第 4 章 VSPEX 実証済みインフラストラクチャの選択 33
ステップ 2 :アプリケーション アーキテクチャの設計
第 4 章:VSPEX実証済みインフラストラクチャの選択
質問 説明
FAST VPを有効化する予定で
すか?
FAST VPは、コストの削減、設置面積の縮小、管理負担
の軽減によって、階層型環境においてパフォーマン スを自動的に最適化します。
FAST VPは、高IOPSワークロード用にフラッシュ ドライ ブの使用率を最大化するとともに、容量集約型アプリ ケーション用にNL-SAS(ニアラインSAS)ドライブの使用 率を最大化します。
FAST VPは、データ配置をサブLUNレベルに従ってイン
テリジェントに管理することによって、TCO(総所有コス ト)の削減とパフォーマンスの向上を可能にします。スト レージ システムにFAST VPを実装すると、人の手による 分析では決して成し得なかったスピードと効率でダイナ ミックなストレージ階層化ポリシーを評価、分析、実装 できるようになります。
お客様のビジネス要件に応じてはいまたはいいえを記 入します。
SharePoint検索機能を集中的 に利用しますか?
ユーザーが検索機能をよく利用するSharePointファー ムでは、システムの次の要件が高まります。
検索インデックスの更新(最新の追加コンテンツを検索 結果内ですばやく見つけることができる)
大量の検索対象項目
これらの要件のため、サポートするバックエンドI/Oが さらに必要になります。
お客様の環境に応じてはいまたはいいえを記入します。
表 8. VSPEXサイジング ツールの出力
タイプ VSPEXサイジング
ツールの推奨事項
説明 リファレンス
個々のファーム SharePointファーム 構成
ファームのトポロジーに関する推奨事 項を提供します。
たとえば、中規模ファームや小規模 ファームなどです。
SharePoint Server 2013の 基本
個々のファーム VSPEX構成の推奨 事項
各ファームで使用されるリファレンス 仮想マシンの数を算出します。
仮想化
SharePoint向け
VSPEXサイジン
グ ツール 個々のファーム リファレンス仮想マ
シンに関する、
SharePointの役割ご との推奨事項
仮想マシンの数、vCPU、メモリ、
IOPS、各ファームのオペレーティング システム ボリュームの容量などの詳 細情報を提供します。
リファレンス仮想 マシンに関する、
SharePointの役 割ごとのベスト プ ラクティス 個々のファーム 主要なメトリック/
閾値
ファームごとの妥当性検査で必要に応 じて満たさなければならない主要なパ フォーマンス メトリックを提供します。
主要なメトリック の把握
個々のファーム 追加のストレージ プールに関する推奨 事項
各ファームのコンテンツ データベース や検索コンポーネントなどの
SharePointデータを格納する追加の
ストレージ プールに関する推奨事項。
この仮想化SharePoint向けVSPEXソ リューションでは、各SharePoint ファームのパフォーマンスと容量に関 する考慮事項に基づいて、さまざまな ビジネス要件に対応するために、お客 様は必要に応じて、より多くのディスク やストレージ プールをインフラストラク チャ レイヤーに追加する必要があり ます。
ストレージのレイ アウトと設計に関 する考慮事項
合計 リファレンス仮想マ シンの合計数
すべてのSharePointファームの仮想 インフラストラクチャで必要になるリファ レンス仮想マシンの数を算出します。
この情報をもとに、設計段階で正しい
VSPEX実証済みインフラストラク
チャを設計、選択し、SharePointを他 のアプリケーションと組み合わせるこ とができます。
仮想化
SharePoint向け
VSPEXサイジン
グ ツール
合計 追加のディスク情報 のサマリー
SharePointデータ(コンテンツ データ ベース、サービス データベース、すべ てのSharePointファームの個人サイト 用コンテンツ データベースなど)の格 納に必要な追加のディスクのサマ リー。
仮想化
SharePoint向け
VSPEXサイジン
グ ツール
第 4 章:VSPEX実証済みインフラストラクチャの選択
詳細については、「ステップ 3:適切な VSPEX実証済みインフラストラクチャの選択」
の例を参照してください。
リファレンス仮想マシンに関する、SharePointの役割ごとのベストプラクティス
VSPEXサイジングツールでは、お客様のSharePoint環境に必要なリファレンス仮想
マシンリソースに関する、SharePointの役割ごとの詳細な推奨事項が提供されます。
推奨事項は、次に示す基本的なリソースタイプから得られます。
• vCPUリソース
• メモリ リソース
• OS容量リソース
• OS IOPS
ここでは、リソース タイプとそれらのVSPEXサイジング ツールでの使われ方につい て説明し、お客様の環境に適した主な考慮事項やベストプラクティスを示します。
• vCPUリソースに関するベストプラクティス
VSPEXサイジング ツールでは、SharePointの役割ごとに仮想インフラストラク
チャから使用されるリファレンス仮想マシン(測定単位)のvCPUが提示されま す。CPUのタイプは、「VSPEX実証済みインフラストラクチャガイド」で定められ たCPUまたはプロセッサモデルと同等かそれ以上の性能である必要がありま す。当社ではこの仮想化SharePoint 2013向けVSPEXソリューションについて 妥当性検査を行った際、静的に割り当てられたプロセッサを使用し、仮想から 物理へのCPUのオーバーサブスクリプションは使用しませんでした。
