DatacloningWizard OnlineBackup
for Windows Server
®
V5.1L10
ユーザーズガイド
本書の構成
本書をお読みになる前に
安全にお使いいただくための注意事項や、本書の表記について説明しています。
必ずお読みください。
第
1 章 DatacloningWizard とは
DatacloningWizard の概要について説明します。
第
2 章 DatacloningWizard の操作
DatacloningWizard のメニュー画面からの各操作について説明します。
第
3 章 DatacloningWizard の運用
DatacloningWizard の運用方法について説明します。
付 録
「
DatacloningWizard 起動用フロッピー」を使用する操作や、バックアップイメー
ジファイルの変換操作について説明します。必要に応じてご覧ください。
この度は、本製品をお買い求めいただきまして、誠にありがとうございます。
本書では、DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server
®V5.1L10(以降
DatacloningWizard と記載します。)を使用して、ハードディスク単位、またはパーティション
(ドライブ)単位でバックアップ/リストア(復元)する方法、およびコピーする方法につい
て説明しています。
2012 年 10 月
■ 商標
Microsoft、Windows、Windows Vista、Windows Server、Windows NT、MS、MS-DOS、Hyper-V は、米 国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
SystemcastWizard、DatacloningWizard は富士通株式会社の登録商標です。 その他の各製品名は、各社の商標、または登録商標です。
その他の各製品は、各社の著作物です。 Copyright FUJITSU LIMITED 2012
本製品のハイセイフティ用途での使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されているものであり、原 子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行制御、生命維持のための 医療器具、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場 合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造さ れたものではございません。お客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使 用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
3
■ 本文中の記号
本文中に記載されている記号には、次のような意味があります。
■ キーの表記と操作方法
本文中のキーの表記は、キーボードに書かれているすべての文字を記述するのではなく、説
明に必要な文字を次のように記述しています。
例:
【Ctrl】キー、【Enter】キー、【→】キーなど
また、複数のキーを同時に押す場合には、次のように「+」でつないで表記しています。
例:
【
Ctrl】+【F3】キー、【Shift】+【↑】キーなど
■ コマンド入力(キー入力)
本文中では、コマンド入力を次のように表記しています。
• 上記↑箇所のように、文字間隔を空けて表記している部分は、【Space】キーを 1 回押して
ください。
• コマンド入力について、英小文字で表記していますが、Windows で操作する場合には、英
大文字で入力しても構いません。
• ご使用の環境によって、「¥」が「\」と表示される場合があります。
• CD-ROM ドライブなどのドライブ名を、[CD/DVD ドライブ]で表記しています。入力の
際は、お使いの環境に合わせて、ドライブ名を入力してください。
例:
[
CD/DVD ドライブ]:¥setup.exe
■ 画面例およびイラストについて
表記されている画面およびイラストは一例です。実際に表示される画面やイラスト、および
ファイル名などが異なることがあります。また、このマニュアルに表記されているイラスト
は説明の都合上、本来接続されているケーブル類を省略していることがあります。
表:本文中の記号 記号 意味 お使いになる際の注意点や、してはいけないことを記述しています。必ず お読みください。 ハードウェアやソフトウェアを正しく動作させるために必要なことが書い てあります。必ずお読みください。 (→P.xx) 参照先のページを示しています。クリックすると該当ページへ移動します。本文中の製品名称を、次のように略して表記します。
表:製品の呼び方製品名称 本文中の表記
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 本製品、DatacloningWizard、または DatacloningWizard OnlineBackup Microsoft® Windows® 95 Operating System Windows 95
Windows Microsoft® Windows® 98 Operating System Windows 98
Microsoft® Windows NT® Server Network Operating System Version
4.0 Windows NT 4.0
Microsoft® Windows® XP Professional
Microsoft® Windows® XP Home Windows XP Windows Vista® Business
Windows Vista® Enterprise Windows Vista® Home Basic
Windows Vista Windows® 7 Home Premium
Windows® 7 Professional Windows® 7 Enterprise Windows 7 Windows® 8 Windows® 8 Pro Windows® 8 Enterprise Windows 8 Microsoft® Windows® 2000 Server
Microsoft® Windows® 2000 Advanced Server Windows 2000 Microsoft® Windows Server® 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft® Windows Server® 2003, Enterprise Edition Microsoft® Windows Server® 2003, Standard x64 Edition Microsoft® Windows Server® 2003, Standard Edition Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise x64 Edition Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise Edition Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard x64 Edition Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard Edition
Windows Server 2003
