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フィプロニル(FIPRONIL)

ドキュメント内 Microsoft Word - 農薬報告書.doc (ページ 104-164)

7. 定量的評価に関する文献

7.99 フィプロニル(FIPRONIL)

7.98 ファモキサドン(FAMOXADONE)

7.101 フェニトロチオン(FENITROTHION)

評価依頼物質番号 101

品目名 フェニトロチオン

英名 FENITROTHION

CAS番号 122-14-5

94650-98-3

主な用途 農薬/動物薬・殺虫剤

文献タイトル Lack of evidence for endocrine disrupting effects in rats exposed to fenitrothion in utero and from weaning to maturation.

著者名 Okahashi N, Sano M, Miyata K, Tamano S, Higuchi H, Kamita Y, Seki T.

出典 Toxicology. 2005 Jan 5;206(1):17-31.

出版年 2005

その他書誌情報 PMID: 15590106

設定用量 10,20,60 ppm (餌)

投与期間 交配前10週から出生後70日まで 供試動物種名、系統 Crj:CD(SD)IGSラット

実施試験名 生殖発生毒性試験

参照テストガイドライン名 当該試験機関の基準に則って実施 最小毒性量(LOAEL) 記載なし

無毒性量(NOAEL) 母体:10 ppm (0.64 mg/kg/日)

生殖、発達:少なくとも60 ppm (3.81 mg/kg/日) 主な毒性所見及び症状 脳コリンエステラーゼ活性の低下

抄録 フェニトロチオンは、広域スペクトラムの有機リン殺虫剤である。最近、

フェニトロチオンは、生体外及び生体内スクニーニング分析においてアン ドロゲン活性または抗アンドロゲン活性を及ぼすことが報告されている。

但し、生体内ではこれらの効果は曖昧であるように思われる。フェニトロ チオンの結論的で包括的な評価を、特に生殖器官及び内分泌系でのその抗 アンドロゲン活性に関して行うために、我々は、内分泌かく乱に関する多 数の高感度評価項目を使用して、適切な毒性投与レベルで1世代生殖毒性 の検討を実施した。フェニトロチオンは、交配の前に10週間、また交配期、

妊娠期及び授乳期の全体に渡り、食事において10、20、及び60 ppmの濃 度で Crj:CD(SD)IGS 親動物(P)に投与された。それらの子(F1)は、

離乳から生後10週での成熟まで暴露された。P世代では、脳コリンエステ ラーゼ活性は、60 ppmの雄と20及び60 ppmの雌において著しく減少し た。繁殖成績、臓器重量、組織病理、及び精子分析パラメータは、影響を 受けなかった。F1 世代では、一般毒性、または肛門性器距離、乳輪/乳首 の保有、春機発動期の始まり、臓器重量、組織病理学的な検討結果、及び 精子パラメータに対する影響は観察されなかった。結論として、フェニト ロチオンは、P 動物で脳コリンエステラーゼ活性を著しく抑圧した毒性投 与量でさえ、P世代とF1世代の生殖器官または内分泌系に対しては影響を 与えなかった。研究結果は、環境において使用中のレベルでのフェニトロ チオンは、ヒト内分泌系の乱れを生ずるようには思われないことを示唆し ている。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15590106

7.102 フェノキサプロップエチル(FENOXAPROP-ETHYL)

評価依頼物質番号 102

品目名 フェノキサプロップエチル

英名 FENOXAPROP-ETHYL

CAS番号 66441-23-4

87714-45-2

主な用途 農薬・除草剤

文献タイトル Genotoxicity of leachates from highly polluted lowland river sediments destined for disposal in landfill.

著者名 Magdaleno A, Mendelson A, de Iorio AF, Rendina A, Moretton J.

出典 Waste Manag. 2008 Nov;28(11):2134-9

出版年 2008

その他書誌情報 PMID: 18440215

設定用量 記載なし

投与期間 記載なし

供試動物種名、系統 記載なし

実施試験名 遺伝毒性試験

参照テストガイドライン名 記載なし 最小毒性量(LOAEL) 記載なし 無毒性量(NOAEL) 記載なし 主な毒性所見及び症状 記載なし

抄録 背景:Matanza-Riachuelo川はラテンアメリカで最も汚染の進んだ河川の

ひとつである。

目的:費用効率に優れ、環境にやさしい汚染浚渫物の廃棄法と管理法を開 発するため、Matanza-Riachuelo川の堆積物の組成と遺伝子毒性を 調査した。

方法・結果:農村部、固形廃棄物廃棄場所、工業地域でサンプリングを行 った。重金属の総濃度は上流から下流に向かっていくに従って増加 し た 。 毒 性 特 性 浸 出 手 順 (TCLP) を 用 い て 、Salmonella typhimurium を用いたAmesテストとSaccharomyces cerevisiae D7テストを行った。浸出液の銅、鉛、クロム濃度は、水中生物保護 ガイドラインレベルを超えていた。浸出液では低濃度の有機塩素化 合物が検出された。汚染堆積物試料の Sal. typhimurium Sac.cerevisiae D7に対するTCLP検査と、堆積物懸濁液のAllium cepaテストによって遺伝毒性プロフアィルを入手した。Amesテス トでは突然変異原性は認められなかった。Sac. cerevisiae D7では遺 伝子変換と有糸分裂復帰(mitotic reversion)が、Allium capaでは 染色体異常が堆積物試料によって誘発された。

