(株)ネットワールド SI 技術本部 作成
Deep Freeze Enterprise
ご注意 この資料は Faronics 社の正式レビューを受けておりません。 資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は 2011 年 7 月 14 日現在 の情報であり、今後変更になる可能性がありますのでご注意下さい。 当社が実際の動作環境をこの資料により保証するものではありません。 実際の設定、動作に関しては評価版にて事前にご確認いただけますようお願い申し上げます。 評価版は下記 URL からダウンロード手続きが可能です。 http://www.networld.co.jp/faronics/eval.htm また、ネットワールドでは評価版の無償サポート(30 日)を用意しております。評価版ご使用の 際、不明点等ございましたら弊社評価版サポートをご利用ください。 http://www.networld.co.jp/faronics/sup_eval.htm 本資料に記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商号、登録商標または商品名称です。 更新履歴 作成 2011 年 7 月 14 日
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Deep Freeze と自動ログオン
通常、Deep Freeze はローカルシステムアカウントを持っているため、Windows Update などのア ップデートはログオンせずに、実行することができます。しかしながら、アプリケーションによ っては、アップデート処理を行うために特定のユーザーにてログインが必要となる場合がありま す。 Deep Freeze には自動ログオンの機能はありませんが、メンテナンススケジュールとバッチファ イルの実行を組み合わせることにより、自動ログオンを実現することが可能です。 このドキュメントでは、以下の手順で自動ログオンを行う設定例を紹介します。
自動ログオン、自動ログオフのレジストリファイルを作成する
Windows では、レジストリにユーザー名やパスワード登録しておくことで、ログオン処理を自動 化することができます。今回は、自動ログオンを有効化した設定を .reg ファイルに保存してお き、メンテナンス実行時にこのファイルをインポートします。 レジストリの編集を行う場合、バックアップを取得しておくことをおすすめします。 設定手順は、以下のとおりです。 1. ワークステーションにローカルのアドミニストレータ権限を持つユーザーでログインし、[ス タート]メニューから[ファイル名を指定して実行]をクリックします 22:00 ワークステーションを 22:00 にメンテナンスモードで再起動 [メンテナンス]タブで設定したバッチ処理が実行 ・自動ログオン許可のレジストリ設定 AutologON.reg をインポート ・タスクスケジュールを設定(22:15 に AutologOFF.bat を起動するタスク) ・再起動 再起動後、自動ログオン 22:15 タスクスケジュールの実行(AutologOFF.bat を起動) ・自動ログオン無効化のレジストリ設定(レジストリ設定を元に戻す) AutologOFF.reg をインポート ・アプリケーションの更新を行うバッチファイルやコマンドの実行(任意) ・シャットダウン2. "regedit" と入力し、レジストリエディタを起動後、以下のレジストリキーへ移動します [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon] 3. DefaultPassword、AutoAdminLogon がない場合、以下の手順で作成します a) [編集]−[新規]より[文字列値]を選択します b) キー名「DefaultPassword」または「AutoAdminLogon」を入力します c) 作成されたキーをダブルクリックして、[値のデータ]にデータを入力します DefaultPassword: 空白 AutoAdminLogon: 0 4. [ファイル]メニューの[エクスポート]から、Winlogon の現在の値をエクスポートしておきま す 5. AutologOFF.reg という名前で保存します 6. 自動ログオンに必要な情報を編集します。以下の値でデータを変更します DefaultDomainName: ログオンドメイン名 ※ユーザーがドメインユーザーの場合必要 DefaultUserName: ログオンユーザー名 DefaultPassword: ログオンパスワード AutoAdminLogon: 1
3 7. 変更後の Winlogon キーをエクスポートし、AutologON.reg として保存します Windows の自動ログオンを有効にする方法については、以下の記事をご参照ください。 Windows で自動ログオンを有効にする方法 http://support.microsoft.com/kb/310584/ja
AutologOFF.bat バッチファイルの作成
AutologOFF.bat ファイルは、レジストリを元の設定に戻して自動ログオンを無効化し、その後ア プリケーションのアップデートを行うためのコマンド実行(バッチファイルの実行)を定義しま す。最後にワークステーションをシャットダウンするコマンドも実行します。 AutologOFF.bat の記述例 @ECHO OFF REGEDIT.EXE /s c:\AutologOFF.reg REM ここにアプリケーションのアップデートを実行するバッチ処理を入力してください SHUTDOWN ‒s -t 01 上記は、AutologOFF.reg ファイルをワークステーションの c:\ ドライブ直下に保存した場合の 記述例です。c:\AutologOFF.reg の部分は、実際に AutologOFF.reg ファイルを配置する場所に より、適宜変更してくださいDeep Freeze Enterprise でメンテナンススケジュールを登録する
メンテナンススケジュールは、Deep Freeze アドミニストレータを使用することで設定できます。 Deep Freeze アドミニストレータで、スケジュールを設定した新規クライアントのインストーラ を作成するか、既存のクライアントインストーラを更新します。
設定手順は、以下のとおりです。
1. Deep Freeze アドミニストレータを起動します
すでに Deep Freeze がワークステーションにインストールされている場合、Deeep Freeze Enterprise コンソールでワークステーションを右クリックし、[メンテナンスの更新]から設 定を行うことも可能です。その場合、[新規]ボタンからメンテナンススケジュールを設定し ます
2. [組み込みイベント] タブを表示します。[イベントの種類]で[メンテナンス]を選択して、追 加ボタンをクリックします
3. 新しい組み込みイベントが追加されたら、イベントのプロパティを設定します イベント名 : AutoLogOn ※任意の名前を設定します 日 : 毎日 ※イベントの曜日を設定します 開始時間 : 22:00 ※メンテナンスの開始時間を設定します 終了時間 : 23:00 ※メンテナンスの終了時間を設定します 実行 : バッチファイル 注)終了時間になると、 Deep Freeze は保護モードで再起動を行います。 自動ログイン後にアップデートを実行する場合、終了時間に十分な時間を 設定してください。 その他、必要に応じてメッセージ等の設定を行います。
5 4. [メンテナンス]タブを表示し、[バッチファイル]欄に以下のコマンドを入力します @ECHO OFF REGEDIT.EXE /s \\Server\Share\AutologON.reg AT 22:15 \\Server\Share\AutologOFF.bat SHUTDOWN ‒r -t 01
上記は、AutologOFF.bat 、AutologON.reg ファイルを共有フォルダの\\Server\Share に保存 した場合の記述例です。パス の部分は、実際にファイルを配置する場所により、適宜変更し てください。共有フォルダに保存する場合、適切なアクセス権があることを確認してくださ い 5. [作成]ボタンをクリックして、インストールプログラムを作成し、クライアントへインスト ールします [メンテナンスの更新]から設定を行っている場合には、設定後に[×]ボタンで画面を閉じて、 設定を変更するワークステーションを選択したあと、[送信]ボタンをクリックします 以上