Microsoft® Windows Server® 2008 Standard Microsoft® Windows Server® 2008 Enterprise Microsoft® Windows Server® 2008 Datacenter Microsoft® Windows Server® 2008 Foundation
Microsoft® Windows Server® 2008 Standard without Hyper-V™ Microsoft® Windows Server® 2008 Enterprise without Hyper-V™ Microsoft® Windows Server® 2008 Datacenter without Hyper-V™ Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Enterprise
Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Standard Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Datacenter Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Foundation Microsoft® Windows ® Web Server 2008 R2
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
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本書で説明する事項以外で、参考となる情報や留意事項は、
「ソフトウェア説明書」に記載さ
れています。本製品をお使いになる前に、必ずお読みください。
「ソフトウェア説明書」は、本製品の
CD-ROM のルートディレクトリの「README.TXT」
ファイルをテキストエディタなどで開いてお読みください。
第
1 章 DatacloningWizard とは
1.1 DatacloningWizardとは . . . 9
1.1.1 DatacloningWizard の機能 . . . 10
1.1.2 DatacloningWizard の特長 . . . 11
1.1.3 システム要件 . . . 15
1.2 DatacloningWizardの操作方法 . . . 16
1.2.1 操作方法による機能差分 . . . 17
1.2.2 Windows 上での操作 . . . 18
1.3 留意事項 . . . 19
第
2 章 DatacloningWizard の操作
2.1 インストール/アンインストール . . . 24
2.1.1 DatacloningWizard のインストール . . . 24
2.1.2 DatacloningWizard のアンインストール . . . 27
2.2 DatacloningWizardの起動方法 . . . 28
2.2.1 通常使用の場合 . . . 28
2.2.2 CD 起動の場合 . . . 30
2.3 バックアップ . . . 34
2.3.1 バックアップ先の準備 . . . 34
2.3.2 バックアップの実行 . . . 36
2.3.3 スケジュール登録 . . . 45
2.4 リストア . . . 48
2.4.1 リストアするイメージファイルの準備 . . . 48
2.4.2 リストアの実行 . . . 49
2.5 ディスク管理 . . . 59
2.5.1 ディスク、パーティション情報の確認 . . . 59
2.5.2 パーティションスタイルの変更 . . . 60
2.5.3 パーティションの作成 . . . 60
2.5.4 パーティションの削除 . . . 61
2.5.5 パーティションのフォーマット . . . 62
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
7
2.11 DatacloningWizardの終了 . . . 79
第
3 章 DatacloningWizard の運用
3.1 リカバリ起動媒体の作成と使用 . . . 81
3.1.1 リカバリ起動媒体の作成 . . . 81
3.1.2 イメージディスクの作成 . . . 83
3.1.3 リカバリ起動媒体を使用したリカバリ方法 . . . 86
3.2 バックアップイメージファイルの参照 . . . 88
3.2.1 バックアップイメージの取り出し方法 . . . 88
3.2.2 イメージファイルエクスプローラについて . . . 89
3.3 Server Coreでの操作について . . . 90
3.3.1 インストール/アンインストール . . . 90
3.3.2 バックアップ . . . 91
3.3.3 リストア . . . 93
3.3.4 スケジュール設定 . . . 94
3.3.5 スケジュール実行中のバックアップ状況確認/中止 . . . 94
3.3.6 コマンド仕様 . . . 95
3.4 パーティション単位でのバックアップ/リストア . . . 100
3.4.1 システム復旧時の留意事項 . . . 100
3.4.2 バックアップ時の留意事項 . . . 101
3.4.3 リストア時の留意事項 . . . 103
3.5 ドライブ情報の収集/設定 . . . 105
3.6 クラスター構成のバックアップ/リストア . . . 107
3.6.1 クラスター構成のオンラインバックアップ . . . 107
3.6.2 クラスター構成のオフラインバックアップ . . . 109
3.6.3 クラスター構成のリストア方法 . . . 110
3.7 マルチパス接続されたシステムでの運用 . . . 111
3.8 Active Directoryドメインコントローラのバックアップ/リストア
. . . 112
3.8.1 Active Directory ドメインコントローラのバックアップ . . . 112
3.8.2 Active Directory ドメインコントローラのリストア . . . 112
3.8.3 Active Directory ディレクトリサービスの復旧確認 . . . 114
3.9 イベントログへの出力 . . . 115
付 録
A DatacloningWizard起動用フロッピーによる操作 . . . 117
A.1 「DatacloningWizard 起動用フロッピー」の作成 . . . 117
A.2 バックアップ . . . 123
A.3 バックアップデータの復元 . . . 138
A.4 コピー . . . 151
B バックアップイメージファイル変換 . . . 165
DatacloningWizard とは
DatacloningWizard の概要について説明します。
1.1 DatacloningWizard とは . . . .
9
1.2 DatacloningWizard の操作方法 . . . .
16
1.3 留意事項 . . . .
19
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
9
1.1 DatacloningWizard とは
DatacloningWizard は、使用しているコンピュータのディスク内容をバックアップ
して、バックアップイメージファイルを作成し、そのバックアップイメージファイ
ルをリストア(復元)するソフトウェアです。DatacloningWizard では、ディスク
単位、パーティション単位で操作できます。
