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第 6 章 Web カウンセリング時の相談内容に関するデータの可視化 73

6.2. 提案した 3D 螺旋グラフの可視化

次に,それらのデータを提案した3D螺旋グラフを可視化して見る.その可視化においては,

一年分の相談内容を,X軸方向とY軸方向で作られる平面とほぼ平行の平面上に一周期分とし て表示し, Z軸方向に時系列(年代順)に並べて配置している.また,各月の中で一つの色で 一種類の相談内容に関するデータを表示する.赤は“希死念慮”,青は“無気力”,緑は“不眠”,

黄色は“不安”である.その結果,一年間を通じてどのような時期(季節,月)に相談量が多 くなっているかを,3D 螺旋表示をズームアウトし,回転することで容易に視覚的に読み取る ことができた.

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Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec

不安

2008 2009 2010 2011 2012

第6章 Webカウンセリング時の相談内容に関するデータの可視化 78

図 65 2008,2009,2010,2011,2012年度月別相談回数の3D螺旋グラフ

図 66 2008,2009,2010,2011,2012年度月別相談回数の3月の部分

第6章 Webカウンセリング時の相談内容に関するデータの可視化 79

図 66では,そのクライアントの2010,2011,2012の3月の部分は他の時期の部分より量 が多いことが見られる.その中で 2011 年の赤い部分が特に多いことがわかる.よってカウン セラーは視覚的にそのクライアントが 2010,2011と2012年の 3月の時に悩みが多いことが 分かり,かつそのクライアントは 2011年の 3月に自殺の気分が特に高いと判断することがで きる.

図 67 2008,2009,2010,2011,2012年度月別相談回数の4月の部分

図 67では,このクライアントは毎年4月に青い部分が多いことがわかる.そのことから,

カウンセラーはそのクライアントが4月にやる気があまりないと判断することができる.

第6章 Webカウンセリング時の相談内容に関するデータの可視化 80

図 68 2008,2009,2010,2011,2012年度月別相談回数の12月の部分

図 68から,このクライアントは毎年12月の部分は他の時期より相談が少ないことがわかる.

これは,このクライアントがこの時期に情緒が安定していることを意味している.このような ことが 1つの3D螺旋グラフオブジェクトを回転させたりズームイン,ズームアウトするたり で,他の画面に切り替えることなくすぐに読み取ることができる.

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質問紙法と投影法および SCT の可視 化

本 3D 螺旋表示を質問紙法と投影法の結果に応用した.質問紙法については GHQ(The

General Health Questionnaire)28項目版とS-H式レジリエンス検査,投影法については,

SCT(Sentence Completion Test)文章完成法テスト,これらの各心理検査の結果を可視化の 対象とした.本研究では,被験者は,大学生(19~21 歳までの男女 54 人)で,調査期間は,

2012年10月中旬~12月上旬で質問紙法と投影法の実験を行った.