トップPDF 中国語の構文分析法 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国語の構文分析法 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国語の構文分析法 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

.上記の俗流的論法に対する最も有力な理論的な反論はこれまでの主語、述語、目的語 3文成分間の関係を総括する朱徳熙(1983)の論文であった。即ち「正常な状況下で は、「主語」は必ず「謂語」の前にあり、「賓語」は必ず「述語」の後にある。「主語」 と「謂語」の間の関係は緩やかであり、中間に停頓(ポーズ)を置くことができる。 「述語」と「賓語」は意味上と構造上の関係はいずれも[r]

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再論 中国語の複文について −新しい中国語教学文法の再構築を目指して− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

再論 中国語の複文について −新しい中国語教学文法の再構築を目指して− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 1960年前後になると丁声樹等(1961)は「〈對比句〉はその中各節意味が対立するもの である。前節が後節を際立たせるに用いられている。……〈譲歩句〉はある種譲歩と なり、主節が真意を述べている。あるものは先に事実を承認した後で真意を述べている。…… あるものは仮定的事実を承認した後で真意を述べている」と区別して定義している。また張志 公等(1959)は「〈転折関係〉とは主従複文一種である。前節がある意味を述べ、後節 が前意味に沿って話を続けておらず、逆接しており、前節とは全く正反対意味ある いは前節と相対する意味を述べている。このような二つ関係が〈転折関係〉である」 と定義しているが、〈転折関係〉と〈譲歩関係〉共存あるいは混同ないし混用が見られる。  1980年前後には胡裕樹等(1979)は「前節でまずある一面を述べ、後節で前意味 に沿って話し続けていくではなく、前節と相対する、相反するあるいは部分的に相反す る意味に転化している。これがつまり〈転折関係〉である。……ある主従複文には着想を一 歩控えるという意味を含んでいる。この節間関係が〈譲歩関係〉である」と両者を区別した 説明をしている。また黄伯栄等(1980)は「主節が従節意味と相反するかあるいは相対する もの、これがすなわち〈転折関係〉という」と簡潔に定義した後、連接語句について詳説して いる。また張静等(1980)は「〈譲転〉とは譲歩と逆接両関係総称である。この種複文 においては、二つ意味は往々にして対立する立場にあり、まず話し手が一つ節が表わ す所事実あるいは理由存在を承認あるいは容認して、然る後に真意を述べる。譲歩を表わ す節が従節であり、逆接を表わす節が主節である」と定義している。また教学文法では史錫堯 (1991)が「二つ節が表わす意味が順調に話し続けられていくではなく、二番目[後] 節が表わす意味が最初[前]節に対していうと、ある種転換・逆接が生じる。このような 二つ節が構成する複文は〈転折複句〉と称される」と定義されてきた。
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新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

新時代の中国語教育 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国教育に限らないが、いまや「新しい」というは実質的な意味をもっている。すな わち IT 革命進展により、新しいハードウエアは、それにふさわしい新しいコンテンツを 求めている。教育研究に従事するものは、意識変革が必要とされる。国民半数近くが 大学に入学する時代、これから外国教育が担う任務ゆずれない一点は「学生コミュ ニケーション能力養成」になる。しかし、それは単にことば発信と受信を意味しない。 特に中国においては今後コミュニケーション文法を解明し、異文化理解を深めることが 求められる。本論では二三ケースを取り上げるが、このような視点が重要度をますことは 疑いない。
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再論 中国語の統語成分について(上) −中国語教学文法の再構築を目指して− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

再論 中国語の統語成分について(上) −中国語教学文法の再構築を目指して− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

