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第 4 章 :日本語とペルシア語の「手」を含んだ慣用句の対照

4.1.2 ペルシア語の場合

2.矢二筋を一組として数えるのに用いる。「的矢一~」

3.相撲の番数を数えるに用いる。「相撲出でて五~、六~ばかりとりて」「宇津保・俊 陰」

4.舞の数を数えるのに用いる。「一~舞うて東の方の賤しき奴ばらに見せん」「義経記・

八」

.ﺯﺍﺪﻨﻴﺑ ﻩﺍﺭ ﯽﺑﺎﺴﺣ ﺭﺎﮐ ﮏﻳ،ﻭﺍ ﺯﺍ ﻪﻳﺎﻣﺮﺳ،ﻮﺗ ﺯﺍ ﺖﺳﺩ ﻭ ﻥﺰﺑ ﯽﻟﺎﻗ ﺭﺍﺩ ﻥﺎﺷ ﻪﻧﺎﺧ یﺎﻬﻗﺎﺗﺍ ﺯﺍ ﯽﮑﻳ یﻮﺗ tūye yekī az otāq-hāye xāne-šan dāre qālī bezan va dast az to,sarmāye az ū,yek kār-e hesābī rāh bīandāz.

彼らの家のどれかの部屋に絨毯織り機を置かせてもらって、手はあなたから、お金は彼 からで、商売を始めたらどう?(直訳)

彼らの家のどれかの部屋に絨毯織り機を置かせてもらって、労働力はあなたが提供し、

資金は彼が出すという形で、商売を始めたらどう?(意訳)

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:634)

4.エージェント、仲介業者、商行為の媒介を業とする者、役人

.ﻢﻳﺭﺍﺩ ﺖﺳﺩ ﯽﻓﺎﮐ ﺭﺪﻗ ﻪﺑ ﺎﻫﺮﻬﺷ یﻮﺗ ﻥﻮﭼ،ﺪﻴﻨﮑﺑ ﻪﺘﺧﺭ ﺕﺎﻫﺩ یﻮﺗ ﺪﻳﺎﺑ ﻪﻌﻓﺩ ﻦﻳﺍ īn daf ‘e bāyad tūye dehāt rexne bokonīd,čon tūye šahr-hā be qadr-e kāfī dast dārīm.

街には手が十分あるから、今回は村に張り込むべきだ。(直訳)

街には役人が十分いるから、今回は村に張り込むべきだ。(意訳)

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:634)

5.ビジネスの競争相手、仕事のライバル

.ﺖﺳﺍ ﻩﺪﺷ ﺩﺎﻳﺯ ﺖﺳﺩ dast zīad šode ast

手(意訳:ライバル)が多くなっている。

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:634)

6.介入、干渉、影響、役割、関係

؟ﻡﺍ ﻪﺘﺷﺍﺩ ﯽﺘﺳﺩ ﻪﭼ گﺮﻣ ﻦﻳﺍ ﺭﺩ ﻦﻣ ﺮﮕﻣ magar man dar īn marg če dast-ī dāšt-e-am?

私はこの死に手がなかっただろう!(直訳)

私はこの死に関与していないだろう!(意訳)

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:634)

7.スキル、熟達、堪能

.ﻡﺩﺮﮐ ﺍﺪﻴﭘ ﯽﺘﺳﺩ ﻪﺤﺗﺎﻓ ﻭ ﺎﻋﺩ ﻭ ﺰﻳﺮﮔ ﻭ ﺲﻠﺠﻣ ﻥﺩﺮﮐ ﻡﺮﮔ ﺭﺩ dar garm kardan-e majles va gorīz va do‘ā va fātehe dast-ī peīdā kardam.

宴会、お祈り会、お葬式を盛り上がらせることで手を見つけた(意訳:手が上がった)。 (『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:634)

8.手書き、書かれているもの

.ﺪﻨﻨﻴﺒﺑ ﻢﻫ ﺖﺳﺩ یﻭﺭ ﺯﺍ ﺎﺗ ﺪﻧﺪﻴﺸﮐ ﯽﻣ ﻥﺩﺮﮔ gardan mī-kešīdand tā az rūye dast-e ham bebīnand.

お互いの手を見るように首を延ばしていた。(直訳)

お互い書いているものを見ようと覗き込んでいた。(意訳)

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:634)

9.種類

.ﻢﻳﺍ ﻩﺪﻴﻨﺷ ﺩﺎﻳﺯ ﺭﺎﺒﺧﺍ ﺖﺳﺩ ﻦﻳﺍ ﺯﺍ az īn dast axbār zīād šenīde-īm.

