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サイレント・インストーラーによ

ドキュメント内 TIO_Install_21.ps (ページ 61-71)

この章では、サイレント・インストール・メソッドを用いて前提条件ソフトウェア をインストールする方法について説明します。サイレント・インストーラーは、同 じ構成を複数のマシンに繰り返しインストールしたいときに役立つツールです。こ の方法では、選択したインストール・オプションすべてが入っているテンプレート 応答ファイルを作成します。このテンプレート・ファイルを使用すると、いつでも それらのオプションをインストールすることができます。

始める前に

この章の手順を完了するためには、以下の要件が満たされていることを確認してく ださい。

v 33 ページの『第 5 章 システム前提条件のインストールおよび構成』に記述され ているステップを完了していることを確認します。

v トポロジー内の各マシンが、ソフトウェア製品ごとのインストール環境として

(各資料に記述されているとおりに) 指定されたハードウェア条件を満たしている

ことを確認します。

v ソフトウェア前提条件をインストールするために必要な CD を調べます。

– 1 ノード・トポロジー・インストールについては、 Linux iSeries マシンの場 合は 23 ページを参照してください。

– 2 ノード・トポロジー・インストール (リモート・ディレクトリー・サーバー 構成) については、 Linux マシンの場合は 25 ページ、または Linux iSeries マシンの場合は 24 ページを参照してください。

– 2 ノード・トポロジー・インストール (リモート・データベースおよびディレ クトリー・サーバー構成) については、 Linux iSeries マシンの場合は 27 ペー ジを参照してください。

– 3 ノード・トポロジー・インストールについては、 Linux マシンの場合は 29 ページ、または Linux iSeries マシンの場合は 28 ページを参照してくださ い。

Tivoli Provisioning Manager でサポートされているトポロジーについて詳しくは、

11ページの『第 2 章 サポートされているハードウェアおよびソフトウェア』お よび 15ページの『第 3 章 サポートされるトポロジー』を参照してください。

サイレント・インストールについて

標準 (非サイレント) インストールでは、ダイアログ・ボックスへの応答という形で

ユーザーから必要な情報を受け取ります。これに対して、サイレント・インストー ルはユーザーに入力を求めるプロンプトを出さないため、ユーザー入力を異なるソ ースから入手しなければなりません。そのソースが応答ファイルです。

応答ファイルには、エンド・ユーザーが通常のセットアップを行うときにダイアロ グ・ボックスに応答として入力する項目と同様の情報が入っています。このファイ ルは、データ入力項目を含むセクションから構成されたプレーン・テキスト・ファ イルです。応答ファイル内のセクションはそれぞれ、文字 ### で区切られていま す。サイレント・インストールの実行中、InstallShield は必要な入力を応答ファイル から読み取ります。

インストール・ウィザードは、前提条件ソフトウェア・パッケージをインストール したいマシンごとに、ローカルで実行しなければなりません。例えば、Tivoli Intelligent ThinkDynamic Orchestrator を 2 ノード構成で実行する場合を説明しま す。片方のマシンでは Tivoli Provisioning Manager、WebSphere Application Server、

および DB2 Universal Database を、2 番目のマシンでは Tivoli Directory Server を 実行したい場合、以下のようにする必要があります。

1. 一度インストーラーを Tivoli Provisioning Manager マシンで実行し、WebSphere Application Server および DB2 Universal Database をインストールします。

2. インストーラーをリモート・ディレクトリー・サーバー・マシンで実行し、

Tivoli Directory Server をインストールします。

注:

1. すでにソフトウェア前提条件のいずれか (例えば DB2 Universal Database、Tivoli Directory Server、または WebSphere Application Server) をインストールしてい て、そのソフトウェア製品を Tivoli Provisioning Manager Tivoli Intelligent

ThinkDynamic Orchestrator に使用する場合、それがインストール・ディレクトリ

ーのスペースを占めていないことを確認してください。

サイレント・インストールのガイドライン

サイレント・インストールを正しく行うには、以下のガイドラインに従ってくださ い。

v 51ページの『応答ファイル・テンプレートによるインストール』に記述されてい るオプションで製品をインストールする場合、オリジナル応答ファイルを作成し ないでください。CD に用意されているテンプレートを使用してください。

v 編集する前に、応答ファイルのコピーを保管しておいてください。

v すべてのインストール・イメージをディスクにコピーしてください。この情報は 応答ファイルに必要になります。

v 値を編集する以外は、パラメーターを変更しないでください。

v 値がないパラメーターであっても、除去しないでください。

v パラメーターを追加しないでください。

v パラメーターが並んでいる順序を変更しないでください。

v 値の編集については、以下のガイドラインに従ってください。

– 新しい値を入力するときに、オリジナルのタイプおよびフォーマットを維持し ます。例えば、元の値がスラッシュで始まっている場合、新しい値もスラッシ ュで始まっていることを確認してください。

