防 火 C. の 10km 以内に立地している。したがって、高速道路 I. と対象地域との関 係位置を判定することにしている。 オ 主要交通機関との接近性等 労働力の確保は、生産の基本的条件であり、これを無視した工業経営はあり得な い。したがって、必要な労働力の確保の可能性について、十分検討しなければなら ない。 従業員の通勤等に係る利便性の優劣により判定することとし、主要交通機関との 接近性を比較することとしている。この場合、労働市場との関係位置により鉄道駅 を、バス停留所あるいは船舶発着所等に読み替えることはなんら差し支えない。 カ 関連産業との関係位置 近代的な総合産業にあっては、多種多彩の関連産業との間に依存、補完等の関係 を保ちつつ機能している場合が多い。したがって、これらの関連産業との関係位置 が費用性、生産性に強い影響を与えることになる。たとえば、部品生産工場と組立 工場のように相互に関連する産業が良好な関係位置にあるかどうかは、採算性の上 からも重要なウエートを占めるものである。 (3) 環境条件 自然的条件は、その地域一般の立地適否を決定する条件にはなるが、工業地域の環 境条件としては、人為的な工業用水、排水施設などが、施設費の多寡に直接影響する から、環境条件における項目は「動力資源及び用排水に関する費用等」 「公害発生の危 険性」 「自然的環境」に区分し、細項目は「動力資源及び用排水に関する費用等」を「動 力資源」 「工業用水」 「工場排水」に、 「公害発生の危険性」を「水質の汚濁、大気の汚 染等」に、 「洪水・地すべり等災害発生の危険性」を「洪水・地すべり、高潮、崖くず れ等」に、 「自然的環境」を「地盤・地質等」に細区分している。その具体の運用にあ たっては、下記の点に留意する必要がある。 ア 動力資源 電力の引き込みの難易や、重油、石炭等の入手の状態の優劣は、収益性や生産コ ストに直接影響を及ぼすものである。したがって、それらを総合的に考慮して、優 劣を判定する必要がある。 イ 工業用水 工業用水については、その供給能力を判定することにしている。工業用水道の有 無は用水型企業にとっては、工業地の価値を決定する重要な要因となる。地下水の くみ上げを規制されている地域にあっては操業率が低下する場合が生じ、工業用水 の豊富さの程度及び質の良否は、生産規模まで決定することとなるので留意する必 要がある。 ウ 工場排水 工場排水については地域内における排水施設の整備の状態を処理能力により判定 することにしている。工場排水施設の未整備の地域にあっては、公害防止条例等に より多額の費用を要することになるので留意する必要がある。 エ 水質の汚濁、大気の汚染等 工場排水や工場の煤煙等によってもたらされる水質の汚濁、大気の汚染等の産業 公害の発生の程度及びその危険性が著しい地域については、その防止措置について の費用を十分考慮しなければならない。またこのような地域に立地することにより 受ける被害の減価要因についても配慮する必要がある。 オ 地盤・水質等 工業用水の地下水くみ上げによる採取規制等工業立地に密接に関係すること、ま た、埋め立てを伴う造成地で地盤が軟弱な土地には、建築上多額の費用を要するこ とになるので留意する必要がある。 (4) 行政的条件 工業地域が行政上の助成の対象となっているか、規制の対象となっているか、公共 施設の整備の状況など工業立地の条件に重要な影響を及ぼしている。 行政的条件における項目は「行政上の助成及び規制の程度」があり、細項目は「助 成」「規制」「その他の規制」に区分しているが、その具体の運用にあたっては、下記 の点に留意する必要がある。 ア 助成 工業立地を促進するための主要な法律としては、下記のものがあるが、これらの 法律による助成の程度(工場誘致のための特典等)について判定することとなる。 a.首都圏の近郊整備地帯及び都市開発区域の整備に関する法律 b.近畿圏の近郊整備区域及び都市開発区域の整備及び開発に関する法律 c.新産業都市建設促進法 d.工業整備特別地域整備促進法 e.高度技術工業集積地域開発促進法 f.地域産業の高度化に寄与する特定事業の集積の促進に関する法律 等 イ 規制 工業立地を制限する主要な法律としては、下記のものがあるが、これらによって 土地の利用方法に関する公法上の規制の程度を判定することとなる。 公法上の制限は主として用途地域があり、工業の種類と規模によっては影響が著 しい場合がある。用途地域による建築制限は、準工業地域では、業種によって工場 を建築することの出来ないものがあり、工業地域においては反対に工場以外の建築 物で建築することの出来ないものを規定している。さらに工業の利便を増進するた め必要と認める場合には、工業専用地域の指定が出来ることになっている。したが って、規制の程度からみると、準工業地域が弱く、工業専用地域が強いことになる。 a.都市計画法 b.