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(except for liver and gonad)
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Pre・spawning Spawning Last s問wni咽
peri<刈 period period (Mar. 1) (Apr. 27)μun.2)
Fig. V‑I0. Changes in the crude lipid
∞
nt叩tsofvisc芯ra,liver and gonad in the nonnal diploid (2n) and位iploid(3n) of 3・year‑oldred sea bream during spawning season.
3歳魚産卵期の両区マダイの背・腹側混合肉,並びに腹腔肉の粗脂質含量の 変動をFig.V‑9に示したO 背・腹側混合肉の粗脂質含量は3期間にそれほど顕 著な差はみられなかったが,産卵期に2nの粗脂質含量が増加する傾向にあった のに対し, 3nは減少する傾向にあった。腹腔肉では背・腹側混合肉よりもばら つきが多くみられたが粗脂質含量は両者同じ様な傾向を示した。
生殖腺,肝障臓およびその他の内臓の粗脂質含量の変動をFig.V‑l0に示し たO 3nの生殖腺の粗脂質含量は全期を通じ2nのそれより約2倍程度高い値を示
Table V‑4. Comparison of proximate composition and total 町 田.ctivenitrogen of dorsal muscle between the nonnal diploid (2n)血 dtriploid (3n) of 3‑year‑old red sea bream in spawning period
2n♂ 2n♀ 3n♂
Moisture (%) 71.4土2.1*
69.5土1.1 71β土0.5
* M,伺n土SD(n=3)
Crude protein (%) 20.8土0.9 20.7土0.7 21.8土0.2
Crude lipid (%) 6.6土2.2 8.2士1.5a 5.5 :!: 0.8
a Significantly different from the va1ues of 3n (pく0.01)
Crude ash (%) 1.5土0.1 1.5士0.1 l.6土0.1
Total ex位activenitrogen (mg N / g)
364士 14 349土12 354土28
したO また, 3nの肝障臓の粗脂質含量は産卵期の2n雄のそれと同じ様な値で
あったが,その前後では高い値を示したO さらに, 3nのその他の内臓の粗脂質 含量は調査全期ともに2nに比べ常に約20%も高かヮたO
Table V ‑5. Comp紅1sonof lipid classes of total lipids in dorsal musc1e between normal diploid (2n) and triploid (3n) of 3‑year‑old red sea bream in spwning period (%) Triglycerides Diglycerides St怠rolesters Free sterol Phospholipids 2n♂ 82.7土4.2本 1.7土0.4 2.4士0.4 1.5 ::1: 0.3 11.2士3.5 2n♀ 87目O士I.CJa 1.4::1: 0.6 1.4土0.3 1.5士0.2 8.3土1.5 3n♂ 83.4土2.1 1.3土0.2 1.5士0.2 1.6土0.1 12.2士1.7
* M回n::l:SD (n=3).
