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平成29年度 筑波大学 入学案内

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(1)

平成 29 年度

筑波大学

入学案内 UNIVERSITY

TSUKUBA OF 2017

平成 29 年度

筑波大学

入学案内 UNIVERSITY

TSUKUBA OF 2017

筑波大学入学案内

2 0 1 7

筑波大学

東京駅八重洲南口から「筑波大学」行バス(約75分)又は

「つくばセンター」行バス(約65分)20分間隔の運行

35-40

快速45分

つくば方面へ左折

(約60分) (約120分)

(TX)

(2)

175

http://www.tsukuba.ac.jp/

2017 年度

筑波大学入学案内

学長メッセージ 1

Tsukuba OB OG/最先端研究 2

筑波大学の教育 弾力的かつ先駆的な教育システム 8

学ぶための環境 118

国際交流 122

障害学生支援・LGBT学生支援 126

T-ACT つくばアクションプロジェクト/先導的研究者体験プログラム 128

医・食・住環境 130

授業料・奨学金 132

学生組織 134

文化系サークル 136

体育系サークル 138

芸術系サークル/筑波大学新聞 140

就職・進学・取得免許・国家試験等 142

大学院 148

キャンパスマップ 160

共同利用施設 162

筑波大学データ 164

入試情報 166

見学/体験学習/受験相談 174

学生募集要項等請求方法 175

人文・文化学群

人文学類 18

比較文化学類 22

日本語・日本文化学類 26

社会・国際学群 社会学類 30

国際総合学類 34

人間学群

教育学類 38

心理学類 42

障害科学類 46

生命環境学群

生物学類 50

生物資源学類 54

地球学類 58

理工学群

数学類 62

物理学類 66

化学類 70

応用理工学類 74

工学システム学類 78

社会工学類 82

情報学群

情報科学類 86

情報メディア創成学類 90

知識情報・図書館学類 94

医学群

医学類 98

看護学類 102

医療科学類 106

体育専門学群 110

芸術専門学群 114

学生募集要項等請求方法

入学者選抜の詳細は、「入学者選抜要項」及び「学生募集要項」などで確認してください。

これらの書類は以下の方法で請求できます。

1. 筑波大学のホームページから テレメールを利用して入学案内や募集要項等が請求できます。

  パソコン:http://www.tsukuba.ac.jp/admission   ケータイ:http://www.daigakujc.jp/tsukuba

2. インターネット(パソコン・スマートフォン・ケータイ)や自動音声応答電話で請求する方法

(1)下記のいずれかの方法で テレメールにアクセスしてください。

(3)ガイダンスに従ってお届け先等を登録してください。

(4)請求してから2~3日後に資料が届きます。

http://www.tsukuba.ac.jp/admission/undergrad/list_guidebooks.html

※上記以外の募集要項については、本学ホームページに掲載します。

●自動音声応答電話の場合

 IP 電話 050-8601-0101(24時間受付)

 ※一般電話回線からの通話料金は日本全国どこからでも   3分毎に約12円です。

 ※ 住所、氏名等の登録時は、ゆっくり・はっきりとお話 しください。登録された音声が不鮮明な場合は資料を お届けできないことがあります。

●パソコン・スマートフォン・ケータイの場合  http://telemail.jp

 ※ スマートフォン・ケータイで右のバーコード からアクセスした場合、資料請求番号の入力 は不要です。 

(2)ご希望の資料の資料請求番号(6桁)を入力してください。

資料名 資料請求番号 送 料(予定) 発送開始日(予定)

入学案内 2017 561320 300 円 6 月下旬

入学者選抜要項 581320 180 7月下旬

入学案内 2017 +入学者選抜要項 561300 300 円 7 月下旬

学生募集要項(個別学力検査等・推薦入試) 581310 300 9月下旬

入学案内 2017 +学生募集要項(個別学力検査等・推薦入試) 541300 350 円 9 月下旬

資料名 資料請求番号 送料(予定)

人文学類案内 541380 300円

比較文化学類案内 561330 215円

日本語・日本文化学類案内 561340 180円

社会学類案内 561540 140円

国際総合学類案内 541430 180円

教育学類案内 541330 140円

心理学類案内 541340 215円

障害科学類案内 561280 140円

生物学類案内 561290 180円

生物資源学類案内 561530 180円

地球学類案内 583310 140円

数学類案内 583510 120円

物理学類案内 583670 120円

化学類案内 583680 120円

応用理工学類案内 546340 140円

工学システム学類案内 541440 140円

社会工学類案内 546360 140円

情報科学類案内 541280 140円

情報メディア創成学類案内 541290 180円

知識情報・図書館学類案内 561270 180円

医学群案内 541390 215円

体育専門学群案内 561390 140円

芸術専門学群案内 561380 215円

学類案内

請求方法についてのお問合せ先

  テレメールカスタマーセンター ℡050-8601-0102(9:30 ~ 18:00)

※資料請求終了時及び受付確認メール内で告知される10桁の

「受付番号」は、資料到着まで保管しておいてください。

※発送開始日以前に請求された資料は予約受付となり、発送開始 日に一斉に発送します。

※受付時間や地域、配達事情によっては請求から資料が届くまで 4日以上かかる場合もあります。5日以上経っても届かない場 合はテレメールカスタマーセンターまでお問い合わせください。

※一般入試募集要項は、自動音声応答電話による請求を除き、通 常受付終了後もテレメール速達対応(レターパックプラスによ る発送)で請求受付を行います。料金や期限等の詳細はテレメ ールの資料請求画面でご確認ください。

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http://www.tsukuba.ac.jp/

2017 年度

筑波大学入学案内

学長メッセージ 1

Tsukuba OB OG/最先端研究 2

筑波大学の教育 弾力的かつ先駆的な教育システム 8

学ぶための環境 118

国際交流 122

障害学生支援・LGBT学生支援 126

T-ACT つくばアクションプロジェクト/先導的研究者体験プログラム 128

医・食・住環境 130

授業料・奨学金 132

学生組織 134

文化系サークル 136

体育系サークル 138

芸術系サークル/筑波大学新聞 140

就職・進学・取得免許・国家試験等 142

大学院 148

キャンパスマップ 160

共同利用施設 162

筑波大学データ 164

入試情報 166

見学/体験学習/受験相談 174

学生募集要項等請求方法 175

人文・文化学群

人文学類 18

比較文化学類 22

日本語・日本文化学類 26

社会・国際学群 社会学類 30

国際総合学類 34

人間学群

教育学類 38

心理学類 42

障害科学類 46

生命環境学群

生物学類 50

生物資源学類 54

地球学類 58

理工学群

数学類 62

物理学類 66

化学類 70

応用理工学類 74

工学システム学類 78

社会工学類 82

情報学群

情報科学類 86

情報メディア創成学類 90

知識情報・図書館学類 94

医学群

医学類 98

看護学類 102

医療科学類 106

体育専門学群 110

芸術専門学群 114

学生募集要項等請求方法

入学者選抜の詳細は、「入学者選抜要項」及び「学生募集要項」などで確認してください。

これらの書類は以下の方法で請求できます。

1. 筑波大学のホームページから テレメールを利用して入学案内や募集要項等が請求できます。

  パソコン:http://www.tsukuba.ac.jp/admission   ケータイ:http://www.daigakujc.jp/tsukuba

2. インターネット(パソコン・スマートフォン・ケータイ)や自動音声応答電話で請求する方法

(1)下記のいずれかの方法で テレメールにアクセスしてください。

(3)ガイダンスに従ってお届け先等を登録してください。

(4)請求してから2~3日後に資料が届きます。

http://www.tsukuba.ac.jp/admission/undergrad/list_guidebooks.html

※上記以外の募集要項については、本学ホームページに掲載します。

●自動音声応答電話の場合

 IP 電話 050-8601-0101(24時間受付)

