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この章は、次のトピックで構成されています。

概要 ... 50 ネットワークの設計に関する考慮事項 ... 50 ストレージのレイアウトと設計に関する考慮事項 ... 52 仮想化の設計に関する考慮事項 ... 64 アプリケーションの設計に関する考慮事項 ... 66 バックアップ/リカバリの設計に関する考慮事項 ... 70

概要

この章では、VSPEX 仮想化 SharePoint 2013 ソリューションの設計のベスト プラク ティスと考慮事項について説明します。次の VSPEX インフラストラクチャ レイヤーと コンポーネントについて説明します。

• ネットワーク

• ストレージレイアウト

• 仮想化

• アプリケーション

SharePoint環境におけるEMCバックアップ/リカバリソリューションの設計上の考慮

事項とベスト プラクティスについては、「EMC Backup and Recovery Options for VSPEX for Virtualized Microsoft SharePoint 2013 Design and Implementation

Guide」を参照してください。

ネットワークの設計に関する考慮事項

仮想世界のネットワークも物理世界と同じ概念に従いますが、それらの概念のいく つかは、物理ケーブルとスイッチを使用する代わりに、ソフトウェアの中で適用され ます。物理世界で適用されるベストプラクティスの多くは仮想世界にも引き続き適用 されますが、それ以外にも、トラフィックの区分化、可用性、スループットについて考 慮すべき事項があります。

VNXeおよびVNXシリーズの高度なネットワーク機能により、アレイでのネットワーク 接続の障害から保護されます。一方、リンク障害に対する保護機能を実現するため、

各ハイパーバイザ ホストには、ユーザーEthernetネットワークとストレージEthernet ネットワークへの接続が複数あります。ネットワークでのコンポーネント障害に対す る保護機能を実現するため、これらを複数の Ethernetスイッチに分散させる必要が あります。

仮想化SharePoint 2013のVSPEXのブートボリュームのネットワーク接続は、VMX

上の NFSおよびCIFSの場合は FC、FCoE、iSCSIのいずれか、VNXe上のCIFSおよ

びNFSの場合はiSCSIです。

SharePointを VNXまたは VNXe上の VSPEXインフラストラクチャで使用するには、

既存のインフラストラクチャを使用するか、SharePoint データベースおよびその他の コンポーネント用に追加のiSCSI、FC、FCoE、CIFS、NFS接続を設定できます。

詳細については、「VSPEX実証済みインフラストラクチャガイド」を参照してください。

このVSPEX Proven Infrastructure for virtualized SharePointでは、ネットワークの設 計について次の側面を考慮することを推奨します。

• 異なるネットワークトラフィックの分離

VLANの区分化を利用して、仮想マシン、ストレージ、vSphere vMotionまたは

Microsoft Windows Hyper-Vライブ移行について、それぞれのネットワーク ト

ラフィックを別々に保ちます。

概要

ネットワーク設計に 関するベストプラク ティス

第 5 章:ソリューションの設計における考慮事項とベスト プラクティス

• ネットワークの冗長性のセットアップ

冗長トポロジーの目的は、単一障害点が原因で生じるネットワークのダウンタ イムをなくすことです。信頼性を強化するには、すべてのネットワークについて 冗長性を図る必要があります。ネットワークの信頼性は、信頼のおける機器と、

障害や故障に耐え得るネットワーク設計によって達成されます。障害を回避し て速やかに再収束するように、ネットワークを設計します。このソリューション では、2台のネットワーク スイッチがあり、3個のネットワークのすべてに独自 の冗長リンクがあります。

• NICチーミングの使用

複数のネットワーク接続を並列に集約して、1本の接続で持続できる量を超え る程度までスループットを増やし、いずれかのリンクが障害を起こした場合に 備えて冗長性を実現します。たとえば、VMware の仮想環境では、vSwitch ご とに2枚の物理NICを使用し、物理NICをアップリンクして物理スイッチを分離 します。

NIC チーミングを指定する場合は、NIC チーミングのフェイルバック オプション で「no」を選択するのがベスト プラクティスです。ネットワークで何らかの断続 的な動作が生じている場合は、こうすることで、使用中の NIC カードの頻繁な 切り替えが起こらなくなります。

vSphere HAを設定する場合は、最初に、[ESX Server advanced setting]タ ブの下にある次の VMware ESX タイムアウトなどの設定も行うことをお勧め します。

 NFS.HeartbeatFrequency = 12

 NFS.HeartbeatTimeout = 5

 NFS.HeartbeatMaxFailures = 10

vSphere での NIC チーミングのベスト プラクティスの詳細については、「Best

Practices for running VMware vSphere on Network Attached Storage」を参照 してください。

Hyper-V仮想化環境のWindows 2012のNICチーミングの構成については、

Microsoft TechNetトピック

VSPEX 実証済みインフラストラクチャのネットワーク設計におけるその他のベ

スト プラクティスについては、「VSPEX実証済みインフラストラクチャ ガイド」を 参照してください。

注:iSCSI接続を使用する場合は、NICチーミングの使用をお勧めしません。

• ハードウェアロードバランシングまたはWindows NLB(ネットワーク負荷分散)