a Significant1y different from也evalues of 3n (pく0.05)
Table V・6.Comparison of fa町 acidcomposition (%) of total lipids in dorsal musc1e between the normal diploid (2n) and triploid (3n) of 3‑year‑old red sea bream in spwning period
Fatty acid 2n♂ 2n♀ 3n♂ CI4.O 5.6土0.4* 5.6士0.7 5.4土0.2 Cl6 0 17.2 ::1: 0.2a 17.3土1.4 18.6::1: 0目4 C16: 1 9.9土0.8 10.5土1.0 9.9土0.3 Cl8 20.1土0.7 22.0土3.5 22.0土1.3 C20: 1 5.9土0.9 5.6土2.2 5.0土0.3 C22: 1 3.6土0.8 3.5士1.5 2.9士0.1 Cl8 : 2 1.3土0.2 1.4::1: 0.4 1.5土0.2 Cl8 3 1.0土0.4 0.9::1: 0.4 1.2土0.2 C20 5 10.4土0.1 9.6土1.0 9.9土0.2 C22 : 5 2.5土0.4 2.6土0.3 2.4士0.1 C22 : 6 15.6土2.0 14.3土0.9 14.8土0.8
* M阻 1土SD(n=3)ー
a Significant1y different from the values of 3n (p<0.05)ー
(7) 3歳魚産卵期背側肉の脂質組成および脂肪酸組成
3歳魚産卵期の両区マダイ背側肉の脂質組成および脂肪酸組成を比較して Tables V‑5および6に示した。 2n雌の粗脂質含量が他区に比べ高いことを反映
して,そのトリグリセリドの組成比が高くなりリン脂質が低くなった。その他 の脂質組成には3者間に顕著な差は認められなかった。脂肪酸組成は, 3nのパ
ルミチン酸組成比がやや高い値を示した以外にはほとんど差はみられなかっ たO
(8) 3歳魚産卵期背側肉の肉質官能検査
Table V・.7.Results of meat q田 litysensual test on dorsal muscle in the normal diploid (2n) and出ploid(3n) of 3・y伺r‑oldred s回
bream in spawning period Color
Smell Te泣ure Synthesis Gloss
2n♂ ー0.7土0.8本 ‑0.2土0.2 0.2土0.1 0.0土0.1 2n♀ 0.4土0.3 0.2士0.1 0.1土0.5 0.4:l:: 0.2 3n♂ 0.3土0.5 0.0士0.1 0.0:l:: 0.5 0.1土0.6
* M鈎 且 土SD(n=10).
3歳魚産卵期の両区マダイ背側肉の肉質官能検査の結果をTableV‑7に示し た。刺身肉の光沢において2n雄がやや低い評価を受けた以外は両者の肉質には ほとんど差が認められなかった。
V‑1‑3. 考 察
本実験の結果,マダイの三倍体と二倍体との間に顕著な成長差はみられな かったO また,可食部における肉の歩留り,一般成分組成,脂質組成,脂肪酸 組成および肉質官能検査結果にも有意な差はなく,今回の実験指標でみる限
り,マダイ三倍体の養殖効果は認められなかった。
産卵期におけるマダイ三倍体のGSI値は二倍体よりも低い値を示し,放精個 体も全く観察されず不妊化することが分かった。これに対し 内臓各部の脂質 含量,および生殖腺・肝臓を除く内臓の重量比はいず、れも三倍体で高くなる傾 向を示した。これより,マダイ三倍体の不妊化に伴うエネルギーの蓄積は主と
して内臓周辺の脂質含量の増加となって現われるものと考えられた。
魚類の三倍体に関する研究は,これまでニジマス 128,129)アユ,130)ヤマメ,
131)アマゴ,132) ドジョウ,133)大西洋サケ,134)ホンモロコ,135)コイ 136)等の多く の淡水魚で検討され,産卵期における魚の成長,体色,肉質低下の防止等に優 れた養殖効果を示すことが一部の魚種で報告されているO 一方,海産魚では,
ヒラメ,137) クロダイ138)などの三倍体魚が検討されているが,実用化に至るよ
うな優れた効果は報告されていない。
本実験のマダイ三倍体は,全て雄型とみなされ,卵巣または雌型の婚姻色を 有する個体は観察されなかった。三倍体魚の雄化傾向は,タイリクバラタナ ゴ, 139) マダイ 140)およびクロダイ138)の報告と同様であるが,その理由は明ら かでない。また,精巣の組織像から,頭部が大型で不定型な精子が多数観察さ れた。このような現象は,ヒラメ,137)マダイ 140)およびクロダイ 138)などこれま で調べられた海産魚共通の性質であり,興味ある検討課題であるO
