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トリブホス(TRIBUPHOS (TRIBUFOS) )

ドキュメント内 Microsoft Word - 農薬報告書.doc (ページ 95-98)

7. 定量的評価に関する文献

7.81 トリブホス(TRIBUPHOS (TRIBUFOS) )

評価依頼物質番号 81

品目名 トリブホス

英名 TRIBUPHOS(TRIBUFOS)

CAS番号 78-48-8

主な用途 農薬・成長調整剤

文献タイトル A consideration of age-dependent differences in susceptibility to organophosphorus and pyrethroid insecticides.

著者名 Sheets LP.

出典 Neurotoxicology. 2000 Feb-Apr;21(1-2):57-63.

出版年 2000

その他書誌情報 PMID: 10794385

設定用量 不明

投与期間 不明

供試動物種名、系統 ラット

実施試験名 生殖発生毒性試験 参照テストガイドライン名 不明

最小毒性量(LOAEL) 不明 無毒性量(NOAEL) 不明

主な毒性所見及び症状 コリンエステラーゼ阻害(トリブホスを含む有機リン化合物)

抄録 有機リン化合物(OP)及びピレスロイド殺虫剤に対する感度は成人よりも新 生児でより高いという根拠は、主に急性致死量における毒性比較研究に基 づいている。これは、標的部位の固有の感受性の差よりはむしろ、新生児 の限られた代謝能が原因で化合物に対する感度がより高くなると考えられ る。食物に使用される殺虫剤のリスク評価という観点においては、多くの 食品で設定済みの許容残留限界(許容量)と同程度の低用量暴露に対しても、

新生児が成人よりも敏感かどうかという点がより重要になる。乳児および 子供が環境レベルの暴露量により強く影響されない場合は、食事における 暴露に対する既存の許容量レベルに基づけば、適切な保護作用をもたらす と思われる。一方、もしも、感度が高い場合は、さらなる保護のためには、

若齢動物を用いたさらなる検討や追加の不確実係数が必要になるかもしれ ない。本論文は、このような問題に関するする2種の調査について検討し た。第一は、有機リン殺虫剤(クマホス、フェナミホス、トリブホス、トリ クロルホンあるいはオキシデメトンメチル)の混餌投与によるラットの、コ リンエステラーゼ(ChE)阻害への影響を含む複数世代繁殖試験である。第 二は、ゾンデによってピレスロイド(シスメトリン、パーメトリン、デルタ メトリン、サイパーメトリン)の急性経口投与を受けたラットの、致死量あ るいは低用量の行動活性に対する相対的感度の確立を目的とした調査であ る。有機リン殺虫剤の結果は、最も感受性の高い暴露の指標がChE阻害で あることが裏付けられたので、成獣のChE阻害に基づいて各調査における 重要な影響(たとえば最小のNOEL)を決定した。子(出産後4日後および 21日後)におけるChE阻害の程度は、与えられた食餌レベルにおいて成獣 よりも一貫して少なかった。代表的なI 型ピレスロイドについては、いず れの適用レベルにおいても子が成獣よりも感度が高いという証拠はなかっ た。II 型ピレスロイドの両者ともに、若齢ラットは成獣よりも致死量に対 する感受性は高かったが、より低用量においては感受性が低かった。これ らの所見は、若齢動物が成獸よりも有機リン酸またはピレスロイド殺虫剤 の低用量に対する感度がより高くないことを示している。この結果は、更 なる不確実係数の必要なしに、乳児及び子供が既存の許容量によって保護 されているという結論を支持する。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10794385

評価依頼物質番号 81

品目名 トリブホス

英名 TRIBUPHOS(TRIBUFOS)

CAS番号 78-48-8

主な用途 農薬・成長調整剤

文献タイトル The relationship between maternal and fetal effects following maternal organophosphate exposure during gestation in the rat.

著者名 Astroff AB, Young AD.

出典 Toxicol Ind Health. 1998 Nov-Dec;14(6):869-89.

出版年 1998

その他書誌情報 PMID: 9891917

設定用量 1.0、7.0、28.0 mg/kg/日

投与期間 妊娠6-15日

供試動物種名、系統 Sprague-Dawleyラット 実施試験名 生殖発生毒性試験

参照テストガイドライン名 米国:US-EPA-TSCA, 1981; US EPA FIFRA, 1984 OECD:1981年ガイドライン

最小毒性量(LOAEL) 記載なし

無毒性量(NOAEL) 1.0 mg/kg/日(先行研究より)

主な毒性所見及び症状 妊娠指標(臨床兆候、食餌量、体重)への影響、コリンエステラーゼ活性 の阻害

抄録 殺虫剤として広く使用されている有機リン剤は、胎盤関門を通過すること が知られており、胎児の発育に影響を与える可能性がある。本研究では、6 化合物(tribufos, oxydemeton-methyl, azinphos-methyl. fenamiphos, isofenphos, and fenthion)を妊娠期のSprague-Dawleyラットに暴露し、

