7. サンプル間隔が 0.002 秒より長い場合、データは実験間に転送できます。最大 64 K のデータポ イントは各ステップで許容されます。サンプル間隔は自動的に最適範囲のデータポイントに調
4.9 アンペロメトリーテクニック (i-t)
64
注
:
1.
データサンプル間隔は計測時間により選択します。計測が長い場合、サンプル間隔を大きくし、長いサンプル間隔にするとシグナルの平均化が向上し、ノイズが低下します。
測定中、データが最大データポイントを超えた時、データ保存間隔は自動的に 倍になります。
実験パラメータ、範囲、詳細は次の通り
4.9.1 アンペロメトリー i-t 曲線パラメータ
アンペロメトリー
i-t
曲線パラメータダイアログボックスを示します。パラメータ 範囲 内容
初期電位 (V) -10 〜 +10 初期電位
サンプル間隔 (Sec) 1×10-6 〜 50 データサンプル間隔 測定時間 (Sec) 0.001 〜 5×105 トータルの測定時間
静止時間 (Sec) 0 〜 100,000 データ採取開始前の静止時間 測定間のスケール 1, 2, 3 電流表示スケール数
感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.1 感度スケール
補助信号の記録 チェックまたは未チェック サンプリング間隔が0.01秒以上の場合、同時的に外部 信号記録
電極2:
電位 (V) -10 〜 +10 スキャンしない場合、第2作用電極の電位 感度 (A/V) 1×10-12 〜 0.1 第2電極の感度スケール
E2 ON チェックまたは未チェック 第2作用電極をONにし、電流サンプリングはしない
i2 ON チェックまたは未チェック 第2作用電極をONにし、電流サンプリングを行う
66
4.
サンプル間隔が0.002 Sec
以上の場合、高解像度ADC
はデータサンプリングに用いられます。高解像度
ADC
は良好なS/N
を与えます。データの高解像度により感度設定の依存しなくなり ました。5.
電流1
が測定中表示される時、自動的にデータにフィットします。電流2
が測定中表示される 時、フルスケールの1/100、1/10
となります。電流3
が測定中表示される時、フルスケールの1/100、1/10、1/1
となります。6. E2 ON
は第2
電極電位コントロールでON
にできますが、電流のサンプリングは行いません。第
2
電極をある種のジェネレーター電極として使用する場合、有効です。第2チャンネルの電 流を測定する場合、i2 ONをチェックして下さい。4.9.2 微分パルスアンペロメトリーパラメータ
微分パルスアンペロメトリーパラメータダイアログボックスを示します。
実験パラメータ、範囲、詳細は次の通りです。
パラメータ 範囲 内容
初期電位 (V) -10 〜 +10 静止時間中の初期電位 クリーニング電位 (V) -10 〜 +10 電極クリーニング電位 クリーニング時間 (Sec) 0 〜 32 電極クリーニング時間 パルス電位1 (V) -10 〜 +10 第一パルス電位 パルス時間1 (Sec) 0.01 〜 32 第一パルス時間 パルス電位2 (V) -10 〜 +10 第二パルス電位 パルス時間2 (Sec) 0.01 〜 32 第二パルス時間 サイクル数 10 〜 100,000 繰り返しサイクル数
静止時間 (Sec) 0 〜 100,000 データ採取開始前の静止時間 測定間のスケール 1, 2, 3 電流表示スケール数
感度(A/V) 1.0-12 〜 0.1 感度スケール
クリーニング中のオーブ
ンサーキット チェックまたは未チェック クリーニングステップは一定電位またはオープン回路 のどちらか一方で行える
68
注
:
1.
測定順序はクリーニング、第一パルス、第二パルスからなります。この順序は総サイクル数に 到着またはユーザーにより中止されるまで繰り返されます。クリーニングステップの間、デー タサンプリングは行われません。クリーニング時間がゼロの場合、このステップは無視されます。データは第一、第二パルス用にサンプリングされ、差が報告されます。
2.
