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循環型建築における環境負荷評価システムの構築 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)循環型建築における環境負荷評価システムの構築. 原田. 哲也. 列記する.作業へのインプット項目として投入材料,. 1.序 本研究では循環型経済社会における持続可能性マ. 投入設備,労力,エネルギー,及び Reduce 要素を上. ネジメントを構成する循環建築方程式を提案し,住. 段に,作業からのアウトプット項目として Recycle 材. 宅・建築のライフサイクルにおける環境負荷評価シス. 料,Reuse 材料,Return 材料,及び廃棄物を下段に列. テムの構築を行うものである.また,住宅を評価対象. 記し,ライフサイクルフロー分析を完了する.. モデルとし,環境負荷を低減させることが可能である と想定される SRB-DUP 煉瓦造住宅のスループットを. の各 投工 入程 へ. 算定し,同住宅の環境負荷の低減性を示した.. 各工程への 投入材料,部品等 エネルギー. Reduce. ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . 調達. 企画・設計. 2.循環型社会における環境負荷評価システム W と D の差,即ち,スループット(T:Throughput). 運用. 解体 Recycle. 住 宅 の ラ イ フ サ イ ク ル. 2. 1 循環建築方程式. 施工. ・    ・   . 工程1. 工程・・. 工程1. 工程・・. 工程1. 工程2. 工程・・. 工程1. 工程2. 工程・・. Reuse. Return. 廃棄. を最大化する方程式を,環境負荷評価システムを構成 する循環建築方程式とし,(1)式で与える. の 処廃各 理棄工 方,程 か 法排ら 出. T = W (Sa, R, H, C, Se) −D (LCE, LCCO2, LCC) …(1) W:豊かさ,Sa:安全,R:安心,H:健康,C:快. 処 理 工 程. 廃棄物. ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . Recycle. ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . Reuse. ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . Return. ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . 廃棄. ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . ・    ・   . 環 境 負 荷 ︵ D ︶. 図1 ライフサイクルフローチャート. 適,Se:感性,D:環境負荷,LCE:ライフサイクル エネルギー,LCCO2:ライフサイクル CO2,LCC:ラ. 2. 2. 2 環境影響分析. イフサイクルコストスループット(T)は循環建築を構. 環境影響分析における環境影響要素は,典型7公害. 成する循環建築方程式のアウトプットである.スルー. (大気汚染,水質汚染,土壌汚染,騒音,振動,悪臭,. プットの増大には理論上限界がない.循環建築では T. 地盤沈下)と地球環境(廃棄物の排出,エネルギーの. の最大化を図る.. 消費,天然資源の使用,化学物質の使用,地球温暖化,. 2. 2 循環型社会における環境負荷評価システム. オゾン層破壊)の項目とする.環境負荷の低減要素と. 2. 2. 1 ライフサイクルフロー分析. して 4R(Recycle,Reuse,Return,Reduce)を考慮す. 循環型住宅の環境負荷はライフサイクルで評価する. る.これらの分析をもとに環境影響要素別の数量から,. 必要があり,住宅の企画・設計,調達,施工,運用,. 環境負荷の算定を行う.. 解体の各段階において,それぞれのインプットとアウ. 3.ケーススタディ. トプットを考える.図 1にライフサイクルフローチャ. 3. 1 評価算定モデル. ートを示す.Reduce はインプットの段階で作用し,投. ケーススタディを行うにあたり,SRB-DUP 煉瓦造住. 入材料,エネルギー,CO2,及びコスト等を減少させ. 宅(ブリックベニア,フルブリック),湿式煉瓦造住宅,. る効果を与える.Recycle,Reuse,Return Engineering. 木造2×4住宅それぞれに関して,標準モデル及び実. により処理し,処理工程から排出されたものを廃棄し. 験棟モデルを設定した.図2,及び図3に SRB-DUP. 環境負荷(D)を与える.循環型住宅における解体段. 煉瓦造住宅(ブリックベニア)標準モデル,及び実験. 階は,Recycle Engineering,Reuse Engineering,Return. 棟モデルを示す.SRB-DUP 煉瓦造住宅(フルブリック),. Engineering を施して資源を循環させ,処理工程からの. 湿式煉瓦造住宅,及び木造2×4住宅の標準モデル,. 排出物,及び処理不能廃材を廃棄し環境負荷(D)を. 及び実験棟モデルについても同規模,同プランである.. 与える.循環型経済社会における環境負荷評価システ. SRB-DUP 煉瓦造住宅は,鉛直荷重は内部の SRB-DUP. ムはライフサイクルを通して 4R により(D)の最小化. 煉瓦柱が負担し,水平荷重は外壁である SRB-DUP 煉. を図るシステムである.最初に,中心軸に作業工程を. 瓦壁が負担する工法である.床組,小屋組は木造,内 44- 1.

