標準的な展開では、HPDM Gatewayは、デバイスの起動時に送信されるネットワーク ブロードキャスト メッセージを リッスンすることにより、ほとんどのデバイスを自動的に検出してHPDMデータベースに追加します。ただし、この方 法では、デバイスの起動前にゲートウェイが動作している必要があります。このセクションでは、HPDMデータベース にデバイスを追加するその他の方法について説明します。
自動登録
デバイスをネットワークに接続すると、デバイスのHPDM Agentが自動的にHPDMゲートウェイに接続しようとします。
接続に成功するまで、以下の方法がこの順番で1つずつ試されます。
4. DNSサーバーによって指定されているゲートウェイ
5. DNSサービス レコードによって指定されているゲートウェイ
6. デバイスからのブロードキャストに応答するゲートウェイ 注:
802.1x EAP-TLSで保護されたネットワークの場合、Thin Clientに他の使用可能なネットワーク接続がない場合、エージェ ントは802.1xが構築された後に自動登録プロセスを開始します。それ以外の場合(デバイスに他の使用可能なネット ワーク接続がある場合)、エージェントは802.1xが構築される前に自動登録を開始します。
HP ThinProのみ:オプションのTag202OverrideCurrentGatewayの値が1の場合、HPDM AgentはDHCPタグ202の
HPDM Gatewayを最初に使用して、それ自身を登録します。初期設定値は0です。
HPDM Agentがその現在のHPDM Gatewayとの接続を損失した場合、またはデバイスが再起動された場合、自動登録プロ セスが再起動し、成功するまで定期的に実行されます。
1. デバイスはそれ自身のローカル設定をチェックし、使用するプリセット プライマリHPDM Gatewayまたはバック アップHPDM Gatewayについて調べます。これらは以下の操作を行って設定できます。
a. 管理者モードに切り替えます(手順についてはデバイスのオペレーティング システムの説明書を参照してくだ さい)。
b. コントロール パネルの[HP Agent]アプレットを開きます。
c. [Current Gateway](現在のゲートウェイ)フィールドにHPDM GatewayのIPアドレスを入力します。
d. [OK]を選択します。
プライマリHPDM Gatewayが設定されている場合、HPDM AgentはプライマリHPDM Gatewayへの接続を試みます。そ れが失敗し、バックアップHPDM Gatewayが設定されている場合は、バックアップへの接続を試みます。それも失 敗した場合、HPDM Agentは次の方法に移ります。
2. HPDM Agentは、デバイスのDHCPリース ファイルを調べ、タグ202が定義されているかどうか確認します。タグ
202は、HPDM ServerのIPアドレス、スペース、HPDM GatewayのIPアドレスから成る文字列表現として解釈されます。
たとえば、以下の値がデバイスのDHCPリース ファイルでタグ202に関連付けられている場合、HPDM Agentは、
HPDM Gateway 192.168.1.1への接続を試みます。192.168.1.1
3. DNSサーバーがデバイスのローカル ネットワークに存在する場合、DNS名「hpdm-gateway」のルックアップを実
行するようにデバイスに要求が送信されます。これによって、HPDM GatewayのIPアドレスを特定します。
4. HPDM Agentは、サブネットのブロードキャスト アドレスに要求を送信します。サブネットにHPDM Gatewayが存在
する場合、HPDM Gatewayがブロードキャストに応答すると、HPDM Agentはそれに接続します。
DHCPタグ202
オプション202は、HPDM ServerとHPDM GatewayのIPアドレスを設定するために使用されます。オプション202を設定す るには、以下の操作を行います。
1. [スタート]→[ファイル名を指定して実行]の順に選択します。
2. ボックスに「Cmd」と入力します。コマンド シェルが表示されます。
3. 「netsh」と入力し、Enterキーを押します。
4. 「dhcp」と入力し、Enterキーを押します。
5. 「server \\<サーバー名>」と入力します(DHCPサーバーのUNC名を使用)。 または
「server <IPアドレス>」と入力します(DHCPサーバーのIPアドレスを使用)。 コマンド ウィンドウに「<dhcp server>」プロンプトが表示されます。
6. 「add optiondef 202 <カスタムのオプション名> STRING 0」と入力し、Enterキーを押します。
7. 「set optionvalue 202 STRING “<HPDM Server IP> <HPDM Gateway IP>”」と入力し、Enterキーを 押します。例:set optionvalue 202 STRING “192.168.1.100 192.168.1.200”
