[Self Check]タブ頁では,自動停止とオートチューニングを実施し,現在値とセルフチェッ クした結果により検知した値を表示します。
警 告
セルフチェックはバルブを実際に動作させます。バルブが実際にプロセスを制御している ときにはセルフチェックを実行しないでください。また,可動部品には近づかないでくだ さい。
Diagnosticsダイアログボックスの[Self Check]タブ頁では,開度制御パラメータを決定す るパフォーマンスパラメータを検査することができます。この検査はオートチューニング を実施しますが,パラメータ値は実際に修正しません。各パラメータにつき,比較のため,
左側にセルフチェック前の元の値(Original),右側にセルフチェックした結果の最新の値
(Now)を表示します。
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(1) Internal Gain(内部ゲイン)
コントロールバルブ系の順方向ゲインを表わします。順方向ゲインとは,I/P,コントロー ルリレー,アクチュエータ(スプリングレンジ),そしてリンケージの全てを合わせたゲイ ンです。[Internal Gain]の単位はrad/mAです(I/Pの入力信号単位はmA,リンケージの出力 単位はrad)。[Internal Gain]は,[Measured Gain]で決まります。
(2) Measured Gain(測定ゲイン)
オートチューニング機能により測定されたゲインです。単位はrad/mAです。
(3) Valve TC(バルブTC)
コントロールバルブ系の応答時間を秒単位で表わします。オートチューニング機能により 測定された値です。このパラメータは,コントロールリレーが空気式アクチュエータを駆 動することができる速さを表わします。
(4) Valve Hysteresis(弁のヒステリシス)
コントロールバルブのヒステリシス幅を%単位で表わします。オートチューニング機能に より測定された値です。
(5) Valve Slip Width(バルブスリップ幅)
コントロールバルブのスリップ幅を%単位で表わします。空気式アクチュエータがバルブ パッキンの摩擦力から逃れた瞬間に,弁軸が突然動きます。スリップ幅とは,この弁軸の 突然の作動幅です。
(6) Measured Exhaust Pressure(測定排気圧)
空気圧を表わします。BPオプション(圧力センサ)が装備されている場合にのみ表示され ます。表示単位はパラメータSPRING̲RANGEのunit index(単位コード)で決定します。オー トチューニング機能により測定された,0%メカニカルストップ位置でのアクチュエータ 内圧です。この値は診断用のみの表示であり,調整または制御には使用しません。
(7) Measured Supply Pressure(測定供給空気圧)
供給空気圧力を表わします。BPオプション(圧力センサ)が装備されている場合にのみ表 示されます。表示単位はパラメータSPRING̲RANGEのunit index(単位コード)で決定しま す。オートチューニング機能により測定された,100%機械的ストップ位置でのアクチュ エータ内圧です。この値は診断用のみの表示であり,調整または制御には使用しません。
(8) Measured Spring Range Upper(測定スプリングレンジ上限)
コントロールバルブのスプリングレンジの上限を表わします。BPオプション(圧力センサ)
が装備されている場合にのみ表示されます。表示単位はパラメータSPRING̲RANGEのunit index(単位コード)で決定します。オートチューニング機能により測定されます。この値 は診断用のみの表示であり,調整または制御には使用しません。
(9) Measured Spring Range Lower(測定スプリングレンジ下限)
コントロールバルブのスプリングレンジの下限を表わします。BPオプション(圧力センサ)
が装備されている場合にのみ表示されます。表示単位はパラメータSPRING̲RANGEのunit index(単位コード)で決定します。オートチューニング機能により測定されます。この値 は診断用のみの表示であり,調整または制御には使用しません。
14.3 Diagnosticsダイアログボックスの[Signature]
タブ頁
[Signature]タブ頁では,特性検査機能を使用することができます。特性検査機能は診断機 能のひとつであり,測定した特性の履歴を比較することにより,弁やアクチュエータの劣 化故障を検知し,その状態を把握することを目的とします。この目的のためには,ポジショ ナが自動制御弁とポジショナ自身の特性を測定し,その測定データを保持する機能を持つ 必要があります。
自動制御弁とポジショナの特性を測定することは,強制的に自動制御弁の弁軸位置を移動 させる,つまり弁開度を変えることになります。従って,特性測定は自動制御弁がプロセ スから切り離されていて(オフライン),機器がOut of Service状態にある時にのみ実施して ください。
単動形で付加仕様/BP付きのYVPは,アクチュエータの標準特性データをそれ自体に記憶 しておくことが可能です。DiagnosticsダイアログボックスからあるYVPに接続していれば,
これらの特性データをそのYVPの不揮発メモリから読み出し,現在のバルブ開度,出力圧,
その他のプロセス情報と比較することにより,系の動作に変化があるか否かを判断するこ とができます。
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付加仕様/BP付きのYVPでは,5種類の特性を個別または組合せて測定できます。
/BPの付かない単動形および複動形の場合,Step Response Test とPositioner Signatureのみ 有効です。
・Measure All : このチェックボックスを選択するとStandard Actuator Signature,Extended Actuator Signature,Step Response Test,Positioner Signature の4種類の特性を測定しま す。
・Standard Actuator Signature : 自動制御弁の静特性
・Extended Actuator Signature : 自動制御弁の拡張静特性
・High Resolution : 自動制御弁の高精度静特性
・Step Response Test : 自動制御弁の系全体のステップ応答特性
・Positioner Signature : 自動制御弁の系全体の静特性
14.3.1 自動制御弁の標準静特性測定
[Standard Actuator Signature]を選択した場合には,自動制御弁の静特性を測定し,そのデー タを保存します。