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SVF Ver マイグレーション手順書

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(1)

SVF Ver. 10.1

マイグレーション手順書

(2)

目次

本マニュアルについて ... 1

1. マイグレーションツールの概要 ... 5

1.1. マイグレーションツールの種類 ... 5

1.2. マイグレーションに使用するツール ... 7

1.3. プリンター機種ごとの SVF PDL Maker と SVF PDL Viewer の使用可否 ... 8

1.4. マイグレーションツールの動作環境 ... 8

2. 自動でのマイグレーション ... 10

2.1. 同一環境でマイグレーションする場合の作業の流れ ... 10

2.2. 別環境にマイグレーションする場合の作業の流れ ... 13

2.3. RDE スケーラブルの場合の作業の流れ ... 15

2.3.1. 登録済のプリンターの移行について ... 17

2.4. マイグレーションを始める前に ... 17

2.5. Windows 環境での自動マイグレーション手順 ... 19

2.5.1. SVF Migration Tool の配置 ... 19

2.5.2. SVF Migration Tool の動作設定 ... 20

2.5.3. 移行データの抽出 ... 24

2.5.4. 新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 ... 26

2.5.5. モジュールの更新と移行データの適用 ... 28

2.5.6. インストールされている製品とバージョンの確認 ... 31

2.5.7. マイグレーション後の作業について ... 32

2.6. UNIX/Linux 環境での自動マイグレーション手順 ... 33

2.6.1. SVF Migration Tool の配置 ... 34

2.6.2. SVF Migration Tool の動作設定 ... 35

2.6.3. 移行データの抽出 ... 39

2.6.4. 新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 ... 41

2.6.5. モジュールの更新と移行データの適用 ... 42

2.6.6. インストールされている製品とバージョンの確認 ... 45

2.6.7. マイグレーション後の作業について ... 47

2.7. Ver. 10.0 インストール直後の状態にリストアするには ... 48

2.7.1. Windows 環境でのリストア手順 ... 49

2.7.2. UNIX/Linux 環境でのリストア手順 ... 50

2.8. SVF Migration Tool の注意事項 ... 51

3. 手動でのマイグレーション ... 53

3.1. 同一環境でマイグレーションする場合の作業の流れ ... 53

3.2. 別環境にマイグレーションする場合の作業の流れ ... 58

3.3. マイグレーションを始める前に ... 64

3.4. Windows 環境での手動マイグレーション手順 ... 64

3.4.1. バックアップ ... 64

3.4.2. 移行データの抽出 ... 65

3.4.3. 更新用モジュールの配置 ... 66

3.4.4. モジュールの適用 ... 68

3.4.5. 移行データの適用 ... 69

3.4.6. インストールされている製品とバージョンの確認 ... 70

3.5. UNIX/Linux 環境での手動マイグレーション手順 ... 71

(3)

3.5.1. バックアップ ... 71

3.5.2. 移行データの抽出 ... 72

3.5.3. 更新用モジュールの配置 ... 72

3.5.4. モジュールの適用 ... 74

3.5.5. 移行データの適用 ... 75

3.5.6. インストールされている製品とバージョンの確認 ... 75

3.6. リストアするには ... 76

3.6.1. Windows 環境でのリストア手順 ... 76

3.6.2. UNIX/Linux 環境でのリストア手順 ... 77

4. SVF Connect for .NET Framework API のマイグレーション ... 79

4.1. 同一環境でマイグレーションする場合の作業の流れ ... 79

4.2. 別環境にマイグレーションする場合の作業の流れ ... 80

4.3. 更新前の状態にリストアするには ... 82

5. SVF for PDF Client Edition のマイグレーション ... 83

6. マイグレーション後の印刷データの比較 ... 84

6.1. 印刷データを比較する作業の流れ ... 84

6.2. 印刷データの比較を始める前に ... 86

6.3. Windows 環境での印刷データの作成手順 ... 86

6.3.1. SVF PDL Maker の配置 ... 86

6.3.2. SVF PDL Maker の動作設定 ... 88

6.3.3. CSV データファイルの作成(テキストエディターを使う場合) ... 89

6.3.4. CSV データファイルの作成(支援ツールを使う場合) ... 90

6.3.5. 印刷時に実行する API 関数の指定 ... 91

6.3.6. ジョブ定義ファイルの作成 ... 94

6.3.7. 印刷データの作成 ... 96

6.4. UNIX/Linux 環境での印刷データの作成手順 ... 97

6.4.1. SVF PDL Maker の配置 ... 97

6.4.2. SVF PDL Maker の動作設定 ... 99

6.4.3. CSV データファイルの作成(テキストエディターを使う場合) ... 100

6.4.4. CSV データファイルの作成(支援ツールを使う場合) ... 101

6.4.5. 印刷時に実行する API 関数の指定 ... 102

6.4.6. ジョブ定義ファイルの作成 ... 104

6.4.7. 印刷データの作成 ... 106

6.5. 印刷データの比較手順 ... 107

6.5.1. SVF PDL Viewer の配置 ... 107

6.5.2. SVF PDL Viewer の動作設定 ... 108

6.5.3. [動作設定]ダイアログの設定項目 ... 109

6.5.4. 比較結果の出力 ... 115

6.5.5. 出力された比較結果の確認 ... 119

6.5.6. 比較結果の判定と記録 ... 121

6.6. SVF PDL Maker の制限事項 ... 123

6.7. SVF PDL Viewer の制限事項 ... 123

7. 付録 ... 125

7.1. マイグレーションツールのファイル構成 ... 125

7.1.1. SVF Migration Tool のファイル構成 ... 126

7.1.2. SVF PDL Maker のファイル構成 ... 127

(4)

7.1.3. SVF PDL Viewer のファイル構成 ... 129

7.1.4. Manual Update フォルダー(ディレクトリ)の構成 ... 130

7.1.5. runtime フォルダー(ディレクトリ)の構成 ... 131

7.2. SVF Manual Update Utility で配置したモジュールのファイル構成 ... 132

SVF for TIFF 図面 ... 132

RDE Utility Developer's KIT ... 133

SVF for Web/Client ... 133

SVF Web Direct Print ... 133

SVF Connect for .NET Framework API ... 134

SVF Client for .NET Framework API Plus ... 134

7.3. SMT 設定支援ツールの操作方法 ... 134

7.3.1. SVF Migration Tool の動作設定 ... 134

7.3.2. 新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 ... 136

7.4. エラーと警告への対処 ... 137

7.4.1. SVF Migration Tool のエラーコード ... 137

7.4.2. SVF Migration Tool の警告 ... 141

7.4.3. SVF Manual Update Utility のエラーメッセージ ... 143

7.4.4. SVF PDL Maker のエラーメッセージ ... 144

7.4.5. SVF PDL Viewer のエラーメッセージ ... 144

7.5. Tomcat のデフォルトエンコーディング変更にともなう設定について ... 145

(5)

本マニュアルについて

SVF Migration Tool for Java Edition は、以下の作業を支援するための製品です。

• SVF 製品の最新バージョンへの更新

• データ資産の移行

• 新旧バージョンの印刷結果の検証

本マニュアルでは、SVF Migration Tool for Java Edition を使用した SVF のマイグレーション手順、

および新旧バージョンの印刷結果の比較手順について説明します。

マニュアルの体系

マイグレーションに関するマニュアルの体系は、次のとおりです。

マニュアル 記載内容 対象読者

SVF マイグレーショ ン解説書

SVF のマイグレーションの概要、マイグレーシ ョンツールによる移行対象のデータ、旧バージ ョンとの差異などについて説明します。

システム開発者、帳票 開発者、管理者

SVF マイグレーショ ン手順書

SVF Migration Tool for Java Edition を使用 した SVF のマイグレーション手順、および新旧 バージョンの印刷結果の比較手順について説明 します。