張志公等(1959)は「連動式」と称し、「連動句が述語となった文も連動式といい、数個 動詞が同一主語に連係し中間には発音上停頓がない」と説明している。丁声樹等(1961) は「連動式」と称し、「連動式とは動詞句が連続して用いられたパターンである。……連動式 特徴は、すなわち前後動詞句が一個主語に同じように属していることである」と述べて いる。胡裕樹等(1979)は「連動式」と称し、「連動句が述語になった文は「連動式」という」 と述べている。黄伯栄等(1980)は「連謂句」と称し、 「連述句が述語になった文は「連謂句(連 述文)」という。所謂連述文とは次ような文一種である。すなわち、二個あるいは二個以 上述語性語句が連続して用いられ、意味上ではそれぞれがいずれも同一主語と主述関係が 発生し、述語性語句間には発音上停頓が無く、また連接語句も無い」と説明している。以 上「連動式」「連謂式」定義説明から見ても分かるように「連動句」または「連述句」 が述語なった文説明である。つまり述語になった成分による述語種類あるいは述語にな った成分による文種類を挙げているにすぎない。したがって「連動式」等を統語成分一つ である述語と認定することは論理上混乱を招くことになる。したがって「連動式」等は句型 一種類として取り扱うべきである。現に張志公等(1959)は「連動詞組(連動句)」や後述す る「兼詞組(兼語句)」を認定しており、胡裕樹等(1979)と朱徳熙(1982)は句型一種 と認定し、述語項では論述していない。本稿ではしたがってこれらは統語成分と見なさず、 句型一種と見なしている。
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鳥井克之先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

鳥井克之先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 そして、昭和35年に大阪市立大学大学院に進まれ、昭和38年同大学院(修士)を修了されま した。38年から4年間、大阪市立大学文学部中国学科助手を勤められたあと、昭和42年4月に 関西大学文学部中国文学科専任講師として着任されました。  鳥井先生は、本学中国文学科設立と同時に着任され、今日に至るまで37年間、中国にお いて今日まで如何に中国語研究されてきたかという中国語学研究史を、あらゆる視点からと らえた探求をされてこられました。なかでも近代中国語文法学始祖といえる馬建忠『馬氏 文通』を中心に、それ以前及びそれ以後から現在に至るまで代表的な文法学者著作・文法 体系・文法概念及びそれら系譜を基準とした中国文法研究時代区分などについて、数 多く論考を発表してこられ、中国語学研究教育発展に大きな貢献をされてこられまし た。
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中島 巖先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中島 巖先生に心からの感謝を込めて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

界が広がる貴重な機会となった。現在そのひとりは、ドイツシュタイナー学校外国教員 養成専門課程で、数少ないアジア系学生一人として健闘している。  先生は終戦間近、小学校4年生でお父様を亡くされ、その後お母様と二人生活で大変な苦 学をされたそうである。新制中学義務教育を終えると本来就職すべきところ、担任先生 勧めもあり県児童福祉奨学生として昼間働きながら夜間高校に学ぶことになる。しかし体調 を壊され、昼間高校に編入し卒業された。そこで就職する予定であったが、その強い勉学 意志に対してご親族から教員になることを勧められ、日本育英会特別奨学生として神戸大 学・教育学部に進学された。学部生時代片道3時間列車通学をされ、さらにその際、学資を 得るため家庭教師も続けられたそうだ。大学卒業に際し再び予想外進路が開ける。指導教授 強い勧めで大阪大学大学院へ進学され、再び日本育英会奨学生となられた。またお母様に も「神戸友家」(羽仁もと子愛読者会会館)に管理人として住み込む機会が訪れた。そ して大学院修了後は研究者として道を進まれることになる。その間、マルガレーテ・澤田 氏、故前田嘉明教授、故森昭教授と出会いから専門領域でドイツやドイツ世界へ入ら れ、やがて学際的な言語教育研究契機ともなるテオ・ヘルマン教授と出会い、共同研究を始 められることになる。因みに、ヘルマン教授もミュンヘンゲーテ・インスティトゥート本部 で教授国際セミナーに、故ハンス・エブリ教授とともに講師として参加されている。  先生は、関西大学では学生部長を初め多く要職を勤められたが、そのドイツ語力が最も 発揮されたは1999年4月より2年間国際交流センター長時代ではなかったかと思われる。 時石川学長下、同年7月にはゲッティンゲン大学と交流基本協定が締結された。今から考 えると信じられない速さである。そして翌年、学生交流協定署名に漕ぎ着けられ、同大学外国としてドイツ」部門責任者と連絡をとって、交渉結果、8月からサマーコース で本学学生用に20名枠が準備されることになった。そして2004年夏までに延べ100名関大生 が、毎夏ゲッティンゲンで熱心にドイツを学んできた。同年修了式典では、両大学交流 に尽力された功績が称えられ、先生へ感謝記念メダル贈呈式が行われたほどである。ドイ ツのみならずヨーロッパでも名門ゲッティンゲン大学では異例ことであり、学生交流を含 めた信頼関係構築に尽くされた先生ご努力に対する高い評価が窺われる。
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諸沢 巖先生に心からの感謝をこめて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