 ※一般電話回線からの通話料金は日本全国どこからでも   3分毎に約12円です。

 ※ 住所、氏名等の登録時は、ゆっくり・はっきりとお話 しください。登録された音声が不鮮明な場合は資料を お届けできないことがあります。

●パソコン・スマートフォン・ケータイの場合  http://telemail.jp

 ※ スマートフォン・ケータイで右のバーコード からアクセスした場合、資料請求番号の入力 は不要です。 

(2)ご希望の資料の資料請求番号(6桁)を入力してください。

資料名 資料請求番号 送 料(予定) 発送開始日(予定)

入学案内 2017 561320 300 円 6 月下旬

入学者選抜要項 581320 180 7月下旬

入学案内 2017 +入学者選抜要項 561300 300 円 7 月下旬

学生募集要項(個別学力検査等・推薦入試) 581310 300 9月下旬

入学案内 2017 +学生募集要項(個別学力検査等・推薦入試) 541300 350 円 9 月下旬

資料名 資料請求番号 送料(予定)

人文学類案内 541380 300円

比較文化学類案内 561330 215円

日本語・日本文化学類案内 561340 180円

社会学類案内 561540 140円

国際総合学類案内 541430 180円

教育学類案内 541330 140円

心理学類案内 541340 215円

障害科学類案内 561280 140円

生物学類案内 561290 180円

生物資源学類案内 561530 180円

地球学類案内 583310 140円

数学類案内 583510 120円

物理学類案内 583670 120円

化学類案内 583680 120円

応用理工学類案内 546340 140円

工学システム学類案内 541440 140円

社会工学類案内 546360 140円

情報科学類案内 541280 140円

情報メディア創成学類案内 541290 180円

知識情報・図書館学類案内 561270 180円

医学群案内 541390 215円

体育専門学群案内 561390 140円

芸術専門学群案内 561380 215円

学類案内

請求方法についてのお問合せ先

  テレメールカスタマーセンター ℡050-8601-0102(9:30 ~ 18:00)

※資料請求終了時及び受付確認メール内で告知される10桁の

「受付番号」は、資料到着まで保管しておいてください。

※発送開始日以前に請求された資料は予約受付となり、発送開始 日に一斉に発送します。

※受付時間や地域、配達事情によっては請求から資料が届くまで 4日以上かかる場合もあります。5日以上経っても届かない場 合はテレメールカスタマーセンターまでお問い合わせください。

※一般入試募集要項は、自動音声応答電話による請求を除き、通 常受付終了後もテレメール速達対応(レターパックプラスによ る発送)で請求受付を行います。料金や期限等の詳細はテレメ ールの資料請求画面でご確認ください。

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入学案内 2015 年度

入学案内 筑波大学 2017 年度

筑波大学

http://www.tsukuba.ac.jp

(3)

1

地球と人類社会の発展に向けて

 我々はグローバル化という大きな潮流の中にいます。地球と人 類社会の発展に向けて、筑波大学は、IMAGINE THE FUTURE.

のロゴのもと、知の創造とグローバル社会で国際的に活躍できる 豊かな人間性を備えた人材を育成することを目標としています。

 本学の教育宣言である筑波スタンダードに基づく質の高い教育 により、皆さんにコミュニケーション能力や論理的思考能力が身 に付くように、そして武者修行型学修により皆さん自身が課題を 発見し解決することができる実践力が身に付くような教育システ ムを用意しています。本学は、ノーベル賞受賞者を生み、またオ リンピック金メダリストを生むなど幅広い学問分野を有しており、

皆さんは多彩な講義・演習や活発な課外活動を通じて、専門分野 のみならず幅広い教養を習得することができます。

 本学はあらゆる面で「開かれた大学」として大学の国際化を先 導するとともに、 従来の考え方に捉われない「新しい大学の仕組 み」を実現し次代の求める新たな学問分野を産み出していくこと を基本理念としています。未来をめざした大学作りは、新しいこ とに不断に挑戦する精神を尊重します。

 国内最大規模の広さと美しさを誇るキャンパスは、東京から 45分の近距離でありながら、都会の喧騒とは縁のない場所であ り、自由にじっくりと考え、創造力を育て、表現力を養う環境を 備えています。周辺には数多くの国際的に認められた産官の研究 機関が集積しており、大学キャンパスにも街にも国際性が日常化 しています。本学は学問文化の薫り高い国際都市、筑波サイエン ス・シティの中核です。皆さんと緑あふれる筑波キャンパスでお 会いすることを心から楽しみにしています。

建学の理念と沿革

 本学は、基礎及び応用諸科学について、国内外の教育・研究機 関及び社会との自由、かつ、緊密なる交流連係を深め、学際的な 協力の実をあげながら、教育・研究を行い、もって創造的な知性 と豊かな人間性を備えた人材を育成するとともに、学術文化の進 展に寄与することを目的とする。 従来の大学は、ややもすれば 狭い専門領域に閉じこもり、教育・研修の両面にわたって停滞し、

固定化を招き、現実の社会からも遊離しがちであった。本学は、

この点を反省し、あらゆる意味において、国内的にも国際的にも 開かれた大学であることをその基本的性格とする。 そのために 本学は、変動する現代社会に不断に対応しつつ、国際性豊かにし て、かつ、多様性と柔軟性とを持った新しい教育・研究の機能及 び運営の組織を開発する。 更に、これらの諸活動を実施する責 任ある管理体制を確立する。

学長メッセージ

IMAGINE THE FUTURE.

