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ノーマルパルスボルタンメトリー (NPV)

ドキュメント内 pdfマニュアル (ページ 57-63)

7. サンプル間隔が 0.002 秒より長い場合、データは実験間に転送できます。最大 64 K のデータポ イントは各ステップで許容されます。サンプル間隔は自動的に最適範囲のデータポイントに調

4.6 ノーマルパルスボルタンメトリー (NPV)

これらパルステクニックのポテンシャル波形は図

4-12

示します。これはパルス間での初期値に戻る電位と振幅が増 加する一連のパルスから構成されます。もし初期電位が酸化 還元電位より十分正であるなら、小さい振幅パルスの印加で はファラディー反応を起こせず、電流応答がありません。パ ルスポテンシャルが酸化還元電位付近にくるくらい、パルス 振幅が十分に大きい時、パルスに対応したファラディー 反応

(適度に速い電子移動速度を仮定して)が起きます。そしてこ のファラディー電流の大きさは拡散速度と電子移動速度の両 方に依存します。パルスポテンシャルが酸化還元電位より十 分負になり電子移動が速く起こるとき、ファラディー電流は

拡散速度だけに依存するようになります。 即ち、限界電流に達します。この電流応答を図

4-13

に示し ます。シグモイド波形は古典的なポーラログラフィー実験で得られる波形曲線に類似しています。この 方法に対してノーマルパルス法と呼ぶのはそのためです。NPVの限界電流は

SCV

より大きく、より高 感度なテクニック(30μ

A/ mM)であり、低い検出下限(10

-6

M)が得られます。

微分パルスボルタンメトリー (DPV)

DPV

テクニックは先の

2

つのテクニックと異なり、電流 は各パルス間隔で二度サンプリングされます。ポテンシャル 波形は図

4-14

に示します。パルス振幅は一定であり、ベー スポテンシャルが小さなステップで増加します。即ち、階段 状波形に小さい振幅パルスを重畳しています。

電流はパルス前(i)とパルスの終了時(i)でサンプリ

4-13. NPV /Pの典型的な電流応答

4-12. NPV /Pのポテンシャル波形

NPV では、初期電位はファラディー反応が起こらない値に設定します。

52

状の出力が得られます(図

4-15

参照)。DPVの感度は

NPV

SCV

の中間です(20μA / mM)。しかし

DPV

の検出下限はバックグラウンド(容量性)は

10

-7

M

以下になります。

4-13. DPV の典型的な電流応答

4.6.1 階段波ボルタンメトリーパラメータ

階段波ボルタンメトリーパラメータのダイアログボックスを示します。

実験パラメータ、範囲、詳細は次の通り

:

1.

初期電位と最終電位は少なくとも

0.01 V

離して下さい。

2.

サンプリング幅はステップ期間の

1/2

以下です、さもなければシステムは自動的にサンプリ ング幅を再調整します。

3.

データサンプリングは各ステップの終了時に行います。

4.

第2電極をスキャンに設定した場合、電位は第一電極と同じになります。独立していません。

パラメータ 範囲 内容

初期電位 (V) -10 〜 +10 初期電位 最終電位 (V) -10 〜 +10 最終電位

電位増加分 (V) 1×10-3 〜 0.05 各ステップの増加分電位 セグメント 1 〜 10,000 スキャンセグメントの数

サンプリング幅 (Sec) 1×10-4 〜 50 各ポイントのデータサンプリング幅 ステップ期間 (Sec) 0.001 〜 50 ポテンシャルステップ期間または滴下時間 静止時間 (Sec) 0 〜 100,000 ポテンシャルスキャン開始前の静止時間 感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.1 感度スケール

電極2:

電位 (V) -10 〜 +10 第2作用電極の電位 感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.001 第2電極の感度スケール

ON チェックまたは未チェック セカンド作用電極を定電位にする Scan チェックまたは未チェック 第二電極をスキャンする

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4.6.2 微分パルスボルタンメトリーパラメータ

実験パラメータ、範囲、詳細は次の通り

:

1.

初期電位と最終電位は少なくとも 0.01 V離して下さい。

2.

パルス幅はパルス期間の

1/2

以下にします。さもなければ、システムは自動的にパルス幅を再 調整します。

3.

サンプリング幅はパルス幅の

1/2

以下にします。さもなければ、システムは自動的にサンプリ ング幅を再調整します。

4.

パルス方向が電位スキャン方向と異なった場合、振幅がマイナスになります。

5.

第2電極をスキャンに設定した場合、電位は第一電極と同じになります。独立していません。

6.

