(吾離郵灘器誰㈲
癌の骨転移に
つ い て
:東京女子医科大学整形外科学教室(主任森崎直木教授) 和 ワ榊
サカキ栗
クリ 知 チ原
バラ 多 タ英
ヒブ鶴
ズ文
フミ 男 オ子
コ子
コ(受付昭和32.年6月29H)
いとぐち
癌の骨転移については既にしばしば報告され珍 らしい事ではないが最:近当教室において引続き9例を経験しうち4例に病理解剖の機会を得た。昭
和31年10月22日現在,本学病理学教室過去6力年 間の癌の剖検例は上記4例を含め72例で,そのう ち骨転移を来したものは10例(14%)であるが, 表氏名1年引剛骨転函癒.「
生前に診断されたものは僅か当教室に於ける4例
に過ぎず,癌の骨転移は従来の報告よりかなり多 いものと想像されるり吾々は臨床例及び剖検例を中心に骨転移の頻
度,レ線像並に骨転移の初発症状としてしばしば 経験される病的骨折に就て若干の:交献的考察を行 ったので報告する。 1 }症例 1 2 3 4 5 6 7 8 9浜○た○
栗○ひ○
井○と○
片○節○
筒○も○
宮○ま○
榎○米○
山○千○
平O芳○
55 33 49 35 59 58 61 78 519
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一?9
大腿骨病的骨折 背腰痛,両下肢麻痺 大腿骨病的骨折 股関節部痛 腸骨部痛腰痛
背痛,両下肢麻痺 :大腿骨病的骨折背痛
一 . . 一 . tt
大腿骨,骨盤骨転移部位1藤郵転移臓器
一一 b 1脊椎, _ヒ腕骨 大腿骨 大腿骨,脊椎 骨 盤 脊椎,骨盤肋骨,肩甲骨 脊椎,肋骨 大腿骨,脊椎,上腕骨脊椎
乳癌
卵巣癌乳癌
胃 癌 甲状腺, 不 明 肺 四 三 癌乳癌
肝,腸間膜リンパ腺 (一) 腎 肝,脾,膵,腸間膜リンパ腺 皮膚,腹膜 症例1 55才女 50才の時乳癌の手術を受け4∼5ヵ月前より膝関節 部の落痛あり安静にしていたが起立しようとして脚に 力を入れると「ポキッ」と音がして骨折した。レ線像 にて大腿骨上%部に著明なosteolytischな破壊と一一L部 にosteoPlastischな骨変化があり(図1),:叉脊維i,骨 盤(図2),上腕骨頭(図3)にもosteolytischな骨転移 像が認められた。 症例2 53才女 既応症として約3年前に下腹部腫瘍に気付き某医に て卵巣別出術を受け組織学的検査により癌と診断され た。術後聞もなく腰痛あり約1ヵ月前より両下肢麻 痺,膀胱直腸障害を来し入院した。し・三三で第4腰椎 の右側に著明なosteolytischな変化が認められ癌の骨 転移と診断された(図4)。入院中ギプスベッM乍製の 際腹臥位にしょうとして両手をついたとき雑音と共に 左上腕骨病的骨折を起した(図5)。約1ヵ月後鬼籍に 入った。 症例3 49才女 4年前に乳癌の手術を受け約3ヵ月前より三三に気Hideo WATI & Tazuko SAKAKI & Humiko KURIHARA (Department of Orthopedic Surgery,
Tokyo Women’s Medical College) : Studies on skeletal metastases of cancer.