筑波大学長 永田恭介

(4)

T OMOKO F UKUMI

P R O F I L E

福見 友子

元柔道世界女王

JR 東日本女子柔道部コーチ

1985 年 茨城県土浦市生まれ 2004 年 筑波大学体育専門学群入学

2009 年 ロッテルダム世界柔道選手権柔道女子 48 キロ級優勝 2008 年 筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 了徳寺学園職 2010 年 筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 博士前期修了 2012 年 ロンドンオリンピック 5 位

2013 年 現役引退

2014 年 イギリス ラフバラ大学留学 2015 年 10 月 JR 東日本女子柔道部コーチ就任

 子どもの頃から筑波大学の柔道場で やっている全日本の合宿を見学に行っ たりしていましたし、高校時代には筑 波大生が練習に来てくれたり、大学に 出稽古に行かせていただいたりしてい たので、とても身近な存在でした。筑 波大学の強い選手と一緒に練習できる ことがすごく嬉しく、自分も入りたい とずっと思っていました。いい目標が あったおかげで、勉強もスポーツも頑 張れたのかな、と思います。

 それぞれ自分のやり方でトレーニン グするというのが筑波大学のスタイル なので、最初はどうしたらいいか分か らなくて、いろいろ失敗もしましたが、

先輩方や先生方にアドバイスをもらい ながら「自分流」を作っていきました。

練習や勉強はもちろん、普段の生活も 全て「目標を達成するため何をすべき

か」をひたすら考えていましたね。筑 波大学には各分野のトップの先生がそ ろっていて、自分が強くなるためのも のが、求めれば求めるだけありました。

「知ることができる」ということが本当 に楽しくて、「もっと勉強したい」とい つも思っていました。

 そこが自分を一番鍛えたところだと 思います。幸いにも、チームメイトや 同級生など、周りに、高い目標を目指 している同志がたくさんいたので、「自 分も負けていられない」というのがあ りました。例えば、練習が休みの日に トレーニングルームに行くと、みんな も来ている。「ああ、やっぱりそうだよ ね」って思うわけです。

 授業の中では、実技が楽しかったで すね。ダンスとか…。柔道ばかりやっ

すごい達成感がありました。その後す ぐに代表発表があったので、優勝した 達成感と次のチャンスを与えてもらえ なかった悔しさで、複雑な気持ちでし た。でも、それまでの私は、日本チャン ピオンだけを目指してやっていて、そ の先の世界までの頭はなかったんです よね。だから、「自分には世界に挑戦す る準備がまだできていなかった。次は、

世界で勝つために準備しよう」と気持 ちを切り替えて、再スタートしました。

世界で勝つためには、自分に足りない 部分がいっぱいありましたから。

 周りの方々の意見を聞いたり、同級 生に支えてもらったりしましたよ。そ れまでもいろいろなことがありました が、その度に「なにくそ」と踏ん張った ことが自分を強くしてきたという思い も自分を支えました。私は、悔しさと か負けをバネにして強くなるタイプな ので…。

 初代表の世界選手権は、どんなもの かも分からないまま出て、自分のやり 方を貫いて金メダルが取れたので、自 分のやってきたことは間違いじゃな かったと思いました。ロンドンオリン ピック出場は、9割方無理という状況 の中、最後まで諦めずにやり切って、ギ リギリで掴み取ったものでした。オリ ンピックには、世界選手権とはまた違 う、独特の雰囲気があります。それを実 際に感じられたということは、自分に とって、すごく大きな糧になりました。

結果はもちろん悔しいですけれど、自 分の集大成だという気持ちで、やり残 しのないように準備を重ねて臨んだ結 果なので、素直に受け止められました。

そして、「自分が経験してきたことを伝 えられたらいいな」という思いで、指導 者になることを決意しました。

ていたので、知らない自分を知ったよ うな感じで新鮮でした。「ダンスのリズ ム感やバランス力が柔道に生かせる」

とか、何をやっても結局は柔道につな げて考えちゃうんですけど(笑)。

 日本チャンピオンになった時という のは、その大会に向けて自分で計画を 立て、練習をやりこんでいって、目標 を達成した瞬間だったんです。だから

 選手の頃から、いつか海外に行きた いと思っていました。ロシア・ナショ ナルチームの指導では、10日間の合宿 に5回参加したんです。指導者になっ た時のために、世界のスタイルを知り たいという気持ちがあって、お引き受 けしました。ロンドンオリンピックで 金メダルを3つ取った、乗りに乗って いるチームに参加できるということ で、すごくワクワクしましたね。コー チと選手のコミュニケーションの取り 方や距離感から、技術的なテクニック、 試合に臨む考え方まで、全然日本と違 いました。どちらがいいということで はなく、視野が広がった貴重な体験で した。昨年1年間、大学間の交流で行っ たラフバラ大学では、強化クラブでは ない柔道部にて男子学生を相手に柔道 を指導しました。また、イギリス柔道 連盟の方々と一緒に各地区の子どもた ちや指導者の方々に日本の柔道の取り 組み等を披露しました。柔道だけに留 まらず、ライフスタイルの中に築かれ ているスポーツのあり方や価値、文化 や言語の違い等についても多くの刺激 を受けることができました。

 2020年東京オリンピックに選手を輩 出することを目指して、約10人の部員 と日々稽古を重ねています。自分が経 験をしてきたことや、筑波大学で学ん だことを伝えていけたらいいなと思っ ています。日頃、選手たちに伝えている ことは、「ただチャンピオンになるため の柔道ではない」ということです。柔道 の創始者、嘉納治五郎先生は、社会に貢 献するという目的で柔道を作ったので、 選手たちには、そういうことを感じて ほしい。そして、柔道が全てというので はなく、自ら目的を持って自分の人生 を全うしてもらいたいと考えています。

 筑波大学は、広い分野の一流の先生 に出会えますし、何かを突き詰めるた めの、ものすごくいい環境があるので、 学生さんたちには、それを存分に生か して、筑波大学から世界に飛び立って ほしいなと思っています。

— 土浦市のご出身で、土浦日本大学高 等学校から本学に入学された福見さ んにとって、筑波大学はどのような 存在でしたか ?

— ロンドン五輪後、すぐに、ロシア・ナ ショナルチームの指導に行かれまし た。そして昨年は、本学の職員として、 ラフバラ大学に1年間行かれました。

— この10月から、JR東日本女子柔道 部のコーチに就任されましたが、どの ような指導を心掛けておられますか?

— 大学 3 年生の時に、全日本選抜柔道 体 重 別 選 手 権 大 会 48 kg 級 の 決 勝 で谷亮子選手を破り、見事優勝され ました。にもかかわらず、世界柔道 選手権の出場権を得ることはなく、

北京オリンピック出場のチャンスを 失って、社会的にも大きな波紋を呼 びました。

— 実際に入学してどうでしたか ?

— 自分で自分のトレーニングを管理す るというのは、意思の強さが求めら れますね。

— それから 2 年後に、世界選手権初出場 で世界女王となったのですね。ロンド ン五輪を振り返っていかがですか ?

— 柔道以外の学生生活で印象に残って いることはありますか ?

— 最後に、本学と本学の学生にメッセー ジをお願いします。

小学生の頃から本学の柔道場に足を運び、

高校時代には筑波大生と練習していたという福見友子さん。

今回は、生え抜きの筑波っ子、

元柔道世界女王の福見さんに、お話を伺いました。

OBOG

T S U K U B A

//////// ////////

— 自分自身でそのように切り替えるこ とができたのですか ?

