2.1 ジョブの構築のための検討
2.1.4 ジョブの定義内容を検討する
項番 アクションジョブ名 ジョブの内容
3 JP1/Cm2 状態通知ジョブ JP1/Cm2/NNM または HP NNM に状態を通知する。
4 ローカル電源制御ジョブ JP1/Power Monitor と連携して,ローカル電源制御ジョブを実行した ホストをシャットダウンする。
5 リモート電源制御ジョブ JP1/Power Monitor と連携して,ネットワーク上のホストの電源を投 入したり,システムを終了したりする。
6 メッセージキュー送信ジョブ※ TP1/Message Queue または MQSeries のメッセージを送信する。
7 MSMQ 送信ジョブ MSMQ のメッセージを送信する。
注
メール送信ジョブ,メッセージキュー送信ジョブ,MSMQ 送信ジョブ,JP1/Cm2 状態通知ジョブ,
ローカル電源制御ジョブ,およびリモート電源制御ジョブは,JP1/AJS3 とそれぞれのプログラムとの 連携が必要です。プログラムとの連携については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド」を参照してください。
注※
Linux は対象外です。
(6) カスタムジョブ
JP1/AJS3 以外のプログラムが JP1/AJS3 と連携して処理を実行するジョブです。
詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 4. カスタムジョ ブ」を参照してください。
(7) 引き継ぎ情報設定ジョブ
先行ジョブが出力した標準出力ファイルから必要な情報を切り出して,後続ジョブに引き継ぐジョブです。
動的に変化する情報を標準出力ファイルに出力すれば,引き継ぎ情報設定ジョブでその情報を切り出し,
後続ジョブで使用することができます。
詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 3.1.1(1)(g) 引 き継ぎ情報設定ジョブ」を参照してください。
(1) 実行エージェント
ジョブの実行先となる実行エージェント名を指定します。実行エージェント制限を使用している場合は,
実行エージェントプロファイルの一覧から選択できます。実行エージェントは,ジョブの実行先となるエー ジェントホストの論理的な名称です。マネージャーに定義した実行エージェント情報に従って,ジョブに 指定した実行エージェントとエージェントホストの物理的なホスト名がマッピングされ,ジョブが配信さ れます。
ジョブ実行環境が実行エージェントグループによって負荷分散させる構成の場合は,実行エージェントグ ループを指定すると,グループ化された実行エージェントの優先順位に従ってジョブを配信します。
実行エージェントを指定できるジョブは次のものです。
• PC ジョブ
• UNIX ジョブ
• イベントジョブ※
• アクションジョブ
• カスタムジョブ 注※
イベントジョブは,実行エージェントグループでの運用に対応していません。詳細については,「7.6 イベントジョブ使用時の注意事項」を参照してください。
キューレスジョブの場合は,実行ホスト名を指定します。指定する実行ホスト名を実行エージェントプロ ファイルに設定しておくと,キューレスジョブの場合も実行エージェント制限を使用することができます。
(2) 実行優先順位
JP1/AJS3 では,実行ファイルを実行したときに起動するプロセスの優先順位を設定できます。処理を優 先させ,できるだけ早く終了させたい実行ファイルがある場合など,ジョブに実行優先順位を設定する必 要があるかどうかを検討します。
ジョブの実行優先順位を指定しない場合,JP1/AJS3 から実行するジョブの実行優先順位は低く設定され ます。これは,JP1/AJS3 から実行したジョブがループするなど,一部のジョブの沈み込みによって JP1/
AJS3 全体の沈み込みを防止するためです。ただし,ジョブの実行優先順位が低いと CPU 割り当ての優先 順位が低くなります。このため,実行優先順位の高いプロセスに処理が集中すると,JP1/AJS3 から実行 したジョブが CPU の割り当てを長時間待つことになり,ジョブ終了までに時間が掛かったり,ジョブプ ロセスが停止した状態が続いたりする事象が発生します。そのジョブプロセスが資源にロックを掛けた状 態で CPU の割り当てを待つようなプロセスであった場合,同じ資源の解放待ちをしている他プロセスの 実行にも影響を与えることになります。
