③福山市の占有率は、やや減少傾向にあるが、ほとんどその地位が変わらないこと。
④松永町・広島市の占有率に顕著な増加傾向がみられること。
の4点である。田島・横島に居住する人間の購買行動圏域は、内海大橋開通により、従来 の「内海町内・沼隈町・福山市を中心とする地域」から拡大する方向に動いているといえ
る。
余暇行動について高橋(1990,p20)は、週末余暇空間の圏域が居住地を中心としてほぼ 20km、所要時間ではほ}…聯0分の範囲に相当し、また週末余暇空間として選好される地域は、
平日余暇空間と異なる地域、すなわち都市的環境下に居住する者は周辺行楽地を、農村的 環境下に居住する者は都市的環境を週末余暇行動地として選好すると指摘している。また 岡本(1996,pp94−95)は、地域の利用可能な交通手段の如何を問わず、休日の夫による「買 物・サービス」と「レジャー」に自家用車が積極的に利用される傾向が強くみられるとい
う。この二つの指摘は、閏島・横島に居住する人間の生活行動においても観察される動向
である。
架橋開通以前の海上交通時代から田島・横島地域に居住し、自家用車を交通手段として 容易に利用できる人間は、週末余暇行動を兼ね、地域最大の都市であり田島・横島からほ ぼ20km・40分圏内にあたる福山市への購買行動を行っていた。そのため、福山市占有率が 高い水準を維持している。自家用:車を交通手段として利用しない人間は、居住地である内 海町内での購買行動が中心となっていた。1989(平成元)年、内海大橋の開通以降、自家 用車を交通手段として容易に利用できる人間は、架橋開通のもたらす時間距離短縮によっ て、居住地からの60分圏拡大に伴い、その行動圏域を拡大させている。一方、自家用車:を 交通手段として利用しない人間も、トモテツバスの箱崎線・内海農協線や自転車などを利 用して沼隈町へ購買行動圏域を拡大させている。これらにより、架橋開通以降の内海町内
占有率はやや減少の傾向に移ったものと解釈される。
ここで注意しなければならないことは、田島・横島の居住人口の特性は、自地域内就業 が多く、高齢者が比較的多いことである。1995(平成7)年現在、内海町内従業者数が地 域労働力の半数以上にあたる806人であり、また総人口数の約34%にあたる1,244人置65歳 以上となっている。このような田島・横島の地域性が、やや減少傾向にあるものの依然と
して高い購買の内海町内占有率を維持しているといえる。
ほぼ地域内で完結していた田島・横島居住人口の生活空間は、1989(平成元)年の内海 大橋開通による利用交通手段の変化により、地域外部への拡大をみせている。ところが、
自地域内就業が多く、高齢者が比較的多いという田島・横島の地域特性は今後も持続する ものと予想され、今後もこのような地域特性は生活空間の地域外部への拡大を抑制する方 向に作用する。今後はとりわけ、日常生活における、女性や高齢者の免許取得と自動車利 用による居住地近隣地区への移動が増加することによって、内海大橋の生活橋としての役
割は、ますます地域にとってなくてはならないものとなっていくものと予測される。
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旧福山市 内海町 沼隈町 松永町 その他 広島市
1982 1985 1988 1991 1994 1997
図3−40 田島・横島住民の最寄品購入先の推移
出典:広島県商工労働部(1986,1989,1992,1995,1998)により作成
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1982 1985 1988 1991 1994 1997
旧福山市 内海町 沼隈町 松永町 その他 広島市
図3−41 田島・横島住民の買回品購入先の推移
出典:広島県商工労働部(1986,1989,1992,1995,1998)より作成
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1982 1985 1988 1991 1994 1997
旧福山市 内海町 沼隈町 松永町 その他 広島市
図3−42 田島・横島住民の贈答品購入先の推移
出典:広島県商工労働部(1986,1989,1992,1995,1998)より作成
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閑語山市 内海町 沼隈町 図永町 その他 広島市
1982 1985 1988 1991 1994 1997
図3−43 田島・横島住民の全品目平均の購入先の推移
出典:広島県商工労働部(1986,1989,1992,1995,1998)より作成
一162一
広島市
尾道市
◇
内海町
/
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o 沼隈爵
松永町
. :㍗へ
1988年
福山
広島市
。 5㎞
尾道市 1991年
松.永町 9
沼隈町
内.海町
o
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