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【ふ】

ドキュメント内 Taro-江戸病名録.jtd (ページ 69-72)

癮胗 →癮疹

風齲

→齲歯

風牙

「歯が痛む病」・「はがはしる」・「はのはしり」。

●歯神経痛。よく見かける病気で、がまんできないほど辛い神経痛の一つである。

風眼

→天行赤眼

膿漏眼(『病源』所載)・暴赤星翳(『金鑑』所載)。

風眼は『病源』に出ているが、そこで論じられている症候を考えると、単性の結膜炎(「天行 赤眼」の項に詳しい)に含まれると思われる。わが国で風眼と呼ばれているものは天行赤 眼あるいは暴風客熱の劇症をいう。

●結膜化膿性炎。傷風性結膜炎の一番激しいもので、他人に伝染し、猛毒をもつ。

風痙

→子癇

風牽 僻

喎 『金鑑』の註に、「この証は瞼の皮が痒く赤くなり、時々口眼が牽引され動く」とある。

「けんぺき」。

●眼瞼痙攣。眼瞼の痙攣で、三叉神経が反射的な諸刺激を受けることで起こることが多 い。

風牽瞼出

→風牽出瞼

瘋犬

齩齩 「はしか犬にかまれた病」。

●恐水病・狂犬病。狂獣特に狂犬の唾液などが接触感染し発症する。この病気にかかる と、飲み水を見て恐怖の表情となるために恐水病の名称がある。

風牽出瞼

風牽瞼出。

『金鑑』の註に、「この症は瞼皮が翻出して外に向き、上下の胞瞼が赤くなり涙が多量に滴 り落ちる」とある。

「めつば」。

●眼瞼外反。眼瞼縁が外方に反転し、そのために涙点の位置が変わり、残余の涙液を摂 取することができなくなる。

風犬傷

→瘋犬齩齩

風喉

→馬脾風

風子

→狂

風湿

→痛風

中湿・骨痛・脛疫痛・胕髓病。

「ほねいたみ」。

●①骨炎。損傷・圧迫などで骨質に炎症が生じる場合が多く、局所の深部に持続痛があ り、患肢にきつい緊張がある。

②骨髄炎。骨髄の炎症で、稀れには長骨から他の骨に及ぶことがある。

③骨膜炎。骨膜に生じる炎症で、初期の症状は骨炎と大同小異である。

④骨膿腫。杼状または不斉形に腫脹し、表皮から按圧すると滑で結節があり、骨膜または 周囲の軟部組織と固着している。局部に鈍痛があり、全身に発熱し、膿毒症になることもあ る。

風湿痛

→痛風

風腫

→流注

風疹

→癮疹

風舌強

「舌のしびれる病」・「舌のこり」。

●味覚脱失。舌神経の麻痺で、神経の創傷・截断によるか、あるいは卒中風の前兆、ある いは他の疾患の随伴症状として起こることが多い。

風疽

『準縄』に、「脚腨曲垂に痒癢感を生じ、掻くと黄色い汁が出る。これを風疽という」とある。

「手腕或は臂或は膝のひつかがみなどにできるかゆがり」。

●肢節水泡疹。関節の屈曲面特に膝・肘・腕関節・指趾などに生じる水泡疹をいう。この疹 は身体が不潔な者に特に生じやすい。

風掻

→癮疹

風瘡

→癮疹

風丹

→水丹

搐 →搐搦

風癲

→狂・癲癇

風痘

→水痘

風頭眩

→眩運

風毒腫

→流注

『外臺秘要』から引用した『近効方』に出ている。

●①嚢状膿腫。炎症部には生じないで、別の部位に膿を醸し、その重力によって一部に貯 留嚢状となり膿腫するのをいう。

②転移嚢膿腫。炎症が生じ醸膿し、これを血中に吸収して血液とともに循環し、別の部位に 転移貯留するものをいう。

風毒赤腫痒

→赤瞎

風熱眼

→天行赤眼

痱 →偏枯

風労

→労瘵

風聾

→耳聾

膚翳

→星翳

伏気死

→中悪

伏熱病傷寒

→瘟疫

伏梁

→奔豚気

気痛・癥疝・心下咬痛。

『難経』には、「伏梁は臍上から始まり、大きさは臂ぐらいあり、上にのびて心下に至る」とあ る。

『内秘』には、「伏梁は仲景がいう腹裏拘急であり、後世でいう痃癖のことで、五積の中の一 つの伏梁である」とある。

「さしこみ」。

●胃痙攣。器械的変化と関係しない、迷走神経及び交感神経の一部の神経痛で、その痛 みは胃痛より激しいが、持続的ではない。

膚血

→黒斑

不月

→月経不通

附骨疽

『正宗』に、この病を論じて、「足に限り生じるものである」とある。毒が骨に付き、疽が生じる のであり、いずれも附骨疽であると思われる。部位を限定するべきであろうか。華岡青洲が 既にこのことを論じている。

