巳
400
00 号
300
聾200
果 100
lha当たりの経 営 費 I I
lha当たりの所得 lt当たりの経 営 費
―
較 の比 白 米 販 士冗 離 籾 持 込 販 売 収
男
籾 庭 先 販売 形態 士冗 白 米販 士冗 系日販 籾
持 込 販売 体 業 籾 庭 先 販売 作 籾
庭 先 販 売 図 Ⅳ
‑4
‑90‐
本 章 では
,機
似耕絃 に よる生産性 の物理 的 向上要 因並び に農 民 に与 える心理 的効用等 の 考察 と,収
益性及 び作業体系 の検証 を通 し,そ
の必要性 と妥 当性 の検討 を行 つた。その結 果,コ
ー トジボ ワール の灌漑稲 作回場 にお ける耕絃作業 の機械化 の進展は,稲
作 の近代化 を達成す るための有用 な適正技術 にな り得 る と結論 づ けることがで きる。更 には,畜
耕 文 化 を持 たず,農
具 の発 展 をほ とん どみ なか つた生産環境 を背景 としての機械耕絃 の普及 と その定着 は,大
幅 な生産性 の 向上 が達成 され る可能性 に加 え,販
売形 態 に変革 を もた らす 可能性 を も内包 してい とい う意 味 において,「農 業革命 」 に匹敵す る変革 で ある と捉 えるこ とも可能であろ う。
〔
,ヨI〕1)FAO Soil W【
ap(FAO/UNESCO
τ倉類)イこよる。2)若
月(1995)は,ナ
イ ジェ リアGara小
低 地 のオ ンフ ァー ム試験 において,灌
漑 水 が短 い滞 留 時 間で流 去す る不完全灌漑 システ ム に対 し,畦
畔 を造成 した改 良水 田で の粘 生成分 の 蓄積 を明 らか に してい る。 そ して,西
ア フ リカ にお け る内陸小低 地 上壌 の粘 土含 量 と肥 沃度 が極 めて低 い理 由 と して,畦
畔 を もた ない伝 統 的 な非水 田稲 作 に よ り水 の流 れ を コン トロール で きない こ とが
,粘
土成分 の流 亡 を加速 させ てい る と指摘 してい る。3)灌
漑稲 作 を行 わない農 民 に,そ
の理 由を尋 ね る と,「水 田での耕緒 作業 が重 労働 だか ら」とす る回答 が最 も多 い。
4)力
日用(1962)に よる。5)現
地 画場 で の実測値。6)坪
井(1999)に よる。7)人
力耕絃 の作業能率 につ いては農 民か らの聞 き取 り及 び画場試験 での実測値 を参考 に算 出 した。8)日
本 において も,耕
絃機 の導入初期 (昭和20年
代)に
裏 作率が増allした こ とが報告 され てい る (力日用,1962)。9)Prttet National Riz:国 家 コメ計画。1996年に設立 され た農 業動物資源省 農業大 臣官房付 けの稲 作専 門部署 で あ り
,現
在 の2KR受
け入れ窓 口となってい る。10)部
品がない こ とに よ り稼働 不能 となつてい る機械 の所有者 か らは,「 どんな に高 くて も 部 品が ほ しい」 とい う声 が多 く聞かれ る。11)機
械 オペ レー タの平均 的雇用労働 費 は 1日 当た り1,000FCFtt ha当た りの作業 日数 は3.2 日で あ る。12)CFA4AGに
お ける栽培試験 デー タに よる。13)現
在,WARDAと
ISRA(Institut SOnё galais de Recherches Agricoles iセ ネ ガル農 業研 究 所)と の協 同で,搬
送式簡 易脱穀機 「ASI」 が開発 され てお り,今
後 の普及 が期待 され る。14)ヤ
ムス ク ロ実勢価格。15)耕
転機 は,牽
引式 の運搬 用荷 台 とセ ッ トで販売 され てお り,近
距離 であれ ば,籾
の運搬91
