プロジェクト 2 69
2.2 スキャニング
プロジェクト 2
2.2 スキャニング
プロジェクトのこのセクションから開始する場合、サンプルスコア[プロジェクト 2]を開き、[2 スキャニング]バージョンを[現在のバージョン]にする必要があります。これを行うには、[ファ
イル]
>
[バージョン]>
[バージョンを編集]を選択し、このバージョンをリストから選択してから[現在のバージョンにする]をクリックします。
SibeliusにはPhotoScore Liteという無償のスキャニングプログラムが付属しています。PhotoScore Lite を使えば、印刷された楽譜をスキャンし、Sibeliusに読み込むことができます。 印刷された楽譜やPDF ファイルをお持ちの場合、これらをスキャンしてSibeliusに読み込ませ、独自に入力したスコアと同 じように編集、移調、再生、パート譜の作成、印刷などを行うことができます。
このセクションでは、弦楽四重奏のパート譜を使って、新規スコアから指揮者用のフルスコアを作 成する方法について説明します。 (このセクションでは PDF ファイルをスキャンしますので、コン ピュータに接続されているスキャナをお持ちでない場合も、このセクションを通してお読みいただ けます。)
PhotoScore Liteでのスキャニング
先へと進む前に、Sibelius DVD-ROMからPhotoScore Liteがインストールされていることを確認して ください。
Sibeliusで、[ファイル]
>
[PhotoScore でスキャン]を選択するか、ツールバー(右図)の[スキャン]ボタンをクリックして、PhotoScoreを起動します。 PhotoScoreプログラムが起動 したら、ツールバーの[Open PDFs]ボタンをクリックします。
[開く]ダイアログが表示されます。 [サンプルスコア]フォルダの[プロジェクトファイル]フォ ルダで、[弦楽四重奏 - バイオリン I.pdf]ファイルを選択し、[開く]をクリックします。
PhotoScoreがPDFファイルをスキャンし処理する前に、解像度をdpi単位で選択できます。 解像度が
高いほど詳細までスキャンすることができますが、処理にはより時間がかかります。 解像度のテキス トフィールドに[600]を入力し、[OK]をクリックします。
PhotoScore がファイルの処理を開始します。スキャンされたページは自動的に読み込まれ、音符と
その他の記号が解読されます。
スキャンした楽譜の編集
PhotoScore を使った楽譜の読み込みが完了すると、バイオリンパートの 1ページ目の読み込み結果
がメインウィンドウに表示されます。 PhotoScore Liteによる読み取りに間違いがあれば、ここで修正 することができます。
ウィンドウ上部(背景が淡黄色の部分)に、ページのスキャン画像が表示されます。 右上隅の全詳細 表示画面には、マウスポインタが置かれたスキャン画像部分が拡大されて表示されます。
ウィンドウ下部の大きな部分(背景が灰色の部分)には、PhotoScore Liteによるスキャン画像の読み 取り結果(楽譜の最初のページに書かれているとPhotoScoreが判断したもの)が表示されます。 その ため、この部分にはまだPhotoScore Liteによる読み取り間違いが含まれている可能性があります。
PhotoScore Liteの右下隅にはテンキーが、ウィンドウ上部には[Create]メニューがあります。 どち
らも、Sibeliusのテンキーと[作成]メニューとほぼ同様に機能しますが、PhotoScore Liteに必要で ない機能が省かれています。
ウィンドウ上部のスキャン画像と下部の読み取り結果を見比べて、間違いを修正していきましょう。
パート譜の先頭のアウフタクト小節には、譜表の上と下に赤色の点線が付けられています。その後 には、小節線の上に青色の音符が並んでおり、足りない拍または多すぎる拍の数を示しています。 こ れは、PhotoScore Liteは拍子記号を4/4として読み込んでおり、この小節が16分音符分の長さしか ないため、つじつまが合わないことを示しています。
出力ウィンドウの拍子記号を選択し(選択すると薄い青色に変化します)、[Create]
>