また、骨疽瘻というものがある。附骨疽で瘻管をつくるものをいう。 附骨疽の名は偶然の 命名ではない。『病源』及び『千金方』に、「この症は骨に附て疽が生じる」とある。附骨と名 づけることには意味があると思われる。西洋医学では附を腐と書き、かえってその字の意 味を失う。

漢方医学で僵螂蛀というものがある。この症は附骨疽に陥りやすい。

『瘍科瑣言』に、「この症は俗に根太というもので、手足の指節が腫脹し、日を経るにしたが い疼痛が激しくなり、薄膿を出し、なかなか治癒しにくい。半年を経て、腐骨することになる」

とある。

「骨のくさる病」・「ほねくさり」。

●骨潰瘍・骨壊死。初期に骨膜炎が起こり、次いで化膿し、骨膜が骨と離れ、あるいは潰瘍 などから血行障害が起こり、骨の栄養が失われ、最終的には壊疽に陥る。

不食

食欲のないのをいう。清代の董西園が『医級』に神仙労の説を掲載している。不食病を指し ているか。

「食のすすまざる病」。

●不食症。精神病及び熱病に併発する場合が多い。稀に胃神経の変調・麻痺などで数日 続くものも少なくない。

膚疹

→麻疹

不寐

『医言』では不寐を癇の症状としている。

「ねいられぬ病」。

●不眠症。大脳が興奮して睡眠できないのをいう。これは種々の脳疾患で起こる。

不仁

→麻木

死肌・皮痺(五痺の一種)などの呼び名がある。いずれも不仁のことである。

「皮膚のしびれ」。

●知覚減少または異常。(不仁は知覚減少をいい、痺は知覚異常をいうと区別する説もあ る。『古訓医伝』)一個または数個の神経が分布している部位の知覚脱失をいう。通常この 病気は皮膚に起こるが、筋肉・内臓・固有神経に起こることもある。

婦人淋疾

『古訓医伝』に、「女性の淋は消渇と呼ぶ」とあるが、間違っている。

淋の語は下部産門の病に関係すると思われる。女性はこれを口にするのを恥ずかしがる。

医者は、渇して小便不利の意味にとり、この名にしてしまいがちである。これはおもねりで ある。再診が必要となる。 『金匱』八味丸の項に、消渇小便不利などの文が掲載されてい るが、医者がこれを誤読し、淋疾とする。

妊婦が淋疾にかかることがある。妊淋・子淋という。『医言』に、「女性が妊娠中に淋瀝を患 うことがある。これ妊淋という」とある。

「しょうかち」・「しょうかつ」。(ただし、消渇が誤診であるの前記の通り。)

●婦人尿道カタル。男性に発する淋疾とはやや病性が異なっている。その症状は陰門・尿 道・腟内・子宮内の急性または慢性炎症があって粘液が漏出するものである。

髓病

→風湿

附子毒

→烏頭毒

麩瘡

→麻疹

ふたなり

→二形

沸子

→沸瘡

沸瘡

沸子・熱沸瘡という。

『正宗』では痤疿瘡という。『入門』では疿痤瘡という。

「あせも」。

●汗疹。夏季に汗の刺激で生じる。特に小児に多い。大人では急性・慢性疾患の併発症状 として発汗がある場合に生じることが多い。

葡萄瘡

→揚梅瘡

膚箚箚

→箚青

ふとすね

→母多足

粉滓斑

→黧黒斑

蚊蟲

→悪蟲叮咬

分娩陰裂

『病源』所載。

「朱門(いんもん)のやぶれ裂けたもの」。

●①会陰裂傷。後縫合部から後方に破裂する傷痍で、その原因は道具の乱用、会陰の緊 張などによるが、緊急の分娩時に特に多い。

②腟裂傷。腟壁から腹膜腔に至る裂傷である。その原因は会陰破裂と同様であるが、胎児 の頭の大圧迫によることが多い。

分免

→娩産

粉瘤

髪瘤と呼ばれているものは、粉瘤のうち毛髪が生じるものをいう。また、気癭というものもあ る。医学書に、「気癭は憂喜によって消長する」とあるが間違いである。この癭は粉瘤ある いは脂瘤が下垂したものだと思われる。

「こぶ」。

●①粉質瘤。嚢瘤の一つで、皮下結合組織に生じるものである。種々の嚢瘤の中でこの瘤 が最も多い。頭蓋・顔面・頸部に生じて、他の皮膚に生じることは稀れである。

②蜜瘤。嚢瘤の一つで、その含有物は粘稠で、蜂蜜のような黄色を帯びているところから 蜜瘤の名がある。

ドキュメント内 Taro-江戸病名録.jtd (ページ 69-72)

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