63 付いたが何等の苦痛なく放置していたが,最近転倒し 以来起立歩行不能と成り入院した。レ線型で大腿骨転 子下部の病的骨折(図6a, b)と診断し入院約40日にて 死亡した。 症例4 55才女 昭和28年3月胃切除しその後,9ヵ月頃より右股関 節部及び腰部の神経痛様疹痛あり,術後14ヵ月にて起 立歩行困難となり当科を訪れた。 レ彫像にて小転子部より転子下部にかけて骨髄の骨 萎縮あり骨皮質にまで及び病的骨折一歩前の像とみら れ(図7),右骨盤にはSpicula様の陰影あり(図8), 更に第5腰椎には楕円形の透明像あり,入院約3ヵ月 にて死亡した。剖検では肝臓,腸間膜転移あり,骨転 移は右大腿骨と第5腰椎に認めた。 症例5 59才女 約1力年前より甲状腺の肥大あり最近原因なくして 左腸骨稜附近の黒みあり,レ線で腸骨に楕円形のos− teolytischな像あり(図9),悪性甲状腺腫の骨転移と 考えられたが転帰は不明である。 症例6 58才女 5ヵ月前より腰痛あり漸次増強し歩行困難となり, 1ノ線にて肋骨,胸腰椎,骨盤に骨転移を思わせる像を 認め(図10,11,12),左肋骨の組織検査にて癌の骨転 移なることを確認し得た。剖検の結果,左第5,7肋 骨,右第3,5,7,8肋骨,肩甲骨,第12胸椎,第3 腰椎,骨盤等に多数の骨転移を認めたが,肉眼的に内 臓には何処にも原発巣なくリンパ腺腫脹も発見出来な かった。 症4列 7 61才男 昭和30年10月より背痛,肋間痛に気付き神経痛と云 われ治療を受けたが落みはとれず,昭和31年2月肋骨 カリエスとの診断で肋骨切除を受けたが胸部痛は増大 し同年4月に至り両下肢麻痺,膀胱直腸障害を来し入 院した。 レ産血で第5,8肋骨にosteolytischな変化が認め られ(図13),第6,7,8胸椎の左側に楕円形の傍脊柱 異常陰影が認められ(図14)・入院10日篠に死亡した。 剖検に依り左胸膜より肺縦隔山側に及ぶ鶏卵大の腫 瘍あり,後方は胸椎肋骨に及んでいる。胸椎は第5胸 椎より第9胸椎まで骨転移を認め,且胸椎よりの腫瘍 に璽膜に癒着していた。又腎臓への転移も認めた。 症例8 78才女 昭和30年2月肺炎に罹患その頃より右大腿にさす様 な止みを感じ当科を訪れた。臨床的に右下肢短縮,大 転子高位あり,レ線にて大腿骨頸部骨折及び坐骨より 恥骨にかけて骨折を認め(図15),その後昭和31年4月 に右上腕骨の病的骨折(図16)を起し当科へ入院3ヵ月 後死亡した。入院時の胸部レ線にて肺門より増殖する 傾向の強い陰影あり(図17),第11胸椎,第11腰椎圧迫 骨折(図18)を認めた。 剖検にて右肺下葉背面に原発巣あり肝,脾,膵,腸 問膜リンパ腺転移あり,大腿骨,上腕骨,脊椎への骨 転移を認めた。
症例9 51才女
昭和31年2月乳癌の手術を受け約1ヵ月後より背痛 に気付き当科に入院した。レ線像にて第11胸椎々体に 骨転移を思わせる陰影あり(図19a, b),レ線深部治療 を行ったが皮膚,腹膜転移を起し昭和31年9月死亡し た。 考 按 頻度:1.癌の骨転移率
各種臓器を一括してその骨転移の頻度をみると表2の如く本学病理学教室過去6力年三の癌剖検
表 2原発剰癌症例匿転覆例
胃 子 宮 肺 臓 乳 腺 食 道 肝 臓 卵 巣 不: 明 そ の 他 22 15 12 5 5 5 2 2 4 72 2 2 2 2 計 1 1 1o(14e/o) 表 3 報 告 者 Schlesinger鳥取
Kitian 石橋,鷹津 Schinz 長洲,佐藤Symmers
Hubeny, Mass 浦 山 著者ら 土 屋 15) ユ9) 10) 9) ユ2) 9) ユ7) 8) 22) 20) Schmorl, Junghans14) Abram ユ)Stein 15)
Young 25)
陣者総数[萱転回%[
3500 1549 4475 289 ユ365 269 72 73 ユ000 1000 78 ・ 74 O. 32 1.3 3.3 3. 0−v3. 81 6. 4 8. 19 12. 0 ユ2.0 14. 0 14. 4 20. 5 22. 1 27. 2 40. 0 41. 0 一 598 一例72症例のうち10例(14%)であった。 癌の骨転位に関する諸家の統計をみると報告者 に依って著しい相違があり(表3),小はSchlesi− nger15)の0.32%,鳥取19)の1.3%から大はStein 15 の40%,Young25)の41%に及んでいるが,千田21) は5∼10%が内外諸家の公平とするところであろ うと述べている。 一方Schmorl!4)は1000例の剖検例中骨転移の あったのは221例(22.1%)とし,:更に骨病変の発
見につとめたYoung25)の場合は著しい高率を示