2004 年 筑波大学体育専門学群入学

世界柔道 2010 東京

(5)

T OMOKO F UKUMI

P R O F I L E

福見 友子

元柔道世界女王

JR 東日本女子柔道部コーチ

1985 年 茨城県土浦市生まれ 2004 年 筑波大学体育専門学群入学

2009 年 ロッテルダム世界柔道選手権柔道女子 48 キロ級優勝 2008 年 筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 了徳寺学園職 2010 年 筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 博士前期修了 2012 年 ロンドンオリンピック 5 位

2013 年 現役引退

2014 年 イギリス ラフバラ大学留学 2015 年 10 月 JR 東日本女子柔道部コーチ就任

 子どもの頃から筑波大学の柔道場で やっている全日本の合宿を見学に行っ たりしていましたし、高校時代には筑 波大生が練習に来てくれたり、大学に 出稽古に行かせていただいたりしてい たので、とても身近な存在でした。筑 波大学の強い選手と一緒に練習できる ことがすごく嬉しく、自分も入りたい とずっと思っていました。いい目標が あったおかげで、勉強もスポーツも頑 張れたのかな、と思います。

 それぞれ自分のやり方でトレーニン グするというのが筑波大学のスタイル なので、最初はどうしたらいいか分か らなくて、いろいろ失敗もしましたが、

先輩方や先生方にアドバイスをもらい ながら「自分流」を作っていきました。

練習や勉強はもちろん、普段の生活も 全て「目標を達成するため何をすべき

か」をひたすら考えていましたね。筑 波大学には各分野のトップの先生がそ ろっていて、自分が強くなるためのも のが、求めれば求めるだけありました。

「知ることができる」ということが本当 に楽しくて、「もっと勉強したい」とい つも思っていました。

 そこが自分を一番鍛えたところだと 思います。幸いにも、チームメイトや 同級生など、周りに、高い目標を目指 している同志がたくさんいたので、「自 分も負けていられない」というのがあ りました。例えば、練習が休みの日に トレーニングルームに行くと、みんな も来ている。「ああ、やっぱりそうだよ ね」って思うわけです。

 授業の中では、実技が楽しかったで すね。ダンスとか…。柔道ばかりやっ

すごい達成感がありました。その後す ぐに代表発表があったので、優勝した 達成感と次のチャンスを与えてもらえ なかった悔しさで、複雑な気持ちでし た。でも、それまでの私は、日本チャン ピオンだけを目指してやっていて、そ の先の世界までの頭はなかったんです よね。だから、「自分には世界に挑戦す る準備がまだできていなかった。次は、

世界で勝つために準備しよう」と気持 ちを切り替えて、再スタートしました。

世界で勝つためには、自分に足りない 部分がいっぱいありましたから。

 周りの方々の意見を聞いたり、同級 生に支えてもらったりしましたよ。そ れまでもいろいろなことがありました が、その度に「なにくそ」と踏ん張った ことが自分を強くしてきたという思い も自分を支えました。私は、悔しさと か負けをバネにして強くなるタイプな ので…。

 初代表の世界選手権は、どんなもの かも分からないまま出て、自分のやり 方を貫いて金メダルが取れたので、自 分のやってきたことは間違いじゃな かったと思いました。ロンドンオリン ピック出場は、9割方無理という状況 の中、最後まで諦めずにやり切って、ギ リギリで掴み取ったものでした。オリ ンピックには、世界選手権とはまた違 う、独特の雰囲気があります。それを実 際に感じられたということは、自分に とって、すごく大きな糧になりました。

結果はもちろん悔しいですけれど、自 分の集大成だという気持ちで、やり残 しのないように準備を重ねて臨んだ結 果なので、素直に受け止められました。

そして、「自分が経験してきたことを伝 えられたらいいな」という思いで、指導 者になることを決意しました。

ていたので、知らない自分を知ったよ うな感じで新鮮でした。「ダンスのリズ ム感やバランス力が柔道に生かせる」

とか、何をやっても結局は柔道につな げて考えちゃうんですけど(笑)。

 日本チャンピオンになった時という のは、その大会に向けて自分で計画を 立て、練習をやりこんでいって、目標 を達成した瞬間だったんです。だから

 選手の頃から、いつか海外に行きた いと思っていました。ロシア・ナショ ナルチームの指導では、10日間の合宿 に5回参加したんです。指導者になっ た時のために、世界のスタイルを知り たいという気持ちがあって、お引き受 けしました。ロンドンオリンピックで 金メダルを3つ取った、乗りに乗って いるチームに参加できるということ で、すごくワクワクしましたね。コー チと選手のコミュニケーションの取り 方や距離感から、技術的なテクニック、

試合に臨む考え方まで、全然日本と違 いました。どちらがいいということで はなく、視野が広がった貴重な体験で した。昨年1年間、大学間の交流で行っ たラフバラ大学では、強化クラブでは ない柔道部にて男子学生を相手に柔道 を指導しました。また、イギリス柔道 連盟の方々と一緒に各地区の子どもた ちや指導者の方々に日本の柔道の取り 組み等を披露しました。柔道だけに留 まらず、ライフスタイルの中に築かれ ているスポーツのあり方や価値、文化 や言語の違い等についても多くの刺激 を受けることができました。

 2020年東京オリンピックに選手を輩 出することを目指して、約10人の部員 と日々稽古を重ねています。自分が経 験をしてきたことや、筑波大学で学ん だことを伝えていけたらいいなと思っ ています。日頃、選手たちに伝えている ことは、「ただチャンピオンになるため の柔道ではない」ということです。柔道 の創始者、嘉納治五郎先生は、社会に貢 献するという目的で柔道を作ったので、

選手たちには、そういうことを感じて ほしい。そして、柔道が全てというので はなく、自ら目的を持って自分の人生 を全うしてもらいたいと考えています。

 筑波大学は、広い分野の一流の先生 に出会えますし、何かを突き詰めるた めの、ものすごくいい環境があるので、

学生さんたちには、それを存分に生か して、筑波大学から世界に飛び立って ほしいなと思っています。

— 土浦市のご出身で、土浦日本大学高 等学校から本学に入学された福見さ んにとって、筑波大学はどのような 存在でしたか ?

— ロンドン五輪後、すぐに、ロシア・ナ ショナルチームの指導に行かれまし た。そして昨年は、本学の職員として、

ラフバラ大学に1年間行かれました。

— この10月から、JR東日本女子柔道 部のコーチに就任されましたが、どの ような指導を心掛けておられますか?

— 大学 3 年生の時に、全日本選抜柔道 体 重 別 選 手 権 大 会 48 kg 級 の 決 勝 で谷亮子選手を破り、見事優勝され ました。にもかかわらず、世界柔道 選手権の出場権を得ることはなく、

北京オリンピック出場のチャンスを 失って、社会的にも大きな波紋を呼 びました。

— 実際に入学してどうでしたか ?