チャンネル

1、2

は同時に電流サンプリングを行いません。電流

1

は最初のサンプリング幅の

1/2

をサンプリングし、電流

2

は後半のサンプリング幅の

1/2

をサンプリングします。

微分パルスボルタンメトリーパラメータダイアログボックスを示します。

パラメータ 範囲 内容

初期電位 (V) -10 〜 +10 初期電位 最終電位 (V) -10 〜 +10 最終電位

電位増加分 (V) ±0.001 〜 ±0.05 各ポイントの電位増加分 振幅 (V) 0.001 〜 0.5 ポテンシャルパルス振幅 パルス幅 (Sec) 0.001 〜 10 ポテンシャルパルス幅 サンプリング幅 (Sec) 1×10-4 〜 10 データサンプリング幅

パルス期間 (Sec) 0.01 〜 50 ポテンシャルパルス期間または滴下時間 静止時間 (Sec) 0 〜 100,000 ポテンシャルスキャン開始絵の静止時間 感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.1 感度スケール

電極2:

電位 (V) -10 〜 +10 スキャンしない場合、第2作用電極の電位 感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.001 第2電極の感度スケール

ON チェックまたは未チェック セカンド作用電極を定電位にする Scan チェックまたは未チェック 第二電極をスキャンする

4.6.3 ノーマルパルスボルタンメトリーパラメータ

ノーマルパルスボルタンメトリーパラメータダイアログボックスを示します。

実験パラメータ、範囲、詳細は次の通り

:

:

1.

初期電位と最終電位は少なくとも 0.01 V離して下さい。

2.

パルス幅はパルス期間の

1/2

以下にします。さもなければ、システムは自動的にパルス幅を再 調整します。

3.

サンプリング幅はパルス幅の

1/2

以下にします。さもなければ、システムは自動的にサンプリ ング幅を再調整します。

4.

第2電極をスキャンに設定した場合、電位は第一電極と同じになります。独立していません。

5.

チャンネル

1、2

は同時に電流サンプリングを行いません。電流

1

は最初のサンプリング幅の

パラメータ 範囲 内容

初期電位 (V) -10 〜 +10 初期電位 最終電位 (V) -10 〜 +10 最終電位

電位増加分 (V) 0.001 〜 0.05 各ポイントの電位増加分 パルス幅 (Sec) 0.001 〜 10 ポテンシャルパルス幅 サンプリング幅 (Sec) 1×10-4 〜 10 データサンプリング幅

パルス期間 (Sec) 0.01 〜 50 ポテンシャルパルス期間または滴下時間 静止時間 (Sec) 0 〜 100,000 ポテンシャルスキャン開始絵の静止時間 感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.1 感度スケール

電極2:

電位 (V) -10 〜 +10 スキャンしない場合、第2作用電極の電位 感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.001 第2電極の感度スケール

ON チェックまたは未チェック セカンド作用電極を定電位にする Scan チェックまたは未チェック 第二電極をスキャンする

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4.6.4 微分ノーマルパルスボルタンメトリーパラメータ

システムは微分ノーマルパルスボルタンメトリーパラメータを表示します。

実験パラメータ、範囲、詳細は次の通り

:

パラメータ 範囲 内容

初期電位 (V) -10 〜 +10 初期電位 最終電位 (V) -10 〜 +10 最終電位

電位増加分 (V) 0.001 〜 0.05 各ポイントの電位増加分 振幅 (V) 0.001 〜 0.5 ポテンシャルパルス振幅 1次 パルス幅(Sec) 0.001 〜 0.02 第一次パルス幅

2次 パルス幅 (Sec) 0.001 〜 0.02 第ニ次パルス幅 サンプリング幅(Sec) 0.001 〜 5 データサンプリング幅

パルス期間 (Sec) 0.05 〜 50 ポテンシャルパルス期間または滴下時間 静止時間 (Sec) 0 〜 100,000 ポテンシャルスキャン開始前の静止時間

感度(A/V) 1×10-12 〜 0.1 感度スケール

初期電位でのオープン回路 チェックまたは未チェック ステップ1は一定電位または静止電位に保持

:

1.

初期電位と最終電位は少なくとも 0.01 V離して下さい。

2.

微分ノーマルパルスボルタンメトリーの場合、第一次ステップのパルスは電気化学反応が起こ らない、通常初期電位に保持します。第二次ステップがサイクル毎に増加されます。電流サン プルは期間の後半部分で行われます。三度目の電位が第二ステップのように増加されますが、

一定強度

(

振幅

)

による第二ポテンシャルよりさらにプラス

(

プラススキャンの場合

)

またはマ イナス

(

マイナススキャンの場合

)

になります。第二サンプルは期間の後半部分で行われます。

2

つの電流サンプルの差は第二ポテンシャル関数として報告されます。

3.

パルス幅はパルス期間の

1/2

以下にします。さもなければ、システムは自動的にパルス幅を再 調整します。

4.

サンプリング幅はパルス幅の

1/2

以下にします。さもなければ、システムは自動的にサンプリ ング幅を再調整します。

ドキュメント内 pdfマニュアル (ページ 57-63)