結論:得られた結果より、浚渫堆積物は遺伝毒性のあるハザードを持つ廃 棄物であると分類することができる。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18440215

7.103 フェノチオカルブ(FENOTHIOCARB) 調査対象とすべき論文なし。

7.104 フェノブカルブ(FENOBUCARB) 調査対象とすべき論文なし。

7.105 フェンチオン(FENTHION) 調査対象とすべき論文なし。

7.106 フェントエート(PHENTHOATE)

評価依頼物質番号 106

品目名 フェントエート

英名 PHENTHOATE

CAS番号 2597-03-7

主な用途 農薬・殺虫剤・ダニ駆除剤

文献タイトル Mutagenicity of cidial (phenthoate). I: Effect on maternal and fetal somatic cells.

著者名 El Nahas SM, Samad MF, de Hondt HA.

出典 Environ Mol Mutagen. 1997;29(1):53-7.

出版年 1997

その他書誌情報 PMID: 9020307

設定用量 53.5、106.9、171 mg/kg 経口投与

投与期間 妊娠16日目 供試動物種名、系統 アルビノマウス

実施試験名 遺伝毒性試験

参照テストガイドライン名 記載なし

最小毒性量(LOAEL) LD5:213.8 mg/kg 経口投与 無毒性量(NOAEL) 記載なし

主な毒性所見及び症状 染色分体切断、動原体分離

抄録 有機リン酸系殺虫剤Cidial (phenthoateフェントアート)が、母親および胎 児の細胞に与える遺伝毒性効果を調べた。Cidialを、妊娠16日目のマウス に3種類の用量 (53.5, 106.9, and 171 mg/kg)を与えた。母親の骨髄細胞お よび胎児の肝細胞の染色体異常および細胞増殖を調べた。Cidial は、母体 および胎児に染色体異常を持つ細胞の比率を増やすことが分かった。また、

母親および胎児の有系分裂活性率を大幅に阻害することが分かった。そし て、その阻害効果は母親細胞よりも胎児細胞の方が、より顕著であった。

農村で広く使用されているcidial は、母親および経胎盤性誘発の危険にさ らされる胎児に対して危険である。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9020307

評価依頼物質番号 106

品目名 フェントエート

英名 PHENTHOATE

CAS番号 2597-03-7

主な用途 農薬・殺虫剤・ダニ駆除剤

文献タイトル Lack of promoting activity of four pesticides on induction of preneoplastic liver cell foci in rats.

著者名 Kato T, Ogiso T, Kato K, Sano M, Hasegawa R, Shirai T, Ito N.

出典 Teratog Carcinog Mutagen. 1995;15(5):251-7.

出版年 1995

その他書誌情報 PMID: 8867880

設定用量 500 、1,000 ppm

投与期間 6週間

供試動物種名、系統 ラット

実施試験名 慢性毒性試験及び発がん性試験 参照テストガイドライン名 不明

最小毒性量(LOAEL) 不明 無毒性量(NOAEL) 不明

主な毒性所見及び症状 毒性を示さず

抄録 4種類の殺虫剤について、肝臓促進活性(hepatopromoting activity)を調 べた。その方法は、胎盤型グルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST-P) 陽性の病巣を ラット肝臓に投与し、メディウム‐タームバイオアッセイを 用いた。オスのF344ラットの腹腔内に最初ジエチルニトロソアミン(DEN;

200 mg/kg 体重)を投与し、2週間後から、餌にO-ethyl O-4-nitrophenyl phenylphosphonothioate (EPN; 75 および150 ppm), diazinon (500 およ び 1,000 ppm), phenthoate (500 お よ び 1,000 ppm), あ る い は iprobenfos (500 および 1,000 ppm) を混合して6週間投与した後、ラッ トを解剖した。すべてのラットについて、3 週間後に部分的肝切除を実施 した。これら殺虫剤はすべて、陰性の結果となった、ただし、それはDEN だけを投与されたラットのcontrol values(管理数値)を越えないGST-P 陽 性の病巣の数および領域において。これらの実験結果は、今回調査した4 殺虫剤には肝臓がん誘発の可能性がないことを実証した。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8867880

7.107 フェンバレレート(FENVALERATE)

評価依頼物質番号 107

品目名 フェンバレレート

英名 FENVALERATE

CAS番号 51630-58-1

主な用途 農薬/動物薬・殺虫剤・ダニ駆除剤

文献タイトル Hepatotoxic alterations induced by subchronic exposure of rats to formulated fenvalerate (20% EC) by nose only inhalation.

著者名 Mani U, Prasad AK, Sureshkumar V, Kumar P, Lal K, Maji BK, Dutta KK.

