などから、2018 年、2019 年ともに米国景気は潜在成長率を上回るペースで回復すると予想する。 内外需ともに堅調推移と予想
米国の個人消費は、回復傾向が続いている。ハリケーンによって水没した自動車など、耐久消費財を 中心とした買い替え需要は一巡したとみられるものの、引き続き良好な雇用環境や歴史的な水準にまで 改善した消費マインドを背景に、個人消費は今後とも堅調に推移するとみる。住宅投資は、ハリケーン 被害からの復興需要が顕在化したことで、高い伸びとなった。今後は、人手不足が引き続き供給のボト ルネックとなるものの、銀行の住宅ローン貸出態度が緩和的であることや、堅調な雇用環境を背景に、 緩やかな回復が続くと予想する。設備投資は、企業業績の改善や銀行の貸出態度の緩和、原油価格の上 昇などを背景に、回復が続くと予想する。なお、今後トランプ大統領は公約の一つであるインフラ開発 投資の実現に注力するとみられ、2 月 12 日に公表された予算教書では、インフラ投資計画は 1.5 兆ド ルとされた。中間選挙を巡る駆け引きや長期金利動向との見合いなど、インフラ投資成立に向けた道の りは減税法案以上に複雑とみられるが、現時点では中間選挙を睨み超党派で合意がなされ、財政均衡派 への配慮から、ある程度規模を縮小したうえでインフラ投資が実現すると予想する。輸出は、IT サイク ルが上向いていることや、中国、ユーロ圏向けが持ち直すことにより、回復基調をたどるとみる。 FRB は漸次的利上げを継続
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