[Time Signature](ショートカットは T)を選択して、別の拍子記号を選択します。 [その他]をクリック し、ドロップダウンリストから[1/16]を選択します。 [Invisible (for pick-up and irregular bars)]がオンであることを確認します。こうすると、拍子記号がPhotoScoreに表示されません。
残りの小節が赤色に変化し、小節線の上に青色の音符が表示されます。 これを 修正するには、最初 の完全小節の先頭に2つ目の拍子記号を追加します。
*
T を押して拍子記号を作成し、[4/4]を選択します。[Invisible (for pick-up and irregular bars)]がオフになっていることを確認してから、[OK]をクリックします。
*
マウスポインタが濃い青色に変化し、オブジェクトを入力できる状態であることが示されます。2.2 スキャニング
プロジェクト 2
*
最初の完全小節の先頭をクリックして拍子記号を配置すると、赤色の点線が消えます。音高などはSibeliusでも修正できますが、調号と拍子記号 の修正はPhotoScore Liteで行う方がはる かに簡単ですので、スコアをSibeliusに送信する前にここで修正しておくことをおすすめします。
PhotoScoreの出力の編集について、詳しくは『リファレンス』の
b
1.5 スキャニングを参照してください。
Sibeliusへの送信
スコアのすべてのページの編集が完了したら、スコアをSibeliusに送信します。[File]
>
[Send to]>
[Sibelius](ショートカットは Ctrl+D または
X
D)を選択するか、出力ウィンドウ上部の[Save score]ボタンの隣にあるSibeliusアイコンをクリックします。[PhotoScore/AudioScore ファイルを開く]ダイアログが Sibelius に表示されます。ここではオプ ションを操作しないで、[OK]をクリックしてファイルを開きます。 バイオリンのパート譜がSibelius の新規スコア内に表示されます。 これを、このプロジェクトの先のセクションで準備したスコアに転 送します。
*
PhotoScore Liteからインポートしたバイオリンのパート譜の最初の小節をトリプルクリックし、この譜表のすべての音楽を選択します。
*
[編集]>
[コピー](ショートカットは Ctrl+C またはX
C)を選択し、楽譜をクリップボードにコピーします。
*
[ウィンドウ]メニューから選択して、先に準備して置いたスコアに切り換えるか、Ctrl+Tab(Windows)または
X
˜(Mac)を入力します。*
[Violin I]譜表のアウフタクト小節の16分休符を選択します。*
[編集]>
[貼り付け](ショートカットは Ctrl+V またはX
V)を選択し、インポートされたスコアから準備したスコアへ楽譜を貼り付けます。
適切な臨時記号、スラー、タイをすべて含む楽譜がスコアに挿入されます。小節がスコアに自動追 加され、コピーした楽譜に埋められます。 PhotoScore により音符の上のスラーが短縮されています が、これは後で修正しますので、今は気にしなくてもかまいません。
残りの楽譜の追加
それでは、PhotoScore Liteを使って、残りの弦楽器パートをスキャンして読み込み、Sibeliusに送信し ましょう。 [弦楽四重奏 ‒ バイオリン II.pdf]、[弦楽四重奏 - ビオラ .pdf]、[弦楽四重奏 - チェロ .pdf]
の3つです。 これらのPDFファイルは、先にスキャンしたパート譜と同じフォルダに保存されています。
[Violin I]譜表での操作と同じように、Sibeliusに送信したら、あらかじめ用意しておいたスコア内の 適切な譜表にコピー&ペーストします。
バージョンの保存
ここで、[ファイル]
>
[バージョンを保存]を選択するか、対応するツールバーボタンをクリックします。 バージョン名を付けるかどうか、また後で見分けやすいようコメントを追加するかどうかを尋
ねるメッセージが表示されます。このバージョンに[バージョン 1 - スキャン済み入力]などの分か りやすい名前を付けたら、[OK]をクリックします。
このバージョンは、後でスコアやバージョンをすばやく比較する方法を説明する際に使用します。