している。 Borak5)は骨転移があり臨床症状も認めるがレ 線所見を伴わない”roentogenologica11y occult metastasesttのあることを述べ,叉Sch inz12)は 癌の骨転移を生前に発見出来たのは36%であった とし,吾々の症例でも4例(40%)当数室に於て生 前診断されたにすぎない。 土屋教授20)の述べる如く転移率を示す対照が臨 床例であるか,剖検例であるかに依り異なり叉剖 検例でも骨病変を検索した揚合としない蜴合とで は異なるもので,以上の結果より癌の骨転移は従 来の報告より高率に起るものと塑像される。 2. 骨転移好発部位 好発部位は脊椎,大腿骨,肋骨,骨盤,胸骨, 上腕骨,頭蓋の順とされ手根骨,足根骨,前腕骨 及び下腿骨のEpiphyε¢, Metaphyseは稀なる部位とされている。Schinzは脊椎80%,大腿骨40
%,肋骨・胸骨25%,頭蓋・骨盤20%,上腕骨・肩 甲帯7%,その他1∼2%であるとし,猪狩9)の本 邦癌の骨転移についてみると脊椎84(29.4%),肋 骨44(15,4%), ’胃9盤43(15.1%), ブくn山骨34(11.9 %),鎖骨,上腕骨各9(3.2%)と成っているが,吾々の症例では表4の如く脊椎,大腿骨に特に上
表 4
3. 原発巣と骨転1毛多(表5) Walther24)に依る剖検例にて原発巣別骨転位の 頻度は乳腺,前立腺,甲状腺,肺の順で日常みら れる胃癌よりの骨転移は少く5. 3%と成っている。 これは前者は空静脈系,肺静脈系の一血行転移を来 すので骨転移を来し易く,胃,食道胆嚢などは門表 5
x
転 回. 空 静 脈 系調獣
..一三 乳 腺 前立腺 甲状腺 子 宮 腎24)1 7)
WaltheriCopeland 門 脈 系 47. 2 42. 4 30. 8 20. 6 19. 5 5. 2 12. 8 4. 0 5. 6 34. 9胃 豆31・.3
食 道 10.3 19)1 20) 鳥取 土屋 ’ 22. 3 2. 2 3. 4 18. 9 22. 9 37. 5 28, 6 16.7・ 著者ら ’46一 13 肺野肺
潮型 9 29. 8 1 16. 6 ] 10. 1 1 33. 3 1 17 二 大 肋 胸 骨 上 肩 頭 腿 椎 骨 骨 骨 盤 .扇 骨 骨28 %
28 %
17 %
8 ero
8 o%
7 % 2 %2 %
脈系の骨転移をするので肝及び肺の二つのフィル ターを通過するので骨転移を来すことが少い12)。 本邦鳥取の統計では,胃癌,乳癌,子宮癌,肺 癌,悪性甲状腺腫,前立腺癌の順で骨転移を来し ているが,教室例では,乳癌,肺癌,子宮癌,胃 癌の順となり土屋の報告に一致し,日常みられる 胃癌よりの骨転移率は少い。 4. 年令及び性別(表6) 癌患者例と骨転移例の年令のピークをみると骨 転移例の方が若く,性別に就ては癌一一一一般及び骨転表 6
腕 三 蓋癌 患 引
引 :女30才 代
40・才 代50才 代
60才・代
70才 代
不 明 1 5 8 13 2 5 12 8・ 10 4 4骨転移例
男 .女 1 1 1 2 3 .%部に好発し高率を示し次で肋骨,胸骨,骨盤, 肩甲骨,頭蓋となりSchinzの…報告に一致する。 2 総 数 29 43 3 7 移率も女子に多く成っている。これは女子では乳 癌及び子宮癌を持ち,殊に乳癌は高い骨転移率を 有するためである。 レ内山: 骨転移巣の病変とそのレ線像との闇の大なる不 一致は既にSchmorli4)に依って指適きれた所で 一 594 一65 ある。癌の骨転移は」血行性転移を来し腫瘍栓塞と して骨髄へ着床するので骨髄へ始め転移すること が多いが,レ線上骨髄より骨皮質まで害されなけ れば之を証明することは困難である。又レ線にて 骨転移を思わせた症例でも剖検して骨髄に何らの 変化なく組織学的にも骨転移を認めなかった例も ある。 Borak5)は骨転移の臨床症状とレ線との関係を =二つに分けている。即ち骨転移があり臨床症状を 伴うがレ線に変化の表われない「troentgenologi−
cally occult metastase9. 「’及びレ線に変化はある が臨床症状のないt,clinically silent metastases「t
のあることを記載している。 吾々の症例では症例8(図15)の坐骨及び恥骨の 病的骨折を示す像は剖検にて骨転位を認めず,又 症例9(図19a,b)の如く脊椎に高度の変化があっ たが,軽度の背痛のみで運動制限はなかった。 しかしながらレ線上骨転移に特徴ずけられるも
のはosteolytisch oder osteoklastischであり, 他方osteosklerotisch oder osteoplastischであ
るが,原発巣が異なるとその大きさ及び塑が臨床 的に異ってくる。
1.乳癌の骨転移