諸沢 巖先生に心からの感謝をこめて 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 諸沢巖先生はかつて本学に助手採用試験があったころ、試験に応募し、優秀な成績で採用さ れた。ご出身は東京教育大学大学院で、ご承知ように現在筑波大学前身校である。それ 以来、文学部ドイツ文学科助手時代を過ごされ、当時、故上道直夫先生が阪神ドイツ文学 会会長をされていたので、それを支える地道なお仕事を一手に引き受けられた。その堅実な仕 事振りによって、かつて同僚先生方信頼を得るとともに、専任講師昇進以来、熱心な学 生指導でも定評があった。なお文学部時代に、フンボルト給費留学生に採用され、ドイツシ ュトゥットガルト大学R・デール教授もとでも研鑽を積まれた。
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中国新時代的来 留学生教育 −以北京大学 例 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

中国新時代的来 留学生教育 −以北京大学 例 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

速增加,加上中国的大学对接收短期留学生的年龄条件有所限制,日本短期赴华留学生的成分和 年龄越来越青年学生化。上述四种类型各占的比重也悄悄发生了变化,出于“友好”和“文化” 动机的比例在缩小,出于“实用”和“旅游”动机的比例在增加。另外,还新增添了“修学旅行 型” ,即部分在校大学生,有些人说不上有什么明确目的,只是想利用学校提供的机会,进行一 次在中国的学习、生活体验。在日本人赴华短期留学动机更加多元化的同时,随着日本在经济、 贸易、文化等各个领域对汉语人才需求的增加,越来越多的青年人,不仅想通过短期留学提高自 己的汉语水平,加强对中国的了解,而且打算以后再到中国深造,最终能找到一份合适的与中国 有关的工作。事实上,在北京大学确有不少日本短期留学生,后来又返回北大成了长期留学生。
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フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

フランス語教師のための研修の必要性 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

4  フランス語教師に必要な知識と技術  実際にフランス語を教えるために必要な知識や技術をこの「教科教育」だけで習得するこ とは時間的制約からも不可能である。現状では、フランス語教員免許を取得した場合でも、教 師多くが現場に立ったときに適切なクラス運営訓練や教育を受けていない可能性が非常に 高い。また大学では、まったくフランス語教育関連授業を受けずに現場に立つ教師も少なか らず存在する。それぞれ現場で、状況に応じて各自工夫による独自教授を開発してい るが実情であろう。このような日本教育現場で各教師が抱える問題を解決するために、自 ら技術改善方法や情報をどのように集めることができるだろうか。たとえば、教授に関 する文献やインターネット上で提供される情報を集め、工夫手がかりとする事も可能であ
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HolesとWhirligigを読む:「味わって読むコース」教育実践レポート 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

HolesとWhirligigを読む:「味わって読むコース」教育実践レポート 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

3− 1− 2 リスポンス・ジャーナル  リスポンス・ジャーナルは、三部構成になっています。1部では、その回に読んだテキス トについて、その内容をまとめるではなく、むしろ、自分が感じたこと・考えたことを書い てもらいました。学生諸君には、最初は何を求められているかがわからず、戸惑いもあった ようです。しかし、数回提出を続けるうちに、また、自分レポートにつけられたコメントか ら、テキストについて率直な反応が大切にされているということが明らかになり、4回目ぐ らいからは確信を持って書くようになりました。そして、それぞれスタイルリスポンス・ ジャーナルがうまれてきました。主人公行動を判断したり、自分周り出来事に結びつけ て考えたり、また本文中さまざまなポイント、例えば、描き出される土地地理や、部屋 内装、また、アメリカ裁判制度に注目したり、という具合です。こうした一人一人観察に つけられたコメントを見て、学生は、読者関心ありどころはそれぞれに異なり、多様であ り、その点こそが大切にされているということを実感していきます。
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English in Context: A Teaching Note 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

