアウトとネットワークの一時的な問題

HP 3PAR Remote Copy は、使用するネットワークで一時的な問題が発生している場合、リンク

障害アラートを繰り返し表示することがあり、さらにはすべての同期ボリュームグループを停 止する可能性もあります。

Remote Copy が非同期定期ボリュームグループを使用している場合、タイムアウト値が比較的 長く設定されているため、ネットワークの一時的な問題が発生しても HP 3PAR Remote Copy は動作を続行できます。

単一リンクの障害

ストレージシステム間のリンクが停止すると、リンク障害を検出したシステムは各システムで すぐにアラートを発行します。

2 つのシステム間で 1 つ以上の別のリンクがアクティブな状態を保っている場合、HP 3PAR

Remote Copy は通常の動作を続行し、停止していないリンク経由ですべてのデータを送信しま

す。

通常の動作状態にあるマルチリンク Remote Copy ペアで単一リンクの障害が発生しても、シ ステムのスループット (帯域幅) がわずかに低下する可能性はありますが、リンク障害自体を除 いてはエラーが生成されることはありません。

ターゲット障害

リモートコピー関係にある Remote Copy ターゲット間のすべてのリンクが障害になった場合、

どちらの側も通信できません。それぞれの側が、その Remote Copy ターゲットが障害になっ たことを報告します。 Remote Copy ターゲット障害の発生後に、以下の動作が実行されます。

• 両方のシステムが、もう一方のシステムの停止を宣言します。

• 両方のシステムがもう一方のシステムの障害に関してアラートを生成します。

システムは完全なリンク障害に対処しますが、その方法は、リンクが同期または非同期定期 モードボリュームグループのうちどちらで使用されているかによって異なります。

同期および非同期定期ボリュームグループについての詳細は、以降の項を参照してください。

Remote Copy 障害のタイムアウト 159

ターゲット障害と同期ボリュームグループ

同期ボリュームグループでは、Remote Copy ペアのすべてのリンクが停止すると次のようにな ります。

• HP 3PAR Remote Copy は、プライマリボリュームのスナップショットが取得された後、プ

ライマリボリュームグループへの書き込みを引き続き許可します。

このため、プライマリとセカンダリのボリュームグループ間で同期が取れていなくても、

データ書き込み中のアプリケーションは動作したままです。

• Remote Copy は、プライマリシステムからバックアップシステムへの複製を停止します。

• Remote Copy は、初期同期プロセスを完了したすべてのプライマリ仮想ボリュームのス

ナップショットを作成します。

• 複製が停止されている間、Remote Copy は、セカンダリ仮想ボリュームのスナップショッ トは作成しません。

• リンク障害によりセカンダリ仮想ボリューム上で完了できなかった I/O のオフセットと長 さが、不揮発性メモリに記録されます。

システムは失敗した I/O 複製を別に記録します。I/O がプライマリ仮想ボリュームに書き 込まれ、その後 Remote Copy がセカンダリ仮想ボリュームに I/O を書き込みできるよう になる前に、Remote Copy がプライマリシステム上のプライマリ仮想ボリュームのスナッ プショットを作成するためです。これらの記録された失敗 I/O 操作は、複製リンクが復 旧されたときに、ボリュームの再同期が実行される前に完了します。

リンク復旧後の同期ボリュームグループの再起動

システム間の 1 つ以上のリンクが復旧し、Remote Copy がリンクのステータスを Upとマー クすると、次のようになります。

• auto_recoverポリシーが設定されている場合、ボリュームグループは自動的に再起動

します。

auto_recover ポリシーは、リンク障害後の再起動のみに影響します。詳細は、「ボ

リュームグループの自動再起動」 (119 ページ) を参照してください。

• no_auto_recover ポリシー (デフォルト) が設定されている場合は、Remote Copy ペア のシステムで Remote Copy を手動で再起動する必要があります。

そのためには、プライマリシステムでstartrcopygroupコマンドを発行します。

startrcopygroup コマンドは、次のようにシステムを同期します。

ボリュームグループの複製を再開します。

プライマリ仮想ボリュームから失敗した I/O を読み取り、セカンダリ仮想ボリューム に複製します。

ベースボリュームと複製停止後すぐに作成されたスナップショットを比較して相違点 を判別します。

プライマリボリュームグループからセカンダリボリュームグループに新しい書き込み をコピーします。

ターゲット障害と非同期定期ボリュームグループ

非同期定期ボリュームグループで、Remote Copy ペアのすべてのリンクが停止すると、次のよ うになります。

• HP 3PAR Remote Copy が両方のストレージシステムで複製を停止します。

• HP 3PAR Remote Copy は、新しいスナップショットを作成しません。

• 障害発生時に再同期が進行していた場合、HP 3PAR Remote Copy はセカンダリボリューム グループの既存のスナップショットを自動的に昇格させます。ただし、この操作の対象に なるのは、再同期が完了していなかったボリュームだけです。

詳細は、「非同期定期モードでのスナップショットと再同期失敗」 (271 ページ) を参照してく ださい。

リンク復旧後の非同期定期ボリュームグループの再同期

非同期定期グループでリンクが復旧すると、次のようになります。

• auto_recoverポリシーが設定されている場合、ボリュームグループは自動的に再起動

します。

auto_recoverポリシーは、リンク障害後の再起動のみに影響します。詳細は、「ボ

リュームグループの自動再起動」 (119 ページ) を参照してください。

• no_auto_recover ポリシー (デフォルト) が設定されている場合は、Remote Copy ペア のシステムで Remote Copy を手動で再起動する必要があります。

そのためには、プライマリシステムでstartrcopygroupコマンドを発行します。

注記: 非同期定期モードでは、この状況でstartrcopygroupコマンドを実行してもシ ステムは同期されません。

• ボリュームグループをただちに再同期するために、syncrcopyコマンドを発行します。

ストレージシステムの障害

Remote Copy ペアを構成する一方のシステムに障害が発生すると、もう一方のシステムは次の

操作を行います。

• 障害を両方の通信リンクの同時障害として検出します。

• アラートを生成します。

• すべてのリンクの障害時と同様に障害を処理します (「ターゲット障害」 (159 ページ) を参 照)。

プライマリシステムの障害

プライマリシステムで障害が発生しているときに、セカンダリ仮想ボリュームのデータにアク セスする必要がある場合は、当該のボリュームを含むボリュームグループの役割を交代する必 要があります。詳細については、以下のトピックを参照してください。

• 「セカンダリボリュームグループのプライマリへの変更」 (117 ページ)

• 「災害からの復旧」 (164 ページ)

バックアップシステムの障害

Remote Copy ペアのバックアップシステムで障害が発生すると、HP 3PAR Remote Copy は全

リンクの障害時と同様に障害を処理します (「ターゲット障害」 (159 ページ) を参照)。 バックアップシステムの復旧後のボリュームグループの再起動と再同期については、次の項を 参照してください。

• 「リンク復旧後の同期ボリュームグループの再起動」 (160 ページ)

• 「リンク復旧後の非同期定期ボリュームグループの再同期」 (161 ページ)

ストレージシステムの障害 161