出典 Biomed Environ Sci. 2004 Sep;17(3):309-14.

出版年 2004

その他書誌情報 PMID: 15602828 設定用量 (吸入毒性) mg/m3

6500、3500、2200

投与期間 3ヶ月(一日4時間、週5日)

供試動物種名、系統 albino Wistar ラット(雄)

実施試験名 亜急性毒性試験 参照テストガイドライン名 記載なし 最小毒性量(LOAEL) 記載なし 無毒性量(NOAEL) 記載なし

主な毒性所見及び症状 肝臓の組織病理学的障害、肝腫大、臨床血清酵素活性の増加、肝機能不全 抄録 目的:フェンバレレート(Fenvalerate)(20% EC) は合成ピレスロイド

(synthetic pyrethroid)であり、これはインドの農家で種々の害虫 から沢山の食物、野菜、穀物を守るために一般に使用されている。

しかし、それの吸入毒性データの文献は、非常に限られている。と いうのは、その毒性に関連する被爆量が通常報告されていないから である。そこで、肝臓毒性作用を調査するために吸入暴露を行った。

方法:鼻だけの暴露室(Flow Past Nose Only Inhalation Chamber)を使 用して、成体のオスラットを90日間、その間、1日に4時間と1週 間に5日間の暴露時間でフェンバレレートに暴露した。対照群とし て、別のラットを暴露室で圧縮空気に同時間暴露した。

結 果 : 結 果 は 、 顕 著 な 肝 臓 の 組 織 病 理 学 的 障 害 (pronounced histopathological damage of liver)と共に、肝腫大および臨床血清 酵素(serum clinical enzyme)活性の増加、肝機能不全を示す

(indicative of liver damage/dysfunction))が発現した。

結論:本報告は、鼻だけを吸入暴露されたラットにおける処方フェンバレ レート(Fenvalerate)(20% EC)による肝毒性の可能性に関する初 の報告となる。これにより、ヒトがこの殺虫剤に暴露されないため の、特に吸入による暴露に対する、適切な安全対策の必要性が実証 された。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15602828

7.108 フェンピロキシメート(FENPYROXIMATE)

評価依頼物質番号 108

品目名 フェンピロキシメート

英名 FENPYROXIMATE

CAS番号 134098-61-6

主な用途 農薬・殺虫剤・ダニ駆除剤

文献タイトル

Evaluation of resistance pattern to fenpyroximate and pyridaben in Tetranychus urticae collected from greenhouses and apple orchards using lethal concentration-slope relationship.

著者名 Suh E, Koh SH, Lee JH, Shin KI, Cho K.

出典 Exp Appl Acarol. 2006;38(2-3):151-65.

出版年 2006

その他書誌情報 PMID: 16596349

設定用量 記載なし

投与期間 記載なし

供試動物種名、系統 ナミハダニの薬物耐性研究

実施試験名 遺伝毒性試験

参照テストガイドライン名 記載なし 最小毒性量(LOAEL) 記載なし 無毒性量(NOAEL) 記載なし 主な毒性所見及び症状 記載なし

抄録 本研究は、信頼できる耐性管理方策の規定のために、LC(50) とプロビットモ デルにおける濃度-死亡ラインの勾配の関係を使用して、フェンピロキシメート 及びピリダベンに対するナミハダニの耐性の現在及び将来の発現をモニタリ ングすることを目的とした。ナミハダニの個体群は、様々な作物が栽培されて いる16の商業温室及び韓国全土に渡る10のリンゴ園から収集された。各個体 群のフェンピロキシメート及びピリダベンに対する耐性は、致死濃度の中央値

(LC(50))、耐性比(RR)及び濃度-死亡回帰の勾配を計算することにより推

定された。温室個体群のほとんどは、中程度レベルの耐性を示したが、リンゴ 園の個体群は、低レベルのみを示した。このことは、温室におけるナミハダニ の個体群は、リンゴ園のナミハダニの個体群よりも積極的に選択されたことを 示す。4つの個体群が、生息場所(温室及びリンゴ園)またはダニ駆除剤(フ ェンピロキシメート及びピリダベン)のいずれかに基づいて設定された。「勾 配は低レベルと高レベルの耐性で最大となる」という仮定を試験するために、

勾配は、LC(50)の関数として退行され、また多項式回帰にフィットされた。多

項式回帰モデルは、4つの個体群グループについてこの関係を良好に説明した が(p < 0.05)、このことは、フェンピロキシメートまたはピリダベンに対する 耐性発現が勾配と一致していることを示している。実験室選択研究は、両方の ダニ駆除剤野外個体群からの結果と一致した。これらの結果は、勾配が遺伝的 変異に対するナミハダニの感受性を良好に指し示すものであり、LC(50)に関連 していたことを示唆している。これらの研究結果の応用もまた、ナミハダニの 耐性管理に関連して記述されている。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16596349

ドキュメント内 Microsoft Word - 農薬報告書.doc (ページ 104-164)