— 自分で自分のトレーニングを管理す るというのは、意思の強さが求めら れますね。

— それから 2 年後に、世界選手権初出場 で世界女王となったのですね。ロンド ン五輪を振り返っていかがですか ?

— 柔道以外の学生生活で印象に残って いることはありますか ?

— 最後に、本学と本学の学生にメッセー ジをお願いします。

小学生の頃から本学の柔道場に足を運び、

高校時代には筑波大生と練習していたという福見友子さん。

今回は、生え抜きの筑波っ子、

元柔道世界女王の福見さんに、お話を伺いました。

OBOG

T S U K U B A

//////// ////////

— 自分自身でそのように切り替えるこ とができたのですか ?

2004 年 筑波大学体育専門学群入学

世界柔道 2010 東京

(6)

 筑波大学は、未来を創造する教育を実践し、未来を開くた めの研究を多角的に推進しています。その幅広い活動を広く 知っていただくために、広報室ではさまざまな情報発信を展 開しています。

大学ホームページのトップをご覧ください。TSUKUBA FUTUREというコーナーがあります。

 総合大学である筑波大学には、およそ2000名の教員がい ます。そのなかから若手を中心に注目の研究者をピックアッ プして紹介するコーナーがTSUKUBA FUTUREです。広報 室には二人のサイエンスコミュニケーター(教授職)がいて、

その取材にあたっています。

 人文科学や数学、工学も含めた広い意味でのサイエンス の研究成果や社会的課題を一人でも多くの人が共有するた めの活動をサイエンスコミュニケーションといいます。そ れを推進するのがサイエンスコミュニケーターの役割です。

大学の研究成果を広く社会に伝えるのも仕事の一つです。

学内にはサイエンスコミュニケーションに関連した学生サ ークルもあります。大学院では全学の共通科目として、関 連授業を実施しています。

 教員への取材をもとにまとめた記事は、順次ホームペー ジに掲載しています。さらに1年分を冊子にまとめ、各種 イベントなどで配布しています。これまでに、日本語版と 英語版をそれぞれ3巻ずつ発行しました。

 TSUKUBA FUTUREは、研究者に焦点をあてた紹介記 事です。最新の研究成果は、同じホームページの「注目の 研究」コーナーや、日本語と英語の大学公式フェイスブッ クを通じても発信しています。

筑波大学を広く知ってもらうために

 広報室では、高校生の大学見学も実施しています。学校 単位で申し込んでいただくと、スケジュールを調整したう えで、学内施設の見学と模擬授業などを体験できます。広 報室では毎年70件以上の見学会を実施しています。

 また、4月の科学技術週間には全学イベントとして「キ ッズ・ユニバーシティ」を企画実施しています。当日は特 製の学生証(有効期限はほんとうの筑波大学生になるま で)を発行し、大学生になった気分で特別授業や実験観察 教室を受講できます。イベントには学生もチューター役で 参加しています。

左上:取材風景 下:取材をもとに編集した記事 右上:冊子化したTSUKUBA FUTUREの表紙

左:高校生の大学見学会ではセグウェイ試乗のオプションも   あります

右:キッズ・ユニバーシティでの特別授業風景

研究教育成果の発信

TSUKUBA FUTURE

未来を創造するために

世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)

国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)

「人と違うことを恐れるな」̶。日本は従来から、他 の人に合わせなければならないというプレッシャー が強く働きがちな社会ですが、たとえ人と違っても 自分が選んだ道を信じて、いろいろなことに果敢に 挑戦していってください。

「よい問いを見つけることは、それを解くよりも難し い」̶。なにか問題を解決しようとするとき、最初 によい問い(切り口)を設定することは大変難しく、

そして極めて大切なことです。どの分野に進むにし ても、この言葉をいつも心に留めておくとよいでし ょう。

これからの日本の将来を担う若い方へ 機構長からのメッセージ

睡眠の本質に迫る 眠る仕組みを解明する オレキシン同様の働きを持つ 小分子化合物を探す 睡眠・覚醒に関わる未知の重要遺伝子の探索

~フォワード・ジェネティクス~ 睡眠・覚醒メカニズムの観察・操作

~オプトジェネティクス~ 睡眠障害治療の創薬

~オレキシン受容体作動薬探索~ 1998年に柳沢らにより発見された睡眠と覚醒の切り替えを制御する ペプチド。脳内の神経細胞によって作られる。オレキシンの欠乏は ナルコレプシーという病気(睡眠障害)の原因となる。

オレキシン

睡眠とは何か?

 私たちが人生の1/3を費やす睡眠は、生命維持に欠かすことの できない大切なものです。それにも関わらず、睡眠・覚醒とは何 か、眠気はどういうしくみで起こるのか、そしてそもそもなぜ眠 らなければならないのか、ということすら、実はほとんど分かっ ていません。

 睡眠障害は、急増する生活習慣病(メタボリック症候群)やう つ病との関連性が高いとも言われています。今後高齢化社会・ス トレス社会の中で、いかに良質な睡眠をとるか、どのように心の 健康を維持していくかは社会的にも大きな関心事であり、その問 題解決のために睡眠医科学分野の発展が強く求められています。  2012年12月、世界でも類を見ない睡眠の基礎研究を行う機関 として発足した国際統合睡眠医科学研究機構では、睡眠医科学・ 神経科学・薬理学・創薬化学などの研究を行う世界トップレベルの 研究者がつくばに集結し、新たな発見が次々となされています。 私たちのプロジェクトによって睡眠・覚醒に関する原理が解明さ れれば、それらを応用して新しい治療法や診断法の開発に繋がる と期待されます。

機構長

柳沢正史

筑波大学大学院博士課程在 籍時に血管収縮因子エンド セリンを、渡米後に睡眠覚 醒を制御する脳物質オレキ シンを発見。

筑波大学・テキサス大学サ ウスウェスタン医学センタ ー教授。

マウススクリーニング施設 マウス脳の神経細胞活動 創薬スクリーニング

2015年に完成した新研究棟 研究棟内部

IIISの研究

10 11

http://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/japanese http://www.tsukuba.ac.jp/notes

サイバニクス研究センター

Center for Cybernics Research

センター紹介

サイバニクス(人・機械・情報系が融合複合した学術領域)を駆使 して、人間を生理的・物理的・認知的に支援するイノベーティブな 最先端人支援技術の研究開発とその社会実装を推進します。少子高 齢化など社会が直面する課題を解決するため、医療・福祉・生活分 野を中心とした「革新技術の創生」、「新産業の創出」、「未来開拓 型の人材育成」を同時展開することで、基礎と実際の間でのイノ ベーション・スパイラルを形成し、文理融合型学際領域の発展に貢 献します。また本拠点は、世界を主導しながら新領域開拓に挑戦し、