ハードディスクとパーティション 1 つのハードディスクは、いくつかのパーティション(区画)に分けることができます。各パーティ ションは、「C ドライブ」「D ドライブ」といったドライブ名で管理します。 D Cࡃ࠶ࠢࠕ࠶ࡊ
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1.1.1 DatacloningWizard の機能
● バックアップ
ディスク、またはパーティションを対象にバックアップを行います。バックアップを行うと、
ディスクまたはパーティション内容がバックアップイメージファイルとして作成されます。
• ディスクバックアップとパーティションバックアップ
ディスクバックアップでは、ハードディスクをそのままバックアップしてバックアップイ
メージファイルを作成します。まったく同じハードディスク環境を構築する場合は、ディ
スクバックアップを行います。パーティションバックアップでは、任意のパーティション
のみをバックアップし、バックアップイメージファイルを作成します。
• バックアップイメージファイルの保存先
保存先には、他のハードディスク(パーティションバックアップの場合は、同じハード
ディスク内にある他のパーティションに保存することも可能)か、MO やデータカート
リッジを指定します。ハードディスクに保存したバックアップイメージファイルは、
CD
ライティングソフトを使用すると、
CD-R/RW、DVD-R/RW に保存できます。
● 復元/リストア
バックアップイメージファイルを、ハードディスクにリストアします。リストアするときに
は、新規にパーティションを作成してリストアできます。ディスクバックアップしたファイ
ルのリストア時には、パーティションのサイズ変更もできます。
また、パーティション単体をリストアするときは、バックアップ時とは異なるサイズのパー
ティションにリストアできます(ただし、リストア先のパーティションには使用している領
域以上の容量が必要です)
。
● イメージ内ファイルの参照
イメージファイルに格納されているファイルについて、イメージファイルエクスプローラを
使用して内容を参照できます。詳しくは、
「
3.2 バックアップイメージファイルの参照」(→
P.88)
をご覧ください。
● リカバリ起動媒体の作成
リカバリ専用の起動媒体を作成できます。リカバリ専用の起動媒体を作成することで、
DatacloningWizard の製品 CD-ROM がなくてもリカバリを実行できるようになります。詳しく
は、
「
3.1 リカバリ起動媒体の作成と使用」(→ P.81)
をご覧ください。
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
11
1.1.2 DatacloningWizard の特長
●
DatacloningWizard OnlineBackup について
DatacloningWizard OnlineBackup では、Windows Server 2012、Windows Server 2008 および
Windows Server 2003 の機能であるボリュームシャドウコピーを利用して、動作中の OS 上で
イメージファイルを作成できます(オンラインバックアップ)
。
この機能を利用すると、動作中の
OS を停止することなく、動作 OS のシステム区画を含めた
バックアップが行えます。
また、動作中の
OS 上でリストアを行うこともできます(オンラインリストア)。
動作中の OS が含まれるパーティションは、オンラインリストアできません。 オンラインバックアップ実行中はオンラインリストアは実行できません。また、オンラインリスト ア実行中はオンラインバックアップは実行できません。 Windows Server 2012 は、起動用フロッピーディスクによる操作に対応していません。● データの使用域のみを高速バックアップ[使用域バックアップ]
ディスクまたはパーティションのバックアップでは、使用データのみをバックアップ対象と
することができます。また、同時に圧縮も指定できるので、ディスク区画が大きくても短時
間で作業が行えます。例えば、ディスク区画が
2GB で、データ使用量が 1.2GB の場合、約
600MB に圧縮します。時間の節約とともに、バックアップ先資源の節約にもなります。
● パーティションサイズを固定したバックアップ
使用域バックアップを行う際、リストア時のパーティションサイズをバックアップ時と同じサ
イズに固定することで、より高速にバックアップ/リストアできる場合があります。この機能
は
NTFS の場合に有効です。バックアップ時のオプション設定で以下を指定してください。
• CD 起動による操作の場合
バックアップ時のオプション設定で「パーティションサイズ固定」を「する」に設定します。
• フロッピーディスク起動による操作の場合
初期画面で[終了]を選択して終了した後、以下のコマンドで
DatacloningWizard を実行し
ます。
FJIMGBR.EXE /M /DMA /SRCGEOMETRY /FAST
このオプションを設定してバックアップしたイメージファイルを使用した場合、リストア時のパー ティションサイズの変更および、イメージファイルエクスプローラによるイメージファイルの参照 はできません。
↪ၞ
㨼㩜㨺㩆㩨㩖㨱㨼㩣 2GB 600MB 1.2 GB● データ使用域以外もバックアップ[全域バックアップ]
ディスク内のパーティション全体を、ファイルシステムに依存しないでセクタ単位でバック
アップします。この形式でバックアップした場合、リストア時にパーティションサイズの変
更はできません。バックアップ時のオプション設定で以下を指定してください。
• CD 起動による操作の場合
バックアップ時のオプション設定で「拡張オプション」に「/a」を指定します。
• フロッピーディスク起動による操作の場合
バックアップ時のオプション設定で「使用域のバックアップ」を「しない」に設定しま
す。
バックアップ時に、保存先の空き容量がバックアップ元の容量より大きいことを確認してください。 同じ容量の場合、バックアップ処理に失敗する場合があります。 このオプションを設定してバックアップしたイメージファイルを使用した場合、イメージファイル エクスプローラによるイメージファイルの参照はできません。● ディスクの情報すべてをバックアップ[
RAW モード]
ディスクに含まれる情報すべてをバックアップします。パーティションやファイルシステム
などの、論理構造は意識せずにバックアップを行います。リストア時にはディスク全体を処
理対象とします。バックアップ時のオプション設定で以下を指定してください。
• CD 起動による操作の場合
バックアップ時のオプション設定で「拡張オプション」に「
/raw」を指定します。
• フロッピーディスク起動による操作の場合
処理対象選択画面で「
RAW モード」を選択してください。
このオプションを設定してバックアップしたイメージファイルを使用した場合、イメージファイル エクスプローラによるイメージファイルの参照はできません。DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
13
● バックアップ対象に関連するパーティションを同時にバックアップ[マルチボ
リュームバックアップ]
オンラインバックアップを実行すると、バックアップ対象として選択したディスク/パー
ティションに関連するパーティションも同時にバックアップできます。
そのため、複数のパーティションに分散して配置しているデータベースなどもファイルの一
貫性を保持した状態でバックアップできます。
