2015年に、中国は341万m3、14億米ドル相当のパーティクルボードを輸出したが、
これはそれぞれ 12%と 13%の減少だった。主な輸出先はモンゴル(20%)やインド
(11%)である(図 1-26)。輸出量が増えたのはインドとアメリカで、それぞれ 75%
と 30%の伸びだった。その他の国への輸出は全て著しく減少した。ロシア、台湾、
マレーシア、エジプト、韓国への輸出は、それぞれ 86%、64%、39%、21%、15%
の減少である。ロシア、台湾、エジプトへの輸出は単価がそれぞれ80%、38%、38%
上昇し、それが輸出量の減少を招いた。
エジプト 3%
アメリカ 17%
オーストラリア 2%
ロシア 5%
カナダ 6%
その他 34%
ナイジェリア 6%
ベトナム 4%
イラン 10%
アラブ首長国連邦 4%
サウジアラビア 9%
Saudi Arabia 4%
Russia 3%
U.S.A 3%
Egypt 5%
Mongolia 20%
India 11%
Taiwan of China
6%
Korea 5%
United Arab Emirates
5%
Malaysia 2%
others 36%
図1-26: 2015年の中国における主なパーティクルボード輸出先
パーティクルボードの輸出に関係した主な税関は、青島、フフホト、南京で、それぞ れ輸出全体の36%、20%、16%を取り扱った。
1.3 2015年の中国における木材製品貿易の特徴
1.3.1 林産物の貿易額および全産品貿易額に占める割合が減少し、貿易黒字が前年よ
り増加
2015年、林産物の輸出入総額は1230 億米ドルだった。これは前年に比べて10%の 減少で、2011 年のレベルまで後退したことになる。全産品貿易額に対する割合は、
2014年に比較して0.15ポイント下がって、3.11%だった。
輸出は648億米ドルを記録したが、これは前年から6%の減少である。全産品輸出額 に占める割合は2.85%で、2014年から見ると0.23ポイントの低下だった。
輸入の方は582億米ドル、前年比で15%減少した。これは全産品輸入額の3.85%で、
2014年から見ると0.39ポイントの低下だった。
輸入は輸出よりも落ち込みが大きかった。輸入額の大きな減少が、林産物貿易額減少 の主な理由である。
貿易黒字は50%増えて66億米ドルに達した。2014年の貿易黒字は44億米ドルであ る。
1.3.2 WFPの取引はこれまで同様優位に立つが、その取引額は初めて減少
2015年のWFP輸出入総額は939億米ドルで、2009年以来初めてとなる11%の減少
モンゴル 20%
アメリカ 3%
ロシア 3%
その他 36%
マレーシア 2%
韓国 5%
台湾 6%
インド 11%
アラブ首長国連邦 サウジアラビア 5%
4%
エジプト 5%
米ドルで、前年比 17%減、輸入総額の 68%だった。輸入された WFP は主に木材パ ルプ、丸太、ひき立て材、故紙、紙・板紙・紙製品である。輸出額は 545 億米ドル で、前年より7%減り、輸出全体の84%を占めた。輸出されたWFPは主に木製家具、
紙・板紙・紙製品、合板、木工製品、繊維板だった。
輸入額の減少は、丸太の輸入額が 31%下落したこと、またひき立て材、紙・板紙・
紙製品、故紙の輸入額がそれぞれ8%、7%、3%減少したことによる。繊維板と合板 の輸出は、それぞれ14%と5%減少し、それがWFP輸出減少の直接的な原因だった。
1.3.3 主なWFPの輸入額は下落したが、パルプと木材チップは上昇
丸太、ひき立て材、紙・板紙・紙製品、故紙の輸入額は、それぞれ前の年より 31%、
8%、7%、3%下落した。しかし、パルプと木材チップの輸入は 5%と 13%の上昇だ った。
1.3.4 丸太の輸入額が急落
パルプ、故紙、紙・板紙・紙製品の輸入はそれぞれ 10%、5%、1%上昇したが、そ の一方で丸太の輸入は14%と大きく下落した。
1.3.5 主なWFPの輸入価格が下落し、中でも丸太の落ち込みが大きかった
パルプ、丸太、ひき立て材、紙・板紙、紙製品の輸入価格はそれぞれ5%、21%、9%、
7%、7%低下し、中でも丸太は21%と、最も大きく値下がりした。
中国へ最も多くの丸太を輸出したのは、ニュージーランドである。2015 年に、ニュ ージーランド(1085 万 m3)はロシア(1042 万 m3)を追い越して中国にとって最大の丸 太供給国になった。とはいえ、ニュージーランドとロシアからの輸入はどちらも前年
比で8%減少している。大部分の供給国からの丸太輸入が減少する中で、オーストラ
リアからの丸太輸入は前年に比べて20%と大幅に増加した。
ウクライナ、アメリカ、カナダからの丸太輸入は、それぞれ 41%、35%、23%の減 少を見た。
1.3.6 一部の輸出林産物では輸出額は減少するも単価が上昇
輸出された全林産物の中で、合板と紙・板紙・紙製品の輸出額は前年比で 8%と 4%
下落した。しかし、この2 種類の平均単価は、それぞれ2%と9%上昇している。両 方とも輸出額は低下したものの、単価の上昇を経験した。
1.3.7 ASEANは中国にとって成長市場である
2015年には中国とASEANの新興国市場の間で、平均増加率10%という、林産物の 着実な貿易が見られた。南アフリカからの需要は 83%と、最大の成長を見せた。メ キシコへの輸出額は過去最高を記録した。詳細については表1-13を参照されたい。
表1-13: 中国と新興市場の間の林産物貿易
国名
輸入額 前年比 輸出額 前年比 輸出入総額 前年比
1000万$ (%) 1000
万$ (%) 1000万$ (%)
インド 1.05 -35 11.22 21 12.27 13
南アフ
リカ 6.36 17 6.33 83 12.69 43
メキシ
コ 41.13 16 16.18 15 57.32 16
ロシア 24.78 21 4.25 17 29.03 20
ブラジ
ル 1.35 20 5.84 23 7.19 23