v ドライブをスワップする際に受け入れ可能なダウン時間はどれくらいか。
v サブシステム内のドライブの数。サブシステムにあるドライブの数が 3 から 5 の場合には、ドライブを 1 つずつ交換する方が適しています。10 を超えるドラ イブがある場合には、すべてのドライブを同時に交換することを考慮してくださ い。
v 許容できるデータ損失のリスク。サブシステムのドライブを交換する結果として RAID サブシステムの再構成およびコピー復元プロセスの間はサブシステムが機 能低下状態にあるため、新しいドライブに何らかの障害があればサブシステムに 障害が発生します (データ可用性の消失および場合によってはデータそのものの 消失を起こします)。RAID サブシステムのサイズによっては、再構成およびコピ ー復元プロセスにかなりの時間がかかる可能性があります。
v サブシステムのドライブを交換する結果として RAID サブシステムの再構成およ びコピー復元プロセスの際にサブシステムが低下状態にある間に、データが変更 される範囲はどれくらいか。変更されるデータの範囲が大きいほど、サブシステ ムが機能低下状態にある間に追加のドライブが障害を起こしたという理由で、サ ブシステムに障害が起こった場合にデータを復元するために実行しなければなら ない作業が多くなります。
すべてのドライブを同時に交換する
ここでは、すべてのドライブを同時に交換する手順について説明します。 RAID 0 論理ドライブが入っているドライブをアップグレードする場合は、この方法を使用 する必要があります。ドライブを交換すると、現在ドライブ上にあるすべてのデー タが失われます。したがって、現在ドライブ上にあるすべてのデータをバックアッ プしておく必要があります。この手順では、ストレージ・エンクロージャーおよび
DS3500 の電源を切る必要があります。それによって、ストレージ・サブシステム
(および接続されているすべてのストレージ・エンクロージャー) に他のユーザーが
アクセスできないようになります。
重要: ドライブを取り外した後は、ドライブがスピンダウンできるまで 70 秒間待 ってから、ドライブの交換または再装着を行ってください。そうしないと、予測不 能な結果が生じる可能性があります。
すべてのドライブを同時に交換するには、次の手順を実行してください。
1. 以下の情報をお読みください。
v 149ページの『複数のドライブの交換』の情報 (特に 2 つの可能なアップグ レードの手順の違いについて説明している段落)
v ドライブのアップグレードとインストールに関するソフトウェア資料内の情 報。
v 新しいドライブに付属の資料。
予防に関する注意、キットの説明、およびその他の情報をすべてお読みくだ さい。キットの説明書には、多くの場合、ドライブおよびそのインストール に関する最新の情報、ならびにアップグレードまたはサービスの手順が記載 されています。キットの説明書とこの手順を比較して、この手順を変更する 必要があるかどうか判断してください。
2. ストレージ・マネージャー・ソフトウェアを使用して、DS3500 の状況を確認し ます。報告される問題があれば、訂正してください。
3. 交換するドライブの完全なバックアップを行います。
この手順の後半で、ドライブ上にデータを復元するために、バックアップが必 要です。
重要: 静電気に弱い装置を取り扱う際は、静電気による損傷を回避するため の予防措置を取ってください。静電気に弱い装置の取り扱いに関する詳細は、
34ページの『静電気に弱い装置の取り扱い』を参照してください。
危険
電源ケーブルからの電圧および電流は危険です。感電を防ぐために、電気機 器は必ず乾燥した、静電気を帯びていない平面に設置してください。火災、
水害、または建物に構造的損傷の形跡が見られる場合は、どの電気装置の電 源もオンにしないでください。
4. 新しいドライブを梱包から取り出します。ドライブは、乾燥した静電気のない 水平面に磁場から離して置いてください。ドライブを返送する場合に備えて、
梱包材と資料を保管しておいてください。
5. 以下の手順を実行します。
a. ストレージ・サブシステムおよび接続されたストレージ・エンクロージャー へのすべての入出力活動を停止します。
b. ストレージ・サブシステムの前面 (および接続されているすべてのストレー ジ・エンクロージャー) にある緑色のドライブ・アクティビティー LED が すべて点滅していないことを確認します。
c. 緑色のキャッシュ・アクティビティー LED がどれもオフになっていること を確認します。キャッシュ・アクティビティー LED の位置については、
109ページの『コントローラー LED』を参照してください。
d. 該当する場合は、ストレージ・サブシステムの電源を切る前に、オペレーテ ィング・システムのソフトウェアを使用してストレージ・サブシステムの論 理ドライブをホストから切断します。
第 5 章 コンポーネントの交換 151
重要: ストレージ・サブシステムに通じるすべての電源を切るためには、両方 の電源機構スイッチをオフにし、両方の電源コードを外さなければなりませ ん。正しいシャットダウンの手順については、ステップ 6 を参照してくださ い。
6. 以下のシャットダウン手順に従って、各装置の電源を切ります。