バックアップ時には、同時にバックアップされたディスク/パーティションのイメージファ
イルを管理するイメージ管理ファイル(
FCM ファイル)と、ディスク/パーティションのイ
メージファイル(FC2 ファイルまたは VHD ファイル)が作成されます。
イメージ管理ファイルを選択してリストアを行うことで、同時にバックアップされている
ディスク/パーティションをまとめてリストアでき、バックアップ時点の状態を保持して復
元できます。
バックアップ対象として選択されたディスク/パーティションと関連するパーティションの検索に は、ボリュームシャドウコピーの情報(VSS ライタの情報)を利用します。ボリュームシャドウコ ピーに対応しているソフトウェアのVSS ライタサービスが有効になっていることを確認してくださ い。ボリュームシャドウコピーに対応していないソフトウェアが使用している領域については関連 性の検索は行われません。 D䊄䊤䉟䊑 C 䊄䊤䉟䊑 disk0bk.fcm disk0bk-D0.fc2 disk0bk-D1-P1.fc2 ࠗࡔࠫ▤ℂ ࡈࠔࠗ࡞ ࠺ࠖࠬࠢ0ߩ ࠗࡔࠫࡈࠔࠗ࡞ E࠼ࠗࡉߩ ࠗࡔࠫࡈࠔࠗ࡞ ࠺ࠖࠬࠢ0ࠍࡃ࠶ࠢࠕ࠶ࡊ ࠺ࠖࠬࠢ0 E 䊄䊤䉟䊑 ࠺ࠖࠬࠢ1 ࡈࠔࠗ࡞B ࡈࠔࠗ࡞A 㑐ㅪߔࠆࡈࠔࠗ࡞● 格納先にあわせてファイルを自動分割
バックアップイメージファイルの保存先に、MO やデータカートリッジを指定できます。こ
の場合、バックアップを行うときのオプション指定で、
「イメージファイルの分割サイズ」に
「自動」を設定することで、保存先の媒体の空き容量に合わせて自動的にファイルを分割して
保存します。
自動分割時のイメージファイル名について バックアップイメージファイルの場合は、拡張子が"002" から "999" までの追い番になります(例: Disk0.fc2、Disk0.002、Disk0.003 …)。ブータブル CD イメージファイルの場合は、ファイル名に "002" から "999" までの追い番が付加されます(例:Disk0.iso、Disk0002.iso、Disk0003.iso …)。 イメージファイルの分割について、詳しくは、DatacloningWizard の CD-ROM に格納の以下のファ イルをご覧ください。 [CD/DVD ドライブ]: ¥WINTOOLS¥MAKERFD¥REPFILES¥README.TXT 分割数が 999 を超えるとエラーになります。 イメージファイルの分割サイズに「自動」を選択した場合は、バックアップイメージファイルの最 大ファイルサイズは2GB になります。そのため、2GB 以上のファイルが生成される場合は、最大 2GB で分割されます。●
Hyper-V への対応
オンラインバックアップを実行するとき、
Hyper-V 上で動作しているゲスト OS を起動したま
まオンラインバックアップできます。
ゲスト
OS の種類によりオンラインバックアップを実行した場合の動作が異なります。
表:オンラインバックアップ実行時のゲストOS の動作 ゲストOS の種類 オンラインバックアップ実行時の動作 Windows Server 2012、Windows Server 2008、Windows Server 2003、Windows 8、Windows 7、 Windows Vista ゲストOS は動作したままオンラインバックアップ が実行されます。 なお、ゲストOS に Hyper-V 統合サービスをインス トールしておく必要があります。 Windows XP、Windows 2000、その他の OS ゲストOS は一時的に停止します。 䊊䊷䊄䊂䉞䉴䉪 D䊄䊤䉟䊑 C 䊄䊤䉟䊑 䊋䉾䉪䉝䉾䊒 䊐䉜䉟䊦㪈 䊋䉾䉪䉝䉾䊒 䊐䉜䉟䊦㪉 䊋䉾䉪䉝䉾䊒 䊐䉜䉟䊦㪊 Disk0.fc2 DatacloningWizard 䊋䉾䉪䉝䉾䊒 Disk0.002 Disk0.003
㨯㨯㨯
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
15
1.1.3 システム要件
本製品が対応している
OS、ファイルシステムについて説明します。
■ 対応
OS
本製品のバックアップ/リストア/コピー機能は、以下の日本語版の
OS に対応しています。
• Windows Server 2012
• Windows Server 2008
• Windows Server 2003
■ 対応ファイルシステム
本製品のバックアップ/リストア/コピー機能は、以下のファイルシステムに対応しています。
FAT12 / FAT16 / FAT32 / NTFS
ReFS でフォーマットされたパーティションの使用域バックアップ/リストアには対応していません。
■ バックアップイメージファイルの保存先について
DatacloningWizard は起動方法によりバックアップイメージファイルの保存先で使用できる
ファイルシステムが異なります。
2GB を超えるパーティションをバックアップする場合は、保存先に FAT32 または NTFS を指定してく ださい。 表:バックアップイメージファイル保存先のファイルシステム 保存先 ファイルシステム CD で起動した場合 フロッピーディスクで 起動した場合 ハードディスク FAT ○ ○ FAT32 ○ ○ NTFS ○ × MO FAT ○ ○ FAT32 ○ × NTFS × × データカートリッジ NTFS ○ ×1.2 DatacloningWizard の操作方法
DatacloningWizard にはいくつかの使用形態があります。使用形態により使用でき
る機能や起動方法が異なります。
DatacloningWizard の CD について
DatacloningWizard の CD は 2 枚組です。ご利用になるハードウェアに対応した CD を利用してください。 ・PRIMERGY シリーズ用:ディスク 1(for PRIMERGY)
・PRIMEQUEST シリーズ用:ディスク 2(for PRIMEQUEST)
●
DatacloningWizard をインストールして使用する(通常使用)
あらかじめ、本製品をシステム上にインストールしてから使用します。
この使用形態では、オンラインバックアップをスケジュール設定して行うことが可能です。
インストール操作については、
「
2.1.1 DatacloningWizard のインストール」(→ P.24)
をご覧く
ださい。
DatacloningWizard をインストールしない状態で使用する場合 Windows が起動している状態で、製品 CD を CD/DVD ドライブにセットし、DatacloningWizard メ ニューを表示して操作を行うこともできます。ただしこの場合は、スケジュールを利用したオンラ インバックアップは行えません。● 製品
CD でコンピュータを起動して使用する(CD 起動)
システム起動前の状態で、製品
CD をコンピュータにセットし、CD 起動を行います。
自動的に
DatacloningWizard メニューが表示されます。
詳細については、
「2.2.2 CD 起動の場合」(→ P.30)
をご覧ください。
● 起動用フロッピーディスクを作成して使用する(
FD 起動)
あらかじめ、起動用フロッピーディスクを作成します。起動用フロッピーディスクを使用し
て表示されたメニューから
DatacloningWizard を使用します。
詳細については、
「付録
A DatacloningWizard 起動用フロッピーによる操作」(→ P.117)
をご
覧ください。
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