このような事象は,1 プロセッサのシステム構成や実行優先順位の高い複数のプロセスが集中的に処理し ている場合など,CPU 使用率が比較的高くなりやすいシステム構成で顕著に発生しやすくなります。シス
テム環境や運用に応じてジョブの実行優先順位が高くなるように変更する必要がないかどうかを検討して ください。
(3) 終了判定
処理の終了状態を判定するための方法を検討します。標準ジョブでは,実行結果の終了判定ができます。
終了判定には,次の五つの方法があります。
• 常に正常終了とする
• 常に異常終了とする
• 指定したファイルが実行先のエージェントホスト上にあれば正常終了とする
• 指定したファイルがジョブの実行開始から終了までの間に更新されれば正常終了とする
• しきい値(警告しきい値,異常しきい値)を設定し,ジョブ終了時の戻り値によって判定する
しきい値による判定では,ジョブ終了時の戻り値と設定したしきい値の大小関係で正常終了,警告終了,
異常終了を判定します。終了時の戻り値が警告しきい値以下であれば正常終了,警告しきい値より大きく 異常しきい値以下であれば警告終了,異常しきい値より大きければ異常終了とします。
なお,戻り値は符号なしの整数値として判定されます。例えば,「-1」は Windows では
「4,294,967,293」,UNIX では「255」として扱われます。
(4) 異常終了時リトライ
ジョブに定義した実行ファイルが異常終了した場合に,ジョブを「異常検出終了」状態にしないで自動的 にリトライさせるかどうかを検討します。実行ファイルの一時的なエラーであれば,自動的にリトライさ せることでジョブのエラーを回復し,運用を継続できます。詳細については,「2.4.10 ジョブの異常終了 時に自動でリトライする」を参照してください。
(5) 転送ファイル
標準ジョブの場合,実行ファイルが実行先のエージェントホスト上にないときに,マネージャーホストか らエージェントホストにファイルを転送して実行させることもできます。また,
jpqjobsub
コマンドを使 用してサブミットジョブを実行する場合は,jpqjobsub
コマンドを実行したホストから,実行先のエージェ ントホストにファイルを転送して実行することができます。なお,標準ジョブ,サブミットジョブのどち らも,転送できるファイルは,テキスト形式のファイルだけです。(6) 実行先サービス
キューレスジョブを使用する場合は,ジョブの実行先サービスとして[キューレス]を指定します。デフォ ルトでは[標準]が設定されています。
キューレスジョブを使用すると,[標準]を設定しているジョブと比べて処理性能が高く,一定の時間によ り多くのジョブを実行できます。キューレスジョブについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 10.6 キューレスジョブ」を参照してください。
ただし,キューレスジョブでは,実行エージェントや実行エージェントグループなどが使用できないため,
通常は実行先サービスを[標準]のまま使用してください。
(7) 打ち切り時間
ジョブを打ち切る時間を設定し,ジョブの実行が開始されてからの経過時間によってジョブの実行を打ち 切ることができます。何らかの要因で処理が終了しない場合を想定し,打ち切り時間について検討してく ださい。ジョブの実行を打ち切ることで,原因を調査したり,システム管理者に異常を通知する処理を実 行させたり,異常終了した場合だけ特定の処理を実行させたりできます。
(8) 終了遅延監視
ジョブの実行所要時間を設定して,ジョブの実行が開始されてからの経過時間によって終了遅延を監視で きます。詳細については,「5. 監視方法の検討」を参照してください。
(9) JP1 資源グループ
ジョブに対するユーザーのアクセス権限を検討します。詳細については,「6. アクセス権の検討」を参照 してください。
(10) 注意事項
• ジョブに定義するコメントの末尾には半角空白文字を使用しないでください。コメントの末尾に連続し て設定した任意の数の半角空白文字はすべて無効になります。
• ジョブの定義内容に機種依存文字を使用しないでください。機種依存文字を使用した場合,文字化けす るおそれがあります。