の使用

NLBは、負荷の増加に応じてサーバを追加することで、ステータスや情報を持 たないアプリケーション(IISを実行する Webサーバなど)を確実に拡張できる ようにしたい場合に、特に便利です。クラスタ内のロード バランシング サーバ

(「ホスト」とも呼ばれる)が互いに通信し合うことで、主に次のようなメリットが もたらされます。

 拡張性:NLBによって、クライアントリクエストがクラスタ内の複数のサーバ に分散され、Web サーバなどのサーバ ベース プログラムのパフォーマン スが拡張されます。トラフィックの増加に応じてさらにサーバをクラスタに追 加でき、どの単一のクラスタにも最大32台のサーバを追加できます。

 高可用性:NLB によって、サーバの障害が自動的に検出され、10 秒以 内に残りのサーバ間でクライアントトラフィックが再分割されることで、高 可用性が実現すると同時に、ユーザーに継続的にサービスが提供され ます。

SharePointでサポートされているハードウェア ロード バランシングでは、さまざまな

階層のセキュリティ フィルタ処理、キャッシュ処理、圧縮など、Windows NLBでは提 供されない高度な機能が提供されます。

Windows NLB クラスタの作成の詳細については、「VSPEX 導入ガイド」を参照してく

ださい。VSPEX 実証済みインフラストラクチャのネットワーク設計におけるその他の

ベスト プラクティスについては、「VSPEX実証済みインフラストラクチャ ガイド」を参照 してください。

ストレージのレイアウトと設計に関する考慮事項

ここで説明するベスト プラクティスと設計に関する考慮事項は、SharePoint Server 2013 環境のさまざまなビジネス要件に合わせてストレージを効果的に計画するた めのガイドラインとなるものです。

図9に、vSphere仮想化プラットフォーム上の仮想化SharePoint向けVSPEX実証済

みインフラストラクチャで妥当性検査が行われた、SharePoint コンポーネントとスト レージ要素の高度なアーキテクチャを示します。SharePointのボリュームはすべて、

iSCSIデータストア上でVMDK(仮想マシンディスク)形式で格納されます。

概要

第 5 章:ソリューションの設計における考慮事項とベスト プラクティス

図9. VMware vSphere 5.1プラットフォーム上のSharePoint 2013ストレージ要素 仮想マシン用のVSPEXプライベートクラウドプールに加えて、3個の追加のストレー ジ プールを使用して、さまざまな用途の SharePoint データを格納することを推奨し ます。詳細については、「表 18」の項を参照。

表 18. SharePoint関連のストレージ プールの名前と目的

プール名 目的 推奨されるRAID

VSPEXプライベート クラ ウド プール

すべての仮想マシンが置かれるプール。詳細に ついては、該当するVSPEX実証済みインフラス トラクチャ ガイドを参照してください。

適切なを参照してください

VSPEX実証済みインフラ

ストラクチャ ガイド SharePointコンテンツ

データベース プール

すべてのコンテンツ データベース データとそれ らのログが置かれるプール。

RAID 5とSASディスク SharePointサービス

プール

SharePointのクエリー コンポーネントとクロール コンポーネント、およびすべてのサービス データ ベースが置かれるプール。

RAID 10とSASディスク

SharePoint個人用サイ ト コンテンツ データ ベース プール

SharePoint個人用サイト コンテンツ データベー

スのデータおよびログ ファイル用プール。

RAID 6とNL-SASディスク

図 10 に、Microsoft Window Server 2012 Hyper-V 仮想化プラットフォーム上の

SharePoint 向け VSPEX 実証済みインフラストラクチャで妥当性検査が行われた、

SharePointコンポーネントとストレージ要素の高度なアーキテクチャを示します。

図10. Hyper-Vプラットフォーム上のSharePoint 2013ストレージ要素

SharePoint のボリュームはすべて、CSV(クラスタ共有ボリューム)上の新しい

Hyper-V VHDX(仮想ハード ディスク)形式で格納されます。SharePointデータを格納

するその他のストレージプールの詳細については、表 18を参照してください。

この仮想化SharePoint向けVSPEX実証済みインフラストラクチャでは、ストレージの レイアウトと設計について次のセクションのベストプラクティスを考慮してください。

SharePoint設計のベストプラクティス

SharePointコンテンツデータベースプール

• SharePointコンテンツデータベースが置かれるSharePointコンテンツデータ

ベースストレージプールにRAID 5を使用します。これは、RAID 5によって、良 好な I/O パフォーマンスに加えて高い容量使用率が低コストで実現するから です。これはVNXeシリーズとVNXシリーズの両方に当てはまります。

ストレージ設計のベ ストプラクティス