産官学連携による研究成果の事業化、社会実装を推進します。人と テクノロジーと社会が密接に繋がった最先端国際サイバニクス研究 開発拠点として、医工融合、産官学民の新連携体制、地域・国際連 携によって、国内連携機関、欧州連携機関(ドイツ、スウェーデン など)、米国連携機関などとの国際協働(国際同時臨床試験など)

を実現・推進し、世界規模での「人支援産業の創出」「イノベーシ ョンの実現」に挑戦しています。

【Cybernics(サイバニクス)】とは、Cyber- netics,Mechatronics, Informaticsを中心と して、脳・神経科学、行動科学、ロボット工 学、IT、システム統合技術、生理学、心理学、

哲学、倫理、法学などが融合複合した新学術 領域です。「サイバニクス」を駆使すること で、身体機能を改善・補助・拡張する世界初 のサイボーグ型ロボット「ロボットスーツ HAL」、自宅と病院を繋ぎ手軽にメディケアチ ェックが行える「革新的バイタルセンサー」

など、人や社会や生活を支援するための様々 な革新技術が生み出されています。安全・安 心な健康長寿社会の実現に向けて、国際社会、

未来社会に対して大きな貢献をしていくもの と期待されています。当拠点は、医・工・文 の学際的融合連携によって、「安全、倫理、法 令・規制、感性、経済サイクルなど社会実装 に求められる要件」を課題設定の初期段階か ら組み込み、革新技術を世界水準で実装して きた世界屈指の実績を有しています。

センター長

山海嘉之(Yoshiyuki Sankai)

筑波大学 システム情報系 教授 サイバニクス研究センター センター長 CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長

/CEO内閣府ImPACT:革新的研究開発推進 プログラム プログラムマネジャー

本拠点が目指すイメージ

HAL 医療用(欧州モデル)

バイタルセンシング システム

HALの高度化、バイタルセンシングのシステム化、医療

・福祉関連機関との強力な連携推進、国際拠点形成の推 進など、出口へ向けた展開が加速しています。

さらに、国際シンポジウムなどのアウトリーチ活動も 積極的に行っています。

介護支援用のHAL腰補助用

マスター・スレーブ型

インタラクティブHAL By Prof. Sankai / Tsukuba

科学の未踏領域を切り拓く

計算科学研究センター

http://www.ccs.tsukuba.ac.jp/

計算科学は第3の柱

 科学は理論と実験によって発展してきました。しかし、

合がたくさんあります。これを、コンピュータを使って解 明するのが計算科学です。スパコンや超高速ネットワーク を用いて大規模シミュレーションや大量のデータ解析を行 う計算科学は、実験、理論に並ぶ第3の重要な柱となって います。

ゴードン・ベル賞2年連続受賞

 ゴードン・ベル賞は、並列計算の科学技術への応用で最 も優れた成果を上げた論文に与えられる最も権威ある賞で す。筑波大学計算科学研究センターが「京」を用いて行っ た共同研究が評価され、2年連続で受賞しました。  筑波大学計算科学研究センター(CCS)は、科学のさま

ざまな分野と計算機科学分野の協働・融合を軸とした「学 際計算科学」を推進しています。スーパーコンピュータ及 び超高速ネットワーク技術の開発を行うとともに、物理・

生命・地球環境など諸領域における超高速シミュレーショ ンおよび大規模データ解析や情報技術の革新的な応用研究 を行っています。

スーパーコンピュータ「CP-PACS」

スパコンの性能ランキングTOP500(1996年10月版)で 第1位を獲得。1996年10月~2005年9月に稼働。性能は 368.2GFLOPS(毎秒3682億回の演算性能)でした。

梅村雅之センター長と「HA-PACS」

2011年ゴードン・ベル賞最高性能 賞(筑波大、東大、理研) 10万原子規模のシリコン・ナノワイ ヤ材料の電子状態を計算しました。

2012年ゴードン・ベル賞(筑波大、理研、東工大)

世界最大規模のダークマターシミュレーション。約2兆個のダ ークマター粒子の宇宙初期における重力進化の計算を「京」を 用いて行いました。

12 13

 文部科学省共同利用・共同研究拠点「先端学際計算科学 共同研究拠点」の認定を受け、またポスト「京」重点課 題 ⑨「宇宙の基本法則と進化の解明」の代表機関として 計算科学を推進しています。

現在稼働しているスーパーコンピュータ「HA-PACS/TCA」

(2012年2月から稼働、2013年10月に拡張)は、性能1.166 PFLOPS(毎秒1166兆回の演算性能)。スパコンの省エネランキ ングGreen500(2013年11月 版)で第3位を獲得しました。

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 筑波大学は、未来を創造する教育を実践し、未来を開くた めの研究を多角的に推進しています。その幅広い活動を広く 知っていただくために、広報室ではさまざまな情報発信を展 開しています。

大学ホームページのトップをご覧ください。TSUKUBA FUTUREというコーナーがあります。

 総合大学である筑波大学には、およそ2000名の教員がい ます。そのなかから若手を中心に注目の研究者をピックアッ プして紹介するコーナーがTSUKUBA FUTUREです。広報 室には二人のサイエンスコミュニケーター(教授職)がいて、

その取材にあたっています。

 人文科学や数学、工学も含めた広い意味でのサイエンス の研究成果や社会的課題を一人でも多くの人が共有するた めの活動をサイエンスコミュニケーションといいます。そ れを推進するのがサイエンスコミュニケーターの役割です。

大学の研究成果を広く社会に伝えるのも仕事の一つです。

学内にはサイエンスコミュニケーションに関連した学生サ ークルもあります。大学院では全学の共通科目として、関 連授業を実施しています。

 教員への取材をもとにまとめた記事は、順次ホームペー ジに掲載しています。さらに1年分を冊子にまとめ、各種 イベントなどで配布しています。これまでに、日本語版と 英語版をそれぞれ3巻ずつ発行しました。

 TSUKUBA FUTUREは、研究者に焦点をあてた紹介記 事です。最新の研究成果は、同じホームページの「注目の 研究」コーナーや、日本語と英語の大学公式フェイスブッ クを通じても発信しています。

筑波大学を広く知ってもらうために

 広報室では、高校生の大学見学も実施しています。学校 単位で申し込んでいただくと、スケジュールを調整したう えで、学内施設の見学と模擬授業などを体験できます。広 報室では毎年70件以上の見学会を実施しています。

 また、4月の科学技術週間には全学イベントとして「キ ッズ・ユニバーシティ」を企画実施しています。当日は特 製の学生証(有効期限はほんとうの筑波大学生になるま で)を発行し、大学生になった気分で特別授業や実験観察 教室を受講できます。イベントには学生もチューター役で 参加しています。

左上:取材風景 下:取材をもとに編集した記事 右上:冊子化したTSUKUBA FUTUREの表紙

左:高校生の大学見学会ではセグウェイ試乗のオプションも   あります

右:キッズ・ユニバーシティでの特別授業風景

研究教育成果の発信

TSUKUBA FUTURE

未来を創造するために

世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)

国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)