システム開発者、帳票 開発者、管理者

パッチ適用手順書 SVF Ver. 10.1 パッチの適用手順を説明します。 システム開発者、帳票 開発者、管理者

SVF のマニュアル体系は、次のとおりです。

分類 マニュアル名 概要 対象読者

帳票設計

(SVF 設計 部製品)

SVFX-Designer 帳票作成ガイド

SVFX-Designer のセットアップ手順、帳票 やクエリーの設計方法について説明しま す。

帳票開発者

SVFX-Designer ファーストステ ップガイド

SVFX-Designer を初めて使用するユーザー 向けに、サンプルデータを使って帳票を設 計する方法をステップ・バイ・ステップで 説明します。

帳票開発者

SVF Web Designer 管理 ガイド

SVF Web Designer のセットアップ手順、

SVF Web Designer サーバーの管理方法 について説明します。

帳票開発者、管 理者

SVF Web Designer 帳票 作成ガイド

SVF Web Designer での帳票の設計方法 について説明します。

帳票開発者

(6)

分類 マニュアル名 概要 対象読者 各種シス

テム連携

Universal Connect/X 管理 ガイド

Universal Connect/X のセットアップ手 順、動作設定や運用管理の方法、UCXSingle の使用方法などについて説明します。ま た、サンプルデータを使った Universal Connect/X の動作設定から帳票出力まで をステップ・バイ・ステップで説明します。

システム開発 者、管理者

SVF for Web/

Client 管理ガイ ド

SVF for Web/Client のセットアップ手順、

実行方法について説明します。

システム開発 者、管理者

SVF Connect for Java API 管 理ガイド

SVF Connect for Java API のインストー ル手順、サービスへの登録方法などについ て説明します。

システム開発 者、管理者

SVF Connect for ASP/COM API 管理ガイド

SVF Connect for ASP/COM API のインス トール手順、サービスへの登録方法などに ついて説明します。

システム開発 者、管理者

SVF Connect for .NET Framework API 管理ガイド

SVF Connect for .NET Framework API のインストール手順、サービスへの登録方 法などについて説明します。

システム開発 者、管理者

SVF Client for .NET Framework API Plus 管理ガ イド

SVF Client for .NET Framework API Plus のインストール手順、アプリケーショ ンの作成方法、ライブラリ詳細について説 明します。

システム開発 者、管理者

SVF Web Direct Print ユ ーザーズガイド

SVF Web Direct Print の機能を Web ア プリケーションに組み込む方法や、SVF Web Direct Print の運用に関する手順に ついて説明します。

システム開発 者、管理者

印刷運用 管理

RDE スプール管 理ガイド

Report Director Enterprise のセットアッ プ手順、サーバーの設定と運用、クライア ント(RDE ユーティリティ)の操作などに ついて説明します。

システム開発 者、管理者

RDE Utility Developer's Kit 開発ガイド

RDE Utility Developer's Kit のインスト ール手順、ライブラリ詳細などについて説 明します。

システム開発者

RDE スケーラブ ル構成ガイド

Report Director Enterprise のサーバーモ ジュールを複数のサーバーマシンに配置す る場合のセットアップ手順、設定や操作に ついて説明します。

システム開発 者、管理者

帳票出力

(SVF 実行 部製品)

SVF 帳票出力製 品 管理ガイド

SVF 実行部製品のセットアップ手順、SVF サーバーやプリンター機種別の設定方法な どについて説明します。

システム開発 者、管理者

(7)

分類 マニュアル名 概要 対象読者 SVF for TIFF 図

面管理ガイド

SVF for TIFF 図面のセットアップ手順、実 行方法について説明します。

システム開発 者、管理者 SVF for PDF

Client Edition 管理ガイド

SVF for PDF Client Edition のセットア ップと、SVF for PDF Client Edition 固有 の機能、使用上の制限事項について説明し ます。

システム開発 者、管理者

SVF Java PRODUCTS API 関数リファレン スマニュアル

SVF 実行部製品が提供する API 関数につい て説明します。

システム開発者

日本語以外の帳 票出力ガイド

SVF 製品群を使用して、日本語以外の言語 で帳票を出力する際の設定、制限事項につ いて説明します。

システム開発 者、管理者

Excel 様式利用 ガイド

SVF 製品群を使用して、Excel ファイルを 様式ファイルとして読み込み、帳票を出力 する際の設定、制限事項について説明しま す。

システム開発 者、帳票開発者、

管理者

Word 様式利用 ガイド

SVF 製品群を使用して、Word ファイルを 様式ファイルとして読み込み、帳票を出力 する際の設定、制限事項について説明しま す。

システム開発 者、帳票開発者、

管理者

他者連携 基盤ソリ ューショ ン

SVF for Oracle E-Business Suite 管理ガイ ド

SVF for Oracle E-Business Suite/Java Edition および SVF for Oracle E- Business Suite Connect 実行部のインス トール手順、帳票の出力方法などについて 説明します。

システム開発 者、管理者

エラーコ ード

SVF 製品エラー コード一覧

SVF サーバー製品のエラーコードとその内 容、原因や対処方法について説明します。

システム開発 者、管理者

マニュアル内で使用する表記

マニュアル内で使用する表記について説明します。

注意、参考、制限

マニュアル内では、注意、参考、制限を次のように区別して記載しています。

注意

操作によって元の状態に戻れなくなる場合や、元の状態に戻るのが難しい場合に、このパーツで 示します。

参考

製品を使用する上での補足情報をこのパーツで示します。

(8)

制限

製品の制限をこのパーツで示します。

記号

マニュアル内で使用する記号の意味は、次のとおりです。

記号 表記例 意味

[ ] [ファイル]メニュー 製品画面に表示されている項目名やメニュー名を表しま す。OS や他社製品の項目名やメニュー名も同様に表しま す。

< > http://<IP アドレス またはサーバー名>

URL やファイル名の一部など、環境によって変わる文字列 を表します。

\ c:\svf 入力例やコマンドライン表記例では、円記号(\)はバック

スラッシュで表します。

商標

本マニュアルに記載されている社名および商品名等の名称は、各社の商標または登録商標です。

著作権

©1995 WingArc1st Inc.

