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表3−5 田島・横島住民の各品目購入の購入先別占有率の推移(%)

面回品 内噺町 シ田 旧一山 公分

1982 1985 1988 1991 1994 1997

28.3 30,8 30.5 21.8 14.2

250

7.2 5.5 3.3 10.0 9.6

69

57.7 55.7 60.1 63.8 62.3 53.9

0.2 0.4 0.6 1.0 5.0

80

0.3 2.3 1.1

0.8 4.1

35

5田

旧冒山 公7

1982 1985 1988 1991 1994 1997

87.2 84.6 86.6 58.2 32.4

3,8 7.2 2。8 28.5 56,0

7,

6.2 6.2 9.9 12.5 9,1

92

0.5 0.3 0.0 0.3 0。4

21

0.0 0.3 0。0 0.0 0.2 1b

埜:口 ξ  窃

1982 1985

で988 1991 1994 1997

36.8 30.7 52,5 35.9 20.8

40

2,6 0.9 0.0 6.5 7.8

127

59.3 65.0 46.2 56.5 62.3

367

0.0 0.0 0.0 0.0 3.9

38

0.O

t7

0.0 0.0 3.9

25

全品 

=  田

1982 1985 1988 1991 1994 1997

42.3 43.5 45.4 33.3 19。8 33.2

6.2 5.7 3.0 15.4 23.2

168

45。7 44.3 47.1 48」

46.6 39.1

0.3 0.4 0.4 0.8 3.6 6.0

0.3 1.8 0,8 0.5 3.0 2,9

出典:広島県商工労働部(1983,1986,1989,1992,1995,1998)より作成

終章一おわりに

 本研究では、島嘆のおかれている現状を把握し、その上で近年の架橋開通と いう交通変革により、旧記に居住する人間の生活空間がどのように変化しため かに焦点をあてて追求し、今後のわが国の島喚のあり方を展望した。

 まず、統計資料と文献資料から、わが国島喚の人口・産業・生活の特性を明 らかにし、三嘆地域の発展に大きく関わってきた離島振興法の制定と運用につ いて整理する中で、現在わが国の島上地域の抱えている課題について検討を加 えた。続いて、統計的手法を用いて、島・島嗅の類型分類を参照しながら、島

・二二の多様性と独自性を明らかにした。.とくに、島・二二の社会経済的条件 や生活環境の差異と、架橋の有無の相関関係を考察した。さらに、瀬戸内海中 部に位置する広島県田島・横島を対象に、架橋開通どいう交通変革を中心とし た近年の地域変化を明らかにした。

 その結果、明らかになったことは以下の通りである。

1、わが国の島喚地域では、その自然・社会条件から基幹産業が発達しにくい 状況にあり、また住民の生活環境における不十分な点も多い。そのため、とく に若年層を中心とする人口が定着しにくく、結果として人q減少と高齢化が進

展している。

2、このような特性をもつ島嘆地域に対して、離島振興法は、時代と社会情勢 に対応した施策を行い、一定の成果を挙げてきたが未だ十分とはいえない。

3、島醜地域の今後を考える上で、人口の定着が最重要課題である。いくつかの 島嘆地域で人口の定着と増加を目指した活動が行われているが、残念ながらそ れらは個別的かっ一時的なものにすぎないのが現状である。

4、架橋開通をはじめとする交通変革は、三嘆地域と本土都市域の物理的距離 と心理的距離を短縮させ、地域間の人的・物的交流を活発化させる。また、交 通変革は島嗅地域住民の生活空間を拡大させるとともに、生活の利便性も上昇 させる。これらは、交通変革を経験した島嗅に共通して発生することである。

5、しかし「交通変革、その後」は、大きく二つに別れることになる。二二地 域の自律性が高い場合には、交通変革を契機とした新たな動きが発生し、地域 の活性化を誘発する。一方、自律性が不十分な場合、島嗅地域は本土都市域に とって、労働力・購買力などの供給地としての地位しかもちえず、人口減少と 高齢化のみが進展し、本土都市域にとって「都合のいい地域」とならざるをえ