(2) 玄関. トイレ 洗面所 風呂. 押入 トイレ. 台所. 居室 子供部屋1 押入 押入. 居間・食堂. 押入. 押入. 7480. 押入. 7480. 7930. 押入. 7930. ホール. 寝室. 居室. 子供部屋2. 8880. 8880. 10670. ( b) 2階平面図. (a). 10670. 1階平面図. (b). 2階平面図. 4950. 7450. (a) 1階平面図. 7930. (c) 西立面図. 面積 高さ 基礎 外壁 内部仕上 床. 8880. ( d) 北立面図. 延べ床面積:129.96m2 軒高:4.956m、最高高:7.450m 鉄筋コンクリートべた基礎 SRB-DUP煉瓦( 8246個) プラスターボードクロス仕上げ Floated Gum(無垢フローリング). (c). 面積 高さ 基礎 外壁 内部仕上 床. 図2 SRB-DUP煉瓦造住宅(ブリックベニア)標準モデル. 工法を用いる.外壁は湿式煉瓦造住宅では湿式煉瓦, 木造2×4住宅ではサイディングである.また, SRB-DUP 煉瓦造住宅の耐用年数は 100 年,木造2×4 住宅,及び湿式煉瓦造住宅は 30 年であり,SRB-DUP 煉瓦造住宅は 90 年(30 年ごとに大規模修繕),木造2 ×4住宅,及び湿式煉瓦造住宅は 30 年で解体する. 4.循環建築方程式レビュー. 木造2×4住宅の環境負荷算定値を1.0とした場合の第一近似スループット. レームを用いて壁面を構造体として,荷重を負担する. 延べ床面積:149.09m 軒高:6.024m、最高高:9.404m 鉄筋コンクリートべた基礎 SRB-DUP煉瓦(18871個) プラスターボードクロス仕上げ Floated Gum(無垢フローリング). 0.80 標準モデル. 実験棟モデル SRB-DUP(フルブリック) SRB-DUP(ブリックベニア) 湿式煉瓦造. 0.60. 0.40. 0.20. 0.00. -0.20. -0.40. 大 気 汚 染. 騒 音. 振 動. エ天 ネ然 ル資 ギ源 ーの 消使 費用. 化 学 物 質 の 使 用. 地 球 温 暖 化. 地 球 温 暖 化. ︵ 燃 料. ︵ 焼 却. ︶. ︶. 廃 棄 物 の 排 出. 大 気 汚 染. 騒 音. 地 球 温 暖 化. 地 球 温 暖 化. ︵ 燃 料. ︵ 焼 却. ︶. ︶. 廃 棄 物 の 排 出. (4)及び(5)式を与える. …(3). W1 :環境影響評価基準. "T = !"Ti. …(4). D1 :改善後の環境負荷算定値. "Ti = "Wi −"Di. …(5). イフサイクルにおける環境負荷算定値を環境影響評価. 化 学 物 質 の 使 用. 循環方程式 T の定量解を求める概念式として,(3), T = !(!(!"Ti)j)k. 木造2×4住宅標準モデル,及び実験棟モデルのラ. エ天 ネ然 ル資 ギ源 ーの 消使 費用. -0.60. T1 :第一近似スループット. 4. 2 第一近似式レビュー. 振 動. 4. 3 基礎方程式・ΔT. に以下の(2)式を第一近似式として与える. T " W ! D ! ( 2) 1 1 1. 東立面図. 図4 第一近似スループット比較. 4. 1 第一近似式. (1)式で示す循環方程式は次元が異なるため,便宜的. (d) 2. 図3 SRB-DUP煉瓦造住宅(ブリックベニア)実験棟モデル. 壁下地は SRB-DUP 煉瓦造,及び木造である.湿式煉 瓦造住宅は内壁に木製フレームを使用し,この木製フ. 南立面図. "Ti :単体の豊かさの要素(i)の価値 "Wi :単体の豊かさの要素(i)の水準 "Di :単体の豊かさの要素(i)を実現するための負荷. 基準とし,前節で示した(2)式の W1 に,各評価算定モ. (4)式のΔT = ΣΔTi は単体のスループットである.. デルの環境負荷算定値を D1 に代入し,第一近似スルー. !(!"Ti)j は,例えば,単体で構成される地域(Area),. プットを算定した.図4に算定結果を示す.SRB-DUP. !(!(!"Ti)j)k は地域で構成されるブロック(Block)と. 煉瓦造住宅の第一近似スループットはほぼ全ての要素. する. (4)式を基礎方程式と呼ぶこととする. 基礎方程式の解は,例えば,"T をコストで表すと,. において正の値を示すことが明らかになった. 44- 2.