その他

本マニュアルの内容は予告なく変更することがあります。

発行

2021 年 5 月 10 日 初版

(9)

1. マイグレーションツールの概要

SVF では、マイグレーションを支援するツールとして「SVF Migration Tool for Java Edition(以降、

マイグレーションツールと呼びます)」を提供しています。マイグレーションツールの機能を次に示し ます。

• モジュールの更新

Ver.10.0 を最新のモジュール(Ver. 10.1)に更新します。

• データ資産の移行

既存環境から各種設定情報、様式ファイル、クエリー様式ファイル、およびスプールデータ(Report Director Enterprise を使用している場合)を抽出し、最新のバージョンで使用できる形式に変換し た上で、新環境を更新します。

• 帳票の印刷結果の比較

既存環境と新環境からそれぞれテスト用帳票を出力し、印刷結果を比較します。これにより、帳票 をプリンターで印刷することなく、新環境に移行することで生じる既存環境との印刷結果(描画デ ータ)の差異を把握できます。

マイグレーションツールは同じコンピューター内でのマイグレーションでも、異なるコンピューター間 でのマイグレーションでも使用できます。

マイグレーションツールを使用することで作業の多くを自動化でき、効率良く SVF 製品をマイグレーシ ョンできます。ただし、一部の製品ではマイグレーションツールの機能に制限があり、モジュール更新 の支援ツールである SVF Manual Update Utility を使用して、モジュールの更新とデータ資産の移行 を手動で実施する必要があります。また、マイグレーションツールを使用できる製品でも、マイグレー ションツールでは移行されないため手動での移行が必要なデータがあります。本書では、Ver.10.0 未満 の SVF 製品の Ver. 10.1 へのマイグレーション手順を説明しています。

ここでは、マイグレーションツールの種類、製品やプリンター機種ごとのマイグレーションツールの使 用可否(自動マイグレーション/手動マイグレーション)、およびマイグレーションツールの動作環境に ついて説明します。SVF におけるマイグレーションの概要や、マイグレーションツールでの移行の対 象/対象外のデータについては、『SVF マイグレーション解説書』を参照してください。

この章の構成

• マイグレーションツールの種類 (p. 5)

• マイグレーションに使用するツール (p. 7)

• プリンター機種ごとの SVF PDL Maker と SVF PDL Viewer の使用可否 (p. 8)

• マイグレーションツールの動作環境 (p. 8)

1.1. マイグレーションツールの種類

マイグレーションツールは複数のツールからなります。マイグレーションツールに含まれるツールを 次に示します。

SVF Migration Tool

モジュールの更新とデータ資産の移行を自動化するツールです。次の作業を行います。

(10)

• 既存環境からのデータの抽出

• モジュールの最新バージョンへの更新

• 既存環境から抽出したデータの最新バージョンへの変換と移行 次の製品で使用します。

• SVF for Java Print、SVF for PDF、およびオプション製品(以降「SVF 実行部製品」と総称しま す)

• SVF for Oracle E-Business Suite

• SVF for PDF Clinet Edition

• Report Director Enterprise、RDE Limited(以降「RDE」と略します)

• Universal Connect/X(以降「UC/X」と略します)

• SVF Connect for Java API、SVF Connect for ASP/COM API、SVF Connect for .NET Framework API(以降「SVF Connect」と総称します)

• SVFX-Designer

• SVF Web Designer

SVF Manual Update Utility

SVF Migration Tool での自動マイグレーションができない製品のマイグレーションを支援するツール です。更新用のモジュールを配置します。次の製品で使用します。

• SVF for TIFF 図面

• RDE Utility Developer's KIT

• SVF Connect for .NET Framework API

• SVF Web Direct Print

• SVF for Web/Client

• SVF Client for .NET Framework API Plus

• PAlite、Print Assistant

SVF PDL Maker

既存環境と新環境からそれぞれテスト用帳票の印刷データを出力するツールです。印刷結果を比較し たい様式ファイル、およびデータファイル(CSV 形式)を使用して SVF PDL Maker を実行すると、実 運用で使用しているプリンターから出力することなく、SVF 実行部製品や RDE で印刷したデータを作成 できます。SVF PDL Maker で簡易的な CSV データを生成することもできます。

SVF for .NET Framework Ver. 2.3 からの印刷データの作成にも対応しています。

SVF PDL Viewer

SVF PDL Maker で出力した帳票の印刷データを画像化して比較するツールです。Windows 環境で使 用できます。また、SVF 製品がインストールされていない環境でも使用できます。

Zebra 機種の場合は、Zebra プリンターの機能を利用して印刷データの画像化処理をするため、Zebra プリンターに接続できる環境で実行する必要があります。

(11)

1.2. マイグレーションに使用するツール

SVF 製品のマイグレーションには、SVF Migration Tool を使用してモジュールの更新とデータの移行を 行う「自動マイグレーション」と、SVF Manual Update Utility を使用して更新用モジュールを配置 し、データの移行を手動で行う「手動マイグレーション」があります。以下に、製品(モジュール)ご との自動マイグレーション/手動マイグレーションを示します。以下の表の「バージョン」列は、モジュ ール更新後のバージョンを示します。

製品(モジュール)名 自動 手動 バージョン

SVF 実行部製品(オプション製品を含む) ○ 10.1

SVF for Oracle E-Business Suite ○ 10.1 SVF for PDF Client Edition ○ *1*1 10.1

RDE(オプション製品を含む) ○ 10.1

RDE Limited ○ 10.1

UC/X ○ 10.1

SVF Connect for Java API ○ 10.1

SVF Connect for ASP/COM API ○ 10.1 SVF Connect for .NET Framework API △*2 △*2 10.1

SVFX-Designer ○ 10.1

SVF Web Designer ○ 10.1

PAlite ○ 10.1

Print Assistant ○ 10.1

RDE Utility Developers KIT ○ 10.1

SVF Web Direct Print ○ 10.1

SVF for Web/Client ○ 10.0.0.1

SVF Client for .NET Framework API Plus ○ 10.1

(*1) モジュールごとに異なります。

(*2)データの移行は SVF Migration Tool を使用し、モジュールの更新を手動で行う必要があります。

製品ごとの本マニュアルの読み方

SVF Migration Tool によるデータ移行ができる製品をマイグレーションする場合、「自動でのマイグレ ーション (p. 10)」および「マイグレーション後の印刷データの比較 (p. 84)」を参照して作業を進め てください。

SVF Migration Tool によるデータ移行ができない製品をマイグレーションする場合、「手動でのマイグ レーション (p. 53)」および「マイグレーション後の印刷データの比較 (p. 84)」を参照して作業を進 めてください。

RDE を標準構成からスケーラブル構成にマイグレーションする場合は、「RDE スケーラブルの場合の作 業の流れ (p. 15)」を参照してください。スケーラブル構成の RDE Ver. 10.0 を Ver. 10.1 に更新する 場合は、『パッチ適用手順書』を参照してください。

(12)

SVF Connect for .NET Framework API のマイグレーションについては、「SVF Connect for .NET Framework API のマイグレーション (p. 79)」を参照してください。

SVF for PDF Client Edition のマイグレーションについては、「SVF for PDF Client Edition のマイグ レーション (p. 83)」を参照してください。

1.3. プリンター機種ごとの SVF PDL Maker と SVF PDL Viewer の使用可否

プリンター機種によっては、SVF PDL Maker および SVF PDL Viewer を使用した帳票の印刷結果の比 較に対応していません。対応しているプリンター機種、および未対応のプリンター機種をそれぞれ次に 示します。

対応しているプリンター機種

PDF、EMF、LIPS4、DotPrinter、ART4、FX-STDOUT、FiBridge II、Prinfina MANAGER ESCP、

RPCS、SATO、TEC、TIFF、Zebra

未対応のプリンター機種

EMFPLUS、PostScript、LIPS3、ESC/Page、DP Series、VSP、PCL5、Prinfina MANAGER PS、

PRESCRIBE、NPDL2、RPDL2、JPP、PlainTXTII、NEC MultiCoder、CSV、Excel、RV、PIFVIEWER、

SVG

1.4. マイグレーションツールの動作環境

ここでは、マイグレーションツールの実行に必要な動作環境について説明します。

製造元の通常サポートが終了している環境(OS、Web ブラウザー、各種周辺ソフトウェアなど)に依 存する障害に関しては、通常保守サービスの対象外です。詳細は、弊社サポートサイトの「サポートポ リシー」を参照してください。