ない。

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6、応身地域に起こる人口減少の過程と現状を検討した結果、人口減少の抑制 には、行政による生活環境の整備と就学機会の確保が大きな意味をもつ。それ

と同時に、島嗅地域住民自らが自分たちの地域のことを考え、島喚地域として の自律性を高めるよう努めることが必要であると思われる。

7、わが国島嘆地域の典型として、田島・横島を精査した結果、田島・横島は 若年層を中心とした人口流出による、とくに第1次産業就業者の高齢化進展と 後継者難に見舞われている。架橋開通前後から観光業に新たな動きがみられる

ようになったが、そρ進展には自然・社会条件が隆路となっている。とくに、

出品地域のもつ地形条件が深く関わる島内交通網整備の遅滞と、一般に小さい 人口規模に起因する公共資本の不足である。

8、田島・横島は、自地域内就業が多く、高齢者が比較的多・いという地域性を もつ。したがって、田島・横島に居住する人間の生活空間については1島喚地 域内部の占める比重が圧倒的に大きい。

9、田島・横島と本土都市域を結ぶ内海大橋の開通は、島嘆地域に自動車化を 引き起こし、とくに女性や高齢者のモビリティを上昇させた。そのことは、従 来まで島喚地域内部でほぼ完結していた住民の生活空間を、地域外部に向かっ て拡大させる方向に働いてきた。ただし、居住者の性別・年齢構成などに関わ る属性や、それらを総合して形成される地域性により、今後その動向は大きく 異なってくるものと予測される。

10、現在、わが国島嗅地域において、架橋開通をはじめとする交通変革が進展 している。これらの交通変革により島喚地域は発展するという予測が容易に行 われてきた。たしかに架橋開通に伴い田島・横島では、住民のモビリティ上昇 により居住者の生活空間が拡大した。このことにより、島嘆地域住民の日常生 活における本土都市域のサービス供給に対する近接性が上昇したといえる。し かしその一方で、地域内就業者の減少・LPGガス基地建設計画・ゴミ問題・

風紀低下など多方面にわたる、本土都市域の島嗅地域への好ましからざる影響 の増大と、それによる「都合のいい地域化」の進行がみられる。

 島喚地域の今後を考えるにあたり、二つのキーワード、「保養・観光業」と

「地域の自律性」が考えられる。

 島嗅地域は、その自然・社会条件から基幹産業が発達しにくく、競争力も強

いとはいえない。島嘆地域が本土都市域に対して提供でき、かつ持続可能な分

野を考えるとき、「保養・観光業」がクローズアップされる。日本離島センタ

ーが提唱するアイランドテラピー構想は、その代表的なものである。保養・観

光業は、当該地域のあらゆる産業が関与する総合的産業であり、とくに試論地

域においては、地域外部すなわち本土都市域との人・モノ・情報の交流促進が

地域内部にもたらす刺激は非常に大きいものがある。この交流促進と刺激は、

もう一つのキーワード「地域の自律性」に深く関係する。

 島嬢地域の「自律性」を達成するためには、本土都市域の勢力による支配と、

都合のいい地域化を回避することが第一段階となる。第二段階としては、本土 都市域に対して独自性をアピールすることが可能な地域になることである。

 そのためには、地域に居住する人間が、まず自らの地域を知ることから始め なければならない。地域のことを最もよく知るのは、その地域に居住する人間 である。ところが、別の視点からみると、地域のことを最もよく知らないのも、

その地域に居住する人間である。地域のことをよく知るためには、自地域のこ とだけでなく、他地域のこともよく知り、自地域を相関的に捉える必要がある。

広く他の地域のことを知ると同時に、幅広い視野で再度、自らが居住する地域 のことを考えようとすることこそ、地域が自律性を身につけるために必要な第 一歩になるのではないだろうか。

 多くの魅力あふれる島喰地域に親しみを込めて、地域の自律性の向上を応援 するとともに、今後の動向が注目されるところである。

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文 献

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