8. 設定が正しいことを確認するため、「show optionvalue all」と入力してEnterキーを押します。
注:
括弧内の項目を適切な値に置き換えます。
optionvalue 202を設定する場合、1個のスペースで区切って、上記とまったく同じように構文を入力する必要がありま す。そうでないとエラーが発生します。次の例を参照してください。192.168.1.100 192.168.1.200
DNSサービス レコード
ほとんどのデバイス検出方法では、各デバイスに割り当てられるHPDMゲートウェイは1つだけです。DNSサービス レ コードを使用すると、異なる優先度の値を用いて複数のゲートウェイを割り当てることができます。メリットは、
HPDM Agentがゲートウェイに正常に接続するまでゲートウェイを1つずつ試すので、バックアップ ゲートウェイを設定 できることです。
前提条件:HPDM AgentがDHCPオプション15でドメイン名を取得するには、静的ドメイン名を持っているか、または DHCPサーバーへのアクセスが可能になっている必要があります。
注:
現在、HP ThinPro用バージョンのHPDM Agentは、静的ドメイン名をサポートしていません。デバイスで静的IPアドレス を使用する場合、この機能はサポートされません。
DNSサービス レコードの作成
1. DNSコンソールを開き、ドメイン名を選択します。
2. 右クリックしてメニューを表示し、Other New Records(その他の新しいレコード)を選択して、[Resource Record Type](リソース レコードの種類)ダイアログを表示します。
3. [Service Location (SRV)](サービス ロケーション(SRV))を選択し、[Create Record](レコードの作成)ボタンを選 択して、[New Resource Record](新しいリソース レコード)ダイアログを表示します。
4. [Service](サービス)の値を_hpdm-gatewayに設定します。プロトコルの値を_tcpに設定し、このサービスを提供する
ホストをHPDM Gatewayの完全修飾ドメイン名(FQDN)に設定して、OKを選択します。[Done](完了)を選択します。
複数のDNSサービス レコード
次の画像は、複数のDNSサービス レコードのサンプルを示しています。
バックアップのHPDM Gatewayを1つまたは複数設定する場合は、同じサービス レコードを追加して異なる優先度の値 を設定します。値が小さいほど優先度が高くなります。各レコードが1つのHPDM Gatewayを示します。DNSサービス レ コードに複数のゲートウェイを設定すると、HPDM Agentはゲートウェイに正常に接続するまでゲートウェイを1つずつ 試します。
1つのサービスに複数のDNSサービス レコードを設定する方法について詳しくは、http://en.wikipedia.org/wiki/SRV_record
を参照してください。
トラブルシューティング
1. デバイスのネットワーク情報(IPv4アドレスやドメインなど)を確認します。
2. デバイスがDNSサービス レコードを取得できるかどうかを確認するには、以下のコマンドを使用します。
Microsoft Windows:
nslookup -timeout=30 -type=SRV _hpdm-gateway._tcp.<ドメイン名>.com HP ThinPro:
host -t SRV _hpdm-gateway._tcp.<ドメイン名>.com 静的ドメイン名の設定(Windowsのみ)
1. [コントロール パネル]またはネットワーク通知アイコンから、[ネットワーク接続]ダイアログを開きます。
2. 目的のネットワーク アダプターを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
3. [インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)]を左クリックし、[プロパティ]を選択します。
4. [詳細設定]を選択します。
5. [DNS]タブを選択します。
6. [以下のDNSサフィックスを順に追加する]を選択し、DNSドメインを一覧に追加します。
7. [OK]を選択します。
デバイスの検索
HPDMは、ある範囲内のIPアドレスのHPDM AgentおよびHPDM Gatewayのインスタンスを検索できます。検索方法には、
IP範囲を使用してスキャンする方法、IP一覧を使用してスキャンする方法、および指定されたゲートウェイのサブネッ トを使用してスキャンする方法の3つがあります。これらの方法は、どちらも同じ手順で開始します。
1. HPDM Consoleで、[ゲートウェイとリポジトリ]ページを開きます。
2. ナビゲーター ビューで[Gateways]を選択します。すべてのゲートウェイが詳細ビューに一覧表示されます。
3. HPDM Gatewayを右クリックし、[デバイスを検出する]を選択します。
4. 使用する方法のセクションに移動します。