SVF Migration Tool、SVF Manual Update Utility、SVF PDL Maker の動作環境

SVF Migration Tool、SVF Manual Update Utility、SVF PDL Maker の動作環境は、マイグレーショ ンする製品の動作環境に準じます。ここでは、例外事項のみ説明します。

• 移行元の環境が Windows 2000 の場合には、次の手順で SVF Migration Tool を使用する環境を構 築する必要があります。

1. リソースキットをダウンロードし、sc.exe を C:\WINNT\System32 か C:\Windows\System32 に配置します。

2. Windows 2000 CD-ROM に付属している Windows 2000 サポート ツールをインストールし ます。

• Java の実行環境には制約があります。

• 移行元環境:Java 5 以降である必要があります。

• 移行先環境:Java 7 以降である必要があります。

• 必要なメモリ容量は、最小 512MB です。実際の運用形態に合わせて設定してください。

(13)

SVF PDL Viewer の動作環境

SVF PDL Viewer の実行に必要な動作環境は次のとおりです。

種類 内容

OS Microsoft Windows Vista Business、Enterprise、Ultimate(x86 32bit、x64 64bit)

Microsoft Windows 7 Professional、Enterprise、Ultimate(x86 32bit、x64 64bit)

Microsoft Windows 8 Pro、Enterprise(x86 32bit、x64 64bit)

Microsoft Windows 8.1 Pro、Enterprise(x86 32bit、x64 64bit)

Microsoft Windows 10 Pro、Enterprise(x86 32bit、x64 64bit)

動作可能な JDK 同梱されている runtime を利用してください。

メモリ容量 最小 512MB(1GB 以上を推奨) *1

*1 実際の運用形態に合わせて設定してください。

(14)

2. 自動でのマイグレーション

ここでは、SVF Migration Tool を使用した自動でのマイグレーション手順について説明します。

SVF Migration Tool は、既存環境からデータを抽出します。新環境では、モジュールを更新し、既存 環境から抽出したデータを Ver. 10.1 で使用できる形式に変換して移行します。また、インストールさ れている製品の情報を表示する機能によって、新環境にインストールされている製品とバージョンを確 認できます。SVF Migration Tool は、既存環境と新環境の両方で実行してください。

自動でのマイグレーションに対応している製品を次に示します。SVF Migration Tool は、これらの製 品がインストールされている環境でだけ実行できます。

• SVF 実行部製品(オプション製品を含む)

• SVF for Oracle E-Business Suite

• RDE

• UC/X

• SVF Connect

• SVFX-Designer

• SVF Web Designer

この章の構成

• 同一環境でマイグレーションする場合の作業の流れ (p. 10)

• 別環境にマイグレーションする場合の作業の流れ (p. 13)

• RDE スケーラブルの場合の作業の流れ (p. 15)

• マイグレーションを始める前に (p. 17)

• Windows 環境での自動マイグレーション手順 (p. 19)

• UNIX/Linux 環境での自動マイグレーション手順 (p. 33)

• Ver. 10.0 インストール直後の状態にリストアするには (p. 48)

• SVF Migration Tool の注意事項 (p. 51)

2.1. 同一環境でマイグレーションする場合の作業の流れ

同一環境でマイグレーションする場合、製品をバージョンアップする前に、既存環境で移行データやテ スト帳票を準備します。バージョンアップ後は、新環境でのデータ移行や帳票の印刷データの比較を実 施します。同一環境でマイグレーションする場合の作業の流れを次に示します。

(15)

1. 事前作業の実施(既存環境)

既存環境で次の作業を実施します。これらの作業は旧バージョンをアンインストールする前に実 施してください。

• バックアップ(必要に応じて)

• ツールで移行できない設定やファイルの移行準備

• テスト帳票の作成

詳細は「マイグレーションを始める前に (p. 17)」を参照してください。

2. SVF Migration Tool の配置(既存環境)

既存環境のサーバー環境およびクライアント環境に SVF Migration Tool を配置します。配置し たモジュールは新環境でも使用します。Windows 環境の場合は「SVF Migration Tool の配置 (p. 19)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「SVF Migration Tool の配置 (p. 34)」を参照してくだ さい。

(16)

3. SVF Migration Tool の動作設定(既存環境)

SVF Migration Tool の動作を制御するための設定を設定ファイルに記述します。Windows 環境 の場合は「SVF Migration Tool の動作設定 (p. 20)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「SVF Migration Tool の動作設定 (p. 35)」を参照してください。

4. 移行データの抽出(既存環境)

既存環境から環境設定やプリンター情報などの各種設定情報、様式ファイル、クエリー様式ファ イル、および RDE のスプールデータを抽出します。Windows 環境の場合は「移行データの抽出 (p. 24)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「移行データの抽出 (p. 39)」を参照してください。

5. データのファイルパスを変更する場合の設定(既存環境)

既存環境からデータのファイルパスを変更する場合、既存環境と新環境のファイルパスの対応を 設定ファイルに記述します。Windows 環境の場合は「新環境でデータのファイルパスを変更する 場合の設定 (p. 26)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「新環境でデータのファイルパスを変更する 場合の設定 (p. 41)」を参照してください。

6. 旧バージョンのアンインストール(既存環境)

旧バージョンの SVF 製品をアンインストールします。

7. Ver.10.0 のインストール(新環境)

Ver. 10.0 の SVF 製品をインストールします。このとき、既存環境と新環境は、SVF 実行部製品、

RDE、UC/X の製品構成を同一にする必要があります(オプション製品と RDE をスケーラブル構成 にマイグレーションする場合を除く)。新環境で使用する製品を追加する場合、追加する製品につ いてはマイグレーション後にインストールしてください。

8. モジュールの更新と移行データの適用(新環境)

モジュールを Ver. 10.1 へと更新し、既存環境で抽出したデータを新環境に移行します。SVF Migration Tool のモジュールを配置した場所にデータをコピーして SVF Migration Tool を実行 すると、モジュールが更新され、コピーしたデータが Ver. 10.1 の形式に変換されて移行されま す。このとき、新環境の Ver. 10.0 はバックアップされます。Windows 環境の場合は「モジュー ルの更新と移行データの適用 (p. 28)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「モジュールの更新と移行 データの適用 (p. 42)」を参照してください。

FRM 様式ファイルや Ver. 10.0 までの XML 様式ファイルは自動的に Ver. 10.1 の形式に変換され ますが、SVF Migration Tool に含まれる様式ファイル変換ツール(SFM.bat)を単独で実行する こともできます。

9. インストールされている製品情報の確認(新環境)

正しくバージョンアップできているかを確認するために、インストールされている製品とバージ ョンを確認します。Windows 環境の場合は「インストールされている製品とバージョンの確認 (p. 31)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「インストールされている製品とバージョンの確認 (p. 45)」を参照してください。

10. 事後作業の実施(新環境)

新環境で次の作業を実施します。

• ツールで移行できない設定やファイルの移行

• 帳票の印刷データの比較

• 新環境で追加する製品のインストール(必要に応じて)

Windows 環境の場合は「マイグレーション後の作業について (p. 32)」を、UNIX/Linux 環境の 場合は「マイグレーション後の作業について (p. 47)」を参照してください。

(17)