(3) "W=現時点,又は将来のある時点で売れると予想さ. 0.00. れる住宅・土地の価格,及び,現時点,又は将来のあ. -1.00. 経過年数(年). 木造2×4住宅の建設コスト1.0に対するスループット. 0. る時点までに予想される所得収入総額の合計 "D=その住宅・土地の取得費と取得から現時点,又は 将来のある時点までの支出総額及び環境負荷を環境税 などに換算した額の合計 "T = "W−"D,すなわちその差が現時点,又は将来 のある時点での価値 "T である. とすれば,基礎方程式 "T は,現時点,又は将来のあ. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70 80 90 SRB-DUP(ブリックベニア) SRB-DUP(フルブリック) 湿式煉瓦造 木造2×4. -2.00. -3.00. -4.00. -5.00. -6.00. -7.00. 図5 スループット比較(標準モデル). る時点での住宅・土地の価値を与えることができる.. 経過年数(年). 0.00. 評価の単位は,コスト(Cost),温暖化ガス(CO2)及. 0. 木造2×4住宅の建設コスト1.0に対するスループット. び消費エネルギー(E)である.これらの評価単位は 互換性を持つので,どれか,一つの単位で表示できれ ば,他の評価軸で表すことが可能である. 4. 4 基礎方程式レビュー "T をコストで表した場合の基礎方程式の解を具体 的に表す式として(6)式を与える. T(x)=(Hv(x)-Ha(x))+(Gv(x)-Ga(x))+(Rp(x)-Re(x))-Et(x)…(6) T(x) :建設から x 年後のスループット. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70. 80. 90. SRB-DUP(ブリックベニア) SRB-DUP(フルブリック) 湿式煉瓦造 木造2×4. -1.00. -2.00. -3.00. -4.00. -5.00. -6.00. -7.00. 図6 スループット比較(実験棟モデル). Hv(x):建設から x 年後の住宅評価額 Ha(x):建設から x 年間の住宅累積取得額. 2×4住宅に対して,ブリックベニアで 8~9%,フル. Gv(x):建設から x 年後土地評価額. ブリックで 7~8%高い値となった.. Ga(x):建設から x 年間の土地累積取得額. V pk ". Rp(x):取得から x 年後までのキャッシュフロー(総収入額). x ! B fk Bk. V p1 8 V p 2 8 ! 8 V pm 8 0.9 8 V pm .1 8 ! 8 V pnの場合. Re(x):取得から x 年後までのキャッシュフロー(総支出額). 7 ( + + x ) ) %4 & 1 + x ! Pd - + ) ) #1 +x) 11 & , Pd * ) #1 + 1 B - & x ! Pd - + P ) ! Pfk - + ) #1 Pfk , d* 1 k & + ) #1 & m 11 + )* #$11 , ' T ( x ) " ! Ck - 6 3 + k "1 + x )) 1 1 ! x P + )) 1 1 d + ( 0 /% , Pd * ) 1 1. + x ) - &1 . + Pd ! 1) # . + + ) ) 1 1 , Pd * & # + Pfk )$ + ' + Pfk ) 1 1 15 ,+ *) 12. Et(x):建設から x 年間の累積環境税 ただし,土地の評価額及び累積取得額,取得から現 時点までのキャッシュフロー(総収入額)は同じ場所. 9. に建設するものと仮定しているため,値に差が生じな いため,今回は 0 とした. 4. 4. 1 スループットの算定 (6)式に「戸建住宅価格査定マニュアル」 ((財)不動. 7 + + x ) )4 1 + x ! Pd - + ) ) 1 % ( / 0 +x) P 1 , Pd * ) 1 Ck - 60.9 . + ) - &1 . + d ! 1) # . + ! + )3 & # P P P fk k " m .1 , d * ' + fk 1 )$ + )1 1 1 ,+ *) 2 5 ( + + x ))% & + x ! Pd - + ) ) # n /% + & + x ) ( 0 Pd , Pd * ) # ! ! 1) # . Dk - & + ) - &1 . + + )# # & Pfk )$ + k "1 & , Pd * ' + Pfk )# & + )* #$ , ' ! Re ( x) ! Et ( x) !(7). 産流通近代化センター発行)による査定法を基に算定. n. 9. した評価額,それまでにかかった施工,保全・修繕, 及び解体コストとして算出した累積取得額,運用コス トにより算出した取得から現時点までのキャッシュフ ロー(総支出額),及び我が国で導入された場合に想定. 9. される累積環境税を代入し,各評価算定モデルについ て,スループットの算定を行った((7)式).図5及び 図6に木造2×4住宅標準モデル及び実験棟モデルの 建設コストに対する各住宅モデルのスループット算定. Vpk:部位別現価率. 値を示す.いずれの住宅も新築時には大きな違いは生. Bfk:部位別最終施工又は保全・修繕年(年). じないが,年数を経るごとに SRB-DUP 煉瓦造住宅と. Bk:部位別耐用年数(年). 他の二つの住宅とのスループットの差は大きくなり,. Pfk:部位別保全・修繕周期(年). 90 年後の SRB-DUP 煉瓦造住宅のスループットは木造. Pd:解体周期(年) 44- 3.