今後,さらに他の海産魚についても三倍体魚を作出し,その成長,肉質等の 養殖効果や特徴を調べ 品種改良技術としての三倍体作出が,有効であるか否 かについて検討する必要があろう O
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2. イ シ ダ イ の 三 倍 体141)イシダイOplegnathusfasciatusは,商品価値が高く海水養殖対象魚として期待さ れているが,当歳魚で、はマダイと同程度の成長をするものの 1歳魚以降の成長 が遅いため,マダイ,ヒラメ,ハマチ等に比べてその養殖はまだ広く普及する
に至っていない。 79)
そこで本研究では、成長に対する不妊化の効用を期待し,イシダイ三倍体の 養殖実用化に関する基礎資料を得ることを目的として、通常発生二倍体(2n)と 三倍体(3n)との成長、成熟、および体成分組成を比較した。
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2 ‑ 1 . 材 料 お よ び 方 法(1) 供 試 魚 と 飼 育 法
1988年5月に解化した平均体重約150gの通常発生二倍体および三倍体いず れも 1歳魚を供試魚とした。三倍体の誘導は 媒精後5分後より卵を
o O C
で10 および15分間低温処理することにより行ったD 二倍体赤血球の長径の1.3倍を 基準点として求めた 3倍体の誘導率は処理時聞が10および15分のいずれにお いても100%であった。なお本実験に用いた三倍体はともに同一の雌親魚より 得た卵に同ーの雄親魚の精子を媒精させたものであるO 両区のイシダイをそれ ぞれの網生蟹(3X3X3.5 m)に収容し1989年3月から1992年8月までの3年 5ヶ月間飼育したO モイストベレット,イカナゴ,オキアミ等を原則として 1 日1回飽食量給餌した。(2) 測 定 項 目 と 方 法
産卵期およびその前後には 1ヶ月毎に その他は 2ヶ月毎に個体別に体重測 定を行った。それらの結果と給餌量より,両区の日間給餌率,飼料効率および 日間成長率をそれぞれ求めた。測定と同時に腹部を圧迫し放精の認められた個 体および腹部体表の縞模様が消え口吻部付近の黒色が鮮明な個体をそれぞれ記 録し,放精魚率および二次性徴発現率を求めた。
1989年から毎年産卵期に, 1992年には産卵前期,産卵期および産卵後期に,
両区よりそれぞれの魚3尾ずつをを取り上げて,内臓を摘出後3枚におろし,
内臓(肝臓および生殖腺を除く),肝臓,生殖腺,背肉,腹肉および腹腔肉の体 重比率を求めるとともに ソックスレー法により粗脂質含量をそれぞれについ て測定した。また,常法に従い生殖腺組織のパラフイン切片を作成しヘマトキ シリン・エオシン染色を施し組織観察を行ったO さらに1992年の産卵期には 両区の魚の背肉を採取し,一般成分組成を常法で,脂質組成を薄層クロマトグ
ラフィー(イアトロスキャン,TH‑10)で,脂肪酸組成をガスクロマトグラフィー (島津GC‑9A)でそれぞれ測定するとともに, 11名の判定者による刺身の品質 官能検査を‑3から +3の7段階評価により行い肉質を官能的に評価したO な お,測定方法はVIー1と同様であるO
成 長
2nおよび、3nの全飼育期間における平均体重の推移と水温の変動をFig.V‑11
300'に示した。平均体重は 1歳魚
2 5 E
である1989年 に は 両 区 間 に20
2
顕著な差はみられなかったoJ 3 nでは 2歳 魚 お よ び3歳 魚
3
の 産 卵 後 期 (7月)に減少す ることなくやや停滞する程度 で あ っ た が 2nで は 体 重 が 減少したO すなわち, 3nの 成長に対する不妊化の影響は 産卵期においてのみわずかに みられる程度であった。しか し, 10月カヨら12月にカ斗?て2n は3nに 追 い つ く よ う に 成 結 果
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判 0 0)Feeding period
Fig. V ‑11. Comparison of血egrowthcurves between normal diploid (2吋andtriploid (3n) of Japanese parrot fish.
女 Significant1ydifferent from the va1ues of 2n (p<O.05).
