{ず 丹 W
こ こでrDは デ バ イ 長
,eは
プ ロ トンの電 荷(1,6022× 1019C),Lは
ア ボ ガ ドロ数 (6,0221× 1023 mOlり,
εは水 の誘電率 (6.954× 1010」l C2 ml),Rは
気体 定数(8,3148 J K・ mol司
),Tは
絶対温度,Iは
溶液 のイオ ン強度(mol kg l), pは
溶媒 の密度(kg m3)を
示す.4.3.分析 方法 4.3.1吸 着型粘 土試 料 (粒径 ≦2μ
m)の
調整粘土 鉱 物 原鉱 と して
,乾
燥 地 。半乾 燥 地 で膨 潤 性 ・分 散 性 の点 で農 業 上大 きな 問題 とな って い るモ ンモ リロナイ ト(Shainberg,1973)と ,乾
燥 地 で普 遍 的 に多 くみ ら れ るイ ライ ト (日本砂丘 学会編,2000)を
試料 とした。吸着型粘土 試料 を
Shainberg eど
河,(1980)の
方 法 に準 じて調整 した。モ ンモ リロ ナイ ト (山形 産)お
よびイ ライ ト (ア メ リカ合衆 国イ リノイ産)の
粘 土 原鉱 をイ オ ン 交換水 中 に入 れ,lmolcビ l水
酸化 ナ トリウム溶液 を加 えてpHを
9〜 10と し,分
散・懸濁液 系 の形成 を した。撹拌 して一様 な懸濁液 と した後
,ス
トー クス の法則 に基 づ き,粒径 ≦2μ
m画
分 の粘土懸濁液 を採取 した.採
取 した粘土懸濁液 に,lmolcビ 1塩
酸 を 滴 下 してpHを
5,0ま で低 下 させ,分
散 状態 の粘 土粒 子 を凝集e沈
殿 させ た。得 られ た 粘 土 に,イ
オ ン交 換 水 お よび エ タ ノー ル を加 え洗 浄 した,洗
浄 した粘 土 懸 濁 液 を遠 心 分離(4000rpln,10min)し ,得
られ た上澄 み液 に硝 酸銀(AgN03)溶
液 を滴下 した とき に塩化 物 イ オ ン (Cr)イこょ る塩化銀(AgCl)の
沈 殿 反応 が見 られ な くな るまで繰 り返 した。以上 の操作 によって得 られた塊状粘土 を25℃の通風乾燥機 中で約3週間風乾 させ た後,
紛 砕 して
,粒
径 ≦2μm画
分 の粘土 鉱 物 を精 製 した 。得 られ た粒 径 ≦2μm画
分 の粘 土 鉱物 に,lmolcし 1塩
化 ナ トリウム(NaCl)溶
液 を徐 々 に加 えて,懸
濁液 と した後, 十分 に撹拌 して,Na+を
粘土表面 に吸着 させ た.懸
濁液 を遠心分離(15,000rpm,10 min)し
て,遠
心管 中 に粘土 を回収 して いった 。塊 状粘土 に対 して,同
様 の操作 を5回 繰 り返 し,Na型
粘 土 と した。 また 同様 に,lmolcビ 1塩
化 カル シウム(CaC12)溶
液 に‑88‑
よってCaか卜
を粘土表 面 に吸着 させ
,Ca型
粘土 とした。得 られ た単 一 陽イ オ ン吸着・ 飽和 型 粘土 にイ オ ン交 換水
,エ
タ ノール を加 えて,撹
拌 ・洗浄
,遠
心分離 。回収(15,000rpm,10min)を
行 った。以 上 の操作 を
,遠
心分離後 に得 られ た上澄 み液 にAgN03溶
液 を滴下 した とき にCl に よるAgClの
沈殿反応 が見 られ な くな るまで繰 り返 した。以 上 の操 作 で得 られ た飽和 型粘土 は風 乾 ・粉 砕 して単 一 陽イ オ ン飽 和 型粘 土 鉱 物 試 料 と して
,後
の実験 に供試 した。4.3,2.陽イオ ン交換平衡 実験
Na―
Ca交
換平衡特性 をWada and Okamura(1977)の
方法 に準 じて求 めた。遠心管 に4。3.1.で得 られた各 陽イオ ン吸着型粘土試料 (イ ライ ト
,モ
ンモ リロナイ ト)の粘土含 量 を変 え (石英 砂
+粘
土=lg;粘
土含 量=5,15,25,45%:乾
物 重)採
取 した 。 同時 に
,粘