(4) Ck:部位別建設コスト(円). bw. A( x ) " ( bT '1 ( x ) . bT ' 4 ( x ) . bT '5 ( x ) . bT '6 ( x )). bsb. A( x ) " ( bT '1 ( x ) . bT ' 4 ( x ) . bT '5 ( x ) . bT '6 ( x )). ! ( wT '1 ( x ) . wT '3 ( x ) . wT ' 4 ( x )). Dk:部位別解体時コスト(円) 4. 4. 2 スループットの優位性の検討. ! ( sbT '1 ( x ) . sbT '3 ( x ) . sbT '4 ( x )). 前節で示したスループットは標準モデル及び実験. fbw. A( x ) " ( fbT1 ' ( x ) . fbT2 ' ( x ) . fbT4 ' ( x ) . fbT5 ' ( x ) . fbT6 ' ( x )). 棟モデルの場合の算定結果であり,プランや仕様の変. ! ( wT1 ' ( x ) . wT2 ' ( x ) . wT3 ' ( x ) . wT4 ' ( x )). 化によっては異なる結果となり得る.そこで,これら. fbb. A( x ) " ( fbT1 ' ( x ) . fbT2 ' ( x ) . fbT4 ' ( x ) . fbT5 ' ( x ) . fbT6 ' ( x )). の変化に対応するスループットの優位性を示す条件式. ! ( bT1 ' ( x ) . bT2 ' ( x ) . bT4 ' ( x ) . bT5 ' ( x ) . bT6 ' ( x )). を検討した.表1に木造2×4住宅標準モデル及び実. 例えば,建設から 90 年後のスループットについて,. 験棟モデルの建設コストを 1.0 とした場合の建設から. 木造2×4住宅より SRB-DUP 煉瓦造(ブリックベニ. 90 年のスループットとその内訳,及びそれぞれの住宅. ア)住宅が有利になる条件は,. の算定値と木造2×4住宅との差異を示す.スループ. bw. A ( 90 ) " 2 .86 - w C1 . 5 .9- w C 3 . 2 .6- w C 4 . 2 -( w D1 . w D 4 ) . 5- w D 3 ! :0 .9 -( b C1 . b C 5 . b C 6 ) . 0 .6-b C 4 . 2-b D 4 ; < 0. ットの違いに大きく影響するのは各住宅の現時点評価. SRB-DUP 煉瓦造(ブリックベニア)より SRB-DUP. 額と取得額の差であることが分かる.そこで,. T ' ( x) " H v ( x) ! H a ( x). 煉瓦造(フルブリック)住宅が有利になる条件は,. として,T’について優位性の検討を行った.なお,以. fbb A (90 ) ". 0.9 -( b C1 . b C 5 . b C 6 ) . 2.9-b C 2 . 0.6-b C 4. 下に示す数式中の文字及び数字は次のものを表す.. . 2 -( b D 2 . b D 4 ). deA(x):建設から. 70.9 -( fb C1 . fb C 5 . fb C 6 ) . 2.9-fb C 2 . 0.6-fb C 4 4 !6 3<0 5 . 2 -( fb D 2 . fb D 4 ) 2. x 年後の d の e に対する優位差. Tk(x):建設から x 年後の部位別 T’. である.. 下付き(後). 下付き(前). b:SRB-DUP 煉瓦造(ブリックベニア) 1:基礎. 5.総括. fb:SRB-DUP 煉瓦造(フルブリック) 2:内部仕上(内部塗装を除く). 本研究で得られた知見を示す.. sb:湿式煉瓦造. 3:外壁. w:木造2×4. 4:躯体(木造部分). (1)循環建築方程式について,スループットの第一. 5:躯体(SRB-DUP 煉瓦壁). 近似式を与え,各評価算定モデルについて,環境影響. 6:躯体(SRB-DUP 煉瓦). 要素別に第一次近似スループットを算定した結果,ほ. 