2.2. 別環境にマイグレーションする場合の作業の流れ

別環境にマイグレーションする場合、あらかじめ既存環境と新環境とで製品構成やフォントを合わせて おきます。その後、既存環境から新環境へのデータ移行や帳票の印刷データの比較を実施します。別環 境にマイグレーションする場合の作業の流れを次に示します。

1. 事前作業の実施(既存環境、新環境)

既存環境で次の作業を実施します。

• ツールで移行できない設定やファイルの移行準備

• 新環境で使用しない製品のアンインストール(必要に応じて)

また、新環境で次の作業を実施します。

• フォントの準備(必要に応じて)

(18)

• Ver.10.0 のインストール

詳細は「マイグレーションを始める前に (p. 17)」を参照してください。

2. SVF Migration Tool の配置(既存環境、新環境)

既存環境、新環境それぞれのサーバー環境およびクライアント環境に SVF Migration Tool を配置 します。Windows 環境の場合は「SVF Migration Tool の配置 (p. 19)」を、UNIX/Linux 環境の 場合は「SVF Migration Tool の配置 (p. 34)」を参照してください。

3. SVF Migration Tool の動作設定(既存環境、新環境)

SVF Migration Tool の動作を制御するための設定を設定ファイルに記述します。Windows 環境 の場合は「SVF Migration Tool の動作設定 (p. 20)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「SVF Migration Tool の動作設定 (p. 35)」を参照してください。

4. 移行データの抽出(既存環境)

既存環境から環境設定やプリンター情報などの各種設定情報、様式ファイル、クエリー様式ファ イル、および RDE のスプールデータを抽出します。Windows 環境の場合は「移行データの抽出 (p. 24)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「移行データの抽出 (p. 39)」を参照してください。

5. データのファイルパスを変更する場合の設定(既存環境)

既存環境からデータのファイルパスを変更する場合、既存環境と新環境のファイルパスの対応を 設定ファイルに記述します。Windows 環境と UNIX/Linux 環境間でマイグレーションする場合も 設定します。Windows 環境の場合は「新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 (p. 26)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 (p. 41)」を参照してください。

6. モジュールの更新と移行データの適用(新環境)

モジュールを Ver. 10.1 へと更新し、既存環境で抽出したデータを新環境に移行します。新環境の SVF Migration Tool のモジュールを配置した場所にデータをコピーして SVF Migration Tool を 実行すると、モジュールが更新され、コピーしたデータが Ver. 10.1 の形式に変換されて移行され ます。このとき、新環境の Ver. 10.0 はバックアップされます。Windows 環境の場合は「モジュ ールの更新と移行データの適用 (p. 28)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「モジュールの更新と移 行データの適用 (p. 42)」を参照してください。

FRM 様式ファイルや Ver. 10.0 までの XML 様式ファイルは自動的に Ver. 10.1 の形式に変換され ますが、SVF Migration Tool に含まれる様式ファイル変換ツール(SFM.bat)を単独で実行する こともできます。

7. インストールされている製品情報の確認(新環境)

正しくバージョンアップできているかを確認するために、インストールされている製品とバージ ョンを確認します。Windows 環境の場合は「インストールされている製品とバージョンの確認 (p. 31)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「インストールされている製品とバージョンの確認 (p. 45)」を参照してください。

8. 事後作業の実施(既存環境、新環境)

既存環境で次の作業を実施します。

• テスト帳票の作成

• 旧バージョンのアンインストール また、新環境で次の作業を実施します。

• ツールで移行できない設定やファイルの移行

• 帳票の印刷データの比較

• 新環境で追加する製品のインストール(必要に応じて)

(19)

Windows 環境の場合は「マイグレーション後の作業について (p. 32)」を、UNIX/Linux 環境の 場合は「マイグレーション後の作業について (p. 47)」を参照してください。

2.3. RDE スケーラブルの場合の作業の流れ

RDE を標準構成からスケーラブル構成にマイグレーションする場合の作業は、通常の構成を変えないマ イグレーションと次の点が異なります。

• 新環境として、スケーラブル構成の Ver. 10.0 を用意する

• 既存環境から抽出した 1 つのデータを、新環境(スケーラブル構成)の全サーバーに移行する なお、新環境へのデータ移行作業は、データベースサーバーから実施する必要があります。

流れを以下に示します。マイグレーションには、SVF Migration Tool を使用します。

(20)

1. 事前作業の実施(既存環境、新環境)

既存環境でツールで移行できない設定やファイルの移行準備を行います。

また、新環境で次の作業を実施します。

• フォントの準備(必要に応じて)

• Ver.10.0(スケーラブル構成)のセットアップ

セットアップ手順は、『RDE スケーラブル構成ガイド』を参照してください。

詳細は「マイグレーションを始める前に (p. 17)」を参照してください。

2. SVF Migration Tool の配置(既存環境、新環境)

既存環境、新環境それぞれのサーバー環境およびクライアント環境に SVF Migration Tool を配置 します。Windows 環境の場合は「SVF Migration Tool の配置 (p. 19)」を、UNIX/Linux 環境の 場合は「SVF Migration Tool の配置 (p. 34)」を参照してください。

3. SVF Migration Tool の動作設定(既存環境、新環境)

SVF Migration Tool の動作を制御するための設定を設定ファイルに記述します。Windows 環境 の場合は「SVF Migration Tool の動作設定 (p. 20)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「SVF Migration Tool の動作設定 (p. 35)」を参照してください。

4. 移行データの抽出(既存環境)

既存環境から環境設定やプリンター情報などの各種設定情報、様式ファイル、クエリー様式ファ イル、および RDE のスプールデータを抽出します。Windows 環境の場合は「移行データの抽出 (p. 24)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「移行データの抽出 (p. 39)」を参照してください。

5. データのファイルパスを変更する場合の設定(既存環境)

既存環境からデータのファイルパスを変更する場合、既存環境と新環境のファイルパスの対応を 設定ファイルに記述します。Windows 環境と UNIX/Linux 環境間でマイグレーションする場合も 設定します。Windows 環境の場合は「新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 (p. 26)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 (p. 41)」を参照してください。

6. モジュールの更新と移行データの適用(新環境)

モジュールを Ver. 10.1 へと更新し、既存環境で抽出したデータを新環境に移行します。新環境の SVF Migration Tool のモジュールを配置した場所にデータをコピーして SVF Migration Tool を 実行すると、モジュールが更新され、コピーしたデータが Ver. 10.1 の形式に変換されて移行され ます。このとき、新環境の Ver. 10.0 はバックアップされます。モジュールの更新とデータの移行 は、スケーラブル構成の全サーバーに対して行います。モジュールの移行と移行データの適用は、

データベースサーバーから実施してください。Windows 環境の場合は「モジュールの更新と移行 データの適用 (p. 28)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「モジュールの更新と移行データの適用 (p. 42)」を参照してください。

7. インストールされている製品情報の確認(新環境)

正しくバージョンアップできているかを確認するために、インストールされている製品とバージ ョンを確認します。Windows 環境の場合は「インストールされている製品とバージョンの確認 (p. 31)」を、UNIX/Linux 環境の場合は「インストールされている製品とバージョンの確認 (p. 45)」を参照してください。

8. 事後作業の実施(既存環境、新環境)

既存環境で次の作業を実施します。

• テスト帳票の作成

• 旧バージョンのアンインストール

(21)

また、新環境で次の作業を実施します。

• ツールで移行できない設定やファイルの移行

• 帳票の印刷データの比較

• 新環境で追加する製品のインストール(必要に応じて)

