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ダイアジノン(DIAZINON)

ドキュメント内 Microsoft Word - 農薬報告書.doc (ページ 80-83)

7. 定量的評価に関する文献

7.65 ダイアジノン(DIAZINON)

評価依頼物質番号 65

品目名 ダイアジノン

英名 DIAZINON

CAS番号 333-41-5

主な用途 農薬/動物薬・殺虫剤・ダニ駆除剤

文献タイトル

Sperm chromatin alteration and DNA damage by methyl-parathion, chlorpyrifos and diazinon and their oxon metabolites in human spermatozoa.

著者名 Salazar-Arredondo E, de Jesús Solís-Heredia M, Rojas-García E, Hernández-Ochoa I, Quintanilla-Vega B.

出典 Reprod Toxicol. 2008 Aug;25(4):455-60. Epub 2008 May 21.

出版年 2008

その他書誌情報 PMID: 18595656

設定用量 50~750μM

投与期間 1時間

供試動物種名、系統 健康なヒト由来の精子 実施試験名 遺伝毒性試験

参照テストガイドライン名 記載なし 最小毒性量(LOAEL) 記載なし 無毒性量(NOAEL) 記載なし

主な毒性所見及び症状 オキソン代謝産物が精子において遺伝毒性を示す

抄録 若年の男性による有機リン系殺虫剤(OP)の広範な使用は、公衆衛生上の 問題である。OPの毒性は主に、OPの酸化的活性化の間に形成されるそれ らの酸素類似体(オキソン)による、神経毒性に起因する。OP は、精子 形成のさまざまな段階において、精液の質ならびに精子のクロマチンおよ びDNA を変化させる。オキソン類は元の化合物類より毒性が高いが、オ キソン類の精原細胞に対する毒性についての報告は、これまでなかった。

我々は、健康な志願者からのヒト精子を、50~750 μMのメチルパラチオ ン(MePA)、メチルパラオキソン(MePO)、クロルピリホス(CPF)、ク ロルピリホスオキソン(CPO)、ダイアジノン(DZN)、またはダイアジオ キソン(DZO)とともに培養し、いくつかのOP化合物類およびそれらの オキソン類による精子のDNAの損傷を評価した。750 μMのMePOを除 き、すべての濃度で化合物は、細胞毒性を示さなかった(エオシン-Y(排 除試験)で評価した)。オキソン類は、元の化合物より15%から10倍精子 のDNAに対する毒性が高く(SCSA因子、%DFIにより評価した)、毒性 は以下の順序であり:MePO > CPO = MePA > CPF > DZO > DZN、オキ ソン代謝産物がOPの精子に対する遺伝毒性に関係していることを示唆し た。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18595656

評価依頼物質番号 65

品目名 ダイアジノン

英名 DIAZINON

CAS番号 333-41-5

主な用途 農薬/動物薬・殺虫剤・ダニ駆除剤

文献タイトル

The sea urchin, Paracentrotus lividus, embryo as a "bioethical" model for neurodevelopmental toxicity testing: effects of diazinon on the intracellular distribution of OTX2-like proteins.

著者名 Aluigi MG, Angelini C, Corte G, Falugi C.

出典 Cell Biol Toxicol. 2008 Dec;24(6):587-601. Epub 2008 Jan 26.

出版年 2008

その他書誌情報 PMID: 18224450

設定用量 10-3, 10-4, 10-5, 10-6, 10-7, 10-8M

投与期間 15分

供試動物種名、系統 ウニ

実施試験名 生殖発生毒性試験 参照テストガイドライン名 記載なし

最小毒性量(LOAEL) 記載なし 無毒性量(NOAEL) 記載なし

主な毒性所見及び症状 10-5~10-6M以上で受精卵の発生異常

抄録 現在、工業的発展の維持に世界中で多くの努力がなされている。一方、環 境の質のみならず動物およびヒトの生命の保持に対しても多くの努力がな されている。本研究においては、早期発生段階のウニをモデルとして用い て、有機リン酸殺虫剤(ダイアジノン)の遺伝子発現の調節に対する影響 を、ヒトOTX2に対するヒト調節タンパク質の局在性を免疫組織化学的に 検討することにより、試験した。卵へのダイアジノンの暴露は、受精に影 響しなかったが、濃度が10-5 M~10-6 Mの場合、発生異常が生じ、それら においては、ヒトOTX2に対して免疫学的に関連している調節タンパク質 の細胞内分布が用量依存的に変化していた。濃度10-5 Mでの処理の後に見 られた重度の異常および発生の遅れは、全身性毒性の指標であり、一方10-6 Mでの処理の後の結果は、神経毒性化合物の特異的作用を示唆している。