17
1.2.1 操作方法による機能差分
DatacloningWizard の使用形態により、以下の機能差分があります。
[注1]:Windows Server 2012、Windows Server 2008 の Server Core インストール環境では使用できませ ん。 ○:サポートしています。 -:未サポートです。 FD 起動の場合、イメージファイル保存先として、以下のものは使用できません。 ・NTFS でフォーマットされたハードディスク ・NTFS または FAT32 でフォーマットされた MO ・ 共有フォルダ ・ データカートリッジ
・USB 接続のストレージデバイス(USB ハードディスク、USB メモリなど)
表:DatacloningWizard 使用形態による機能差分 機能 通常使用 Windows 上で製 品CD 使用 CD 起動 FD 起動 オンラインバックアップ ○ ○[注1] - - オンラインバックアップの スケジュール ○ - - - オンラインリストア ○ ○[注1] - - リカバリ起動媒体の作成 - ○[注1] - - イメージ変換機能/ イメージ内ファイルの参照 - ○[注1] - - ドライブ情報の収集 - ○ - - オフラインバックアップ - - ○ ○ オフラインリストア - - ○ ○ ディスク管理 - - ○ - ネットワークの設定 - - ○ - ドライバの追加 - - ○ - ログファイルの出力 ○ - ○ - コピー - - - ○
1.2.2 Windows 上での操作
DatacloningWizard の CD を Windows 上で参照した場合、DatacloningWizard 画面が表示されま
す。この画面から以下の操作を行えます。
●
DatacloningWizard OnlineBackup のインストール
DatacloningWizard OnlineBackup をインストールします。
「
2.1 インストール/アンインストール」(→ P.24)
● バックアップ/リストアの実行
オンラインでバックアップ/リストアを実行します。
「2.2 DatacloningWizard の起動方法」(→ P.28)
●
DatacloningWizard リカバリ起動媒体の作成
リカバリ専用の起動媒体を作成します。
「3.1 リカバリ起動媒体の作成と使用」(→ P.81)
●
DatacloningWizard ドライブ情報の収集/設定
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
19
1.3 留意事項
DatacloningWizard をお使いになるうえでの留意事項です。操作を行う前に必ずお
読みください。
■
DatacloningWizard およびバックアップに関する留意事項
• 以下のダイナミックボリュームで構成されるダイナミックディスクは使用できません。
・スパンボリューム
・ストライプボリューム
・ミラーボリューム
・
RAID-5 ボリューム
なお、ダイナミックディスクのうちシンプルボリュームについては、
RAW モードを指定
することで、ハードディスク全体に対してバックアップ/リストア/コピーが行えます。
• 対応しているファイルシステム以外の区画データは、全域を指定するか RAW モードを利
用することでバックアップ/リストア/コピーが行えます。
• 一部のデータ保護ソフトなどを利用した環境では、ファイルとして使用されている領域以
外にデータを保存するものがあります。このような環境では、対応しているファイルシス
テムの区画データであっても、使用域のみを対象としたバックアップ/リストア/コピー
の結果が保証されない場合があります。事前に動作検証していただくことを推奨します。
• バックアップを行う前に、対象となるすべてのドライブに対して chkdsk を使用してドラ
イブの検証を行うことを推奨します。エラーが検出された場合は、修復を行ってくださ
い。
• バックアップを行う前に、対象となるドライブに対してデフラグを行うことを推奨します。
• バックアップを行うシステムは Windows 上から正しい手順でシャットダウンしてくださ
い。強制シャットダウンを実施した場合には、バックアップができないことがあります。
• BitLocker など、暗号化されたディスクはサポートしていません。
• EFI ベースのコンピュータで使用する場合、仮想ハードディスクファイル形式(VHD 形
式)でバックアップを行わないでください。
VHD 形式では OS の起動に必要な NVRAM
の情報はバックアップされません。
• RAM はエラーレートが高くバックアップ媒体に適さないため、本製品では
DVD-RAM を使用したバックアップ/リストアはサポートしません。
• 本製品は UNICODE には対応していません。本製品をご利用の際は、シフト JIS に含まれ
る文字を使用してください。
• ファイルシステムが FAT12 / FAT16 / FAT32 のパーティションバックアップイメージファイ
ルには、
WIN386.SWP および PAGEFILE.SYS は含まれません。
• SAN(Storage Area Network)を使用する場合は、あらかじめ各デバイスの設定を行ったう
えで
DatacloningWizard を使用してください。詳しくは、ハードウェアに添付のマニュアル
をご覧ください。
• デュアルブート構成など、複数の OS がインストールされたシステムのバックアップ/リ
ストアには対応していません。
• 製品 CD でコンピュータを起動して使用する場合、Storage Spaces で作成された Storage
Spaces 仮想ディスクには対応していません。
• オンラインバックアップで Storage Spaces 仮想ディスクをバックアップした場合、オフラ
インではバックアップ時と同じ領域にリストアできません。
• ハイバネーションファイル(hiberfil.sys)の内容はバックアップされません。
• DatacloningWizard で作成されるイメージファイルは暗号化されていません。取り扱いには
十分ご注意ください。
• DatacloningWizard を CD 起動で使用する場合、使用するユーザーの認証ができません。
BIOS のパスワードを有効にするなど、意図しないユーザーによる誤使用、不正使用には
十分ご注意ください。
• バックアップ/リストアは同一構成のハードウェアで行ってください。
■ リストアに関する留意事項
• Windows Server 2003 Enterprise Edition をディスクリストアする場合、パーティションサイ
ズを変更すると、次回
OS 起動時にドライブレターが付加されない場合があります。
• Windows Server 2012、Windows Server 2008 のイメージを使用してパーティション単位のリ
ストアを行った場合、システムが起動しなくなる可能性があります。
Windows Server 2012、Windows Server 2008 を正常に起動するには、ディスク単位でのバッ
クアップ/リストアを行ってください。
パーティション単位でのバックアップ/リストアを行う場合は、
「3.4 パーティション単位
でのバックアップ/リストア」
(→
P.100)
をご覧になり、行ってください。
• 全域を対象としてバックアップしたイメージを使用してディスク単位のリストアを行う場
合は、同じ型名のハードディスクに対してのみリストアを行えます。
• 全域を対象としてバックアップしたイメージを使用してパーティション単位のリストアを