F. NF .m HO OF F. ω. NO OF F︐ NF .F OO F F. ω. FO
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Fig. V‑12. Comparison ofthe daily feeding rate, feed efficiency and daily growth rate between normal diploid (2n) and triploid (3n) of Japanese parrot fish. 長し, 3nと2nとの差はなくなった。 4歳魚の産卵期における3nの体重は2nと 同じように変動した。このように 3nと2nとの聞には4年間を通じて成長の差 はほとんどみられなかった。両区の全飼育期間における日間給餌率,飼料効率 および日間成長率を比較してFig.V‑12に示した。日間給餌率は両区間に顕著な 2歳魚および3歳 差はみられなかった。両区の飼料効率および日間成長率は,
魚では 7月に低く, 10から12月に高くなる傾向を示したが, 3nは2nに比べそ れぞれの増加および低下が小さい傾向を示した。
(2) 生殖腺指数,放精魚率および二次性徴発現率
Table V ‑8. Comparison of gonado回somaticindex, rate of spawned male fish但ldrate of fish showing secondary sexual character between the nonnal diploid (2n) and triploid (3n) Japanese parrot fish in spawning period
Age (years‑old) 1 2 3 4 2n平 0.16土0.08*1 9.94土3.14 20.08土2.78 17.70士l.98 Gonado・somatic 2n♂ 6.48 (n=2) index (%) 3n♀ 0.08 (n=2) 0.06土0.02a 0.16土0.02a 0.29::1: O.02a
3n♂ 1.17 (n=l) 2.38土0.23 Rate of ma1e fish 時 2n 3.8 (2β2) 4.3 (2/47) 4.7 (2/43) 5.7 (2/35) 叩awned(%) 3n O 2.2 (1/46) 12.2 (5/41) 5.7 (2β5) Rate of fish showing 2n 4.3 (2/47) 4.7 (2/43) 5.7 (2β5) secondaty se刃 泊1
character倒 的 3n 10.8 (5/46) 24.4 (10/41) 3l.4 (11/35)
*1 Mean士SD(n=3).
*2 Rate of male fish spawned by stripped‑method (100・numberoffffihspawned/totalnurnberof fish)
*3 Rate of白shappeared secondary se刻 泊1character (100・numberof fish showing secondaty sexua1 character/ total nurnber of fish) .
a Slgnificantly different from the va1ues of 2n♀ (pく 0.001).
両区イシダイ 1"‑'4歳魚の産卵期における生殖腺指数 (GsI),放精魚率お よび二次性徴発現率を比較してTableV‑8に示した。 3n♀のGSIは4歳魚までほ ぼ一定の低い値であったが, 2n♀では 3歳魚まで年月の経過とともに増加し た。また4歳魚の3n♂は3n♀よりも GSIが高かった。 2nの放精魚数および二 次性徴発現尾数は4歳魚までいずれも 2尾であった。 3nで、は,二次性徴の現わ れた尾数が年々増加し一部放精する個体がみられ 4歳魚♂のGSIが♀よりも 高かうたことから 3n♂は年齢とともにある程度にまで成熟することがわかっ た。
(3) 生 殖 腺 お よ び 生 殖 腺 組 織 像
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Fig. V‑13. Ovaries and testes ofthe nonnal diploid and triploid of 4・
year‑old Japanese parrot fish in spawning period. A, diploid ovary; B, diploid testis; C, triploid ovary; D, triploid testis.
両区イシダイ 4歳魚の産卵期における生殖腺の写真をFig. V‑13に示した。
2nと3nとの間には卵巣の大きさに顕著な違いがみられた。一方,精巣は3nで、は 2nに比べてやや小さく 2nは乳白色をしているのに対し3nは赤褐色を帯びてい た。これら雌雄の生殖腺組織像をFig.V‑14に示す。卵巣は, 2nで、は卵黄球前 期から脹胞移動期であるのに対し, 3nで、は一部に周辺仁期の細胞がみられたも のの,ほとんどが周辺仁期以前の細胞のままであった。一方,精巣は2nおよび 3nいずれにおいても精母細胞および精細胞が観察され, 3nにおいてもかなり成 熟していたが,精細胞の分布が3nで、はまばらでありその数は2nよりも少なかっ た。