または
1. HPDM Consoleで、ホームページまたは[デバイスの管理]ページを選択します。
2. [デバイスを検出する]を選択します。
3. HPDM Gatewayを選択します。
4. 使用する方法のセクションに移動します。
IP範囲を使用してスキャンする方式の使用
IP範囲を使用してスキャンする方式を使用して検索するには、以下の操作を行います。
1. [IP範囲を使用してスキャンする]を選択し、[次へ]を選択します。
IPスコープを使用するか、またはIP範囲を手動で指定することにより、検索するIPアドレスの範囲を指定できます。
IPスコープとは、将来のスキャンのために作成して保存したIPアドレスの範囲です。
2. IPスコープを使用して検索するには、以下の操作を行います。
[Use Preset IP Scope](プリセットIPスコープを使用)チェック ボックスを選択して、[IP Search Scope](IPの検索ス コープ)→[OK]の順に選択します。
手動で指定したIP範囲を使用して検索するには、[Use Preset IP Scope](プリセットIPスコープを使用)をオフにし、
[Starting IP Address](開始IPアドレス)と[Ending IP Address](終了IPアドレス)を入力して、[OK]を選択します。
使用上の注意:
[タスクとレポート]タブの[Gatewayタスク]パネルで、検出の進行状況に関する情報を表示できます。
IPスコープの設定
IPスコープを設定するには、以下の操作を行います。
1. [Discover by Range](範囲で検出)ダイアログ ボックスで、[Use Preset IP Scope](プリセットIPスコープを使用)を
選択し、[IP Search Scope](IPの検索スコープ)ボックスの[Edit](編集)を選択して[Edit IP Walking Scope](IP ウォーキング スコープの編集)ダイアログ ボックスを表示します。
2. [IP Walking Scopes](IPウォーキング スコープ)一覧から既存のIPスコープを選択するか、または[Add](追加)を
選択して新しいIPスコープを作成します。
3. 新しい検索スコープを参照するときにHPDMで使用されるスコープ名を入力して[OK]を選択します。
4. [Starting IP Address](開始IPアドレス)および[Ending IP Address](終了IPアドレス)を入力して、HPDMでデバイス を検索するIPアドレスの範囲を定義します。[Apply](適用)を選択して設定を保存し、[OK]を選択して終了します。
IP一覧を使用してスキャンする方式の使用
IP一覧を使用してスキャンする方式を使用して検索するには、以下の操作を行います。
1. [IP一覧を使用してスキャンする]を選択し、[次へ]を選択します。
[Discover by List](一覧で検出)ダイアログ ボックスが表示されます。
2. 特定のニーズに応じて、一覧内のIPアドレスをカスタマイズできます。ダイアログ ボックスの各ボタンの説明は、
以下の表を参照してください。
ボタン 機能
Add(追加) 新しいIPアドレスをIP一覧に追加します
Delete(削除) 既存のIPアドレスを一覧から削除します
Import(インポート) *.txtまたは*.csvファイルをIP一覧にインポートします
Export(エクスポート) IP一覧を*.txtファイルとしてエクスポートします
Copy(コピー) 現在のIP一覧をコピーします
Paste(ペースト) コピーしたIPアドレスをペーストします
3. [OK]を選択します。検索が終了したら、HPDMによって検出されたデバイスを示すレポートが表示されます。検出
されたデバイスは、HPDMデータベースに追加されます。
指定されたGatewayのサブネットを使用してスキャンする方式の使用
指定されたGatewayのサブネットを使用してスキャンする方式を使用して検索するには、以下の操作を行います。
1. [指定されたGatewayのサブネットを使用してスキャンする]を選択し、[次へ]を選択します。
[デバイスを検出する]ダイアログ ボックスが表示されます。IP範囲は、選択したゲートウェイに応じて自動的に設 定されます。
2. [OK]を選択します。検索が終了したら、HPDMによって検出されたデバイスを示すレポートが表示されます。検出
されたデバイスは、HPDMデータベースに追加されます。
手動でのデバイスの登録
デバイスを手動で登録するには、以下の操作を行います。
1. HPDM Consoleで、[ゲートウェイとリポジトリ]ページを開きます。
2. ナビゲーター ビューで[Gateways]を選択します。すべてのゲートウェイが詳細ビューに一覧表示されます。
3. HPDM Gatewayを右クリックし、[Device](デバイス)→[Add](追加)の順に選択します。
4. デバイスのデバイスID、MACアドレス、およびIPアドレスを入力します。
5. 一覧からオペレーティング システムを選択し、[OK]を選択します。