English in Context: A Teaching Note 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 本論文では、日本語による重要表現解説を伴う良質教科書が手に入り、現代アメリカ 英語による若者生活を描いた映画Good Will Hunting(邦題『グッドウィルハンティング/ 旅立ち』シナリオを利用し、場面・文脈中で英語表現意味合いを学習させる教育実践 について、学習者からレポートも引用しながら、その効用と限界について論じる。とりわ け、この映画で多用されるスラング(profanity)と字面解釈にとどまらない間接的表現が 伝えるメッセージ重要性に注目し、それぞれ表現を、それが用いられる様々な社会的コ ンテクストに結びつけて教育を行なうこと意義について論じる。
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The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part One 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 (それぞれ正解については、拙稿末注釈を参照にしてもらうように願う。)  この一部学習課題では、連声において音素同士連結や挿入的補助を中心としてい る。 2 部大部分は、子音同士連続が齎す問題に対する解決を細かく明らかしていく。 Key words

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河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 1998年後期より、私が和歌山大学に移ることになり、河合先生に話したところ、自分も近 大をやめて他大学に移りたいと言われたを思い出す。私方は、 8 月割愛がうまく行か ず、半年転出が遅れた。その間に、河合先生も関西大学に移ることが決まり、19年間勤めた近 畿大学を一緒にやめることになった。河合先生は関西大学へ移られてから、精力的に研究を本 にまとめて出版したり、大学用テキストを何冊も書かれた。英語コミュニケーション学会 関西支部長から、副会長にもなられ、本当に、充実した研究生活を送っていたと思われる。  しかし、運命いたずらであろうか、その後、癌で入院されることになったである。見舞 いに行った時に、「癌が転移しているかもしれない」と悲壮な表情で我々に語られたは今で も忘れられない。あれは、自分将来計画が台無しになるかもしれないという絶望感現れだ ったと思われる。というのも、河合先生は何事においても、きちんと計画を立て、こつこつと 地道に実行して行く人だからである。つまり、あの時には既に自分これから人生を計画し ていたと思われるからである。それは、授業準備をみれば明らかである。河合先生は、私と 違い、授業準備を完璧に行わないと気がすまなかった。時には、異常と思われるほど、きち んとするである。授業時間何倍も時間をかけて準備をしていることも何度かあった。ま た、近畿大学時代は、いつもお会いするたびに、河合先生は自分将来計画を語られてい た。将来、こういう本を出版したいとか、こういう研究をしたいとか語られていた。それを考 えると、河合先生悲壮な気持ちが手に取るようにわかる気がする。
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The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

The Liaison of English Part Two 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 (課題それぞれ正解については、拙稿末注釈を参照にしてもらうように願う。) Key words ① phonic word-linking ② glottal stop ③ omission or replacement of single consonants ④ merging pairs of adjacent consonants

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故河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

故河合忠仁教授を偲んで 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 我々共通恩師は、旺文社大学受験ラジオ講座・英文解釈授業で活躍しておられた宮田 明夫先生(奈良教育大学名誉教授)である。ラジオ講座を聴いていた現在60歳前後世代には きっと懐かしい名前にちがいないだろう。宮田先生英語力は抜群であった。外国人教師が宮 田先生に解釈を求めて質問に来ている姿を何度も目撃したことがある。私自身は不肖弟子だ が、河合先輩は恩師・宮田明夫先生薫陶たまものである。そのことを宮田先生が一番ご存 知だったと思う。
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授業の改善に向けて −グループ・ワークによるリーディング指導− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

授業の改善に向けて −グループ・ワークによるリーディング指導− 外国語教育研究(紀要)第1号〜第10号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

これまで学校教育では、概して、教師主導型一斉授業が行われてきたが、英語教育も例 外ではなく、特に、大学英語教育では中学・高校以上に教師中心講義形式が好まれた。つ まり、授業は教師側から一方的な働きかけに終始し、指導が画一的となり、学習者授業へ 参加意識は薄く、学習者授業に対する受身的・消極的な姿勢は否めず、教育効果において も問題があったが、現状40∼50人規模クラス・サイズでは、定量学習内容を消化するに は一応効率的で、教師負担も少ないことから、教師主導型一斉授業形態が当然ように採 用されてきた。しかし、昨今少子化時代にあって、学力や学習意欲大きく違う学生を前に してその英語指導を求められるとき、授業形態に一工夫あっても然るべきであるし、授業改善 に向けて、あれこれ試行し、活路を見い出すも大切なことであろう。
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河合忠仁教授略歴及び主要研究業績 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