SharePoint Serverの導入にあたっては、仮想化とスケールアウトが容易に行
える複数のクワッドコア Web サーバを割り当てることを推奨します。アプリ ケーションサーバのプロセッサに求められる処理能力の要件は、サーバの役 割やサーバで実行するサービスによって異なります。このソリューションでは、
当社は、テストで最高の性能が証明された中規模のSharePointファームにお ける検索機能を主に考慮して、複数のクワッドコア アプリケーション サーバを 使用しました。SharePoint アプリケーション サーバで実行するサービスの追 加を予定している場合は、より多くのプロセッサ リソースを確保することを推 奨します。
SharePoint 2013 Search Serviceアプリケーションのクローラーサーバ役割で
は多くのCPUリソースが必要です。12コアの割り当てを推奨します。
SQL Serverに必要なプロセッサの処理能力要件についても、SQL Serverベー
ス コンピュータでホストするサービス データベースの規模によって異なります。
小規模のファームでは、クワッドコアの仮想化SQL Serverを使用しましたが、
そこで実用に耐え得ることが判明しました。中規模のファームでは、8 コアの
仮想化SQL Serverを使用しましたが、テストでは良好な結果が得られました。
さらに規模の大きなファーム(たとえば、5台のWebサーバ)では、SQL Server がグリーンゾーンを維持するには16コアが必要です。SQL Serverの場合、グ リーン ゾーンは CPU 使用率が 50 パーセント未満を保つことを意味します。
vCPU を設計するためのベスト プラクティスの詳細については、「仮想化の設 計に関する考慮事項」を参照してください。
• メモリリソースに関するベストプラクティス
VSPEXサイジングツールでは、SharePointの役割ごとに推奨されるメモリ量と
同 等 の リ フ ァ レ ン ス 仮 想 マ シ ン 数 が 示 さ れ ま す 。 当 社 で は こ の 仮 想 化
SharePoint 2013向けVSPEXソリューションについて妥当性検査を行った際、
静的に割り当てられたメモリを使用し、メモリ リソースのオーバーコミットメント、
メモリ スワップ、またはバルーニングは使用しませんでした。ツールが提示す るメモリの値は、ハード リミットではなく、VSPEX ソリューションでテストされた 値を表しています。
一般に、Web サーバのメモリ要件は、ファームで有効にするアプリケーション プ ー ル の 数 と 、 処 理 さ れ る 同 時 リ ク エ ス ト の 数 に 大 き く 依 存 し ま す 。
SharePoint Server の通常の本番導入では、Web サーバとアプリケーション
サーバごとに少なくとも 12 GB の RAM を割り当てることを推奨します。この
VSPEX実証済みインフラストラクチャにおけるSQLメモリの推奨事項の詳細に
ついては、「VSPEX実証済みインフラストラクチャ ガイド」を参照してください。
• OSの容量リソースのサイズ設定に関するベストプラクティス
VSPEXサイジング ツールでは、SharePointの役割ごとにオペレーティング シス
テムに対して提示される、リファレンス仮想マシン(測定単位)の推奨容量が示 されます。このソリューションには、OSボリュームをVSPEXプライベートクラウド プールに配置することを推奨します。VSPEXプライベート クラウド プールの詳細 については、「VSPEX実証済みインフラストラクチャガイド」を参照してください。
中規模および小規模の SharePoint ファームでは、Web サーバとアプリケー ションサーバで少なくとも100 GBのディスク容量をOSおよびログファイル用 に割り当てることを推奨します。
• OSのIOPSのサイズ設定に関するベスト プラクティス
VSPEX サイジング ツールでは、リファレンス仮想マシン(測定単位)の推定
IOPS値が、OS内のSharePointの役割ごとに提示されます。OSボリュームを
VSPEX プライベート クラウド プールに配置することを推奨します。このシナリ
オについては、当社は、容量の観点ではなくアプリケーションの観点から、パ フォーマンス特性について考慮しました。
VSPEX サイジング ツールでは、SharePoint の役割ごとに仮想マシンの数に関する
推奨事項が示されます。これらの数値は、情報収集用ワークシートの回答(ビジネ ス要件を特定する)に基づいて計算されます。
詳細については、「ステップ 3:適切な VSPEX実証済みインフラストラクチャの選択」
の例を参照してください。
その他の考慮事項やベストプラクティス
VSPEXサイジングツールを通じてサイズ設定に関する推奨事項を把握した後、場合
によっては、それ以外の重要な領域についても考慮する必要があります。
• SharePoint 2013での外部データの検索
SharePoint 2013では、外部コンテンツ(パブリックWebサイト、ファイル共有、
Exchangeパブリックフォルダなど)の検索がサポートされています。お客様が
外部データ全体のクロールや検索を望んでいる場合は、容量に関する追加 のニーズを明らかにし、その点をストレージ レイアウトの設計に盛り込む必要 があります。