「人と違うことを恐れるな」̶。日本は従来から、他 の人に合わせなければならないというプレッシャー が強く働きがちな社会ですが、たとえ人と違っても 自分が選んだ道を信じて、いろいろなことに果敢に 挑戦していってください。

「よい問いを見つけることは、それを解くよりも難し い」̶。なにか問題を解決しようとするとき、最初 によい問い(切り口)を設定することは大変難しく、

そして極めて大切なことです。どの分野に進むにし ても、この言葉をいつも心に留めておくとよいでし ょう。

これからの日本の将来を担う若い方へ 機構長からのメッセージ

睡眠の本質に迫る 眠る仕組みを解明する オレキシン同様の働きを持つ 小分子化合物を探す 睡眠・覚醒に関わる未知の重要遺伝子の探索

~フォワード・ジェネティクス~ 睡眠・覚醒メカニズムの観察・操作

~オプトジェネティクス~ 睡眠障害治療の創薬

~オレキシン受容体作動薬探索~

1998年に柳沢らにより発見された睡眠と覚醒の切り替えを制御する ペプチド。脳内の神経細胞によって作られる。オレキシンの欠乏は ナルコレプシーという病気(睡眠障害)の原因となる。

オレキシン

睡眠とは何か?

 私たちが人生の1/3を費やす睡眠は、生命維持に欠かすことの できない大切なものです。それにも関わらず、睡眠・覚醒とは何 か、眠気はどういうしくみで起こるのか、そしてそもそもなぜ眠 らなければならないのか、ということすら、実はほとんど分かっ ていません。

 睡眠障害は、急増する生活習慣病(メタボリック症候群)やう つ病との関連性が高いとも言われています。今後高齢化社会・ス トレス社会の中で、いかに良質な睡眠をとるか、どのように心の 健康を維持していくかは社会的にも大きな関心事であり、その問 題解決のために睡眠医科学分野の発展が強く求められています。

 2012年12月、世界でも類を見ない睡眠の基礎研究を行う機関 として発足した国際統合睡眠医科学研究機構では、睡眠医科学・

神経科学・薬理学・創薬化学などの研究を行う世界トップレベルの 研究者がつくばに集結し、新たな発見が次々となされています。

私たちのプロジェクトによって睡眠・覚醒に関する原理が解明さ れれば、それらを応用して新しい治療法や診断法の開発に繋がる と期待されます。

機構長

柳沢正史

筑波大学大学院博士課程在 籍時に血管収縮因子エンド セリンを、渡米後に睡眠覚 醒を制御する脳物質オレキ シンを発見。

筑波大学・テキサス大学サ ウスウェスタン医学センタ ー教授。

マウススクリーニング施設 マウス脳の神経細胞活動 創薬スクリーニング

2015年に完成した新研究棟 研究棟内部

IIISの研究

10 11

http://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/japanese http://www.tsukuba.ac.jp/notes

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サイバニクス研究センター

Center for Cybernics Research

センター紹介

サイバニクス(人・機械・情報系が融合複合した学術領域)を駆使 して、人間を生理的・物理的・認知的に支援するイノベーティブな 最先端人支援技術の研究開発とその社会実装を推進します。少子高 齢化など社会が直面する課題を解決するため、医療・福祉・生活分 野を中心とした「革新技術の創生」、「新産業の創出」、「未来開拓 型の人材育成」を同時展開することで、基礎と実際の間でのイノ ベーション・スパイラルを形成し、文理融合型学際領域の発展に貢 献します。また本拠点は、世界を主導しながら新領域開拓に挑戦し、

産官学連携による研究成果の事業化、社会実装を推進します。人と テクノロジーと社会が密接に繋がった最先端国際サイバニクス研究 開発拠点として、医工融合、産官学民の新連携体制、地域・国際連 携によって、国内連携機関、欧州連携機関(ドイツ、スウェーデン など)、米国連携機関などとの国際協働(国際同時臨床試験など)

を実現・推進し、世界規模での「人支援産業の創出」「イノベーシ ョンの実現」に挑戦しています。

【Cybernics(サイバニクス)】とは、Cyber- netics,Mechatronics, Informaticsを中心と して、脳・神経科学、行動科学、ロボット工 学、IT、システム統合技術、生理学、心理学、

哲学、倫理、法学などが融合複合した新学術 領域です。「サイバニクス」を駆使すること で、身体機能を改善・補助・拡張する世界初 のサイボーグ型ロボット「ロボットスーツ HAL」、自宅と病院を繋ぎ手軽にメディケアチ ェックが行える「革新的バイタルセンサー」

など、人や社会や生活を支援するための様々 な革新技術が生み出されています。安全・安 心な健康長寿社会の実現に向けて、国際社会、

未来社会に対して大きな貢献をしていくもの と期待されています。当拠点は、医・工・文 の学際的融合連携によって、「安全、倫理、法 令・規制、感性、経済サイクルなど社会実装 に求められる要件」を課題設定の初期段階か ら組み込み、革新技術を世界水準で実装して きた世界屈指の実績を有しています。

センター長

山海嘉之(Yoshiyuki Sankai)

筑波大学 システム情報系 教授 サイバニクス研究センター センター長 CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長

/CEO内閣府ImPACT:革新的研究開発推進 プログラム プログラムマネジャー

本拠点が目指すイメージ

HAL 医療用(欧州モデル)

バイタルセンシング システム

HALの高度化、バイタルセンシングのシステム化、医療

・福祉関連機関との強力な連携推進、国際拠点形成の推 進など、出口へ向けた展開が加速しています。

さらに、国際シンポジウムなどのアウトリーチ活動も 積極的に行っています。

介護支援用のHAL腰補助用

マスター・スレーブ型

インタラクティブHAL By Prof. Sankai / Tsukuba

科学の未踏領域を切り拓く

計算科学研究センター

http://www.ccs.tsukuba.ac.jp/

計算科学は第3の柱

 科学は理論と実験によって発展してきました。しかし、

合がたくさんあります。これを、コンピュータを使って解 明するのが計算科学です。スパコンや超高速ネットワーク を用いて大規模シミュレーションや大量のデータ解析を行 う計算科学は、実験、理論に並ぶ第3の重要な柱となって います。

ゴードン・ベル賞2年連続受賞

 ゴードン・ベル賞は、並列計算の科学技術への応用で最 も優れた成果を上げた論文に与えられる最も権威ある賞で す。筑波大学計算科学研究センターが「京」を用いて行っ た共同研究が評価され、2年連続で受賞しました。

 筑波大学計算科学研究センター(CCS)は、科学のさま ざまな分野と計算機科学分野の協働・融合を軸とした「学 際計算科学」を推進しています。スーパーコンピュータ及 び超高速ネットワーク技術の開発を行うとともに、物理・

