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(2)関心を持続させ

 なじめないと思っていないか、面白いと患っているか、また、時間を費やし、本気になって注意す る値があるか。また情報を自分の身近な世界に闘連づけたり自分の知識を組み合わせる能力があるか。

そして、主体的に子どもは作晶に関われそうか。

(3厩存の知識を再生させる

 鑑賞活動に際し、子どもが住む生活情景にあった世界や、子どもが持ち得る知識との一・致などによ り、自分自身の中で自分と作品を関係づけ、知識の再生、再構成へ

(4)付随する専門知識に関する情報を与える

 専門的な知識のみを与えるのではなく、むしろ鑑賞しながら、巧みに、楽しく、しかも専門的に納 得のいくレベルにまで導くことができるような情報の提供

(5)観賞後の作品に関する意見を聞く

 個人の考え方、受け取り方についての質問をする。主観的な見方のみでなく、作品の造形的な美し さに対する批評的な意見を誘発するような質問により、美的価値観の形成はつなげる。

4.まとめ

 作品側に蓄えられた知識をどのように伝えるかということも大切ではあるが、美 術館において利用者にどのような経験をさせることが作品をより理解することにつ

ながるのかといった視点の重要性を確認できた。作品をみることに興味を持ち、美 術館に足を運ぶことが楽しいと感じることが、まずは「見る可能性」を大きく開く

ことである。また作品の楽しみ方は、無数に拡がりを持っているようにも感じられ、

文化的な情報のみに偏らず、利用者と共にその楽しみ方を開拓していこうとの心構 えが大切であると考える。

 またワークシートの存在は、ある必然性から誕生したものである。したがって

「ある人がある美術館である絵を見る」ということが二つとして同じことがないのと 同様に、ワークシートに求められるものも完壁性ではないと思われる。利用者を設 定しての作成にしても、それぞれの観点での選択には制作者の創造性が必要である。

そのために、制作者自身はよき鑑賞者であることが望まれると考える。

おわりに

 試作したワークシートの事後検証がなされてないことが、大きな諜題として残さ れており、それにより、作成の視点にも改善や訂正が加えられる必要がある。 当 初の研究の目的は、美衛館なり作品なりを仮定し、実際のワークシートを試案する

ことにあった。そのため、実際に使用されているセルフガイドの分析を行うことか ら始めようと考え、まず日本の美衛館・博物館(12館)、ニューヨークを中心とす る美術館・博物館(14館)、パリのオルセー美術館等のセルフガイドの収集を行っ た。そして、そこに見たものはあまりの多様性であった。そして、それぞれの館が 独自の考えやねらいをもち、作成されているセルフガイドについて、その特徴を拾

い上げるにしても多角的な視点を要することに気がついた。

 また、各々のセルフガイドの開発、学校現場の鑑賞教育における教師の関わり方 に役立てる等の目的をもち、セルフガイド・ワークシートに関する分析にはいくつ かの先行研究がある。しかし、それらにおいても各分析の基準としている立場が、

鑑賞者の鑑賞行為におけるどの過程に関わるものなのかは、漠然としているように 思えた。このことは、最近多く出版されている「絵の見方、接し方」に関する書籍

に対しても同様の感想を持っていた。

 そこで美術館における鑑賞行為というものはどのような流れをもち、手だてとな るものはそこにどのような関わりをもつのかを明らかにすることが急務であると考 えた。しかし、それぞれの分野における学識も浅く、強引な論の展開は隠せない。

また本論で引用した分野以外において美術館の鑑賞行為に深く関わっているものは 厳存しており、また現実の行為との照合も行われなければならない。そして鑑賞と

はなにかを問い続けていく必要性を感じている。

 また、美術館として限定した都合、本論の中での美的体験とは、芸術作品の実物 体験が念頭にあった。本物を残すことは、博物館としての美術館の機能のひとつで あるゆえに、実物体験の重要性は美術館とは切り離せない。しかし、遠近法、写真 技術がアートの変革をもたらしたように、今、テクノロジーによってのマルチメデ ィアの発達により、新しい芸術価値が生み出されており、美術館は「本物」を有す ることにこだわる必要性を欠きつつある。本論の第1章第1節でも触れたように、

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美術館は市民の交流の「場」としての要求を受けており、観客参加型の美衛館が望 まれている。多隷な情報を畏供するにあたっても、複製技衛が極限にまで発達した 現代においては、「複製」はオリジナルの複製ではなく、そこに劉の三昧をもってき ている。そこで、「複劉を「本物」へっなげる二次的資料としてでなく、積極的な 視点から考察していく取り組みも試みたい。

 しかし、それでもなお「本物」のもつ力は何かの解明にも興味をもつ。それは、

最後に紹介するワークシートを使用しての中学生の鑑賞の場に参加したり、自分自 身からの経験からいえることだ。

「大阪市立美術館」での『子供と大人の楽しい美術鑑賞』に参加して

平成7年5月27日(土)

14:15 美術館正面集合。参加者は大阪市内の美術部を中心とした中学生86名(15校)

 r引き出しセルフ・ガイド」とプリントを手渡される。

  *友達どうしでかたまり、ガイドをめくりながらワクワクしている様子がみられる。

14:18 入場。

 学芸員さんから全体で説明を聞く。

   ・「大阪市立美術館の説明」ここに以前、来たことのある人はどのくらいいますか?(3、4

人が手をあげる。)

   ここで集めているものには日本や中国の古い物が多いのです。

   ・「今回の展示の説明」4つのテーマに分かれています。

      1、作晶を見比べてみよう!

      2、大阪生まれの画家たち       3、絵画の歴史をみていこう!

      4、コンピューターで遊んでみよう!

   ・fセルフ・ガイドの説明」

     鑑賞で重要なのは、「今の自分(13歳の自分)がいいなと思った作品はその時の自分にと って価値をもつものである。』ということです。それは、次にみたときには変わっているかもしれな い。それでいいんです。心の振れを大切に「私はこの花が好き。」「猫のしっぽがかわいい。」何でも

いいから今のあなたがいいなと思う作晶を見つけてください。

  .全体会終了 。kの展示室から各自、自由にみていく

  !4:30  2階には、『1・2』に関する展示がしてある 。プリントに記入しながら鑑賞してい

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