行う場合は、バックアップしたサイズと同じサイズのパーティションを作成しておく必要
があります。
• 使用域のみを対象にバックアップを行ったイメージを使用してパーティション単位のリス
トアを行う場合は、使用セクタ数以上のサイズを持つパーティションを作成しておく必要
があります。
• Windows Server 2012、Windows Server 2008 のシステムパーティションをリストアした場
合、リストア後の最初のシステム起動時に、以下のイベントがシステムのイベントログに
記録される場合があります。ページファイルはバックアップ時と同じサイズで作成されて
おり、問題はありません。
表:イベントログ ソース イベントID 説明 volmgr 49 クラッシュダンプのページングファイルの構成に失敗しました。DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
21
• RAW モードでバックアップを行ったイメージは、バックアップしたサイズと同じサイズ
のディスクにリストアを行ってください。
• Active Directory ドメインのメンバサーバのシステムパーティションをバックアップしたイ
メージをリストアした場合は、システムを起動後に、
Active Directory ドメインへの再参加
を行ってください。
• ディスク単位でのリストアを行った場合、リストア先ディスクに存在していたボリューム
へのマウントポイントは削除されます。
• パーティションのサイズを変更してリストアする場合、NTFS ファイルシステムのクラス
タサイズは変更しません。バックアップ時のクラスタサイズで扱える最大値を超えるサイ
ズのパーティションにはリストアできません。
• パーティションのリストア/コピーを行う場合、システムパーティションをディスクサイ
ズいっぱいに作成すると、特定のディスクにおいてシステムが起動しないことがありま
す。その場合には、システムパーティションのサイズを少し小さくして再度リストア/コ
ピーしてください。
■ オンラインバックアップに関する留意事項
• システムパーティションをオンラインバックアップでバックアップし、そのイメージをリ
ストアした場合、リストア後の最初の管理者ログオン時に「シャットダウンイベントの追
跡ツール」が起動されます。
必要に応じて理由やコメントを入力し、
[
OK]をクリックしてください。
• オンラインバックアップでバックアップしたイメージをリストアした場合、リストア後に
以下の操作を行ったときに、CHKDSK(ドライブのスキャンおよび修復)が実行されるこ
とがあります。
・最初にシステムを起動したとき
・リストアしたパーティションに最初にアクセスしたとき
• オンラインバックアップでは Windows のボリュームシャドウコピー機能を利用してバック
アップが行われます。バックアップ元のボリュームシャドウコピー用の記憶領域に空きが
少ない状態でオンラインバックアップを実行した場合、作成済みのシャドウコピーが削除
されることがあります。
また、ボリュームシャドウコピーの保存世代数に空きがない場合、保存されている一番古
いシャドウコピーが削除されます。
• オンラインバックアップを実行する前に、ボリュームシャドウコピーに対応していないア
プリケーションは停止することを推奨します。
アプリケーション自身が管理/使用しているファイルの管理方法(ファイルの内容をメモ
リ上に保持し、操作するような場合)が、アプリケーションによって異なります。そのた
め、バックアップされるファイルの整合性に影響を与える可能性があります。
なお、ボリュームシャドウコピーに対応しているアプリケーションについては、アプリ
ケーションを停止することなくバックアップが行われます。
• ボリュームシャドウコピーに対応しているアプリケーションが管理しているボリューム
(パーティション)が正しく構成され、動作していることを確認してください。正しく構
成されておらず、動作していない場合、オンラインバックアップは実行できません。
• オンラインバックアップが実行されている場合、システム上のパフォーマンスは制御され
ません。オンラインバックアップ/オンラインリストアを行った場合、ディスクへのアク
セスや
CPU 使用率が増加し、他の動作中のアプリケーションに影響を与える場合があり
ます。
• ボリュームシャドウコピーを利用してバックアップを行うソフトウェアやアプリケーショ
ンがインストールされていると、オンラインバックアップは正常に動作しない場合があり
ます。
• オンラインバックアップではボリューム上に作成されているシャドウコピーのデータは
バックアップされません。
• オンラインバックアップでは ReFS でフォーマットされた領域をバックアップできません。
• オンラインバックアップでは Storage Spaces を構成しているプール領域をバックアップで
きません。
• Windows Server 2012、Windows Server 2008 のシステムパーティションをオンラインバック
アップでバックアップし、そのイメージをリストアした場合、システムの起動時に
「
Windows エラー回復処理」画面が表示されます。「Windows を通常起動する」を選択し、
システムを起動してください。
• ボリュームシャドウコピーに対応しているデータベースアプリケーションは、データベー
スを停止することなくオンラインバックアップが行えます。なお、データベースを含むイ
メージをリストアした場合は、必要に応じて、データベースアプリケーションの機能を使
用して、ログのリカバリ/ログのリセットなどの処理を実施してください。
• オンラインバックアップでは以下の領域へのイメージファイルの保存にご注意ください。
CD 起動で DatacloningWizard を使用したとき、これらの領域に保存されたイメージファイ
ルを参照できません。
- ダイナミックディスクで構成された領域
- Storage Spaces で構成された領域
- ReFS でフォーマットされた領域
■ 仮想ハードディスクファイル形式(
VHD 形式)ファイルに関する留意事項
• VHD 形式でバックアップされたファイルは、仮想環境での利用が可能な形式のファイル
となっていますが、仮想環境での動作を完全に保証するものではありません。
• VHD 形式ファイルは、本製品でバックアップしたファイルのみをリストア対象としてい
ます。
• VHD 形式でバックアップされたファイルは、VHD 用のツールで内容を参照/更新できま
す。ただし、VHD 用のツールによって内容が更新されたファイルは正常にリストアできな
くなることがあります。また、リストア後にシステムが正常に起動しない場合があります。
• FD 起動では、VHD 形式へのバックアップはできません。また、VHD 形式ファイルをリ
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
23
DatacloningWizard の操作
DatacloningWizard のメニュー画面からの各操
作について説明します。
2.1 インストール/アンインストール . . . .
24
2.2 DatacloningWizard の起動方法 . . . .
28
2.3 バックアップ . . . .
34
2.4 リストア . . . .
48
2.5 ディスク管理 . . . .
59
2.6 ネットワークの設定 . . . .
64
2.7 ネットワークドライブの割り当て . . . .
67
2.8 ドライバの追加 . . . .
69
2.9 スケジュール管理 . . . .
71
2.10 ログファイルの出力 . . . .
