第 5 章第 3 節「サービス・社会資源の整備の方向性」で示した(1)~(8)の方 向性に基づき、第 6 期は、以下の取り組みを推進します。
1.生きがいづくりや地域の担い手としての活躍の促進
【現状と課題】
本市では、「地域コミュニティセンター基本構想」のもと、コミュニティセンターを 核とし、まちづくり協議会等と連携した地域住民による自主的な地域づくりを進めて きました。このような取り組みにより、地域福祉活動のリーダー(役員)のなり手がいな い、役員や参加者の固定化、自治会加入率の低下、といった地域の自治力の低下など に対応してきました。
一方、従来、地域で高齢者の居場所となっていた老人会などは、今日の高齢者像と のミスマッチをきたしていて、加入者の減少が進んでいます。また、各地区のコミュ ニティセンターでは、高齢者を対象とした事業にも新たに取り組んでいますが、継続 的に行われているという状況には至っていません。
心身の状況、また家庭や地域、社会との関わり方などが様々に変化する高齢期の状 態に即応し、住み慣れた地域での暮らしの中で、充実感や生きがいを感じられる居場 所を見つけられる環境を整えていかなければなりません。
このような環境を踏まえ、自治会やまちづくり協議会などの住民組織の活動や、自 主活動サークル、ふれあいサロン、老人会、いきいき百歳体操、ボランティア活動、
就労など、既存・新規の多様な社会参加の場と機会を拡充させていく必要があります。
(1)身近な居場所づくりの推進
生活のしづらさがある人が地域で孤立することのないよう、暮らしに身近で、気兼 ねなく集いやすい多様な居場所づくりを進めていきます。生活のしづらさがある人は 高齢者に限りません。障がいのある人とその家族、介助・介護者なども含む多様な人 にとっての居場所づくりを目指します。
そのため、日常生活圏域ニーズ調査で把握した生活支援ニーズを踏まえ、自治会や 各学区における住民主体の地域福祉活動を促進し、サロン活動や見守り活動、あるい は趣味活動を端緒とした緩やかな交流活動などの活性化を目指します。
諸活動に必要なボランティアなどについては、まちづくり協議会や学区(地区)社 会福祉協議会の取り組みにおいて育成し、つなぐことができるよう支援します。また 学区間の交流を促すことで、市全体での好事例・ノウハウなどの共有を図ります。
(2)地域の担い手の養成
退職者などの地域の人材に対して、閉じこもりを予防することに加え、生きがいづ くり、仲間づくりのための連続講座を開催していきます。今後の地域福祉活動への参 加のきっかけを提供し、地域で活動しやすい環境づくり、さらには地域活動のリーダー の育成を目指します。また、社会福祉協議会によるくらし応援サポーター養成等との 連携といった、多角的な支援を行うことで、それぞれの人材が有する知識や経験を、地 域福祉活動に発揮できる環境を整えていきます。
とりわけ、住民が主体となって介護予防に取り組める通いの場や生活支援サービス を地域の中に増やすため、それらを整備するための初期的経費に対する助成を行いま す。
<部会検討で出された事業提案>
計画内容の検討に向けた高齢者生活支援部会の中で、身近なこと・明日からでもで きることという視点から、高齢者の地域での居場所・活躍の場づくりに係る取り組み として、次の 4 つの事業が提案されました。
地域でつながりあうことが、やっぱり大切!
仲間の輪、小さな輪からていねいに つくる・つなぐ知恵を集めよう。
こみせん・さろん事業 コミュニティセンターの場で、高齢期の 生活を支える地域の諸活動のノウハウが共 有されている! 各自治会長に対するバッ クアップ体制のもとで、ふれあいサロン等 の質が高く保たれている!
ムシャリンドウで強める近所のきずな!
郷土の草花で、おなじ町内の仲間をつなごう。
ふれあい園芸事業
個人の趣味の園芸が、仲間とともに取り 組む地域活動に広がり、地域の人の高齢期 の生きがいや介護予防につながっている!
介護が必要になったからって、人生も仲間も 途切れません! いつまでも地域の仲間と学びを
楽しめる、出かけたくなるまちへ。
小地域レク・講座事業 社会福祉法人のデイサービスセンターと 学区コミュニティセンターを中心に、地域 開放型のレクリエーションや講座が継続的 に開催されている!
地域の人とデイサービス利用者が、とも にその活動を楽しんでいる!
育児・介護の経験を高齢期の生きがい仕事に!
