本での厳しい基準等の条件における実績を差別化要因として提示することも効果的である と考えられる。
(2)大学、ベンチャーへの提言
日本国内のベンチャー動向としては、商社が出資するケースが主流となっており、代表 的例として、三井物産がバイオマスエタノールや燃料電池用のナノポーラスメンブレン開 発用企業としてバイオナノテック・リサーチ・インスティチュート(BN RI )を設立した例 が挙げられる。BN RI 社は研究開発面で産業技術総合研究所と提携を行っており、このよう なケースが今後も増加することが期待される。今後も、当該技術分野は法規制動向の影響 が技術開発や市場動向に大きな影響を与え続けることは変らない。日本においては、廃棄 物制度の見直(環境省) 、新エネルギーの導入施策(RPS 法等、経済産業省)などが行われ る予定であり、これらの動向を踏まえた研究開発を進めていくことが有効である。 技術開発の観点で、今後の日本の方向性を考えると、廃棄物エネルギー分野について適 正処理の観点では日本の厳しい環境規制にそって技術力がリードしていると考えられる。 一方、エネルギー利用という観点での技術が今後求められると考えられる。一方、バイオ マスエネルギー分野では、まだまだ様々な分野の技術がこの分野に応用されていくと想定 される。特にバイオ技術(微生物、遺伝子組替など)を応用した技術などは、大企業中心 の技術開発だけでなく、大学やベンチャーの参入の余地が大きいと考えられる。従って、 これらの技術の芽を大きく広げていくための仕組みが必要である。
Show more
36
Read more