2.3 ワーク計測 ( フライス盤 )
2.3.3 プローブの校正 - リングでの半径 (CYCLE976)
機能
この計測方法では、トリガ値とプローブボールの半径だけでなく、ワークプローブの傾 斜をキャリブレーションリングで校正できます(平面の軸で)。
リングでのプローブの校正は、未知または既知のリングの中心点に基づいておこなうこ とができます。既知の中心点の場合、これが開始位置に対応します。
「リングの中心から開始」校正方法を使用する場合、開始角度を考慮した校正も可能で す。開始角度を使って、計測経路上または計測点の障害物を避けることができます。
計測原理
校正は、必ず実際の加工平面の1番目の軸の正方向に開始されます。 2回の経路に分け て 8 つの校正位置を取得します。 プローブのタイプによって、同じ主軸位置を使うか、
180°反転して移動します。
校正処理中に、(校正方法に対応した)キャリブレーションリングの中心点とその開始位 置までの距離が特定されます。
校正データ/トリガ値では、次の要素によって結果が大きく影響を受けます。
● 物理的なプローブボールの半径
● プローブのタイプ
● 計測速度
● キャリブレーションリングとその精度
● キャリブレーションリングの適切な取り付け
図 2-8 校正: リングでの半径(CYCLE976)
計測タイプ 2.3 ワーク計測(フライス盤)
必要条件
リングでの校正では、次の条件を満たすようにしてください。
● プローブが工具として有効になっていること。
● プローブタイプ:
– 3Dマルチプローブ(タイプ710) – 一方向プローブ(タイプ712) – スター型プローブ(タイプ714)
● キャリブレーションリングの正確な直径がわかっていること。
計測前の開始位置
計測サイクルがリングの中心から開始されない場合、ワークプローブボールの中心をリ ングの中心およびキャリブレーションリング内の校正高さに近くなるよう位置決めして ください。
計測サイクルをリングの中心から開始する場合、ワークプローブボールの中心をリング の中心およびキャリブレーションリング内の校正高さに正確に位置決めしてください。
計測サイクル終了後の位置
校正が完了すると、プローブ中心がリング中心の校正高さになります。
注記
計測精度要求が高精度の場合、通常はゼロオフセットでの中心点と開始位置の距離を受 け入れて、この調整を使って追加の校正をおこないます。
手順
処理するパートプログラムまたはShopMillプログラムが作成され、エディタが選択さ れている状態で次の操作をおこないます。
1. [ワーク計測]ソフトキーを押します。
2. [プローブの校正]ソフトキーを押します。
3. [リングの半径]ソフトキーを押します。
入力ウィンドウ[校正: リングでの半径]が開きます。
計測タイプ
2.3 ワーク計測(フライス盤) パラメータ
Gコードプログラム ShopMillプログラム
パラメータ 説明 単位 パラメータ 説明 単位
PL 計測平面(G17 - G19) - T プローブの名称 -
校正データセット(1 - 12) - D 刃先番号(1 - 9) - F 校正と計測送り速度 距離/min 校正データセット(1 - 12) -
F 校正と計測送り速度 mm/min
X 計測の開始点 X mm
Y 計測の開始点 Y mm
Z 計測の開始点 Z mm
パラメータ 説明 単位
∅ リングの直径 mm
DFA 計測距離 mm
TSA 計測結果の安全領域 mm
注記
最初に校正をおこなう場合、プローブのデータフィールドの初期設定はまだ「0」のま まです。この理由から、「安全領域超過」アラームを避けるためTSAパラメータは、
実際のプローブボール半径より大きくなるようにプログラム指令してください。
計測タイプ 2.3 ワーク計測(フライス盤)
結果パラメータのリスト
計測タイプ「リングでの半径」では、次の結果パラメータが得られます。
表 2- 10 「リングでの半径」結果パラメータ
パラメータ 説明 単位
_OVR [4] プローブボール直径の現在値 mm
_OVR [5] プローブボール直径の差 mm
_OVR [6] 平面の1番目の軸のキャリブレーションリングの中心点 mm
_OVR [7] 平面の2番目の軸のキャリブレーションリングの中心点 mm
_OVR [8] 負方向のトリガポイント、平面の1番目の軸の現在値 mm
_OVR [9] 負方向のトリガポイント、平面の1番目の軸の差 mm
_OVR [10] 正方向のトリガポイント、平面の1番目の軸の現在値 mm
_OVR [11] 正方向のトリガポイント、平面の1番目の軸の差 mm
_OVR [12] 負方向のトリガポイント、平面の2番目の軸の現在値 mm
_OVR [13] 負方向のトリガポイント、平面の2番目の軸の差 mm
_OVR [14] 正方向のトリガポイント、平面の2番目の軸の現在値 mm
_OVR [15] 正方向のトリガポイント、平面の2番目の軸の差 mm
_OVR [20] 平面の1番目の軸の位置の偏り(プローブ傾斜) mm
_OVR [21] 平面の2番目の軸の位置の偏り(プローブ傾斜) mm
_OVR [24] トリガポイントを特定する角度 °
_OVR [27] ゼロオフセット領域 mm
_OVR [28] 安全領域 mm
_OVI [2] 計測サイクル番号 -
_OVI [5] プローブ番号 -
_OVI [9] アラーム番号 -
計測タイプ
2.3 ワーク計測(フライス盤)