生命・地球環境など諸領域における超高速シミュレーショ ンおよび大規模データ解析や情報技術の革新的な応用研究 を行っています。

スーパーコンピュータ「CP-PACS」

スパコンの性能ランキングTOP500(1996年10月版)で 第1位を獲得。1996年10月~2005年9月に稼働。性能は 368.2GFLOPS(毎秒3682億回の演算性能)でした。

梅村雅之センター長と「HA-PACS」

2011年ゴードン・ベル賞最高性能 賞(筑波大、東大、理研)

10万原子規模のシリコン・ナノワイ ヤ材料の電子状態を計算しました。

2012年ゴードン・ベル賞(筑波大、理研、東工大)

世界最大規模のダークマターシミュレーション。約2兆個のダ ークマター粒子の宇宙初期における重力進化の計算を「京」を 用いて行いました。

12 13

 文部科学省共同利用・共同研究拠点「先端学際計算科学 共同研究拠点」の認定を受け、またポスト「京」重点課 題 ⑨「宇宙の基本法則と進化の解明」の代表機関として 計算科学を推進しています。

現在稼働しているスーパーコンピュータ「HA-PACS/TCA」

(2012年2月から稼働、2013年10月に拡張)は、性能1.166 PFLOPS(毎秒1166兆回の演算性能)。スパコンの省エネランキ ングGreen500(2013年11月 版)で第3位を獲得しました。

 筑波大学は、未来を創造する教育を実践し、未来を開くた めの研究を多角的に推進しています。その幅広い活動を広く 知っていただくために、広報室ではさまざまな情報発信を展 開しています。

大学ホームページのトップをご覧ください。TSUKUBA FUTUREというコーナーがあります。

 総合大学である筑波大学には、およそ2000名の教員がい ます。そのなかから若手を中心に注目の研究者をピックアッ プして紹介するコーナーがTSUKUBA FUTUREです。広報 室には二人のサイエンスコミュニケーター(教授職)がいて、

その取材にあたっています。

 人文科学や数学、工学も含めた広い意味でのサイエンス の研究成果や社会的課題を一人でも多くの人が共有するた めの活動をサイエンスコミュニケーションといいます。そ れを推進するのがサイエンスコミュニケーターの役割です。 大学の研究成果を広く社会に伝えるのも仕事の一つです。 学内にはサイエンスコミュニケーションに関連した学生サ ークルもあります。大学院では全学の共通科目として、関 連授業を実施しています。

 教員への取材をもとにまとめた記事は、順次ホームペー ジに掲載しています。さらに1年分を冊子にまとめ、各種 イベントなどで配布しています。これまでに、日本語版と 英語版をそれぞれ3巻ずつ発行しました。

 TSUKUBA FUTUREは、研究者に焦点をあてた紹介記 事です。最新の研究成果は、同じホームページの「注目の 研究」コーナーや、日本語と英語の大学公式フェイスブッ クを通じても発信しています。

筑波大学を広く知ってもらうために

 広報室では、高校生の大学見学も実施しています。学校 単位で申し込んでいただくと、スケジュールを調整したう えで、学内施設の見学と模擬授業などを体験できます。広 報室では毎年70件以上の見学会を実施しています。  また、4月の科学技術週間には全学イベントとして「キ ッズ・ユニバーシティ」を企画実施しています。当日は特 製の学生証(有効期限はほんとうの筑波大学生になるま で)を発行し、大学生になった気分で特別授業や実験観察 教室を受講できます。イベントには学生もチューター役で 参加しています。

左上:取材風景 下:取材をもとに編集した記事 右上:冊子化したTSUKUBA FUTUREの表紙

左:高校生の大学見学会ではセグウェイ試乗のオプションも   あります

右:キッズ・ユニバーシティでの特別授業風景

研究教育成果の発信

TSUKUBA FUTURE

未来を創造するために

世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)

国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)

「人と違うことを恐れるな」̶。日本は従来から、他 の人に合わせなければならないというプレッシャー が強く働きがちな社会ですが、たとえ人と違っても 自分が選んだ道を信じて、いろいろなことに果敢に 挑戦していってください。

「よい問いを見つけることは、それを解くよりも難し い」̶。なにか問題を解決しようとするとき、最初 によい問い(切り口)を設定することは大変難しく、 そして極めて大切なことです。どの分野に進むにし ても、この言葉をいつも心に留めておくとよいでし ょう。

これからの日本の将来を担う若い方へ 機構長からのメッセージ

睡眠の本質に迫る 眠る仕組みを解明する オレキシン同様の働きを持つ 小分子化合物を探す 睡眠・覚醒に関わる未知の重要遺伝子の探索

~フォワード・ジェネティクス~ 睡眠・覚醒メカニズムの観察・操作

~オプトジェネティクス~ 睡眠障害治療の創薬

~オレキシン受容体作動薬探索~ 1998年に柳沢らにより発見された睡眠と覚醒の切り替えを制御する ペプチド。脳内の神経細胞によって作られる。オレキシンの欠乏は ナルコレプシーという病気(睡眠障害)の原因となる。

オレキシン

睡眠とは何か?

 私たちが人生の1/3を費やす睡眠は、生命維持に欠かすことの できない大切なものです。それにも関わらず、睡眠・覚醒とは何 か、眠気はどういうしくみで起こるのか、そしてそもそもなぜ眠 らなければならないのか、ということすら、実はほとんど分かっ ていません。

 睡眠障害は、急増する生活習慣病(メタボリック症候群)やう つ病との関連性が高いとも言われています。今後高齢化社会・ス トレス社会の中で、いかに良質な睡眠をとるか、どのように心の 健康を維持していくかは社会的にも大きな関心事であり、その問 題解決のために睡眠医科学分野の発展が強く求められています。  2012年12月、世界でも類を見ない睡眠の基礎研究を行う機関 として発足した国際統合睡眠医科学研究機構では、睡眠医科学・ 神経科学・薬理学・創薬化学などの研究を行う世界トップレベルの 研究者がつくばに集結し、新たな発見が次々となされています。 私たちのプロジェクトによって睡眠・覚醒に関する原理が解明さ れれば、それらを応用して新しい治療法や診断法の開発に繋がる と期待されます。

機構長

柳沢正史

筑波大学大学院博士課程在 籍時に血管収縮因子エンド セリンを、渡米後に睡眠覚 醒を制御する脳物質オレキ シンを発見。

筑波大学・テキサス大学サ ウスウェスタン医学センタ ー教授。

マウススクリーニング施設 マウス脳の神経細胞活動 創薬スクリーニング

2015年に完成した新研究棟 研究棟内部

IIISの研究

10 11

http://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/japanese http://www.tsukuba.ac.jp/notes

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参照

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と祈りながら成績通知書をもらいに来る留学生の姿がところどころに見えます。 ……奨学金争いで元々はげましながら助け合ってきた親友同士が敵になること もよくあります」と作文に書いた学生もいる21。 そのほか,民間団体が出す奨学金で,本学学生がほぼ毎年1人採用されてい るものに,月額10万円(院生は14万円)のロータリー米山奨学金がある。ロー