この手(種)のニュースをたくさん聞いたことがある。

(「Sīmāye Xānevāde」)

10.助数詞

・食事のセット

ﺏﺎﺒﮐ ﻮﻠﭼ ﺖﺳﺩ ﮏﻳ yek dast čelo kabāb

一手のチェロ―キャバーブ(キャバーブとごはん)(直訳)

チェロ―キャバーブの一つのセット(意訳)

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:633)

・食事やドリンクの六つの食器の組み

ﻥﺎﮑﺘﺳﺍ ﺖﺳﺩ ﻭﺩ،ﻝﺎﮕﻨﭼ ﻭ ﺩﺭﺎﮐ ﺖﺳﺩ ﮏﻳ yek dast kārdo čangāl.yek dast estekān

一手(意訳:一組)のコップ。一手(意訳:一組)のスプーンとフォーク

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:633)

・寝具・家具や関係のある道具のセット

.ﺩﻮﺑ ﻕﺎﺗﺍ یﻻﺎﺑ ﺏﺍﻮﺨﺘﺧﺭ ﺖﺳﺩ ﻭﺩ do dast raxtexāb bala-ye otāq būd.

寝具は2手(意訳:2セット)が部屋の上にあった。

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:633)

.ﺩﻮﺑ ﺪﻫﺍﻮﺨﻧ ﺯﺎﺳ ﻪﻟﺎﺴﻣ ﻥﺎﻤﻠﺒﻣ ﺖﺳﺩ ﮏﻳ ﺭﺩ یﺪﻨﺑ ﮓﻧﺭ ﻉﻮﻨﺗ ﻦﻳﺍ īn tanavvo‘ rang bandī dar yek dast moblemān masale sāz naxāhad būd.

一手(一セット)のソファセットのこの色の多様性は問題にならない。

(「Sīmāye Xānevāde」)

・衣類のセット

.ﻡﺮﺧ ﯽﻣ ﯽﺑﺎﺴﺣ ﺱﺎﺒﻟ ﺖﺳﺩ ﮏﻳ ﺖﻳﺍﺮﺑ ﺖﻣﺮﺑ ﯽﻣ ﯽﻳﺎﻴﺑ ﺮﮔﺍ agar bīāe mī-baramet barayat yek dast lebās-e hesābī mī-xaram.

来てくれれば、連れて行って、一手(意訳:一着)の立派な服を買ってあげる。

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:633)

・回、度

.ﻩﺩﺭﻮﺧ ﮓﻧﺭ ﺖﺳﺩ ﻭﺩ ﺭﺍﻮﻳﺩ یﻭﺭ rūye dīvār do dast rang xord-e.

壁に2手(意訳:2回)、ペンキが塗られている。

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:633)

・ゲームの毎回

.ﺩﺯ ﯽﻣ ﺞﻧﺮﻄﺷ ﺖﺳﺩ ﻭﺩ ﯽﮑﻳ ﺪﻧﺩﺮﮐ ﯽﻣ ﺪﺷ ﻭ ﺪﻣﺁ ﻪﻓﺎﮐ ﻥﺎﻤﻫ ﺭﺩ ﻪﮐ ﺮﮕﻳﺩ ﻦﻴﻤﻠﻌﻣ ﺯﺍ ﺮﻔﻧ ﻪﺳ ﻭﺩ ﺎﺑ bā do se nafar az mo‘alemīne dīgar ke dar hamān kāfe āmad-o šod mī-kardand yekī do dast šatranj mī-zad.

そのカフェに通っていた他の教師の2、3人と1手2手(意訳:1 回2回)チェスをし た。

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:633)

・建物の助数詞(廃止)

.ﺪﻨﻫﺩ ﯽﻣ ﻩﺭﺎﺟﺍ ﻪﺘﺧﺎﺳ ﻪﻧﺎﺧ ﺖﺳﺩ ﺖﻔﻫ haft dast xāne sāxt-e ejāre mī-dahand.

7手(意訳:7セット)の家を建てて、賃貸に出している。

(『Farhang-e Fārsye Amīāne 』:633)

<古語>

11.軍隊の翼 12.勝利。支配

13.ゲームや賭博に勝つこと 14.(政府、大臣)王位。王座 15.鳥の助数詞、特に猛禽類

16.権利

17.(神様の)力、援助

上記で見たように、日本語とペルシア語では「手」は多くの意味を持っている。両言

語における「手」の基本義はほぼ同じであり、「人体の上肢、肩から指先までの部分」

すなわち、具体的な身体部位名称を示している。しかし、その具体的な身体部位から様々 な抽象的義が派生し、「人間の手」からメタファー、メトニミーなどによって意味が拡 張している。