60 歳以上対象の
「しっかり学べるヘルパー養成研修」
生きがいヘルパー養成研修事業 合計で 100 人のヘルパーが輩出され、
市内の高齢福祉施設などで、有償ボランテ ィアやパートとして、高齢者の生活支援に あたっている!
2.民間との連携による多様な生活支援サービスの充実
【現状と課題】
国の指針では、生活支援・介護予防の体制整備を進める上で「生活支援コーディネ ーター(地域支え合い推進員)」を各地域に配置することが求められています。生活支 援コーディネーターは、生活支援の様々な取り組みに関して、①資源開発、②ネット ワーク構築、③ニーズと取り組みのマッチング、の機能を担います。
一方、本市ではこれまで「生活支援サポーター」(市民サポーター)を養成してきた ため、両者の整合を図る必要があります。また、地域の限られた人材を有効に活用す る視点を持って、生活支援コーディネーター配置の要請に応えていく必要があります。
生活支援サービスの充実を図るにあたり、基本となるのは、市民による互助です。
そのため市が中心となって、元気な高齢者をはじめ、各地区まちづくり協議会、自治 会、NPO、社会福祉法人、社会福祉協議会、協同組合、民間企業、シルバー人材セ ンターなど多様な主体による、多様なサービスの提供体制を構築し、高齢者を支える ための地域の体制づくりを推進していくことが求められます。
(1)生活支援に関する実態把握と民間との連携の仕組みづくり
本市では、各地区のインフォーマルな社会資源を十分に把握していないため、まち づくり協議会との協働などを通じて、丁寧な実態把握を行った上で、生活支援サービ スの充実に向けた検討を進めます。
また、生活支援コーディネーターの配置に関しては、既存の生活支援サポーターな どとの整理を図りながら、多様な生活支援サービス提供のためのコーディネート機能 の整備・充実を図ります。
さらに、多様な主体からなる協議体を設置して、各主体間で情報共有するほか、現 在それぞれの地区で行われているまちづくりの取り組みや地域福祉の活動との整合・
調整を図り、高齢者生活支援の取り組みにおける連携・協働の基盤としていきます。
(2)生活支援に関わる福祉サービス
民間による多様な生活支援サービスの充実を図る一方で、低所得者や特別な支援を 必要とする方などに対しては、市が福祉サービスを提供していきます。
なお、平成 27 年度の介護保険法改正により、利用者負担の公平化が図られるため、
市が提供するサービスについても対象者の要件を見直します。
【主な事業】
・配食サービス
実施内容 栄養バランスのとれた食事を、居宅に訪問して定期的に提供します。その際、利用者の安否を 確認し、健康状態などに異常があったときは、関係機関への連絡等を行います。配達料の一 部と調理費について助成します。
対象 概ね 65 歳以上の単身世帯、高齢者のみの世帯及びこれに準ずる世帯で、老衰、心身等の障 がい及び傷病等の理由により食事の調理が困難な方、なおかつ、市民税非課税世帯の方。
方向性 食生活や栄養管理の指導などと組み合わせ、高齢者の自立生活の維持に役立つ内容の充 実を図ります。
実績 実績見込
平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度
昼食配食数 534 食 952 食 1,591 食
夕食配食数 468 食 1,349 食 1,885 食
・軽度生活支援サービス
実施内容
以下の、軽易な日常生活援助サービスを提供します。
・外出時の援助・見守り(例 散歩、通院の付き添い)
・食事、食材の確保(例 食材の買い物)
・寝具類と大物の洗濯、日干し、クリーニングの洗濯物出入
・家屋内の掃除や整理・整頓 等
対象 概ね 65 歳以上の単身世帯、高齢者のみの世帯及びこれに準ずる世帯に属する高齢者で、日 常生活上の援助が必要な方、なおかつ、市民税非課税世帯の方。
方向性 既存のサービスを継続します。
「互助」の取り組みの促進を図り、それらと連携・協働した事業推進を図ります。
実績 実績見込
平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度
利用延時間 61 時間 4 時間 48 時間
・訪問理美容助成サービス
実施内容 理容師または美容師の出張訪問を居宅において利用する場合に、その費用の一部を助成す るものです。
対象 理容院または美容院に行くことが困難な、65 歳以上の単身世帯または高齢者のみの世帯で、
なおかつ市民税非課税世帯の方。
方向性 利用者が限られるサービスですが、理容院や美容院に行くことが難しい在宅の高齢者にとっ て、衛生的、精神的に必要なサービスであるため、既存のサービスを継続します。
実績 実績見込
平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度
実利用者数 7 人 6 人 7 人
実利用件数 14 件 13 件 17 件