75
2.11 DatacloningWizard の終了 . . . .
79
2.1 インストール/アンインストール
DatacloningWizard をインストールしてご利用になる場合のみ必要な操作です。
DatacloningWizard の使用形態については、
「1.2 DatacloningWizard の操作方法」
(→
P.16)
をご覧ください。
2.1.1 DatacloningWizard のインストール
インストールには、対象
OS の管理者権限を持つユーザー(Administrator など)でログオン
してください。
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server V5.0L20 ~ V5.0L51 がインストールされている 場合はアップグレードインストールが可能です。画面に従ってインストールしてください。
1
インストール対象のコンピュータに
DatacloningWizard の CD をセットします。
ご利用になるハードウェアに対応した
CD をセットしてください。
CD については、
「 DatacloningWizard の CD について」(→ P.16)
をご覧ください。
DatacloningWizard 画面が表示されます。
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
25
2
[DatacloningWizard OnlineBackup のインストール]をクリックします。
インストーラが起動し、インストールウィザードの画面が表示されます。
3
[次へ]をクリックします。
インストール先のフォルダを指定する画面が表示されます。
別のフォルダにインストールする場合は、
[変更]をクリックしてフォルダを指定して
ください。
4
[次へ]をクリックします。
インストールを開始する画面が表示されます。
5
[インストール]をクリックします。
インストールが開始されます。
インストールが完了すると、次の画面が表示されます。
6
[完了]をクリックします。
インストールウィザードの画面が閉じます。
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
27
2.1.2 DatacloningWizard のアンインストール
本製品のアンインストールについて説明します。
1
コントロールパネルから[プログラムと機能]を選択します。
2
「
DatacloningWizard OnlineBackup」を選択して[アンインストール]をク
リックします。
確認の画面が表示されます。
3
[はい]をクリックします。
2.2 DatacloningWizard の起動方法
DatacloningWizard の起動方法は、使用形態(通常使用/ CD 起動)により異なり
ます。ご利用になる使用形態の起動方法をご確認ください。使用形態については、
「1.2 DatacloningWizard の操作方法」(→ P.16)
をご覧ください。
USB 接続のデバイスを使用する場合は、あらかじめ USB 接続のデバイスを接続した状態で DatacloningWizard を使用してください。 DatacloningWizard を起動した後は、デバイスの追加/削除を行わないでください(ホットスワップ 対応のデバイスを含む)。2.2.1 通常使用の場合
DatacloningWizard をコンピュータにインストールして使用する場合の操作について説明します。
あらかじめ、「2.1.1 DatacloningWizard のインストール」(→ P.24)をご覧になり、インストールを 行ってください。 コンピュータの管理者権限(Administrators グループのメンバ)を持つユーザーでログオンしてくだ さい。 DatacloningWizard と Windows のサーバーマネージャーは同時に使用しないでください。 DatacloningWizard と Windows のディスクの管理は同時に使用しないでください。1
「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「DatacloningWizard」→
「DatacloningWizard メニュー」の順にクリックします。
DatacloningWizard メニュー画面が表示されます。
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
29
■ 製品
CD から DatacloningWizard を使用する場合
DatacloningWizard を使用中は、CD/DVD ドライブから製品 CD を取り出さないでください。1
Windows が起動している状態で、CD/DVD ドライブに DatacloningWizard の CD
をセットします。
ご利用になるハードウェアに対応した
CD をセットしてください。
CD については、
「 DatacloningWizard の CD について」(→ P.16)
をご覧ください。
DatacloningWizard 画面が表示されます。
2
[バックアップ
/ リストアの実行]をクリックします。
DatacloningWizard メニュー画面が表示されます。
2.2.2 CD 起動の場合
CD 起動を行い、DatacloningWizard を使用する場合の操作について説明します。
なお、PRIMEQUEST シリーズの場合のみ、手順が異なります。
PRIMEQUEST シリーズをお使いの場合は、
「■
PRIMEQUEST シリーズの場合」(→ P.32)
を
ご覧ください。
CD 起動が可能なコンピュータにてご利用ください。 CD 起動を行うには、あらかじめ、お使いのコンピュータの BIOS セットアップユーティリティで、 CD 起動が優先となるように設定するか、BIOS の起動メニューで CD を選択して起動してください。 詳細はコンピュータに添付のマニュアルをご覧ください。 ご利用になるハードウェアに対応した CD をセットしてください。 CD については、「 DatacloningWizard の CD について」(→ P.16)をご覧ください。 USB 接続のデバイスを使用する場合は、あらかじめ USB 接続のデバイスを接続した状態で DatacloningWizard を使用してください。 DatacloningWizard を起動した後は、デバイスの追加/削除を行わないでください(ホットスワップDatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
31
■
PRIMERGY シリーズの場合
1
コンピュータの
CD/DVD ドライブに DatacloningWizard の CD(ディスク 1)を
セットします。
2
コンピュータの電源を入れ、「
Press any key to boot from CD or DVD」と表示
されている間に何かキーを押します。
DatacloningWizard ソフトウェアアップデート画面が表示されます。
アップデートを行う場合 以下の手順でアップデートを行ってください。 1. [アップデート]をクリックします。 アップデートファイルを指定する画面が表示されます。 2. アップデートファイルを指定します。 アップデートファイルは、弊社提供のDatacloningWizard 用アップデートファイル のみ使用できます。詳細はアップデートファイルのREADME をご覧ください。アッ プデートファイルはフロッピーディスクなどのリムーバブル媒体に格納してご使 用ください。3
[起動続行]をクリックします。
DatacloningWizard メニュー画面が表示されます。
CD 起動直後はネットワークサービスが開始していません。バックアップ、リストアな どをネットワーク経由で行う場合は、最初に「ネットワークの設定」を行ってくださ い。
■
PRIMEQUEST シリーズの場合
1
CD/DVD ドライブに DatacloningWizard の CD(ディスク 2)をセットします。
2
PRIMEQUEST パーティションの電源を入れます。
3
富士通のロゴが表示されたら、何かキーを押します。
4
表示されたメニュー画面で「Boot Maintenance Manager」を選択します。
5
「Boot Maintenance Manager」で[Boot From File]を選択します。
6