後者の場合、ダイアジノンの暴露によって、核内へのタンパク質の移入が 部分的となり、特に胞胚期および原腸期に影響する調節タンパク質の転移 が欠損した。したがって、有機リン酸のような神経毒性剤が胚の発生を損 傷する可能性が考慮されている。特に、神経毒性剤は、転写因子と同様に 細胞内構造体および分子の分布の調節に非常に重要な役割を果たしてい る、細胞質の動力学を改変することが知られている。我々のFura2実験に 関する仮定に基づき、我々はこの効果は変化したカルシウム動力学、そし て細胞骨格の動力学を変えることに起因するかもしれないという仮説を提 出する。事実、対照サンプルおよび暴露サンプルの双方において、星状体 はOTX2の免疫反応に対して強く陽性であると思われる。免疫共沈降の実 験結果も、この仮説を裏付けていると思われる。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18224450

評価依頼物質番号 65

品目名 ダイアジノン

英名 DIAZINON

CAS番号 333-41-5

主な用途 農薬/動物薬・殺虫剤・ダニ駆除剤

文献タイトル

Alteration of gene expression in human cells treated with the agricultural chemical diazinon: possible interaction in fetal development.

著者名 Mankame T, Hokanson R, Fudge R, Chowdhary R, Busbee D.

出典 Hum Exp Toxicol. 2006 May;25(5):225-33.

出版年 2006

その他書誌情報 PMID: 16758764

設定用量 30, 50, 67ppm

投与期間 36時間

供試動物種名、系統 ヒト乳がん由来MCF-7細胞株

実施試験名 遺伝毒性試験

参照テストガイドライン名 記載なし 最小毒性量(LOAEL) 記載なし 無毒性量(NOAEL) 記載なし

主な毒性所見及び症状 細胞中の様々な遺伝子のアップレギュレーションまたはダウンレギュレー ションが観察された

抄録 農業用化学物質は、一般的に内分泌のアゴニストまたはアンタゴニスト作 用を有し、ホルモンによる遺伝子発現調節を変えるために、しばしば人間 の健康および発達に影響を与える。殺虫剤のダイアジノンが、形態的発達、

免疫系の発達または機能、および/または中枢神経系の発達または機能に 重要な遺伝子の発現をかく乱する能力を調べるため、エストロゲン依存性 のヒト細胞株である MCF-7 細胞を用いて、遺伝子発現に対するかく乱作 用を評価した。MCF-7細胞は、30、50、または67 ppmのダイアジノン で処理し、処理細胞中の遺伝子発現について、未処理細胞またはエストロ ゲン処理細胞における発現と比較した。ダイアジノン処理細胞のDNA の マイクロアレイ解析により、未処理細胞に比べ、多数の遺伝子が有意に上 下に調節されたことが示された。これらの検討で用いたフェーズ1チップ 上の600のヒト遺伝子の内、2つの特定の遺伝子、カルシウム結合タンパ ク質の遺伝子および TGF-β3、を選択し、定量的リアルタイム PCR

(qrtPCR)で検証した。カルシウム結合タンパク質の遺伝子および

TGF-β3の発現レベルを測定したqrtPCR の結果は、マイクロアレイデー

タから得られたこれら2つの遺伝子の有意な上向きの調節を裏付けた。本 研究は、特定の化学物質、ダイアジノンの遺伝子発現を変化させる能力に 関するベースラインデータを提供し、ヒト細胞のダイアジノンへの暴露に 関する有害な効果を一部評価できるように、デザインされた。現在、in vitro での細胞から得られる結果が化学的暴露による人間の健康の帰結に外挿可 能であるか否かは不明である。

abstract URL http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16758764

7.66 ダノフロキサシン(DANOFLOXACIN)

ドキュメント内 Microsoft Word - 農薬報告書.doc (ページ 80-83)