– 削除した値があればすべて置き換えてください。それが必須パラメーターであ れば、インストールまたは構成が失敗する場合があります。

– オリジナル値の大文字小文字を守ってください。

応答ファイルによるインストールの制限

コマンド行インストール・メソッドには、以下の制限があります。

v 複数のインストール CD を使用してインストールを行うことはできません。イン ストール・メディアすべてをハード・ディスクまたは他のファイル・システムに コピーしなければなりません。ここには、前提条件ソフトウェア・メディアがす べて含まれます。サイレント・インストール・プログラムは、メディア挿入のプ ロンプトを出しません。

この問題を解決するには次のようにします。

1. トポロジーに応じて、前提条件ソフトウェアごとにインストール・ディレクト リー (例えば、WebSphere Application Server インストール・ファイル用に /WAS_install_dir) を作成します。

2. インストール CD ごとにサブディレクトリー (例えば、CD1 用に

/WAS_install_dir/tiodisk1) を作成します。トポロジーに応じて必要な CD すべてについて、同じステップを繰り返します。

3. CD を CD-ROM ドライブに挿入し、その CD のイメージを、インストー

ル・ディレクトリーにある該当するサブディレクトリーにコピーします。

CD-ROM ドライブをマウントしますが、そのマウント・ポイントにディレク

トリーを変更しないでください。

注: ディレクトリーをマウント・ポイントに変更すると、CD ドライブはロッ クされ、CD を交換することができなくなります。CD を取り出す前に

CD-ROM をアンマウントする必要があります。これを行わないと、

CD-ROM トレイはロックされ、他のソフトウェア前提条件の CD を入れ

替えることができなくなります。

応答ファイル・テンプレートによるインストール

前提条件ソフトウェア・インストーラー CD に用意されている応答ファイル・テン プレートを使用して、Tivoli Provisioning Manager の前提条件をインストールするに は次のようにします。

1. root でログオンします。

2. 応答ファイル・テンプレートである、

install_templ_Linux.req (tools/install_templates ディレクトリー内) を見 つけます。

これは、Tivoli Provisioning Manager および Tivoli Intelligent ThinkDynamic Orchestrator Version 2.1 Prerequisite Software Installer CD の内容がコピーされ た、サーバー上のディレクトリーにあります。

注: Linux iSeries 用の応答ファイルは、Linux RedHat AS 2.1 用のものと同じで す。

3. オリジナル・テンプレートのコピーを、名前を変更して保管します。これを作業 用コピーとして使用します。

4. 作業用コピーをエディターでオープンし、目的の製品および構成に合わせてファ イルのパラメーター値を変更します。各変数の値については、『応答ファイルの 値の指定』を参照してください。

5. 下記のコマンドを使用して、前提条件ソフトウェアのサイレント・インストール を開始します。変数 file_name をファイル名で置き換えてください。

環境 (Linux または Linux iSeries) に応じてコマンドを選択してください。

2000Linux

./setuplinux.bin -options file_name -silent

2000 iSeries

./setuplinuxppc -options file_name -silent

6. インストーラーは、応答ファイルで選択されたオプションすべてのインストール を開始します。数分かかることがあります。再びコマンド・プロンプトが表示さ れたら、選択した前提条件ソフトウェアは正しくインストールされています。

サイレント・インストール・ログ・ファイルについて詳しくは、129 ページの『付 録 E. インストール・ログ・ファイル』を参照してください。

応答ファイルの値の指定

応答ファイル・テンプレートのオプションを編集するには:

1. 先頭が ### 文字で始まっている行を見つけます。

2. 変数 <value> を適切な値に置き換えることによって、設定の値を指定します。

変数それぞれの説明については、下の表を参照してください。

3. ### 文字を行の先頭から除去します。

4. 変更をファイルに保管します。

1. 応答ファイルの DB2 オプション

ユーザー入力フィールド 説明

-W ActivateChoicePanel.active="False" 変更しないでください。

-W

DB2ProductRequirements.install="value"

DB2 をインストールするには、true に設定し ます。

このマシンに DB2 をインストールしない場合 は、false に設定してください。他の DB2 フ ラグは無視されます。

-W DB2Requirements.location="PRODUCT"

DB2 ターゲット・ディレクトリーの決定メーカ ー。この値は変更しないでください。

-W DB2Requirements.locationDirectory=

/opt/IBM/db2/V8.1

DB2 がインストールされるターゲット・ディ レクトリー。この値は変更しないでください。

-W

DB2Requirements.installFiles="PRODUCT"

DB2 インストール・ディレクトリーの決定メ ーカー。この値は変更しないでください。

ドキュメント内 TIO_Install_21.ps (ページ 61-71)