Windows 環境の場合は「マイグレーション後の作業について (p. 32)」を、UNIX/Linux 環境の 場合は「マイグレーション後の作業について (p. 47)」を参照してください。

2.3.1. 登録済のプリンターの移行について

RDE の標準構成からスケーラブル構成へのマイグレーションでは、登録されているプリンター(サーバ ープリンターおよび PA プリンター)は、SVF Migration Tool により自動移行されません。既存環境に 登録されたプリンターを新環境に移行したい場合は、SVF Migration Tool の動作設定の際に、

「RDE.ServerMapping」(移行先のサーバーを指定するオプション)を指定してください。これにより、

指定したサーバーに登録されている全プリンターが新環境に移行されます。一部のプリンターのみを 移行することはできません。

SVF Migration Tool での移行作業後、プリンターの登録先を変更したい場合は、プリンター管理コマ ンドでプリンターの情報をエクスポート/インポートしてください。

関連項目

• SVF Migration Tool の動作設定 (p. 20)(Windows 環境の場合)

• SVF Migration Tool の動作設定 (p. 35)(UNIX/Linux 環境の場合)

2.4. マイグレーションを始める前に

ここでは、自動でのマイグレーションを始める前に実施する作業、および RDE Ver. 9.1 SP2 以前から マイグレーションする場合の注意事項について説明します。ここで説明する作業が終わったら、自動で のマイグレーションを開始します。自動でのマイグレーション手順の説明は、Windows と UNIX/Linux とで分かれています。該当するページを参照して作業を進めてください。

同一環境でマイグレーションする場合の事前作業

旧バージョンの SVF 製品をアンインストールする前に、次の作業を実施します。

• バックアップ

SVF Migration Tool は実行中に既存環境をバックアップしますが、ユーザーによるリストアを目的 とした処理ではありません。必要に応じて、バックアップソフトなどを利用して既存環境をバック アップしてください。

• ツールで移行できない設定やファイルの移行準備

一部の設定やファイルは SVF Migration Tool での移行対象外です。また、旧バージョンとの仕様差 異により、移行されない設定やファイル、SVF Migration Tool でのマイグレーションで対応できな い事項があります。あらかじめ影響範囲を調査の上、手動での移行の準備をしてください。移行対 象/対象外の設定やファイル、および旧バージョンとの仕様差異については、『SVF マイグレーション 解説書』を参照してください。

• テスト帳票の作成

使用している帳票を、マイグレーション後の印刷結果と比較する場合に必要です。

(22)

別環境にマイグレーションする場合の事前作業

既存環境で次の作業を実施します。

• ツールで移行できない設定やファイルの移行準備

一部の設定やファイルは SVF Migration Tool での移行対象外です。また、旧バージョンとの仕様差 異により、移行されない設定やファイル、SVF Migration Tool でのマイグレーションで対応できな い事項があります。あらかじめ影響範囲を調査の上、手動での移行の準備をしてください。移行対 象/対象外の設定やファイル、および旧バージョンとの仕様差異については、『SVF マイグレーション 解説書』を参照してください。

• 新環境で使用しない製品のアンインストール

既存環境と新環境は、SVF 実行部製品、RDE、UC/X の製品構成を同一にする必要があります(オプ ション製品は除く)。新環境で使用する製品を減らす場合、既存環境で該当製品をアンインストール して、新環境と製品構成を揃えてからマイグレーションをしてください 。

また、新環境で次の作業を実施します。

• フォントの準備

様式ファイルや、ユーザーが SVF 実行部製品で作成したプリンターの[フォント設定]などで指定 しているフォントが新環境にも存在することを確認してください。

既存環境で使用していたフォントが新環境に存在しない場合、フォント埋め込みやグラフィックモ ードで出力していた帳票は出力結果が異なるか、実行時に異常終了します。

• Ver. 10.0 のインストール

既存環境と新環境は、SVF 実行部製品、RDE、UC/X の製品構成を同一にする必要があります(オプ ション製品と RDE を標準構成からスケーラブル構成にマイグレーションする場合を除く)。新環境 で使用する製品を追加する場合、追加する製品についてはマイグレーション後にインストールして ください。

RDE を標準構成からスケーラブル構成にマイグレーションする場合 の事前作業

一部の設定やファイルは SVF Migration Tool での移行対象外です。また、旧バージョンとの仕様差異 により、移行されない設定やファイル、SVF Migration Tool でのマイグレーションで対応できない事 項があります。あらかじめ影響範囲を調査の上、手動での移行の準備をしてください。移行対象/対象外 の設定やファイル、および旧バージョンとの仕様差異については、『SVF マイグレーション解説書』を 参照してください。

RDE Ver. 9.1 SP2 以前からマイグレーションする場合の注意事項

RDE Ver. 9.1 SP2 以前(SP 適用なしを含む)の場合、データの抽出に失敗する可能性があります。該 当する環境の場合には、データベースのメンテナンスが必要になりますので、サポートセンターにお問 い合わせください。

なお、対象の問題は、RDE Ver. 9.1、Ver. 9.1 SP1、Ver. 9.1 SP2 で長期間稼働されていた環境で発生 します。

(23)

関連項目

• Windows 環境での自動マイグレーション手順 (p. 19)

• UNIX/Linux 環境での自動マイグレーション手順 (p. 33)

2.5. Windows 環境での自動マイグレーション手順

ここでは、SVF Migration Tool を使用した Windows 環境での自動マイグレーション手順を説明しま す。

2.5.1. SVF Migration Tool の配置

SVF Migration Tool は、次の場所に配置します。

• 同一環境でのマイグレーションの場合

マイグレーション対象のサーバー環境とクライアント環境

• 別環境へのマイグレーションの場合

既存、新規それぞれのサーバー環境とクライアント環境

• RDE を標準構成からスケーラブル構成にマイグレーションする場合 既存環境と、新環境の全サーバー

ここでは、Windows 環境で SVF Migration Tool を配置する手順を説明します。

手順

1. 次の 2 つのアーカイブファイルを、任意のフォルダーにコピーします。

• SMT.zip

SVF Migration Tool のアーカイブファイルです。SMT フォルダー内の SMT_CUI.bat で SVF Migration Tool を起動します。

• runtime.zip

Java 実行環境のアーカイブファイルです。runtime フォルダー内には、SVF Migration Tool で使用する Java 実行環境(Java5 および Java7)が格納されています。

Java 実行環境がインストールされていない、または Java 実行環境が Java1.4 以前の場合にコ ピーしてください。

2. アーカイブファイルを解凍します。

アーカイブファイルの解凍先に関する留意点を次に示します。

• SVF Migration Tool は、なるべく短いパス(C:¥work など)に配置してください。

ファイルパスの文字数やバイト数が OS の制限値(Windows では 255 文字)を超えると SVF Migration Tool の処理に失敗します。ただし、実行環境に「%SystemRoot%/System32/

Robocopy.exe」が存在する場合は適用できます。

• SVF Migration Tool は、次の文字が含まれるフォルダーには配置しないでください。

&(アンパサンド)((丸かっこ),(カンマ);(セミコロン)=(イコール)^(キャレット)

• SVF Migration Tool は、次のフォルダー配下には配置しないでください。

• %FIT_PRODUCTS_BASE%

• PostgreSQL インストールフォルダー(RDE を使用している場合)

(24)

• PostgreSQL データベースフォルダー(RDE を使用している場合)