第 V章 参加型による農民組織化の事例検証
1日 農 民 参 加 型 ケ ー ス ス タ デ ィ の 意 義 と 目 的
参加 型調査 。開発 手法 につ いては
,序
章 で も若干触れ た。個人 の言動 に対す る主観 的意 味づ け・ 調 査 対象 の多 面性 ・ コ ミュニテ ィーの全体像 とメカニズム等 を読 み とるた めに は,質
問紙 に よるア ンケー ト調査 で は限界があ り,聞
き取 り調査・参与観 察法・ ドキュメ ン ト分析等の質的調査が これ を補 うツール として従来 か ら存在す る。 しか し,調
査対象 が 開発途上 国の貧 困層 に属す る農 民で あ る場合,調
査 には更 に慎重 を期 さねばな らない。Chambers,R(1995,2000)は ,ア
ンケー ト調査 は必要かつ有用 な調査手法 の一つである こ とを認 めなが ら,一
般 に考 え られ てい るよ りも多 くの問題 をは らんでい ると指摘す る。質 問紙 に よる調 査や 聞き取 り調査 は
,十
分 な事前調査 がな けれ ば調査者 の知 りたい項 目だ けに限 られ て しま うが,そ
れ だ けで はデー タの因果 関係 を特定す るこ とができない場合 も 多い。 つ ま り調査項 目以外 に重要 な問題 の要 因が隠 されてい るか も しれ ないが,調
査者 ま たは研究者 がそれ を見逃 して しま う可能性 を排 除できない。農村 内の各人 の社会 的関係,権力構造
,
リー ダー の力量,他
農村 との関係,事
象 の長期 的傾 向等,い
ずれ も農 村生活 の 質 に大 き く影響す る要素 で あ るが,アンケー ト調査では これ らの把握 は極 めて困難 であ る。また
,こ
うした調査 は,予
測 で きなか った展 開へ の対応力 が低 いた め,被
調査者 は調査票 の回答欄や調査者 の質問に馴染む よ う,皮相 的 な回答 をす る傾 向が あ るこ とも事 実 で あ る。調査者 の期待 か ら大 き くはずれ る回答 を して何度 も聞 き直 され ることを嫌 い
,被
調査者 が 無難 な答 えを準備す るといったケースである。 また,被
調査者 に とつて,調
査結果 が 自身に還元 され る期待 が もてない ものである とすれ ば
,常
に彼 らが調査 に協力 的で あるとは限 らない。途 上 国の農業従事者 の識宇 率は概 ね低 い もので あ り1),特
に数量的なデー タの取 り扱 い では
,更
に精度 が低下す ることは否 めない。本研究での調査対象者 において も農作業 日誌 を記 帳 してい る農 民は皆無 であ り,農
民 自 らの記憶 に頼 つた回答 の信憑性 については,何
ら保証 され るものではない ことにな る。 また
,単
純 回答 を求 め る質 問 について も,調
査表上 の回答 が同 じであつて も現状 は大差 が生 じてい る場合がある。一例 として
,手
作業 に よ る除草 を行 つてい るかを訪 ね る場合,回
数 や作業 時間 と同時にその作業精度 が重要 とな る が,こ
れ を表す基準 を設定す ることは極 めて困難 で ある。つま り,除
草作業1回
の農民 よ り, 2回
と回答 した農民が,よ
り多 くの除草 を した とは言 い切れ ない とい う現実 がある。また
,そ
の作業 が雇用労働 に よるものであった場合,作
業精度 の把握 は更 に困難 にな る。質 問紙へ の施肥量 の回答 が農村 単位 で 同一 となつていた場合 が あ り,後 日確認 した ところ,
実際の投入量にかかわ らず,普及機 関が奨励す る施肥量 を記入 してい る例 も見受 け られ た。
施肥 に当た り
,肥
料 を実測す るわ けではない こ とか ら,農