母体及び胎仔のコリンエステラーゼ阻害を比較した。全ての化合物は、妊 娠6-15日に強制経口投与した。母体のコリンエステラーゼ活性(血漿、

PChe;赤血球、RChe;脳、BChe)は妊娠16日と20日に、胎仔の脳コ リンエステラーゼ活性は妊娠20日に測定した。それぞれの化合物の最も高 い用量において、妊娠指標(臨床兆候、食餌量、体重)への影響がみられ た。全ての化合物において、これらの臨床的な影響と関連して、母体のコ リンエステラーゼ活性阻害が常に20%以上見られた。更に、これらの臨床 的な影響が出ない用量においても、コリンエステラーゼ活性の阻害は現れ た。妊娠16日目(暴露終了24時間後)に、三種のコリンエステラーゼ酵 素(PChe、RChe、BChe)のうち、少なくとも 2 種の酵素が、全ての化 合物において統計的に有意に阻害された。妊娠20日にはコリンエステラー ゼ活性の阻害は軽減されていた。しかし、全ての化合物の最も高い用量

(fenamiphos暴露の母ラットを除く)において、依然としてRCheとBChe が統計的に有意に阻害された。一方、全ての化合物において、胎仔 BChe への影響は見られなかった。いずれの化合物においても、胎児毒性や催奇 形性はみられなかった。これらの結果より、今回試験した6化合物に関し て、(1)母体のコリンエステラーゼ活性の阻害は、有機リン剤暴露における 最も感度の高い指標であり、(2)臨床影響が見られる際のコリンエステラー ゼ活性阻害は20%以上であり、(3)母体のコリンエステラーゼ活性の阻害が 起きている用量においても、胎仔において活性阻害はみられない、という ことが示された。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9891917

評価依頼物質番号 81

品目名 トリブホス

英名 TRIBUPHOS(TRIBUFOS)

CAS番号 78-48-8

主な用途 農薬・成長調整剤

文献タイトル Comparative organophosphate-induced effects observed in adult and neonatal Sprague-Dawley rats during the conduct of multigeneration toxicity studies.

著者名 Astroff AB, Freshwater KJ, Eigenberg DA.

出典 Reprod Toxicol. 1998 Nov-Dec;12(6):619-45.

出版年 1998

その他書誌情報 PMID: 9875697

設定用量 4、32、260 ppm (餌)

投与期間 毎日、二世代にわたって 供試動物種名、系統 Sprague–Dawley ラット 実施試験名 生殖発生毒性試験

参照テストガイドライン名

US EPA FIFRA, Pesticide Assessment Guidelines, Subdivision F, Hazard Evaluation. Human and Domestic Animals, November 1984, Guideline 83–4.

US-EPA-TSCA, Health Effects Testing Guidelines, 40 CFR Section 798.

1981:4900.

OECD Guidelines for Testing of Chemicals, Section 4. Health Effects, Subsection 416, “Multi-generation Reproduction Toxicity Study” pages 1–8, adopted May 1983:26.

最小毒性量(LOAEL) 記載なし

無毒性量(NOAEL) 4 ppm (餌)(先行研究)

主な毒性所見及び症状 母仔の体重増加抑制、生殖機能低下など

抄録 5 つの有機リン剤であるトリブホス、オキシデメトンメチル、フェナミホ ス、クマホスおよびトリクロルホンの生殖毒性および新生児毒性に関して、

Sprague-Dawley ラットを用いて複数世代にわたって評価した。食餌中濃

度は、高用量において親への影響がみられ、低用量において無毒性量レベ

ル(NOAEL)となるように設定された。成体と新生仔それぞれ、どの世

代においても臨床徴候は観察されなかった。体重と摂食量に対する有意な 影響は、最も高い食餌中濃度においてのみ観察され、第2世代ではより大 きかった。受胎能および交尾指標の減少を含む生殖への影響は、体重およ び/あるいは食餌効果へ影響が示された濃度においてのみ示された。同様 に、子の体重もまた、授乳中の母体に対して有意に影響を生じさせる濃度 の被検物質によって影響を受けた。親のコリンエステラーゼ活性(血漿、赤 血球および脳)の有意な抑制は、両世代においてすべての被検物質の最高濃 度において同様に観察された。通常、雌では雄よりもより大きな酵素阻害 を示した。例えば、PChe阻害平均は、両世代および全被検物質において、

雌で74%であったのに対し、雄では51%であった。新生児(授乳4日目)の コリンエステラーゼ活性に対する影響は、大部分の被検物質において、最 高食餌濃度において10%以下しか見られなかった。しかし、授乳21日目 には、酵素活性阻害(最高濃度における全被検物質と全酵素に関して)は約 30%みられた。この阻害の増加は、授乳後期に投与された飼料が摂取され たことによるものと考えられる。最高の食餌中濃度において、母仔(授乳4 日目)のコリンエステラーゼへの影響を比較すると、新生児における影響 は、試験された全有機リン剤に対し、雌親で観察される影響よりも有意に 少なかったことが観察された。

7.82 トリフルミゾール(TRIFLUMIZOLE)

ドキュメント内 Microsoft Word - 農薬報告書.doc (ページ 95-98)