表1スループット分析表 住宅 (評価額- 累積取得額). ぼ全ての要素について,SRB-DUP 煉瓦造住宅が正の値. SRB-DUP (ブリックベニア) -3.09 ( + 0.38 ). SRB-DUP (フルブリック) -3.15 ( + 0.32. ). -3.69. ( - 0.22. ). -3.47. (. 0. ). -3.05. ). -3.11. ). -3.64. ( - 0.15. ). -3.48. (. 0. ). ). -1.62. ). -1.66. ( + 0.05. ). -1.95. ( + 0.05. ). -1.98. ( + 0.02. ). -2.00. (. 0. ). 0.00. ( + 0.00. ). 0.00. ( + 0.00. ). -0.01. ( - 0.00. ). 0.00. (. 0. ). 0.00. ( + 0.00. ). 0.00. ( + 0.00. ). -0.01. ( - 0.00. ). 0.00. (. 0. ). -4.71 ( + 0.42 スループット -5.00 ( + 0.49 ※カッコ内の数値は木造2×4住宅との差異を表す. ). -4.76. ( + 0.36. ). -5.33. ( - 0.20. ). -5.13. (. 0. ). ). -5.07. ( + 0.42. ). -5.62. ( - 0.13. ). 環境税. ( + 0.04. ( + 0.37 ( + 0.04. ). -1.64. ( + 0.02. 木造2×4. -1.95. キャッシュフロー (総収入額ー総支出額). -1.62. ( + 0.44. 湿式煉瓦造. (. 0. ). -5.49 ( 0 ) 上段:標準モデル 下段:実験棟モデル. SRB-DUP (ブリックベニ ア ) SRB-DUP ( フル ブリック). SRB-DUP (フル ブリック) 基礎,躯体, 内部仕上. 木造2×4. (2)循環建築方程式について,定量解を求める基礎 方程式を与え,"T をコストで表し各評価算定モデルに ついて,スループットの算定を行った結果,SRB-DUP 煉瓦造住宅が他の二つの住宅に対して,高い値を示し. 表2 優位性検討項目 SRB-DUP (ブリックベニ ア ). を示した.. 木造2×4. 湿式煉瓦造. 基礎,躯体, 外壁 基礎,躯体, 外壁,内部仕上. 基礎,躯体, 外壁 基礎,躯体, 外壁,内部仕上 基礎,外壁. 湿式煉瓦造. 表2に各住宅のスループットの比較を行う場合に スループットの違いが生じる部位を示す.各住宅のス ループットの優位性を検討する場合,他の部分が同仕. た. (3)SRB-DUP 煉瓦造住宅,湿式煉瓦造住宅,及び木 造2×4住宅に関して,スループットの優位性を決める 条件式を示した. 《参考文献》 1)松藤泰典他:循環型住宅の施工に関する要素研究. その1. 循環型住宅の概念と DUP 乾式煉瓦造工法,日本建築学会大会学 術講演梗概集(東北),pp.683-684,2000.9 2)財団法人. 不動産流通近代化センター:戸建住宅価格査定. 様であれば,表2に示す項目についてスループットの. マニュアル. 検討を行えばよい.各住宅の優位性は各住宅の優位差. 3) 建築コスト管理システム研究所:建設省建築工事積算基準. を算出し,その正負と大小によって明確にすることが. 平成 11 年板. できる.例えば,建設から x 年後のスループットにつ いて e よりも d の方がスループットは有利である条件 は deA(x)>0 であり,その差は deA(x)である.各住宅の優 位差を示す式を以下に示す.. 2004 年度版. 4)鷲田豊明:産業廃棄物税とリサイクル応用一般均衡分析 成 16 年 6 月 7 日 5)国土交通省平成 14 年度建設副産物実態調査結果 6)財団法人経済調査会:積算資料 2004.12 7)財団法人経済調査会:建築施工単価. 44- 4. 2004.10. 平.

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