河合忠仁教授略歴及び主要研究業績 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

昭和38年 6 月 米国コネティカット州ニュータウンハイスクール卒業 昭和39年 3 月 奈良県立奈良高等学校卒業 昭和39年 4 月 奈良教育大学教育学部 中学校課程英語科入学 昭和43年 3 月 奈良教育大学教育学部 中学校課程英語科卒業

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複合環境における第二言語不安 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

複合環境における第二言語不安 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 教室内不安と教室外不安と間、そして日本語自信と日本語能力自己評価と間にはそ れぞれ 1 %水準で有意な相関があることが確認されたが、JLASと諸測度間相関について、 元田(2005:97)では日本語自信は教室内不安と教室外不安いずれとも0.1%水準で有意 に負相関があり、日本語能力自己評価はCan-H(高次レベル日本語)とは0.1%水準で、 Can-L(基礎レベル日本語)とは 5 %水準で負相関があるとしている。本調査結果 では、日本自信と日本語能力自己評価と相関は確認されたが、JLASと相関は見ら れなかった。本研究対象者はBICS(日常会話能力)はある程度できていても、日本人と一 緒に大学講義を受けたり、意見を述べたりすることはまだ十分に訓練されておらず、そうし たスキル訓練を行っているJFL授業においても、日本以外授業においても高い不安をも つ原因になっていると思われる。
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感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

感情スクリプトと第2言語コミュニケーション 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

 この結果を先述議論と関係で論じると、 4 ∼6年アメリカに滞在したロシア人が 2 言 英語を使って、アメリカ人とコミュニケーションを図る場合、おそらく、英語的なスクリ プトを用い、また言語表現においても、強い干渉を受けずに話すので、文化的スキーマ文化 差から予測される困難はさほど起こらないであろう。一方、ロシアで英語を学習し、アメリカ に到着したばかり人は、スキーマ・スクリプト文化的相違に戸惑う可能性がある。しかし、 海外に滞在しなくても目標言語習熟度を上げることはできるので、ここに、標準テストで測 定されるような、「英語習熟度 (proficiency)」が関わると、ミス・コミュニケーション要因 は複雑化する。よく言われる「言語はできても社会文化的能力がない」という指摘は、語彙、 文法だけを取り出して学習したような場合にはありうるが、通常言語が使われるコンテキスト 理解を伴わないで習熟度をあげることが極めて難しいことを考えると、完全に切り離せるも ではない。特に言語に内在した文化性(たとえば、日本ように代名詞を落とせる言語と そうでない言語、brotherと兄/弟ように単語指し示す範囲違いなど)と、言語使用 文化性(謝罪仕方、依頼仕方など発話行為をどのように言語的に実現するか)は言語習 熟度と密接に関係する。一方、そういった語彙や言語使用が埋め込まれたスクリプトと社会的 コンテキストを理解するには、また、そういった行動を促す文化モデルへアクセスは、その 言語文化コミュニティーへ参加が前提となろう。
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『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

『水鏡』における創造主義の萌芽 外国語教育研究(紀要)第11号〜第17号|外国語学部の刊行物|関西大学 外国語学部

濯船」を出て郊外モンルージュへと住所を変えていたパブロ・ピカソや、公私にわたって誰 よりも相談相手となったフアン・グリスといった画家たち――と交流を通じて、この20世紀 絵画一大潮流実作品制作過程を目の当たりにしていた。  キュビスム絵画では、一つ対象を複数視点から捉えるという発想が、この見方を理解 しない鑑賞者から時には子供絵とさえ見られてしまうような、たとえばピカソ『泣く女』 ような、いびつな女性正面/横顔を描かせる。しかし詩場合には、ページを左から右へ と、上から下へと読み進んでいくという因習によって、鑑賞者は詩篇常に一ヶ所だけを 読んでいるという状況におかれる。これはやはり連続する音流れ一瞬だけを捕らえざ る得ない音楽芸術に似た、時間芸術持つ宿命といってよい性質であろう。詩がキュビスム 思想を取り入れる際に、もっとも困難をともないながら実現させようとしたことが、一つ事 象複数面を一時に見ること、すなわち詩における同時性獲得であった。
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