a. ストレージ・サブシステムの電源を切る前に、ホストの電源を切ります。ネ ットワークをサポートするためにホストの電源をオンにしておく必要がある 場合は、オペレーティング・システムの資料を参照して、ストレージ・サブ システムの電源をオフにする前にホストからストレージ・サブシステムの論 理ドライブを切断するための情報を確認してください。
b. ストレージ・エンクロージャーの電源を切る前に、ストレージ・サブシステ ムの電源を切ります。ストレージ・サブシステムの背面にある両方の電源機 構スイッチをオフにします。
c. その他のサポート装置 (例えば、管理ステーションやイーサネット・スイッ チ) の電源をオフにします。
7. 148ページの『ホット・スワップ・ドライブの交換』の手順を使用して、交換 したいドライブを取り外します。 146ページの『ハード・ディスクのインスト ール』の手順を使用して、新しいドライブをストレージ・サブシステムにイン ストールします。
8. 新しいドライブをすべてインストールした後、電源を入れる予定のハードウェ ア装置のシステム資料を確認し、始動シーケンスが適正かどうかを判別しま す。以下の電源投入シーケンスを使用します (該当する場合)。
a. ストレージ・サブシステムの電源を切る前に、サポートされる装置 (イーサ ネット・スイッチおよび管理ステーションなど) の電源を入れます。
b. ストレージ・サブシステムの電源を入れる前に、ストレージ・エンクロージ ャーの電源を入れます。ストレージ・サブシステムより後で各ドライブの電 源を入れると、コントローラーは正しい構成を認識しない場合があります。
ストレージ・サブシステムの電源の入れ方の手順については、ストレージ・
サブシステムの資料を参照してください。
c. ストレージ・サブシステムの電源を入れます。次に、ホストを再始動する か、ホストの電源を入れます。
9. ステップ 8 の電源投入シーケンスに従って、それぞれの装置の電源を入れま す。ストレージ・サブシステムおよびストレージ・エンクロージャーへ電源を 入れるには、ストレージ・サブシステムの背面にある電源機構スイッチをオン にしてください。予備電源機構を利用するためには、両方の電源機構スイッチ をオンにする必要があります。
10. 新しいドライブの上の緑色のドライブ・アクティビティー LED およびこはく 色のドライブ障害 LED を確認します。
ドライブ・アクティビティー LED が点灯しており、ドライブ障害 LED がオ フになっていることを確認してください。
注: ドライブがスピンアップしている間は、ドライブ障害 LED が断続的に点滅 することがあります。
v ドライブ・アクティビティー LED がオフになっている場合は、ドライブが 正しくインストールされていない可能性があります。ドライブを取り外して 70 秒間待ってから、再インストールしてください。
v ドライブ障害 LED が点灯したままの場合またはドライブ・アクティビティ ー LED がオフになったままの場合には、新しいドライブに障害がある可能 性があります。問題判別については、ストレージ・マネージャー・ソフトウ ェアを参照してください。
11. ストレージ・マネージャー・ソフトウェアを使用して、新しいドライブを構成 します。詳細な説明は、ストレージ・マネージャー・ソフトウェアのオンライ ン・ヘルプを参照してください。
12. バックアップしておいたデータをすべてのドライブに復元します。
ドライブを一度に 1 つずつ交換する
この手順を使用して、すべてのドライブを一度に 1 つずつ交換します。 RAID 0 論理ドライブでは、この手順を使用できません ( 150ページの『すべてのドライブ を同時に交換する』の手順を使用してください)。
注: ホット・スペアがストレージ・サブシステムに割り当てられている場合は、こ の手順を実行している間、ホット・スペアの割り当てを解除しておくべきです。解 除しないと、新しいドライブを挿入する前にホット・スペアで再構成が開始される 可能性があります。新しいドライブのデータは再構築されますが、それぞれのプロ セスには時間がかかります。この手順を終了したときに、ホット・スペアを再割り 当てしてください。
重要: ドライブを取り外した後は、ドライブがスピンダウンできるまで 70 秒間待 ってから、ドライブの交換または再装着を行ってください。そうしないと、予測不 能な結果が生じる可能性があります。
ドライブを一度に 1 つずつ交換するには、次の手順を実行してください。
1. 以下の情報をお読みください。
v 149ページの『複数のドライブの交換』、 (特に 2 つの可能なアップグレー ドの手順の違いについて説明している段落)
v ドライブのアップグレードおよびインストールに関係する、お手持ちのソフ トウェアの資料
v 新しいドライブに付属の資料。
予防に関する注意、キットの説明、およびその他の情報をすべてお読みくだ さい。キットの説明書には、多くの場合、ドライブおよびそのインストール に関する最新の情報、ならびにアップグレードまたはサービスの手順が記載 されています。キットの説明書とこの手順を比較して、この手順を変更する 必要があるかどうか判断してください。
2. ストレージ・マネージャー・ソフトウェアを使用して、ユニットの状況を検査 します。報告される問題があれば、訂正してください。
3. 交換対象のドライブを使用して、構成されているサブシステムおよび論理ドラ イブ内のデータをバックアップします。
第 5 章 コンポーネントの交換 153