第 2 章 モンゴル国の現状と問題の把握
4 モンゴル国の石炭火力発電所
4.2 ウランバートル第四火力発電所
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Sharyn gol 炭鉱,Ulaan ovoo 炭鉱を対象にした。このデータから,ウランバートル第五発電
所の操業に伴い,Baganuur 炭鉱,Shivee ovoo 炭鉱の石炭の増産が予想されているが,他の 炭鉱については現状を維持する状態が続く見込みである。
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写真の提供者: Dinil Pushpalal, Professor, Tohoku University
図2.11 Baganuur 炭鉱の採掘跡地の再生状況
写真の提供者: Dinil Pushpalal, Professor, Tohoku University
図2.12 Shivee ovoo 炭鉱における石炭採掘時に湧き出る地下水の貯水池
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灰捨て場 84 ,循環水や冷却水等に利用する水の供給場,行政施設,実験場などで形成され ており,モンゴル国における最大規模の火力発電所である 85 。
また,発電所の経営体制は 2001 年から政府が株式の 100 % を保有する国営企業となり,
2012 年には従業員は技術者も含め1,400 名以上となった 86 87 。
モンゴル第四火力発電所は1983 年に運転が開始され,1987 年には出力 380 MW に達し た。その後,設備の増設等により出力は増加し続け,1988 年から 1990 年には 160 MW ,
2007 年,2009 年には 2 × 20 MW の容量が追加され,合計出力 580 MW に達した 88 。
表2.15 に第四火力発電所の主な設備 89 ,図2.15 に発電の仕組み 90 を示した。また,
第四火力発電所は微粉炭燃焼方式を採用している。モンゴル国では主に石炭は鉄道によっ て輸送され,屋外の貯炭場に貯蔵される。石炭は貯炭場からベルトコンベアで貯炭設備に運 ばれた後,微粉炭機に送られ微粉炭とされ,空気と共にボイラー内へ噴出される。石炭の燃 焼によって発生した熱によってボイラー内に設置された蒸気菅は加熱され,高温高圧の蒸 気が発生する。その発生した蒸気によってタービンを回転させ,発電機によって発電する。
一方,石炭の燃焼後に発生する燃焼ガス中には微細な粉塵,SOx,NOx などの環境汚染物 質が含まれているため,これらを除去するための排煙処理設備が設けられている。一般的に
84 第四火力発電所と灰捨て場の実際の位置関係は図3.1に記載した。
85 モンゴル第四火力発電所パンフレット, 「THE ULAAMBAATAR “THERMAL POWER PLANT ♯4” Co.」
86 同上書
87 独立行政法人 国際協力機構, 前掲載書, p.172
88 モンゴル第四火力発電所パンフレット, 前掲載書
89 同上書
90 同上書
表2.14 モンゴル国の火力発電所
発電所
運転開始
(年) 出力 (MW) ウランバートル第 1 火力発電所 1934 廃止 ウランバートル第 2 火力発電所 1961 24 ウランバートル第 3 火力発電所 1970 148 ウランバートル第 4 火力発電所 1983 580 ダルハン火力発電所 1965 48 エルデネト火力発電所 1987 28.8 チョイバルサン火力発電所 1967 36
出典) 一般財団法人 石炭エネルギーセンター,『コールノート 2014 年版』より著者作成。
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写真の提供者: Dinil Pushpalal, Professor, Tohoku University
図2.13 第四火力発電所の管理棟
図2.14 第四火力発電所のタービン及びボイラー建屋
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表2.15 第四火力発電所の主な設備
名称 項目
ボイラー (8 基)
型式 BKZ-420-140-10C (ロシア製)
容量 420 ton
温度 560 ℃
圧力 140 kgf / cm2 / h
蒸気タービン (3 基)
型式 T-100-130 (ロシア製)
出力 100 MW / h
熱量 175 Gcal / h
蒸気タービン (2 基)
型式 PT-80-130 (ロシア製)
出力 100 MW / h
熱量 220 Gcal / h
蒸気タービン (1 基)
型式 PT-80-130 (ロシア製)
出力 80 MW / h
熱量 220 Gcal / h
蒸気タービン 回転数 3000 rpm 変圧器
1次: 10.5 kV 2次 : 110 kV / 220 kV
集塵装置 型式 EGA-2-58-12-6-4 集塵率 99%
石炭
名称 Baganoor, Shivee Ovoo
発熱量 3100 - 3500 kcal / kg
使用量 75 - 80 tons / h
輸送 鉄道
貯炭場 貯炭方法 屋外
貯炭量 240,000 ton
運炭設備 型式 BPC-125 型
量 125 ton / 5 min
燃料
燃料 M-100 型 重油
使用量 25 tons / h
容量 5,000 m3
浄水システム 陽イオン交換システム 循環水・冷却水等
20 km 先からポンプで吸い上
げ
容量 1600 m3 / h
出典) ウランバートル第四火力発電所パンフレット,「THE ULAANBAATAR “THERMAL
POWER PLANT ♯4” Co.」より著者作成。
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は電気集塵機,脱硝・脱硫装置が設けられているが,モンゴル第四火力発電所では電気集塵 機のみである。図2.16 に第四火力発電所の電気集塵機の外観を示した。電気集塵機により 収集されたフライアッシュは一時的にサイロに保管され,必要に応じて各コンクリート会 社等に提供される。余剰なフライアッシュは水と混合しスラリー 91 とした後,発電所付近 の灰捨て場に配管を通じて送られ,廃棄されている。その際に使用した水はポンプによりく み上げ,再利用される。