土 鉱 物試 料 を入 れ な い ブ ラ ンク も用 意 した 。 また,参
考 値 と して,粘
土鉱物試料 のみ
(0,3g,100%:乾
物重)も
用意 した。遠 心管 中に交換平衡 溶液 (溶液濃度
:10,40mmolcビ 1)251nlを
加 え,充
分 に撹拌 し,一
様 な懸 濁液 と した 。交換 平衡 溶 液 は,NaCl,CaC12の
当量 比 を考 慮す る こ とに よ っ てSARを
変 え て,調
整 した 。25℃
の 恒 温 でlH寺間 振 と う させ た 後,遠
心 分 離(15,000rpm,10mirl)を
行 った 。 同様 の操作 を5回繰 り返 した。3回目には24H寺間以 上静置 した (こ の間,時
々転倒撹 拌 した).5回
目の遠 心 分離 で得 られ た平衡 系 にお け る外 液 (自 由溶液)中
に溶存す る2種の陽イ オ ンの定 量 を行 った 。遠心分離 で得 られた 上 澄 み液 の残 りの一部 のpHを
測 定 し,平
衡 溶 液 のpHと
した 。 同時 に石英 砂 のみ (ブ ラ ンク)で
同様 の操作 を行 った溶液 のpI王も測 定 し,こ
れ らの値 を比較す る こ とによ っ て交換 反応 にお ける水 素イ オ ン(H+)の
関与 の有 無 を調べ た。遠 心分 離 後 の遠 心管 全体 の質 量 を測 定 し
,あ
らか じめ精 秤 してお いた遠 心 管 の質 量 との差 が,全
て遠 心 分離 後 に残 存 して いる平衡 溶 液 の質 量 によ る もの と し,さ
らに,そ の液 の密度が
1.00(g mll)と
し,残
存す る外液 の体積 を求 めてお いた。そ の後
,遠
心管 中にlmolど 1酢
酸 ア ンモニ ウム(pH:7,0)溶
液25mlを
加 え,一
様 な懸濁液 と した後,室
温 にお いて2〜3日寺問振 とうを行 い,遠
心分離(15,000rpm,10 min)し ,得
られ た上澄 み液 を250mlメ
ス フ ラス コ 中 に移 した 。以上 の操作 を5回繰 り 返 した後,イ
オ ン交換水 で2501nlに 定容 した。得 られ た浸 出液 中 に溶 存 す る
Na+,Ca2+濃
度 の結 果 か ら,平
衡 系 の粘 土 鉱 物 表 面 に お ける陽イ オ ンの吸着量 を算 出 した,‑89‑
以上 によ り
,粘
土鉱物表面 の吸着相 と溶液相間の陽イオ ン交換平衡 の定量 を行 った。4.4.結 果 および考察 4.4.1.粘土層 間 中の水分子層 の形成
飽和処 理 を行 った各風乾 粘土 の水分含 量 を比較す る と
,Na型 ,Ca型
イ ライ トはそ れぞ れ
5,71,4.59%で
あ る の に対 し,Na型 ,Ca型
モ ン モ リ ロ ナ イ トは そ れ ぞ れ9.93,15.77%で
あった.モ
ンモ リロナイ トはイ ライ トと比較 して,水
分含 量 が多 か っ た。モ ンモ リロナ イ トは
,イ
ライ トに比較 して膨 潤 しや す く,イ
オ ンが 層 間 に入 り込 む 際 に,多
くの水分子 を伴 う ことに起 因す る と考 え られ た。また
,Ca型
モ ンモ リロナイ トは屑 間 に数 枚 の水分子 層 を有す るの に対 し,Na型
モ ンモ リロナイ トは一枚 の水 分子 層 しか有 さな い (須藤
,1974)こ
とに反 映 して お り,Ca
型 モ ンモ リロナイ トの水 分含 量 は
,Na型
モ ンモ リロナイ トに比較 して多 い と考 え られ た。す なわ ち,イ
オ ンによって層 間 に入 り込 む水分子 数 の数が異 な って いるため,Na+
に比較 してCa外 に伴 って層 間 に入 り込 む水分子 が多 い と考 え られ た. 4.4.2.交換 ・溶解 平衡 に伴 う水 素 イオ ンの 関与
各 系 の試料 の単位 乾物 重 量 あた りの
H+吸
着 量 は,そ
