リート及び覆工コンクリートまでの拡散距離の総和とし て算出した.ここで,Fig. 3 に示すように,埋戻し材は半 月形状を有していることから,埋戻し材を代表する拡散距 離を定義する必要がある.本稿では,半月形状の埋戻し材 の体積を保存した上で,埋戻し材の内縁側拡散面積と外縁 側拡散面積を保存するように台形形状を仮定し,その厚さ を拡散距離として定義した.代表拡散面積 A total は,施設 全体の低拡散性能を規定する重要パラメータであり, (24) 式からも明らかであるが, F d , s は A total に比例する.本稿 では,施設全体からの拡散によるフラックスを過小評価し ないことに留意し, A total は掘削影響領域の最内縁面積とし て定義した.施設全体の拡散伝導係数 D total,s は,屈曲度,