• SVF Connect のクライアントモジュールがインストールされているフォルダー

• SVF Migration Tool は、Windows のデスクトップには配置しないでください。

3. 必要に応じて、Java 実行環境の環境変数として JAVA_HOME と Path を設定します。次の条件を すべて満たす場合、この手順は不要です。

• 既存環境の場合は Java5 から Java8 を、新環境の場合は Java7 または Java8 をインストール している環境であること

• Java 実行環境の環境変数として JAVA_HOME と Path を設定済みであること

SMT フォルダー内の SMT_CUI.bat を任意のテキストエディターで 開き、次の例のように環境変数 を設定します。

runtime フォルダー内の Java7 の x64 用(64bit)を使用する場合の設定例 set JAVA_HOME=C:\work\runtime\Java7\win\x64\jre

set PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%

「JAVA_HOME」の右辺には、Java 実行環境のインストールフォルダーを絶対パスで指定してくだ さい。Java をインストールしていない環境では、runtime フォルダー内の jre フォルダーを絶対 パスで指定してください。

Java 実行環境は、既存環境(データ抽出時)では Java5 以降、新環境(データ移行時)では Java7 以降で、かつ対象の SVF 製品が対応している必要があります。また、x86 用(32bit)と x64 用

(64bit)の 2 種類があります。SVF Migration Tool を実行する環境に合った Java 実行環境を指 定してください。

関連項目

• SVF Migration Tool のファイル構成 (p. 126)

• runtime フォルダー(ディレクトリ)の構成 (p. 131)

2.5.2. SVF Migration Tool の動作設定

配置した SVF Migration Tool の動作を制御する設定を SMT.properties に記述します。次に示すよう な設定ができます。

• ログ出力など、SVF Migration Tool 自体の動作設定

• 移行データの抽出時や適用時に関する動作設定

• 様式ファイルに関する設定

• アップデートする SVF Connect のクライアントモジュールが存在するパスの設定

SMT.properties の編集は、テキストエディターで 開いて編集する方法と、SMT 設定支援ツールを使用 して編集する方法があります。SMT 設定支援ツールは、SMT フォルダーに含まれる Excel ファイルを使 用します。SMT 設定支援ツールを使用した SVF Migration Tool の動作設定の手順については、「SMT 設定支援ツールの操作方法 (p. 134)」を参照してください。

ここでは、Windows 環境でテキストエディターを使用して SVF Migration Tool の動作設定をする手 順、および SMT.properties の設定項目について説明します。

(25)

手順

1. SMT フォルダーに含まれる SMT.properties を任意のテキストエディターで 開きます。

2. SMT.properties に設定内容を記述して「UTF-8」形式で保存します。

SMT.properties の設定項目

SMT.properties の設定項目は次のとおりです。

Log.level

ログの出力レベルを指定します。指定したレベルのログと下位レベルのログ(INFO の場合、INFO と ERROR)が出力されます。既定値は「WARN」です。

指定する値(出力レベル)とその内容は以下のとおりです。

• DEBUG

障害発生時の原因究明のために利用します。

• WARN

処理続行可能な問題が発生した場合に出力します。

• INFO

処理の開始や終了の情報を出力します。

• ERROR

処理続行不能な問題が発生した場合に出力します。

• NONE

ログを出力しません。

注意

[DEBUG]を指定すると、大量のログが出力され、パフォーマンス低下が発生する場合がありま す。

参考

SVF Migration Tool のログは SVF Migration Tool フォルダー配下に、「SMT-日付.log」という ファイル名で作成されます。同じ日に SVF Migration Tool を複数回、起動した場合は、「SMT- 日付-回数.log」というファイル名で作成されます。

Backup.SaveDir

バックアップファイルを保存するパスを指定します。指定したパスに、バックアップ時の日付、時刻で フォルダーが作成され、その中にバックアップファイルが配置されます。指定しない場合、SVF Migration Tool のモジュールが配置されているフォルダー配下に配置されます。

Ripping.SearchPath

データ抽出時に、様式ファイル(.xml、.frm、.xlsx、.docx)、クエリー様式ファイル(.vrq)を抽出す るために、ファイルを検索する起点となるパスを指定します。SVF の環境設定において[検索パス]が

[使用する]の場合に指定されているパスや、UCX の動作設定において[実行様式ファイル検索パス]

(26)

が[使用する]の場合に指定されているパスも検索します。どちらの場合も、サブフォルダーまで検索 対象となります。複数指定する場合はカンマで区切ります。

指定例

Ripping.SearchPath=C:\data,D:\data

Ripping.SaveDir

抽出したデータを保存するパスを指定します。

指定したパスに、RIPPING フォルダーが作成され、その中に抽出したデータが配置されます。指定しな い場合、SVF Migration Tool のモジュールが配置されているフォルダー配下に配置されます。

注意

リバースポイント、シンボリックリンク、仮想ドライブ、および仮想ネットワークドライブは指 定しないでください。

Convert.Backup.MaxCount

データ移行時に行うバックアップで、保存するバックアップファイル数の上限を指定します。既定値は 5 です。指定した上限数を超えた場合、フォルダー名の日付、時刻が一番古いものが削除されます。

Form.FrmExtension

抽出する FRM 様式ファイルの拡張子を指定します。既定値は「frm」です。

Form.XmlExtension

抽出、変換する XML 様式ファイルの拡張子を指定します。既定値は「xml」です。

Form.Backup

様式ファイルを変換する際に、変換元のファイルのバックアップを作成するかを指定します。既定値は

「true」です。

• true

作成します。

• false

作成しません。

Form. FormDefaults

FRM 様式ファイルを変換する際に、既定値(印刷実行時の初期値)と同じ値を持つプロパティを削除す るかを指定します。既定値は「true」です。

• ture

削除します。

• false

削除しません。

(27)

注意

変換した XML 様式ファイルを「SVF Form Export for PlainTXTII」、「SVF Form Export for FiBridgeII」、「SVF Form Export for FX-STDOUT」で FDL ファイルに変換する場合は、「false」

を指定してください。

RDE.ServerMapping

RD サーバー、PA サーバーを移行するときに、既存環境と同じ名前のサーバーが存在しない場合に置換 するサーバーを、「["既存環境のサーバー名","新環境のサーバー名"]」という形式で指定します。複数指 定する場合はカンマで区切ります。同じ種類のサーバーが、既存環境と新環境に 1 つだけ存在する場合 は自動的に移行されますので設定する必要はありません。

指定例

RDE.ServerMapping=["RDServer1","RDServer2"],["PAServer1","PAServer2"]

RDE.Document.ImportRule

RDE のスプールデータを移行する際に、すでに同じ文書管理番号が存在していた場合の処理方法を指定 します。既定値は「DUPLICATED_IGNORE」です。

• DUPLICATED_ERROR

登録済みのスプール文書データが存在する場合、エラーで終了します。

• DUPLICATED_IGNORE

登録済みのスプール文書データが存在する場合、そのスプール文書データを移行しません。

• DUPLICATED_REALLOCATE

登録済みのスプール文書データが存在する場合、文書管理番号を採番し直して移行します。

• REALLOCATE

移行するすべてのスプール文書データの文書管理番号を採番し直して移行します。

RDE.Document.ImportManageNums

RDE のスプールデータの移行で、「差分のみ移行」を指定した場合に移行する文書管理番号を指定しま す。指定しない場合、移行先の RDE で採番された文書管理番号以降の文書を移行します。複数指定する 場合はカンマで区切り、範囲指定する場合はハイフンを使用します。

