5.ウェブアクセシビリ ティ方針の策定と公開
5. ウェブアクセシビリティ方針の策定と公開
5.2. ウェブアクセシビリティの対応状況の確認
(参考)試験方法」に示された対象の選定方法のうち「ランダムに選択する場合」
を採用する。
b) 上記「a)」により、検証対象とするページを選定して「(1)人による詳細な確認」
や「(3)利用者の使用しているソフト等を用い確認」を実施することに加えて、ホ ームページ等の全ページを対象に「(2)チェックツールによる確認等」を実施する。
c) 上記「a)」「b)」を実施する場合に、高齢者や障害者のアクセスが多いページや 災害時の緊急情報等の重要な情報を提供するページについては、「(1)人による詳 細な確認」や「(3)利用者の使用しているソフト等を用い確認」を行う。
【参照】
JIS X 8341-3:2016「附属書JA(参考)ウェブアクセシビリティの確保・維持・向
上のプロセスに関する推奨事項」
(1)人による詳細な確認
チェックツールを活用するとともに、人による目視の確認や判断を含めた詳細な確認を 行います。JIS X 8341-3:2016の達成基準を満たすかどうかを精緻に確認する方法とし て有効です。
JIS X 8341-3:2016「附属書JB(参考)試験方法」に基づき示された内容を実施します。
【参照】
JIS X 8341-3:2016「附属書JB(参考)試験方法」
ウェブアクセシビリティ基盤委員会「JIS X 8341-3:2016 試験実施ガイドライン」
(http://waic.jp/docs/jis2016/test-guidelines/)
(2)チェックツールによる確認
チェックツールによる機械的な確認を行います。多くのページを対象に問題のあるペー ジ、箇所等を把握したり、分析したりする方法として有効です。
なお、ウェブアクセシビリティの問題の有無と問題の内容について、チェックツールに より機械的に確認できることには限りがあります。チェックツールを活用する際は、そ の利点を活かしてできるだけ多くのページを対象に問題の確認を行うとともに、チェッ クツールの結果だけに頼ることなく、人による詳細な確認を併せて実施することを検討 してください。特に、利用者にとって重要な情報を掲載するページについては、「(1)人 による詳細な確認」を実施し、JIS X 8341-3:2016の達成基準を満たしているかを把握
するとともに、そこで提供されている情報が正しく理解できるか、健常者と同等の情報 を得ることが可能なのかを確認する必要があります。
【例】
チェックツールは画像の代替テキストの有無を認識できるが、その代替テキストの 内容が画像が示している情報を適切に説明した内容になっているか否かを判定する ことはできないため、目視での確認が必要。
【参照】
9.2. みんなのアクセシビリティ評価ツール「miChecker(エムアイチェッカー)」
(P.138)
→総務省が開発し提供しているウェブアクセシビリティのチェックツール
(3)利用者の使用しているソフト等を用い確認
高齢者や障害者が実際にホームページ等を閲覧するときに使用するソフト等を職員自ら が活用し確認します。例えば、音声読み上げソフトを活用してホームページ等を読むこ とによって、情報が正しく伝わるか等の問題の有無を確認することができます。
【参照】
9.3.ウェブアクセシビリティの理解を深めるための方法の紹介(P.140)