建築基準法 c.首都圏の既成市街地における工業等の制限に関する法律 d.近畿圏の既成都市区域における工場等の制限に関する法律 (5) その他の条件 その他の条件は、街路条件、交通・接近条件、環境条件、行政的条件に係る各項目 の動向を総合的に考量して比較を行うこととなる「工場進出の動向」と、新たに、比 較すべき特別の項目があると認められるときはその項目に応じて適正に格差率を求め るものとする「その他」との細項目に区分しているが、具体の運用にあたっては、下 記の点に留意する必要がある。 ア 工場進出の動向 工場地としての熟成度、工場進出の将来に対する動向等と総合的に考量して、発 展的に推移すると認められる地域であるから、あるいは、衰退的に推移すると認め られる地域であるかを判定することになる。この場合、留意すべきこととして、他 の用途への移行性についても総合的に見極める必要があり、ただ単に工業地のみの 発展、あるいは衰退のみで判定すべきではない。 (6) その他 細項目の「その他」には、備考欄に適用上の留意事項等は何も記載されていないが、 この細項目は、住宅地の場合と同様これまでの細項目に該当しない特有の比較項目が 現出した場合に、必要に応じて適正な格差率を設定し適用するために設けてあるもの であって、これの運用にあたっては、住宅地における留意事項と同じである。 3 個別的要因の比較項目及び格差率 個別的要因の各項目の格差率の態様は、総論においてのべたように、対象地域にお ける標準的な土地と対象地との比較により判定することとなる。 個別的要因における比較項目のうち、特に配慮した項目としては、大工場地にあっ ては、交通・接近条件の中で「鉄道専用引込線」 「専用岸壁」及び環境条件の中では「工 業用水」中小工場地にあっては「工業用水」である。大工場地では工業用水が確保さ れることが通常であり、中小工場地では、その費用性、経済性に着目したものである。 また、中小工場地では「造成の程度」についての項目が設けられているが、これは中 小工場地の場合、規模、画地条件からみて、造成の程度が価格に影響を及ぼすものと 考えられる。一方、大工場地では工場の設備等と併せて施工させるのが通例であるか ら、その難易程度については、特に配慮すべき必要はないと判断したものである。 (1) 街路条件 工業地の立地条件として重要な位置を占めるものに街路条件がある。原材料及び製 品の搬入、搬出に占めるトラック運送のウエートは、ますます大きくなりつつある現 状では、その優劣は採算性に直接影響する。 街路条件における項目は「接面街路の系統・構造等の状態」があり、細項目は「系 統及び連続性」「幅員」「舗装」に区分されており、その具体の運用にあたっては下記 の点に留意する必要がある。 ア 系統及び連続性 対象地の接面する正面街路と、標準的な土地のそれを、幹線街路に対する系統及 び連続性について比較する。特に工業地にあっては、二方路、三方路に接面する画 地が多く見受けられるので、街路はすべて正面街路によってこの判定を行うことと している。 イ 幅員 対象地の接面する正面街路の幅員が、標準的な土地に接面する街路幅員に比較し て利便性についての優劣を判定する。工業地にあっては、住宅地、商業地と異なり、 幅 員の広いことによる優位性に留意しなければならない。 ウ 舗装 対象地及び標準的な土地に接面する正面街路の舗装の程度及び状態について、そ れぞれ比較を行い、優劣を判定する。 (2) 交通・接近条件 交通・接近条件において、対象地の個別性を生じさせるための要因として、項目は、 「主要交通機関との距離」 「輸送施設の位置」に区分し、細項目は、前者は「最寄交通 機関との接近性」に、後者を「地域内における関係位置」に区分し、さらに大工場地 においては「鉄道専用引込線」 「専用岸壁」に優位性を認めているが、具体の運用にあ たっては、下記に留意する必要がある。 ア 最寄交通機関との接近性 地域内における社会的、経済的最寄駅等への接近性について対象地と標準的な土 地との、それぞれの優劣を判定する。この場合、従業員の通勤等の利便性等を考慮 して道路距離のみでなく、バス便等の利用性をも総合的に考量する必要がある。 イ 地域内における関係位置 地域内における関係位置は、地域内における対象地の位置の良否が資材、製品等 の輸送の確保にも影響を与える。対象地が地域内で、幹線道路、鉄道、港湾、空港 等に近接した好条件の位置にある場合には、利便性も高められ、費用性、生産性に ドキュメント内 事務連絡 平成 2 8 年 4 月 4 日 九州地区用地対策連絡会 各地区等代表幹事各位 九州地区用地対策連絡会事務局 土地価格比準表の手引き 七次改訂 ( 未定稿版 ) の参考送付について 標記について 現在改訂作業中であり発行までの間の運用のため 未定稿版 を参考として送付します 留意事項 土地 (ページ 151-158)