乳癌はしばしば骨転移を来す原発巣の一つであ りその頻度はSchmor114)の66.9%, Turner and Jaffe18)の57.1%, Waltherの472%, Warren and Witham25)の43%,土屋の37%である。
年令はGeschickterは35才より55才までに多い
とし,Bouしhard4)は平均44.4才であったと報告 している。 好発部位は脊椎,骨盤,大腿骨,頭蓋,肋骨, 上腕骨の順で前腕及び下腿には稀で,多発するこ と多く単発するのはそのi/.}Cすぎず,単発する場 合その大多数は脊樵大腿骨に生ずる7)。 乳癌の骨転移はosteolytischのこと多く(図6 a,り)(図19 a, b),osteoplastischのことは少い。Bouchardはosteolytic type 75%, osteoblastic
type 8.3%, osteolytic−osteoblastic type 16.7 %としているが,Schinzは混合型が多いと報告し
ている。吾々の症例ではosteolytisch Form及
び混合型がみられたが(図1),osteoplastischの ものはみられなかった。 乳癌の特徴である多趣性でosteolytischの.場合 は多発性骨髄腫(図20a,b,21,22,23)(本学口 腔外科教室例)と,又単発性の場合は骨嚢腫,単 発性骨髄腫,osteogenic sarcomのosteolYtischFormと鑑別を要する。
2. 肺癌の骨転移頻度はWaltherに依れば29.8%で第4位であ
るが,Copelandの16. 6%,土屋の33.3%と第2 位を示している。 吾々の症例では脊椎,大腿骨,肋骨に転移しす べて多発性でosteolytisch Form(図13,15,18) 及び混合型(図16)が認められたが,Copelandは 肺癌の骨転移の特徴はos,teoplatischと云うより はosteolytischであ.ろうとし, Schinzは混合型 が多いと述べている。3。子宮癌の骨転移
骨転移の頻度は土屋の23.6%,Waltherの20.6 %,鳥取の18.9,Copelandの5.6%と胃癌同様日 常見られるに比して骨転移の頻度は少い。 好発部位は骨盤,大腿骨でレ線上の特徴はos− teolytischを示すが軽度のossificationの傾向あ り他の定型的なosteolyti8ch metastaseの像は 呈しない7)04.胃癌の骨転移
骨転移の頻度は鳥取の22.9%,土屋の16%, Waltherの5. 3%, Copelandの1,3%で,好発部 位は肋骨,大腿骨(図7),脊椎で7)レ線像にてす べての症例にosteoplastische Reaktionを認める とSutherlandi6)は述べているが,吾々の症例で もspicula様陰影が認められた(図8)例がある。 5. その他の骨転移 骨転移の頻度の高いものに前立腺癌の骨転移が あり,レ線上の特徴はosteoplastisch7)12)とされBumps5)はMayo clinicの前立腺癌の骨転移362
例中osteoPlastischのものが大部分でosteoly−
tischであったのは2∼3例にすぎないと記載し
ている。又Hypernephromの骨転移も頻度高くCope−
1andの報告では34.9%で第1位をしめている。
レ線上の特徴は単発性のこと多く(59%),大多 数は長管状骨特に大腿骨及び上腕骨々頭附近に好発しosteolytischで乳癌の多発性傾向と対照的
である7)。Kienbdchii)は1)肺,腎,乳腺よりの骨転移
は 6steolytischer oder medulltirer TゾPe。2)
悪性甲状腺腫よりの骨転移はzystischer oder
一 595 一;sch.aliger Typ。3) 原三三が硬性癌の..とき.は
fleckiger oder gemischer Typ。4)45才以上の 前立腺癌よりの骨転移はQsteoPlastiεcher Typ。 であると述べている。以上の如く原発巣とレ線像 との関係は先人に依る報告があるが,レ線金のみ で原発巣を知ることは困難であること多く,剖検 してさえも原発巣を発見出来ぬ場合もあることは 注意を要する。
6.病的骨折
骨転移の初奔症状は,リウマチ様一神経痛様の 疹みであることは重要であるが病的骨折が初発症 状となることは稀ではなく,教室の9例中.3例が 病的骨折を主訴として来院している(表1)。Copelandの報告に依れば癌の骨転移に依る病
的骨折の頻度は33%で,原発巣別病的骨折の頻度 は表7の如くである。 表 .7 原 発 癌 、病 的 骨 折 Hypernephroma悪性甲状腺腫