民 自身,投
入 量 を把握 していな い とい う実態 に加 え,更
に一要 因 として,社
会 的権力構造 のなかでは農 民 よ り上位 に属する普及機 関関係者へ の気遣いがあることも察せ られ た。
こ うした実情 を考慮 し
,本
研 究で扱 ったアンケー ト調査 のデー タは,事
前調査及び再調 査等 にも長期 間 を費や し,可
能 な限 リデー タ精度 を高 めた ものであるが,前
章 までで扱 つ た主 な数量デー タ としては,概
ね水 田面積 と単収 を中心 に分析 を行 つた。その根拠 として,水 田面積 は多 くの農 民が即答 で きるほ ど把握 してい る場合 が多 く
,更
にペ リメ ッ トル にお いては,普
及機 関に回場地図が保存 されてい るケー ス もあつた こと,ま
た,仮
に不明な場合 で も現場 で直接計測 で き るた め
,そ
の精度 は極 めて高い とい える。一方,生
産 量 につ いては
,販
売 時の計量 を通 して売上額 が決 ま ることか ら,前
作期 での販売量 と単価及 び粗収 益 は比較 的正確 に記憶 されてい る。参加 型調査 は
,農
村 の人 々 がア ウ トサイ ダー2)のパ ー トナー として一緒 に参加 す る調査 手法 であ る。農 民 を単 な る調査対象 とす るだ けでな く,調 査 を企画 。実行す る主体 と捉 え, 農 民 自身 が調査 の課程 で問題や 障害 を特定 し,そ
れ を解決す る手段 を得 ることを 目的にするもので あ る。 同時に調査者 も
,外
と内か ら農村 を観 察 し,自
らが学び,農
民 に可能性 や 機会 を提 供す る こ とを 目的 とす る。 こ うした参加 型調査 の実施 に当た つて は,多
くの手法が存在す る。住 民 自らが地域 の 自然・社会 的資源 を確認す るための地図の作成 (マ ッピン グ
),環
境 の季節 変動 に対応 した生活 の あ り方 を確認す る季節 カ レンダー の作成,コ
ミュニテ ィ 。グループ内あるいは外部 との関わ りを明 らかにす る組織相 関図の作成
,地
域社会の課題や優先順位 の決定等
,い
ずれ も参加 者 が主体 とな り実施す るもので あ り,調
査者 は ファシ リテー タ として,調
査活動 の促進や提案等 に努 めることが特徴 であ る。 しか し,こ
れ らの各手法 もあ くまで例 とされ てお り,マニ ュアル化 に よつて手法それ 自体が 目的化 し,
儀 式 的 な使用 とな る傾 向 も指 摘 され,「参加 」が外部 か らの強要 を正 当化す る道具 とな ら ない よ う
,調
査者 には常 に柔軟 な対応 が求 め られ る。本 章 で は
,バ
フォ ンで耕作 を行 う農 民の抱 える問題 を抽 出 。解 明 し,そ
の解決 に向け ての農民 自らの活動 を,ケ
ー スス タデ ィを通 して検証す る。具体的には,投
入 可能 な適正技術 の内容や投入方法
,ま
た組織 の運営方法 について農 民参加型 での検討 を行 い,そ
の実効性 について考察す る。
2日
農民組織 化に伴 う耕耗機の導入課程
1)組 織化 日機械耕耗の必要性についての検証作業
前章 では
,バ
フォ ンにお ける農 民の耕絃機 に対す る需要 の大 き さを根拠 とす る小規模機 械化 の妥 当性 を検討 したが,現
実 に機械 を導入 し農 民がそれ を有効 に利用 し,適
正 な管理 とともに将来的 に機械 を 自ら更新 で きるか とい うことが重要 な課題 となる。 アフ リカ諸 国 での農業機械化 への支援や プ ロジェク トが必ず しも実績 を上 げて こなかった背景 には,機
械化 の もた らす 労働 生産性 の向上 のみが着 目され