文書管理番号の 1、2、5~10 のスプール文書を移行する指定例 RDE.Document.ImportManageNums=1,2,5-10

RDE.Document.RegistSearchField

RDE Ver. 2.6a 以前のバージョンからの移行時に、スプールデータで使用した様式ファイル内の全フィ ールドを全文検索機能の検索対象フィールドとして登録するかどうかを指定します。既定値は「true」

です。

• true

登録します。

(28)

• false

登録しません。

RDE.Document.ImportCommitCount

RDE のスプールデータの移行で、一度にデータベースへコミットする文書数を指定します。

SVFConnect.ModulePath

SVF Connect のクライアントモジュールがインストールされているフォルダーの 絶対パスを指定しま す。複数の製品を指定する場合はカンマで区切ります。

同じ製品は、複数指定できません。たとえば、SVF Connect for Java API と SVF Connect for ASP/COM API は指定できますが、SVF Connect for Java API は複数指定できません。

関連項目

• SMT 設定支援ツールの操作方法 (p. 134)

2.5.3. 移行データの抽出

既存環境から環境設定やプリンター情報などの各種設定情報、様式ファイル、クエリー様式ファイル、

および RDE のスプールデータを抽出します。

ここでは、Windows の既存環境で移行データを抽出する手順を説明します。

事前条件

• RDE を利用している場合は、事前に PostgreSQL のサービスを開始すること

RDE、SVF のそれ以外のサービスの状態は開始、停止のどちらでも問題ありません。

• RDE Ver. 9.1 SP2 以前(SP 適用なしを含む)の場合、データベースのメンテナンスが完了してい ること

RDE Ver. 9.1 SP2 以前(SP 適用なしを含む)の場合、データの抽出に失敗する可能性があります。

該当する環境の場合には、データベースのメンテナンスが必要になりますので、サポートセンター にお問い合わせください。

なお、対象の問題は、RDE Ver. 9.1、Ver. 9.1 SP1、Ver. 9.1 SP2 で長期間稼働されていた環境で 発生します。

手順

SVF Migration Tool を起動して表示言語を選択する

1. SMT フォルダー内の SMT_CUI.bat を管理者権限で実行します。

2. SVF Migration Tool のメニューから表示言語を選択します。

表示言語を選択するとメインメニューが表示されます。

データを抽出する

1. メインメニューで[1](データ抽出)を入力し、Enter キーを押します。

(29)

参考

同じ環境でデータ抽出を繰り返すと、以下のメッセージが表示され、抽出データは上書き されます。

すでにデータ抽出が行われています。再度データ抽出を行いますか?(y / n)

2. RDE がインストールされている環境の場合、抽出するデータのタイプを選択します。RDE がイン ストールされていない環境の場合、このメニューは表示されず、確認画面に進みます。

抽出するデータのタイプには、次の種類があります。

• [すべて抽出]

移行対象データをすべて抽出します。マイグレーションツールによる移行対象データについ ては、『SVF マイグレーション解説書』を参照してください。

• [設定データのみ抽出]

移行対象データのうち、設定データのみを抽出します。RDE のスプールデータは抽出しませ ん。

• [スプール文書データのみ抽出]

移行対象データのうち、RDE のスプールデータのみを抽出します。

参考

• RDE のスプールデータについては、新環境にデータを移行した後にもう一度抽出するこ とで、その間に既存環境にスプールされたデータのみを移行することもできます。

• 標準構成の RDE からスケーラブル構成の RDE へのマイグレーションでは、既存環境か ら抽出した移行データをスケーラブル構成の全サーバーに適用します。サーバーの種 類によって適用が必要なデータが異なりますので、状況に応じて抽出するデータを選択 してください。

• データベースサーバー

設定データと、スプールデータ

• データベースサーバー以外 設定データ

なお、[すべて抽出]で抽出したデータを全サーバーに適用しても、サーバーの種類の 応じて必要なデータのみ適用されるため、問題ありません。

3. 確認画面が表示されます。画面を確認の上、問題がなければ[y]を入力し、Enter キーを押しま す。

RDE がインストールされている環境の場合、抽出されるデータの種別が表示されます。Ver. 10.0 未満および Ver.10.0 の標準構成の RDE では、データの種別は「Normal」です。

注意

データ抽出中には、環境設定などの設定データの追加、更新、削除をしないでください。

帳票の出力はできます。

4. RDE を利用している場合で、PowerGres、PostgreSQL の pg_hba.conf にパスワード認証の設定 をしていると、次のようにパスワードが要求されます。パスワードを入力し、Enter キーを押しま す。

(30)

Password: 

操作結果

次のようなメッセージが表示されてデータ抽出処理が終了します。処理中に表示されるメッセージは、

インストールしている SVF 製品により異なります。

バックアップ中です  データ抽出中です 

データベースのダンプを取得中です 抽出データの圧縮中です

警告件数: 4 

詳細は以下のログを確認してください。

C:\work\SMT\SMT-20201130.log 

正常終了しました。 

データ抽出処理が終了すると、抽出されたデータは動作設定(SMT.properties)で設定したフォルダー 配下の RIPPING フォルダー内に配置されます。また、RIPPING フォルダー内の dirconf.txt は、抽出し たデータのフォルダー設定を列挙したものです。

なお、RDE がインストールされている環境の場合、データベースのダンプを取得してからバックアップ するため、データの抽出処理が終了するまでに時間が掛かることがあります。

操作後に必要な作業

• 既存環境からデータのファイルパスを変更する場合、dirconf.txt を任意のテキストエディターで 開 き、抽出したデータの配置場所とファイルパスの設定値を変更する

Windows 環境と UNIX/Linux 環境間でマイグレーションする場合も変更します。

• 抽出処理終了後に警告件数が表示された場合、ログファイルで[WARN]が記載されている行の内容を 確認する

関連項目

• 新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定 (p. 26)

• SVF Migration Tool のエラーコード (p. 137)

• SVF Migration Tool の警告 (p. 141)

2.5.4. 新環境でデータのファイルパスを変更する場合の設定

データ抽出処理が終了すると、抽出されたデータは動作設定(SMT.properties)で設定したフォルダー 配下の RIPPING フォルダー内に配置されます。RIPPING フォルダー内の dirconf.txt は、抽出したデー タのフォルダー設定を列挙したものです。dirconf.txt を編集することによって、既存環境で抽出したデ ータの配置場所とファイルパスの設定値を、新環境で変更してデータを移行できます。

Windows 環境と UNIX/Linux 環境間でマイグレーションする場合は、dirconf.txt を編集する必要があり ます。

参照

関連したドキュメント

必要なツール・ライブラリのインストール

環境設定の移行 (Migration Tool の使い方) ( ※バージョンアップインストールの時のみ) Migration Tool

4-4-3.​ Alibaba Cloud 移行ツールの配置  サーバーインスタンスにrootユーザでログインして実施します。  作業ディレクトリを作成します。(/work)

4-4-3.​ Alibaba Cloud 移行ツールの配置  サーバーインスタンスにrootユーザでログインして実施します。  作業ディレクトリを作成します。(/work)

環境変数の設定 ① 作成した oracleas ユーザーでログイン # su - oracleas ② 環境変数の確認 次のコマンドで下記の設定を確認してください。 $

「SVF Java Connect Server Service」 「SVF Web Designer」 【UNIX/Linux の場合】 次のシェルを使用してデーモンを停止します。

3.7 java.policy ファイルの設定

バージョンの確認方法 ここでは、MotionBoard