れぞ れ の ブ ラン ク溶液 と交 換 平 衡溶 液 のH+量
の差 によ り算 出 した 。各 系 の交 換 平衡 溶 液 のSARと pHお
よびH‖ 吸着 量 を第41‑1表
と第41‑2表
に示 した.Ca一
Na交
換 平衡 溶液 のpHは ,ブ
ラ ンク溶液 のpHに
比較 して 高 くな って お り,土
壌 固相/溶液相 間 のイ オ ン交 換 過 程 にお いて,粘
土 鉱 物 によ るH十の吸着 が 生 じた。 しか し,そ
れぞ れ のpHの
変化 お よび系 の溶液量,各
粘土試料 の重量 を考 慮 し,H+吸
着 量 を 各系の陽イオ ン吸着量 と比較 した とき,Iギ
吸着量 は非常 に小 さ く,無
視 で き る量で あっ た.こ
の ことか ら,以
降,C√
卜,Nど
を交換平御 に関す る二成分 と して扱 った。4.4,3,交換 ・溶解平衡 に伴 う塩 化物 イオ ンの 関与
交換 平衡 実験 には塩化 物 を使用 した こ とか ら
,各
系 内 にはCと が)F対イ オ ン と して存 在 して いる.よ
って,系
内 にCaC「 のよ うな一価 陽イ オ ン と してふ るま う錯体 が 生成す る。そ れ らは交 換体 に対 す る親和 力 も高 いた め,吸
着 相 中で の一価 陽 イ オ ン と して ふ る ま う錯 体 の量 も増 加す る。 しか し,巨
視 的 にそ の平衡 系 の吸着 イ オ ンの 当量数 を算 出す る とき には吸着 されて い るCa2+と して扱 う結果 と して算 出 され,見
か けのCEC値
がca2+の 量 とともに増加す る と結論付 けた報告が あ る
(Bower and Trtiog,1940;
‑90‑
第
4‑1‑1表
各 系 の 交 換 平 衡 溶 液 のSARと
pHィ直お よびH十の 吸着 量 (モ ンモ リロナ イ ト)1 0mmolcビ1 40mmolc Ll
粘土含量
SAR
(mmolLl)〕/2
pH
プランク
試料
粘土含量
SAR
(mmolL‐1) 1/2
pH
プ ランク
試料
H+吸着量 (mol K9 1)
H+吸 着量
(mol Kg‐1)
50/o 5.21 5.63 6.05
5.27 5.63 5.96 15.37 5.66 5.89 15.45 5.66 5.88 24.45 5.69 5.94
26.31 5.69 5.9036.54 5.82 6.05 56.91 5.82 6.14
1.82E‑04 1.55E‑04 1,13E‑04 1.1lE‑04 1.09E‑04 9.66E‑05 7.86E‑05 9.99E‑05
5.03 6.05 6.09 5.06 6.05 6.12 14.98 5.83 6.05 15.03 5.83 6.02 25105 5.57 5.88
25.21 5.57 5.7547.70 5.67 5.97 48.49 5.67 5.89
968E‑06 167E‑05 739E‑05 671E‑05
1.68E‑04 1.1lE‑04 1.32E‑04 1.05E‑0415% 5.15 5.63 6.25
5.24 5.63 6.19 14,67 5,66 6,34 22.24 5.69 6.15 22.97 5,66 6.22 26.92 5.82 6.23
43.20 5。 69 6.14
80,46 5.82 6.26
2.23E‑04 2.12E‑04 2.17E‑04 1.64E‑04 1.98E‑04 1.16E‑04 1.63E‑04 1,21E‑04
15% 505 6.05 6.23
5.12 6.05 6.3114.92 5.83 6.42 14.97 5.83 6,26
25.45 5.57 6.0225.67 5.57 5,93 46.64 5.67 6.22 49.12 5.67 6.08
387E‑05
5.03E‑05 1.38E‑04 1 16E‑04 2.14E‑04 1.85E‑04 1,91E‑04 1.63E‑04
250/o