結腸及び直腸癌 肺 糖 乳 癌 胃 癌 前 立 腺 癌 45.4 % 33.3 0% 33.3 % 25.0 e/5 15.0 % 14.o o% O.2% 病的骨折は.脊椎,肋骨,長管状骨等のosteoly− tieghe Metastas¢に認められ,特に大腿骨転子下 骨折として認められ(図1,6a, b), Copelandは55例中30例は大腿骨で,1例は腸骨,他は多発性
の肋骨々折であったと述べている。. 病的骨折は従来より骨癒合しない2)とされてい たが最近骨癒合をした例が報告されている4/1?)。 又Qsteoplastiミche MetaE’,taseでも時折病的骨折 を生ずる特に脊椎の圧迫骨折はその様に稀なもの ではない12),。む ナ び
最近当教室に於て癌の.骨転移9例を経験し4例 を剖検し得た。そこで本学病理学教室過去6力年 間の癌剖検例72例を加えこれを中心に考察し次の 結果を得た。 1.癌の骨転移の頻度は72例中10例(141 4%)で あった。・2.好発部位は脊椎,大腿骨特に上%に高率を
示し.次.で肋骨,骨盤,上腕骨の順であった。 3..原発巣は乳癌,「肺癌,子宮癌よりの骨転移 率高く,.日常みられる.胃癌の骨転移率は低い。4.性別では女子が癌の骨転移率の高い原発巣
.即乳癌,’子宮癌を有するため女子に多い。 5.乳癌及び肺癌の骨転移は多発性でosteoly− tischであることが多い。 6.初発症状が病的骨折である.ことは稀ではな く,部位は大腿骨転子下部にみられた。 御校閲を賜った森崎直木教授並に御教示を賜った病 理学今井教授に感謝する。 倫本稿の要旨は第22回東京女子医科大学々会に報告 した。 :文 献 1)Abrams,耳.Z.:Radio工ogy.55,534∼538(1950)2) Bancroft, FLW. and ’Beal, JM. : Am. J. Surg.
69, .236ty237 (1945)
3) Borak, J.: Surg, Gynec, and Obst. 75,一599
ty604 (1942)
4) Bouchard, J.:Am. J. Roentgenol. 54, 156
r−17/ .(.1945)
5)Bumps, H.C.,:7>より引用 6)Ewin9, J.17)より引用
7) Geschickter, C.F. and Copeland, M.M.: Tumor of Bone. 472t−536 (1949)
8) Hubeny, M.J. and Mass, Max. : Radio]ogy.
.35, 315・v321て1940)
9) 猪飼 敏:整形外科, 7, 165rV170 (目召31)
10) Kitain,. II.,;25) よ り弓1用 .11) Kienh6ek, R.,:12) よ り弓{用
12) Schinz, H.R., Baensch, W.E., Friedel, E.
and Uehlinger, E.:L. eherbucb der Reentgen一
.di’agnostik. 937/一一・972 (1952)
13)S¢hlesinger,.:14)より引用
14) Schrnorl, G. and Ju,iighans, H.:Die Gesunde
und die Kranke Wirbeistiule in Reentgenbild und klinik.133∼139(ユ957)
15) Stein, R.」.;Am. J. Clin. Path. 13, 34tv41 (1943)
16)Suth6rland, C.G.,:’7)より引用 17)Sy皿mers,1).,:’ 25)より引用
18) Turner, J.W. ’and Jaffe, H.L.:Am. J. ’Reentgenol. 43・, 479iv492 (1940)
19) 鳥取蕃火糞:臨床外零斗, 6,.349∼352(B召26)
、20)土屋弘吉二日本医事新報,1167,8∼13(昭31)
21)千田.武:外科115,820∼823(昭28)
’67
22)
23)’
24)
浦山晴一;.整形外科, 3,.196∼201 (臼召27)
Warren, S. and Witham,.E.N,,:7)より引用
Walther. H.E.,:.12)より引用..
25) Young, J.M.:J; Bone & Jolnt’S’ 浮窒〟F一 35, 55
t−64 (1953)
図 1 図 2 醜終
難齢諾灘田
鶴 Eご 観測
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鴛㌦奪舞鶴 t4 ド“ 臨k 轟 懸盤lxs’T’3」:r ζ灘噛鴨丁.::::編晒’s eek’{Gge’ ’ ’一:,xrmv?in b契 ?XM一 匝寧e、 呂}讐}
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