データはパルス1
と2
の後半の半期間でサンプリングされます。パルス幅が長くなりますと、サンプル間隔も長くなります。長いサンプル間隔は良好な平均信号となり、ノイズが少なくな ります。
3.
測定中、データが最大データポイントを超えた時、データ保存間隔は自動的に2
倍になります。そのためデータポイントは期待されない長い計測でもオーバーフローしません。
4.
電流1
が測定中表示される時、自動的にデータにフィットします。電流2
が測定中表示される 時、フルスケールの1/100、1/10
となります。電流3
が測定中表示される時、フルスケールの1/100、1/10、1/1
となります。4.9.3 ダブル微分パルスアンペロメトリーパラメータ
実験パラメータ、範囲、詳細は次の通りです。
パラメータ 範囲 内容
First DPA:
クリーニング電位1 (V) -10 〜 +10 電極クリーニング電位 クリーニング時間(Sec) 0 〜 32 電極クリーニング時間 パルス電位1 (V) -10 〜 +10 第一パルス電位 パルス時間1 (Sec) 0.01 〜 32 第一パルス時間 パルス電位2 (V) -10 〜 +10 第二パルス電位 パルス時間2 (Sec) 0.01 〜 32 第二パルス時間 クリーニング中のオーブ
ンサーキット チェックまたは未チェック クリーニングステップ1は一定電位またはオープンサ ーキットのどちらか一方で保持する
Second DPA:
クリーニング電位2 (V) -10 〜 +10 電極クリーニング電位 クリーニング時間(Sec) 0 〜 32 電極クリーニング時間 パルス電位3 (V) -10 〜 +10 第一パルス電位 パルス時間3 (Sec) 0.01 〜 32 第一パルス時間 パルス電位4 (V) -10 〜 +10 第二パルス電位 パルス時間4 (Sec) 0.01 〜 32 第二パルス時間 クリーニング中のオーブ
チェックまたは未チェック クリーニングステップ2は一定電位またはオープンサ
ダブル微分パルスアンペロメトリーダイアログボックスを示します。
70
注
:
1.
測定順序はfirst DPA
クリーニング、第一パルス、第二パルス、次にsecond DPA
クリーニング、第一パルス、第二パルスからなります。この順序は総サイクル数に到着またはユーザーにより 中止されるまで繰り返されます。クリーニングステップの間、データサンプリングは行われま せん。クリーニング時間がゼロの場合、このステップは無視されます。データは第一、第二パ ルス用にサンプリングされ、差が報告されます。
2
組のデータが得られます。2.
データはパルス1
と2
の後半の半期間でサンプリングされます。パルス幅が長くなりますと、サンプル間隔も長くなります。長いサンプル間隔は良好な信号となり、ノイズが少なくなります。
3.
測定中、データが最大データポイントを超えた時、データ保存間隔は自動的に2
倍になります。そのためデータポイントは期待されない長い計測でもオーバーフローしません。
4.
電流1
が測定中表示される時、自動的にデータにフィットします。電流2
が測定中表示される 時、フルスケールの1/100、1/10
となります。電流3
が測定中表示される時、フルスケールの1/100、1/10、1/1
となります。5. 1
次か、2
次DPA
か、両方のデータを表示させる場合、グラフィックメニューのグラフオプショ ンコマンドを用いてデータ表示オプションを選択します。単純なアンペロメトリーでは還元糖、第一級アミン、チオールの検出は高電位を必要としますので感 度と選択性が低減します。トリプルパルスポテンシャル波形(TPA)は特にこれらの分子に適しています。
名前が示すように3つのポテンシャルパルスが遂次的に印加され、電流は
E3
パルスの終了時にサン プリングされます。(図4-25)この波形は必要なサイクル数繰り返され、そして電流サンプルの1が時
間の関数として提示されます。(図4-26)
(他の2つは後の処理のために保存されます。)糖の検出の場合、パルス列は次の通り