File Explorer 画面で「CDROM」と記載されたパスを選択します。
例:[Acpi(PNP0A08, 0x0)/Pci(0x1D,0x2)/USB(0x1,0x0)/USB(0x0,0x0)/CDROM(0x,0x3E6,0x17B1BF)]
7
File Explorer 画面で <EFI> → <BOOT> → <BOOTX64.EFI> の順に選択します。
8
「Press any key to boot from CD or DVD」と表示されている間に何かキーを押
します。
DatacloningWizard ソフトウェアアップデート画面が表示されます。
アップデートを行う場合 以下の手順でアップデートを行ってください。 1. [アップデート]をクリックします。 アップデートファイルを指定する画面が表示されます。 2. アップデートファイルを指定します。 アップデートファイルは、弊社提供のDatacloningWizard 用アップデートファイルDatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
33
9
[起動続行]をクリックします。
DatacloningWizard メニュー画面が表示されます。
CD 起動直後はネットワークサービスが開始していません。バックアップ、リストアな どをネットワーク経由で行う場合は、最初に「ネットワークの設定」を行ってくださ い。2.3 バックアップ
ハードディスクまたはパーティションのデータをバックアップイメージファイルと
して保存します。
本製品には、以下の
2 つのバックアップ方法があります。
• オンラインバックアップ
動作中のシステムでバックアップデータを取得します。
「●
DatacloningWizard OnlineBackup について」(→ P.11)
• オフラインバックアップ
製品
CD、または起動 FD でコンピュータを起動してバックアップデータを取得します。
2.3.1 バックアップ先の準備
バックアップを行う前に、バックアップ先の準備が必要です。
バックアップを行う際、イメージファイルの保存領域にはドライブ名が必要です。イメージ
ファイルを保存する領域を確認のうえ、バックアップを行ってください。
■ ハードディスクに保存する場合
別のハードディスクやボリュームに保存する場合は、あらかじめパーティションを作成し、
FAT、FAT32、NTFS のいずれかでフォーマットしてください。
なお、
CD 起動で DatacloningWizard を使用する場合、ハードディスク上のパーティションに
はドライブ名が割り当てられていません。ご使用になる前に、ドライブ名を割り当ててくだ
さい。詳しくは、
「
2.5.6 ドライブ名の割り当て」(→ P.63)
をご覧ください。
通常使用時の注意事項 以下の領域にイメージファイルを格納した場合、CD 起動時にイメージファイルを参照できません。 ・ シャドウコピーが有効になっているパーティション ・ 暗号化されているパーティション ・ ダイナミックディスク上のパーティション ・ ソフトウェアイニシエータを必要とするiSCSI で接続されているディスク上のパーティション ・ReFS でフォーマットされたパーティション・Storage Spaces で作成された Storage Spaces 仮想ディスク上のパーティション CD 起動時の注意事項
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
35
■
MO やデータカートリッジに保存する場合
MO やデータカートリッジの媒体に保存する場合、あらかじめ媒体をフォーマットしておく
必要があります。お使いの
Windows システムでフォーマットしておいてください。
また、イメージファイルの格納先にはドライブのルートディレクトリを指定してください。
CD 起動で DatacloningWizard を使用する場合は、DatacloningWizard 起動後に媒体をセットす
るようにしてください。
媒体を交換するときの注意事項 通常使用および製品 CD から DatacloningWizard を使用する場合、媒体の交換(取り出し)は Windows のエクスプローラなどから「取り出し」を選択して行ってください。 CD 起動の場合、バックアップ実行中の媒体の交換(取り出し)は、イジェクトボタンを押して行っ てください。■
CD-R/RW、DVD-R/RW に保存する場合
CD-R/RW、DVD-R/RW に直接バックアップイメージファイルを保存することはできません。
いったん任意の領域にバックアップを行います。その後、ライティングソフトを使用して媒
体のルートディレクトリに書き込みを行います。
■ 共有フォルダに保存する場合
共有フォルダに保存する場合、ネットワークドライブの割り当てを行うなど、あらかじめ共
有フォルダにアクセスできる状態にしておいてください。
CD 起動でネットワーク共有フォルダを使用する場合には、「2.7 ネットワークドライブの割り当て」 (→P.67)を行ってください。2.3.2 バックアップの実行
バックアップを実行します。あらかじめ必要な準備、およびバックアップ方法について確認
を行ってください。
「2.3.1 バックアップ先の準備」(→ P.34)
DatacloningWizard の起動(メニュー画面の表示)方法については、
「
2.2 DatacloningWizard の
起動方法」
(→
P.28)
をご覧ください。
1
DatacloningWizard のメニュー画面で[バックアップ]をクリックします。
バックアップのメイン画面が表示されます。
DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド
37
2
[バックアップ対象]をクリックします。
バックアップ対象を選択する画面が表示されます。
3
バックアップ対象を指定します。
接続されているディスクおよびそのディスク内のパーティションが表示されます。
ディスク全体のバックアップを行う場合
1. バックアップ対象のディスクを選択します。
2.[OK]をクリックします。
バックアップのメイン画面に戻ります。
パーティション単位のバックアップを行う場合
1. バックアップ対象のパーティションを選択します。
ディスクの[+]をクリックすると、パーティションが表示されます。
「パーティションタイプ」には、各パーティションの属性が表示されます。意味は次の とおりです。 ・PRI:基本パーティション ・EXT:拡張パーティション ・LOG:論理パーティション ・ESP:EFI システムパーティション ・SPL:Storage Spaces 記憶域パーティション ・MSR:Microsoft 予約パーティション ・DATA:データパーティション ・WINRE:Windows 回復環境パーティション ・LINUXSWAP:Linux Swap パーティション ・UNKNOWN:パーティションタイプ不明 拡張パーティションのパーティションバックアップはできません。 システム復旧のためのバックアップを行う場合は「バックアップオプション指定」の 「ファイル形式」に「FC2」を指定してください。詳しくは、「3.4 パーティション単位 でのバックアップ/リストア」(→P.100)をご覧ください。
2.[OK]をクリックします。
バックアップのメイン画面に戻ります。
オンラインでバックアップを実施している場合
オンラインでバックアップを実施している場合、指定したバックアップ対象に関連す
る領域が存在するときは、同時にバックアップを行うかどうかの確認画面が表示され
ます。
同時にバックアップを行う場合は、追加した対象のイメージファイルを保存する領域
が必要となります。関連する領域を確認のうえ、
[はい]をクリックしてください。
選択したバックアップ対象のみをバックアップする場合には[いいえ]をクリックし てください。この場合、ボリュームシャドウコピーで関連付けられている情報(ファ イル)の一貫性は保持されません。ご注意ください。 選択したバックアップ対象に関連する領域の検索には、時間がかかる場合があります。 オンラインでバックアップ可能な Storage Spaces 仮想ディスクは、CD 起動で DatacloningWizard を使用した場合にディスクとして認識されないため、リストアでき ません。DatacloningWizard OnlineBackup for Windows Server® V5.1L10 ユーザーズガイド