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第一部 海運国

2 スウェーデン外航海運の概況

(1)海運会社 The Stena Group

【基礎情報】

商号 The Stena Sphere

本社 Masthuggskajen, SE-405 19 Göteborg, Sweden 会社HP http://www.stena.com

資本金 10,189百万クローネ

(2010 年 12 月現在、日本円換算で 120,163百万円) 売上高 連結売上高 29,231百万クローナ

(2010 年 12 月現在、日本円換算で 344,735百万円) 従業員数 連結従業員数 約18,800名

(2 010 年 12 月 31 日現在)

【沿革】

1962年、Sten Olsson がデンマークのフレゼリクスハウンとヨーテボリ間航 路で運航していた船会社を買収して設立。ステナ・スフィア(Stena Sphere)

グループには、ステナライン(フェリー)、ステナバルク(バルカー)、ステナ RoRo(RoRo 船)の海運関連のほか、不動産、金融、資源採掘に及ぶ。本社はヨ ーテボリに構える。1972年には、コンピューター予約・発券システムを世界に 先駆けて導入した。1980 年代にスウェーデン、デンマーク間航路の競合会社を 買収したのを皮切りに、オランダやイギリス、アイルランドなどの船会社を買 収した。

【グループ運航船舶】(2 009 年 10 月 31 日現在)

船種

自社所有船 傭船 合計

隻数 重量トン

/TEU 隻数 重量トン /TEU

隻 数

重量トン /TEU

コンテナ船 0 0 0

不定期専用船 10

エネルギー船 18 36 54

その他(フェリー) 36 コンテナ船の単位は TEU(出典:Stena Sphereホームページ)

(2)船腹量・船種

IHS Fairplay の”World Fleet Statistics”によれば、スウェーデン籍 船の 1990 年以降の船腹量推移は、図Ⅴ-2のとおりである。

【出典:IHS Fairplay, World Fleet Statistics】

スウェーデン商船隊(100 総トン以上、2010 年 12 月 31 日現在)の構成 を表Ⅴ-3 に示す。タンカーや大型貨物船は外国籍船が多く、旅客船は自国 籍船が多い。

<図Ⅴ-2 スウェーデン籍の船腹量推移(1,000 総トン以上の船舶に限る)

スウェーデン籍船 外国籍用船 合計 船種 隻数 総トン

数(単 位:千)

載貨重 量トン 数(単 位:千)

隻数 総トン 数(単 位:千)

載貨重 量トン 数(単 位:千)

隻数 総トン 数(単 位:千)

載貨重 量トン 数(単 位:千)

タンカー 50 348 504 225 5 371 9 304 275 5 719 9 808 ばら積み船 6 16 20 6 130 222 12 146 242 乾貨物船 117 2 562 1 481 188 2 129 1 803 305 4 691 3 284 貨物船全体 173 2 926 2 005 419 7 630 11 329 592 10 556 13 334 旅客フェリ

ー 56 1 056 210 23 600 133 79 1 656 343 その他の旅

客船 167 93 58 1 4 0 168 97 58 旅客船全体 223 1 149 268 24 604 133 247 1 753 401 全体 396 4 075 2 273 443 8 234 11 463 839 12 309 13 736 (出典) Sveriges Officlella Statistik

(3)船員

スウェーデン商船隊(300 総トン以上)に乗り組む船員に関して、近年 の推移は前掲図Ⅴ-1 のとおりであるが、その職種別内訳(2010 年)を表Ⅴ -4 に示す。

(出典) Sveriges Officlella Statistik

スウェーデン人船員 外国人船員 合計

船長 航海士 甲板部員 機関士 機関部員 事務長 事務部員

560 958 1,442 1,015 642 310 2,037

31 186 463 228 211 158 1,021

591 1,144 1,905 1,243 853 468 3,058

合計 6,964 2,298 9,262

<表 Ⅴ-4 スウェーデン商船隊(300 総トン以上)に乗り組む船員の職種別内訳

(2010 年 9 月 30 日現在) (単位:人)>

<表Ⅴ-3 スウェーデン商船隊の構成(100 総トン以上、2010 年 12 月 31 日現在)>

(4)スウェーデンの海事クラスター

スウェーデンでは、海事クラスターの構成部門として、海運、港湾、造 船・舶用、船舶ブローカー、金融、行政、教育及び海洋レジャーが挙げら れている。2009 年のスウェーデン成長政策分析機関の研究によれば、この 海事クラスター全体で約105,300人の雇用があるという(表Ⅴ-5)。

<表Ⅴ-5:海事クラスターの雇用内訳>

部門 雇用者数(人)

海運 14,200

港湾、船舶ブローカー、金融 6,300

造船・舶用 72,500

海事行政・海軍等 4,200

調査研究 400

海洋レジャー 5,200

漁業 2,500

105,300

出典:スウェーデン成長政策分析機関”Sweden’s maritime sector”(同機関 HP< http://www.tillvaxtanalys.se>にて閲覧可)

スウェーデン海運の経済効果については、スウェーデン成長政策分析機 関が表Ⅴ-6 のように算出している。海運業における 2008 年の売上高は 4,300万~4,760万クローネ(約 5.16~5.71 億円)、2007 年の付加価値創 出量は 92億クローネ(約1,104 億円)となっている。

<表Ⅴ-6:スウェーデン海運の経済効果>

項目 金額

売上高(2008 年) 4,300万~4,760万クローネ(約5.16~5.71 億円)

付加価値量(2007 年) 92億クローネ(約1,104 億円)

対従業員純利益 1人当たり 310万クローネ(約3,720万円)

出典:Tillväxtanalys. (2010) Sweden’s maritime sector: An important part of a Swedish maritime strategy. Östersund: Tillväxtanalys.